学園ブログ

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学園自然百景

2022年11月04日

41.「一生変わらぬ友愛」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 中高校のグランドに入る左手に、面白い形の葉や実がある木があります。

 何が面白いかというと、葉に実が付いている感じがするのと、ごつごつして丸っこい実のイメージとは違うからです。この実が、②の写真のようになって、中から種が出て落ちるのです。遠目から見ると、クリスマスのオーナメントのような感じです。

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①コノテガシワ全景
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②コノテガシワの実
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 葉は、イメージとして、横に向いて、太陽の光を浴びるように広げるのですが、この葉は、縦向きに生えているのです。

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コノテガシワの葉
 この葉の特徴が、この植物の名前の由来とも言われています。「コノテガシワ(子の手かしわ)」子どもの手を縦にしたように見えたから付いたようです。「かしわ」は、中国名に「柏」という字が付いており、ヒノキ科の植物をさすことからついたという説と、「かしぐ」という米を炊いて飯を作るという意味から付いたという説があるようです。コノテガシワは、米を蒸すために米が蒸すときの水の中に落ちないように、壺の上の段の底に敷いて利用されていたそうです。

 たくさんの手を伸ばし、握手を求めているようにも、頑張っている中高生たちを称賛しているようにも見えます。

 この学園で一生忘れえぬ友愛が芽生えるといいですね、