サントリー生物有機科学研究所 夏の科学実験教室スタート
サントリー生命科学財団のご協力を得て、サントリー生物有機科学研究所において、研究者体験教室が始まりました。第一タームは7月29日から8月2日、第二タームは8月5日から9日、時間は10時から17時です。
今回の企画は、生徒たちが研究員の方に5日間つきっきりで指導していただきながら本格的な実験を行い、最終日には研究員の方々の前で、パワーポイントを使って研究発表をするというものです。
第一タームは、高校3年生4名と2年生2名の計6名が参加しています。
生徒たちは下記の研究テーマのいずれか1つを選んで研究しています。
①受容体遺伝子のPCRによる同定とその配列の決定(遺伝子配列を自動配列解析装置で解読)
②ホルモンが結合する受容体の決定と活性の強さの算出(自動細胞内シグナル解析装置を使用)
③受容体タンパクの局在決定と異なる受容体タンパク間の結合の有無(共焦点蛍光レーザー顕微鏡を用いたFRETという方法)
ガイダンスでは、「わからないことは恥ずかしがらずになんでも聞いて、失敗を恐れずにチャレンジしよう」とお言葉をいただきました。
初日の月曜日は緊張していた生徒も、研究員の方々の優しくユーモアもいれて指導していただいているお陰で、2日目からは研究者の方々と楽しく、そして真剣に研究しています。
昨年参加した生徒の中で、2名が今回の生物オリンピック一次予選を通過しました。研究のおもしろさ、醍醐味を味わい、生徒達の心に火がついた結果だと思います。
このような貴重な機会を与えてくださったことに、感謝しています。