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学園自然百景
2024年01月26日
100.「新春と初春」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
今回で100話を迎えることができました。とりとめのない内容ではありますが、これからも少しでも学園内の動植物の魅力や素晴らしさをお伝えできたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
年賀状では、「新春のお慶びを申し上げます。」とか「賀春」などの賀詞が使われます。よく考えると不思議な感じです。実際は、冬なのですが、「春」が使われます。これは、旧暦での正月が、一ヶ月ずれているからです。二四節季で言えば、立春あたりが正月でしたから、このあたりから田の準備が始まり、春が始まるので、新春としてお正月の挨拶として使われるようになったようです。
ちょうど今頃から春が始まることになりますが、今季は暖冬。すでに学園には初春を知らせる植物たちがいます。
正門を上がる坂の左手に白梅があります。先を切って花芽が膨らんできています。
小学校の花壇では、菜の花の芽が所狭しと顔を出しています。小学校低学年の花壇にもチューリップの芽が顔を出し、大きな鉢にラナンキュラスの葉も大きく茂ってきています。地面にへばりつくように長く伸びるムスカリの葉。中高校にむかう途中にあるヒサカキの花芽もたくさんついています。
今週は春とは裏腹に寒気が訪れ冬本番を感じる週でした。春を待つ植物たちは、寒さを耐え忍んだことでしょう。これを乗り越えれば初春にふさわしい時期になるでしょうか。待ち遠しい春。期待に満ちた春。待つとしましょう。