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学園自然百景
2022年06月24日
24.「独立独歩」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
同僚の鳥の写真をよく撮っておられるO先生に聞くと、写真が粗く胸の模様がはっきりと分かりにくいようですが、たぶんイソヒヨドリの幼鳥でしょうとのことです。
イソヒヨドリは、イソという名前の通り、以前は、海の岩のある辺りでみられたヒヨドリに似た声でなく鳥ということから名前がついたそうですが、ヒヨドリとは、全く別の種類で、ツグミの仲間になるヒタキ科という種類になるそうです。
最近青いオスの成鳥を見かけることがあったのですが、なかなか写真におさめることができませんでした。
6月21日の朝、親子を写真に収めることができました。
どうやらオスが、えさを運んできたようで、右側の写真では口を開けて幼鳥が、えさをねだっているようにも見えます。
イソヒヨドリは、「子わけ」といって、巣立ったヒナをオスとメスが交代で世話をするようです。
イソヒヨドリは、人なつっこいらしいようで、私がこの写真を撮れたのもその特徴からなのかも知れません。
もともと標高の高い岩場に生息し、日本では海辺で生息していたが、現在は都市部にまで生息範囲が広がっているらしく、ゴミステーションで見られることもあるそうです。
花言葉ならぬ鳥言葉もあるようで、「独立独歩」という言葉が当てられています。集団生活をしないところからついたのではないかと推測します。学園から巣立ち、社会人になるまでは、親御さんに面倒をみてもらうところ、社会人になって、独立して我が道を歩く子どもを見守るところなど私たち人間に似ている所のように思えます。