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2007年05月31日

有名私大も

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 有名私立大も活発だ。
最たる例は慶應義塾大学と共立薬科大学の統合か。お陰で今年春の共立薬科大入試は,18年度センター利用志願者(6年制)548名 → 19年度1487名,倍率にして5.4倍 → 43.7倍,一般入試でも4.8倍 → 16.7倍と,全国的に薬学部人気が衰退している中で激変した。来年度から慶應義塾大学薬学部になるのだから,受験生がビビビッと受験生が動いたのは思惑通りのヒットだったかも知れない。

渋谷・青山学院大も総合文化政策学部・社会情報学部を新設する。また,経済学部に現代経済デザイン学科を新設予定。特に総合文化政策学部は2年次以降は青山キャンパスで学べる。
池袋・立教大は「異文化コミュニケーション学部」,新座キャンパスには「スポーツウェルネス学科」を新設予定。両大学ともこれからのキーワードを学部名に織り込み,特徴を前面に出している。

明治大「国際日本学部」は進路だより「颯」で紹介済み。
法政大は,既存学部の入学者が定員を大幅に超過しているため,3学部新設予定だったが2学部しか認められず,「スポーツ健康科学部」は再来年に見送られた。残り2学部のうち,全授業を英語で行う「グローバル教養学部」は60人定員の小さな学部である。

関西の動きは地元だけに大方の人が知っているし,「颯」でも紹介した通り。
同志社大学は,京田辺に「スポーツ健康科学部」を新設し,工学部を理工学部に改組する。
立命館大は,薬学部と「生命科学部」をくさつキャンパスに新設予定だ。

また,関西学院大と聖和大が統合し,「人間福祉学部」が新設される。
その他,甲南大・京都産業大・近畿大にも新学部・新学科が予定されている。
こうみていくと,難関大にこそチャンスが拡がっているようだ。19年度入試もそうであったが,20年度入試は益々難関志向が強く出る年度かも知れない。
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2007年05月30日

国公立大学部新設・統合・改組

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 国公立大の動きが活発になってきた。大阪大・大阪外国語大の統合をはじめ,和歌山大観光学部の新設,大阪大法学部「国際公共政策学科」増設,京都府立大学「公共政策学部」新設等々。後期日程廃止ばかりでなく「復活」や「増員」もある。これらの変更には期待感を生む要素があるので,倍率・難易の変動が余波として必ず出てくる。国公立受験者のみならず,私立大受験者も,それこそ要注意。
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2007年05月29日

こんなサイトも面白い

2008年度入試に向けて,既に大学ではいろいろな催しが行われている。オープンキャンパスはもちろんのこと,早いところではAO入試のエントリーを始めるところもある。大方,詳細な要項は未発表であるが,入試制度の変更点等は発表されている。これらの情報を各大学毎に検索して収集することもできるが,一つのサイトから見ることもできる。あまり活用されていないが,
「ハートシステム」(http://www.heart.dnc.ac.jp/)
が便利だ。このサイトは,大学入試センターが運営し,各大学の更新情報をアップするようになっている。
新しい情報があるかどうかを一目で確認するには有効だ。もちろん,大学入試センターのサイトにもリンクしている。
大手予備校のサイトは,やはり餅は餅屋というべきか,入試結果の分析や来年度入試に向けての情報もついていて,こと入試については大いに参考になろう。ただし,予備校によってカラーがあり,そのことを含んで読むべきだろう。
駿台予備学校」(http://www.sundai.ac.jp/yobi/)
河合塾ケイ・ネット」(http://www.keinet.ne.jp/keinet/)
代々木ゼミナール・代ゼミネット」(http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/nyushi.html)
東進ハイスクール・教育情報」(http://www.toshin.com/news/)

模擬試験のベネッセ・大学情報サイト(http://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/)も同様である。
どちらかと言えば,ハートシステムと同じかな?
朝日新聞「キャンパス アサヒ・コム」(http://www.asahi.com/ad/clients/campusasahicom/)は情報豊富。入試から何から何までいろいろ。AO入試についても専用サイトを設けている。さすがは朝日。

