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学園自然百景
2023年11月17日
91.「寛容・魅力」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
一段と冷え込みが厳しくなってきました。ところによれば雪もちらついたとか。秋を通り越したのではないかと思うこの頃です。
この頃、赤い実をつけ始める植物が増えてきます。クリスマスを思い出すホーリーことセイヨウヒイラギは、ヒイラギモチとも呼ばれます。もともとホーリーはモチノキの仲間の総称であるらしく、クリスマスホーリーと名前をつけることがあるようです。モチノキの仲間は赤い実をつけるものが多いようです。
この写真は、ひばりの里の入り口前にあるクロガネモチという樹木です。雌雄異株つまり、雄の木と雌の木があります。赤い実をつけているので、雌株ということがわかります。雄株は、すぐそばにありました。ただ、少し病気か虫のため、葉に穴が開いているので、心配です。
名前の由来は、黒鉄つまり鉄を表します。何が鉄なのかというと、枝の色が少し紫がかっているところ、または枯れた葉の色だそうです。
モチノキは、昔から、樹液に粘り気があるため、鳥もちとして利用されてきました。クロガネモチもモチノキ同様鳥もちが作れるようです。
この赤い実は、おいしそうですが、春まで食べられずに残ることが多いです。どうやらあまりおいしくないのではないかとも言われています。人間の食用には向かないようですが…
赤い実が残り続けることや、実の赤と葉の緑のコントラストの美しさから、寛容・魅力という花言葉がついたようです。
私たちは、園児、児童、生徒が心の広い魅力的な人間として、育ってくれるよう手助けしていかなければなりません。