現役京大生の講話
一昨年、京都大学に入学した53期卒業生が、後輩たちへ勉強の仕方について講話してくれました。
先日のブログでも紹介しましたが、自分がやってきたことを、是非、後輩たちにも紹介して活用してほしいと、わざわざ申し出てくれて今日の日となりました。
「戦略的受験勉強法~努力が報われるように努力する~」と題してのお話は、高校生のとき、心理学の本やインターネットなど数多くの勉強法に関わる資料を調べた中から、自分に活用できそうなものを選び、理論的に組み立てられた勉強方法でした。
中学生も含めて、40名近い生徒が参加しました。エビングハウスの忘却曲線から復習するタイミングを計画的にする「スペースドリハーサル」や、それに合わせて、復習して「不安なく出来た問題」と「解けても不安の残る問題」と「できなかったもの」を印で区別し、不安なく出来た問題はもうやらずに次の問題をし、復習の効率化を図るようにする、初めに過去問などを見て、到達すべき高さを明確にし、繰り返し復習することでそこに到達させるなどなど、あの手この手と色々な方法を教えてくれました。まだまだ、しゃべり足らないことがあったようで、是非、第2回も開催できればと思います。
教員である私達も、ただ闇雲に復習しなさいというだけで、細やかな復習方法までなかなか話すことがなかったように思います。受験勉強を乗り越えてきた先輩からの言葉であるからこそ、心に響くところが深かったり、自分自身のことに置き換えやすく、モチベーションが高く持てて、がんばれるのだと思いました。講話が終わった後も、個人的に話を聴きたいと多くの生徒が残り、遅くまで話をしていました。
今日、話を聴いたみんなが今回の勉強方法を参考に実践し、また志望校に合格して本校に戻ってきて、次の後輩たちに話をしてくれればよいなあと思います。こうした先輩から後輩へと繋がれていく絆が育っていくことを静かに祈っています。