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2018年07月20日

「夢は持ちこしだ」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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残念ながら「2勝」はならなかった。 高校野球雲雀丘3回戦は昨日(7/19)、明石トーカロ球場で開催された。対戦相手は「県伊丹」、歴史と伝統ある野球部、格上のチームである。雲雀は全力を出し切った。得点は2-0だがヒット数は4本づつ、互角の戦いだった。

この日も暑かった。JRは暑さで間引き運転、先に行われた2試合がコールドゲームで試合開始が早まった。そんな中、卒業生や、授業を終え駆け付けた生徒、控えの部員がフェンスにしがみつきながら声をからした。保護者も総立ちでメガフォンをたたき続けた

雲雀丘は打撃のチームに変身した。5点取られてもいい、6点取ればよい。10点取られたら11点だ。前々回のブログで「3勝はいらない、2勝を何とか」と書いたが夢は持ちこし。
夢は先のほうがいい。

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(2018.7.20)

2018年07月17日

「追いつき、追いつきそして逆転」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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実に見ごたえのある試合でした。夏の高校野球、雲雀丘学園の初戦の相手は舞子高校。この日(7月16日)は今年初の39℃を超える暑さを岐阜・揖斐川で記録。初回、舞子がたちまち2点先行、2回裏雲雀が同点に。5回表舞子がまたもや2点を追加、すかさずその裏雲雀も必死の同点に。今度は7回に舞子が勝ち越しの1点、「うーん」。しかし何と何と雲雀は8回裏に値千金の3点を挙げ逆転、舞子を突き放しました。

20180717-1.jpg9回表の舞子を0点に抑え勝利が決まった瞬間は雲雀丘の応援席はまさに歓呼の渦、バックスクリーンにたなびく学園旗を仰ぎながら学園歌を大合唱しました。それにしても選手は先行される劣勢をチームワークでよく跳ね返しました。負傷者が二人も出ましたがめげませんでした。2年生の3人のピッチャーの継投も見事でした。舞子もよく打ちましたが打ち負けませんでした。雲雀は強力打線、次の県立伊丹戦も最低7点取って打ち勝ってほしいと思います。

選手以上に頑張ったのが吹奏楽部。スタンドはまさに炎暑。演奏を切らすことなく吹き、叩き続けたのが勝利を呼びました。また保護者の必死の声援、強力なサポートが原動力であることは言うまでもありません。全員が一丸となった勝利は、野球部の歴史に残る快挙といっても過言ではないと思います。ありがとう、本当によくやった。

雲雀の勝利に免じてもらってもう一言。雲雀丘学園の試合が行われていたころ、私の母校、滋賀県立彦根東高校も2回戦を戦っていました。2:2の同点で迎えた8回裏5点を入れて突き放し勝利を得ました。私にとっては二つの喜びが重なった日となりました。

(2018.7.17)

2018年07月12日

「人間力で勝利」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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西日本豪雨で亡くなられた方が157名、不明者56名(7/11現在)、テレビで映し出される惨状に唖然としてしまいます。懸命の復旧作業が続けられていますが、水不足や30度を超える暑さなど、捜索や被災者を取り巻く状況は過酷さを増しています。どうぞ1日も早い復旧がなされ、被災者の皆様に笑顔が戻り、心の平穏を取り戻されることをお祈り申し上げます。

さて県中学野球宝塚市大会で雲雀丘学園中学校野球部は7月9日に行われた長尾中学校との準決勝戦で惜しくも敗れ、3位に終わりました。久しぶりの快挙に心から健闘をたたえたいと思います。雲雀丘学園中学野球部のいいところはチームワークと最後まであきらめない精神力、そして3年生のリーダーシップです。

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中学野球部は、対外試合ではバスを使わず、最寄りの駅から球場までは2列になって歩きます。人や自転車と出会うと3年生の指示で1列になり通行に迷惑が掛からないように気を配ります。練習後のグランド整備や片付けなども3年生が率先、ベンチからの声掛けも3年生が一番元気だそうです。こうしてチームは一丸となって戦うことができるのです

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クラブ活動の目的は試合に勝つことではなくクラブ活動を通して、苦しい練習に耐え、友達と泣き、笑い、けんかし、試合に出られなくても縁の下の力持ちになれる人間力を養うことにあります。また人間力が高まってくれば自然と試合にも勝て、勉強もできるようになるものです。それには先生方の指導力によるところが極めて大きいのです。挨拶がしっかりでき、靴をそろえられるのは日ごろの先生方の地道な指導です。まさに生徒の行動は先生の鏡です。これは文科系のクラブも全く同じことです。

20180712-3.jpgこれから夏の対外試合が多くなりますが雲雀丘学園はたとえ試合では負けても人間力では相手に勝利してほしいと思っています。来週7/16(月・海の日)はいよいよ高校野球の初戦、対舞子高校戦が待っています。「勝利より人間力」と言っていながらおかしいのですが、何とか兵庫予選で2つは勝ってほしいと願っています。3勝とは申しません。

雲は湧き 光あふれて 天高く純白の球 今日ぞ飛ぶ (栄冠は君に輝く) 

(2018.7.12)

2018年07月05日

「甘かったということです」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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2019年大学卒業の就職試験は先月6月1日に企業の選考が解禁され、次々と採用内定者が決まっているようです。今年は売り手市場と言われていますがやはり有名企業への合格は難しくなかなか就職先が決まらない学生も多いと聞きます。

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 今日は小・中高は休業になりました        両幼稚園は休園になりました

6月の中頃でしたが一人の女子学生が学園に来ました。お礼のためということです。

実はこの学生は雲雀丘学園の卒業生で現在女子大学4年生、今年初めだったと思いますが中高の先生と一緒に私を訪ねてこられました。私がサントリーに勤務していたということで、就職のアドバイスをしてほしいとのことでした。私の経験も踏まえ企業の考え方、試験や面接での心構えなど先生のご意見も交えながら話しました。

「自信がつきました」と笑顔で帰りましたが、少し気になったのでもう一度学園に来てもらって再度お話をさせていただきました。入社試験対策というより、社会人としての生き方の話になったと記憶しています。

残念ながら、お礼で来られた女子学生は、中高の先生も同席のもと、サントリーには不合格になったと報告されました。他の会社に決めたそうです。それでも明るく丁寧にお礼を言われ「父親もお礼に行きたいと申しておりました」の言葉も添えられました。

長期の就職活動の感想を聞くと少し間をおいて「甘かったということです」と反省の弁。すべてこの言葉に集約されているように思いました。しかし私はこの就職活動を通じて女子学生はこれから生きるにあたっての最高の教訓を得たと思います。安住を求めて企業に入るのではありません。生きがい、働きがい、そして社会への貢献あっての会社勤めです。

50年近く前になりますが私たちが大学を卒業したころの花形の就職先は銀行でした。優秀な人が銀行に行ったのです。銀行というだけで信用と安定が得られたのです。しかし現在、当時の名前がそのまま残っている銀行は一行もありません。

生涯勉強。就職が到達点ではありません。これからがあなたの始まりです。あなたの会社を日本一にしてください。私は一消費者として貴社の商品を買うようにします。

(2018.7.5)