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学園自然百景
2024年01月12日
98.「平和」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
年明け早々に大変な事が起こってしまいました。能登半島地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復興を心より願っております。
まだまだ戦争は続いており、この表題の言葉がとても重く感じられます。この言葉を持つ植物が写真のオリーブです。この樹木は、小学校校長が若いときに研修に行ったときに持ち帰って植えたものです。小学校校庭の北にある観覧席の東側に植えてあります。以前は、西側にもあったのですが、虫害にあい、残念ながら枯れてしまいました。東側の方は元気に毎年花を咲かせ実をつけます。この冬になっても木に実をつけたまま残っています。
たわわに実る実が人々にとても役立つたようです。
オリーブは、実が、食用、油に利用されるのをはじめ、葉は粉砕してハマチなどの飼料に、木材は、硬くて丈夫であるので、調理用具や印鑑などにも使われ無駄なく利用できる樹木と言えます。もともとは日本では神戸で栽培が始まりましたが、その後小豆島で栽培されるようになりました。
旧約聖書の創世記の中の記述に、神々が起こした洪水から逃れるために乗ることを許された方舟に乗ったノアがその航海途中に放ったハトがオリーブの若い枝をくわえていたことから、大地に平和がなったことを悟るという話があるそうです。そこから平和の象徴になったといいます。古代ギリシャでもオリーブの枝は、豊かさを表し、悪霊を払うと言われていたそうです。
平和な時代が続くことを願ってやみません。