入試情報ではないが,
読売新聞・特集「教育」(http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/special/s07/)も面白い。入試からではない別の面で情報収集できる。
毎日新聞・受験・入試(http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/jyuken/)も合わせて読むとよいだろう。

2007年05月28日

新たな連携授業

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otemae523.jpg 学園高校は,現在,慶應義塾大学SFC,大阪外国語大学,関西学院大学と高大連携授業を開いています。今年度は,新たに大手前大学に開講し,すでに先週21日から高校2年生16名が通学しています。この講座の開設にあたっては,大手前大学の方々から多大なお力添えを戴き,既存の3大学にはない,「建築・インテリア」「キャリアデザイン」「心理学」「異文化理解」の各分野の授業を開くことができました。

 実は,先週21日から,私も参加させていただきました。どの授業も,一級の講師先生がわざわざ高校生向けに授業を組み立てなおされ,ご自分の体験などを踏まえながら,高校生の立場に立って授業を進めておられました。60分間,その様子を後ろに座って見ていて,この講座開設に熱心に関わってくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいでした。ありがとうございました。
その熱意を受けて,受講した諸君達がたくさんの知見を得て成長して欲しいと願っています。

2007年05月25日

教授の皮肉

 高校3年の文法問題の演習で、ニヤリとしてしまった。与えられた英文の誤りを探し訂正する問題である。まず問題文を示そう。

 When I graduated the high school, I was so exhausted that I decided to
go to university to rest for four years. (上智大学)

 答えは簡単。 graduated のあとに from を入れればいいのだが、訳してみると

「高校を卒業したとき私はとても消耗していたので4年間休むために大学へ行く決心をした」

 となる。

 上智と言えば難関校である。生徒は受験勉強でおそらくへとへとになって入学してくるのであろう。日本人の学生は高校ではよく勉強するが大学に入ると遊びほうけるというパターンがここでも当てはまるようで、上智大学の先生は入試問題に一発皮肉をかましたというところか。
 「学生にやる気がありませんなあ」「ほんとに何のために大学へ来てるんだか」「いや、うちはまだましなほうですよ。○○大学なんぞ、あなた、授業中にメールしてるわ、しゃべり続けるのがいるわ、大変ですよ」「このままじゃ国が亡びますなあ。嘆かわしい」などと、教授たちが額にしわを寄せて話し合う姿が目に浮かぶのである。

 さて、ここからは特に高校生諸君に読んで欲しい。大学は本来学問をしに行くところである。あなた方が今やっている「お勉強」とは違うのである。もちろん高校時代の勉強でつちかった基礎力を用いて行うのであるが、学問には決められた教科書やテストはない。だから大学1、2年で受ける講義はまだお勉強だといえる。
 3年生ぐらいになるとやっとゼミに所属し、研究テーマが決まり、本来の学問らしい学問が始まる。自ら研究の方向を決め、関連した書物をさがし、いろいろな情報を統合したり、いくつかの論文から仮説として導き出されることを実験で証明したりする。それが卒業論文という形で結実するわけである。
 つまり学問には創造性がいる。いろんな論文を統合して自説を創る場合は、その統合の仕方に独創性がいるし、データを統計処理して有意差を出すような場合はそのデータを取るためのデザインに工夫がいる。
 そう考えてくると、学問はお勉強とはかなり違いますよね。そして、論文というのはそのようにして書かれるものなのです。でもそのためには、精神的に元気でないとね。勉強で疲れ切った状態ではその元気はやっぱり出ないんですよね。                                        
                                              (田畑保行)

2007年05月24日

三つの風景

 今週から私が担当しているのですが、この四月からの勤務であるにもかかわらず、挨拶もせずにこのブログを始めてしまいました。それで今日は私と学校のある宝塚市とのこれまでの関わりを書かせていただき、自己紹介及びご挨拶に代えたいと思います。
 
