学園ブログ

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学園自然百景

2023年05月12日

65.「甘い誘惑」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 正門から上る左手にいくつか背の高い樹木が植わっています。マツ、モチノキ。少し上ると今の時期、ウメの実が大きく実ってきています。

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講堂横のハクバイの実

 そのとなりに小学校64回生の記念樹であるオガタマノキと表示されている樹木があります。

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名盤

 調べてみると、どうやらオガタマノキの種類ではあるけれど、花の色や樹木の高さなどから、カラタネオガタマノキではないかと思われます。

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カラタネオガタマノキ
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カラタネオガタマの花

 あまり目立つような花ではなく華やかさはありません。ただ、調べたところによるとバナナノキとも呼ばれるようにバナナのにおいがあるというのですが、残念ながら、今のところ匂いに気づいたことはありません。

 花言葉が、「甘い誘惑」ですから、よほど良い香りがするのでしょう。

 この樹木は、モクレン科です。そうみれば、花のめしべの様子や、花びらの分厚さなどをみると、モクレンやコブシ、タイサンボクの花に似ています。大きく違うのは、常緑樹であることです。

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べるひろばから小学校グランドに
下りる坂に咲いたモクレン
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ひばりの里に咲いたコブシ
 
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小学校低学年理科室から見えた
タイサンボクの花

 オガタマは、置き霊(おきたま)がなまったものとか小さな香る玉からきたとか諸説あるようです。また、カラタネは、唐の国から伝わった種からついたといわれます。そのためトウオガタマノキとも言われるようです。

 今のところ甘い誘惑はなさそうですと思ったのですが、帰路につこうととりあえずもう一度嗅いでみると、とても上品なバナナの匂いがしました。感激でした。時間帯によって、匂いがするしないがあるのですね。

 誘惑には負けずにとは思いましたが、しばらく立ち尽くしてしまいました。

 仕事、学業には、誘惑に負けず集中しなければならないですね。