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2018年01月18日

「エトヴァス・ノイエス」

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この土日(1月13日、14日)、学園の中学入学試験と、大学入試センター試験が行われました。昨年は雪が降り今年も厳しい寒さが予想され心配はしていましたが、まずまずの天気で、無事入学試験を終えることができ安どしています。今年は昨年を100名以上上回る907名の受験生にお越しいただきました。有難いことです。センター試験のほうも本校の高3生、今日は登校して自己採点を行いましたが、日ごろの成果を存分に発揮してくれたと確信しています。

20180117-2.jpg 1946年ごろ、堂島の研究所長室での佐治敬三 今年初めの「学園長便り」で「日々新たに」を書きましたがそれに続く「エトヴァス・ノイエス」をお話しします。 本学園の2代目理事長佐治敬三はサントリーの2代目の社長で、創業者鳥井信治郎の次男、サントリーを大きく発展させた人です。経済人、文化人としても著名でしたがもともとは学究肌で学者になりたいと思っていました。進学した大阪大学理学部で生涯の師、有機化学の第一人者の小竹無二雄教授と出会います。

小竹教授はドイツ留学時代、師事していた博士から毎日必ず「エトヴァス・ノイエス?(何か新しいことはないか)」と尋ねられたといいます。「真理の探求に休みはない。毎日が真剣勝負と思えば“エトヴァス・ノイエス”のないわけがない」教授から聞いたこの言葉は佐治敬三の心に深く残り日々新たなものを求め、革新を目指すことは氏の一生のテーマとなりました。

「同じこと しとったらあかん」。サントリーでは年初、各部署でそのレベルに応じ方針を発表しますが前年と同じ事は言いません。いえば「去年もそんなこと言うとったな」になります。世の中はどんどん変化します。競合は負けじと次の手を仕掛けてきます。そんな中、同じこと、すなわち停滞はあり得ないのです。
成長を求めるところ、新しい発見、方法は必ず出てくるものだと思っています。(2018.1.15)

2018年01月09日

「日々に新たに」

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 今年も元日は羽田空港の近く、天空橋に初日の出をお祈りに行ってきました。6時51分、羽田沖の海上から少し顔をのぞかせた太陽は、みるみる間に海上にその全体像を表しました。空は雲一つなく穏やかで、「今年は最高の初日の出」の声が多くありました。空港を離発着する飛行機のシルエットと日の出とが重なり、伝統と現代社会の光景をを見ているようでもありました。例によってわが家族の同行はありませんが、多くの善男善女の顔には新年の陽光が照り輝いていました。今年はいい年になります。

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 「まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たに」。初日の出を拝みながらこの言葉を思い出していました。私が入社したときに当時の人事部長が新入社員のひとり一人に手渡した色紙にしたためられた言葉です。マンネリになってはいけない。毎日を新しい日が始まるんだという気持ちで取り組み、常に自己の向上に努めよ、という意味だと解釈します。中国の古典「大学」に出てくる言葉だそうです。古代中国殷の時代に善政を敷いた湯王は自分が使用する洗面盤にこの言葉を書いて戒めにしたと言います。

 殷王朝は紀元前1000年以上も昔に栄えた国です。その時代に「日々新たに」を説いたのです。この言葉が生き続け今も経営者や指導者に自戒や教育・指導の言葉として使われています。まさに時代を超えて真理を表す言葉だと思います。否、今だからこそこの言葉はますます輝きを放つのではないでしょうか。世の中どんどん変わっています。今まで100年かかってきたことが今は1年で変化する時代となりました。

 「同じことをしていたらそれは停滞でなく後退している」はウォルト・ディズニーの言葉。「強いものが生き残るのではなく変化に対応できるのが生き残るのだ」はダーウィンの言葉です。このことをしっかりと肝に銘じ学園経営にあたっていかねばと思っています。
(2018.1.9)