有名私大も
有名私立大も活発だ。
最たる例は慶應義塾大学と共立薬科大学の統合か。お陰で今年春の共立薬科大入試は,18年度センター利用志願者(6年制)548名 → 19年度1487名,倍率にして5.4倍 → 43.7倍,一般入試でも4.8倍 → 16.7倍と,全国的に薬学部人気が衰退している中で激変した。来年度から慶應義塾大学薬学部になるのだから,受験生がビビビッと受験生が動いたのは思惑通りのヒットだったかも知れない。
渋谷・青山学院大も総合文化政策学部・社会情報学部を新設する。また,経済学部に現代経済デザイン学科を新設予定。特に総合文化政策学部は2年次以降は青山キャンパスで学べる。
池袋・立教大は「異文化コミュニケーション学部」,新座キャンパスには「スポーツウェルネス学科」を新設予定。両大学ともこれからのキーワードを学部名に織り込み,特徴を前面に出している。
明治大「国際日本学部」は進路だより「颯」で紹介済み。
法政大は,既存学部の入学者が定員を大幅に超過しているため,3学部新設予定だったが2学部しか認められず,「スポーツ健康科学部」は再来年に見送られた。残り2学部のうち,全授業を英語で行う「グローバル教養学部」は60人定員の小さな学部である。
関西の動きは地元だけに大方の人が知っているし,「颯」でも紹介した通り。
同志社大学は,京田辺に「スポーツ健康科学部」を新設し,工学部を理工学部に改組する。
立命館大は,薬学部と「生命科学部」をくさつキャンパスに新設予定だ。
また,関西学院大と聖和大が統合し,「人間福祉学部」が新設される。
その他,甲南大・京都産業大・近畿大にも新学部・新学科が予定されている。
こうみていくと,難関大にこそチャンスが拡がっているようだ。19年度入試もそうであったが,20年度入試は益々難関志向が強く出る年度かも知れない。