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2023年03月31日
60.「希望」「清楚」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
前回にご紹介したユキヤナギの手前に春を告げる2種類の黄色い花が咲いていました。
一つはレンギョウ、もう一つはトサミズキです。
レンギョウは、漢字で「連翹」と書きます。名前の由来が、少し変わっていて、間違いからつけられたと言います。中国から「連翹」として伝わったのは、本来巴草「トモエソウ」というオトギリソウ科の黄色い花のことでした。ところがどう間違えたのか、この花がレンギョウと名がつきました。同じ黄色い花だからでしょうか。一説では、中国で連翹(トモエソウ)の実が、漢方薬として売られていたものを、日本でも同じように連翹として、日本のレンギョウの実を間違えて同じ連翹として売られていたことからともいわれています。調べてみて分かったのですが、確かに実は、2種類とも似ていました。ちょうどとんがりぼうしのような形をしていて、熟すと焦げ茶色をしています。ただ、調べれば調べるほどその経過が分からなくなってきます。
![20230331-1.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-1.jpg)
レンギョウ全景
![20230331-2.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-2.jpg)
レンギョウの花
![20230331-3.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-3.jpg)
花の拡大
もう一方のトサミズキという花は、黄色く、枝に間隔を開けて下を向いて咲いているところは、レンギョウと似ています。レンギョウの方が濃い黄色です。トサミズキは茶色いおしべが花からのぞいています。
![20230331-4.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-4.jpg)
トサミズキ
![20230331-5.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-5.jpg)
トサミズキ
![20230331-6.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-6.jpg)
トサミズキの花の拡大
トサミズキの土佐は、高知県の土佐を表し、その地方にしか自生していないようです。ただ、いろんな土壌にも根付くことができるので、植木などに利用されるようになったようです。ミズキは、諸説あり、枝を切ると水分が多いことからという説、ミズキの葉に似ているからという説などがあります。
![20230331-7.jpg](/up_ho_blog/img_06/20230331-7.jpg)
レンギョウの花言葉希望を持って、満開の桜の下を通ってくる児童、生徒、園児たち。決して派手ではない清楚な新しい制服を着て通って来れればよかったのですが、春が早すぎました。