 ずっと神戸に住んでいた私にとって宝塚は遠い町だったのですが、それでも宝塚という地名を聞いた時、わたしにはいつも三つの風景が浮かびます。
 まず大学一年の時、頼まれて夏の間、小学生の家庭教師をしたことがあります。宝塚南口で降りて、宝塚ホテルの裏側の坂をのぼったところにある家でした。庭でプチトマトを栽培しておられ、ある日勉強の後で、きれいに洗われつやつや光ったプチトマトが出されました。私は喜んで一ついただこうとしたのですが、そんなトマトを食べ慣れない私は半分に噛んでしまい、汁をとばしてしまいました。真っ白なテーブルクロスに真っ赤な二つの島。その時私はトマトよりも赤くなっていたはず。
 次に浮かぶのは、同じく大学生の時。友人に誘われて宝塚大劇場のミュージカル「回転木馬」を観ました。舞台が始まると、私はヒロインの初々しさとそのダンスの美しさに魅入られてしまいました。観終わったあとも、そのヒロインは僕の頭の中で踊り続けているのでした。その後二十年たって、ある時、元宝塚歌劇団にいたダンスの先生との電話の途中、たまたま昔の「回転木馬」の話になり、その憧れのヒロインの話をすると、
「今、ここにおるで」
私は耳を疑いました。そして彼女は電話に出てくれました。私は受話器を握りしめて声を聞き、勇気を奮い起こして二人を食事に誘ったのですが、
「夢をこわすのが怖いので」
と断られてしまいました。会えなくて正解だったのでしょうか。今でも僕はそのヒロインの姿を夢にみることがあります。
 三つ目は十五年前。丘の上に立つ市民病院に叔母の見舞いに行った日です。逆瀬川から父とタクシーで行ったのですが、叔母は少しふくれた腹部をさすりながら冗談を言って我々を笑わせるのでした。帰りのタクシーの中、父と僕は病室の中とはうってかわって無口になっていました。窓から見える街並みはどこかモノトーンで、街路樹も色彩を失っていました。     (田畑保行)
 

2007年05月23日

京大二次 英語の対策(その3)

  ★英作文に対する対策

 英作文は、だいたい5行ぐらいのこなれた日本文が2つ出題され、全文英訳が求められる。解答の書き方としては、与えられた日本文を逐語英訳するのではなく、文章全体として何を伝えようとしているのかを把握し、それを英語で表現することが大切である。
 解答はいくつもある。1つの日本文を英訳する場合、日本文が長ければ英文が2つになることもよくある。使う語についても複数の選択がある。つまり正解は多くのバリエーションを持つのである。
 模範解答があってそれに近づけると言うより、伝達する内容を自分の英語で表現するクリエイティヴな力が試されるのである。
 そこで必要なのは複数の文で構成される、まとまりのある英文を書く技術である。接続詞の使い方になれたり、前文の理由を説明したり、前文の内容をさらに深めたり、例をあげて説明したり等々、英語を有機的集合体(discourse)として作り上げる力を育てなければならない。といえばずいぶん難しく聞こえるが、要はやや長い英文を書く練習をすることである。
 ところで先日、複数の現役の京大生から駿台の神戸校の講師の話として、京大の英作文の採点法について聞いた。すべて減点法だという。だから上等な文を書くよりも、自分が自信をもって使える英語で、文法ミスを極力なくして、確実に日本文の内容を英語に移し換えることを心がけるのが答案を書くときの心得であるという。                                           (田畑保行)

2007年05月22日

京大二次 英語の対策(その2)

 昨日の続きです。京大の長文読解問題に対処するにはもう一つの努力が必要です。また、このことがよくできていれば、問題文を読む時に、語彙を少々多く知っているよりも遙かに有効な力になるのです。それは・・・


③書かれていることに対する予備知識があり、似たようなテーマについてどこかで読んだ経験がある

 以前、私はサッカーの国際試合後の記者会見で、おもしろい光景を目にしました。場所は神戸の御崎球技場、つまり現在のウイングスタジアムです。フランスのチームと日本のチームの試合後のことです。 通訳にきた女性は、フランスの選手たちとの雑談の間は実に流暢なフランス語を駆使し、その能力の高さを誇示していたのですが、記者会見が始まり、ゲームの展開や審判のジャッジを巡る質問が出始めると急に言葉に詰まり、最後は「私にはできません」と言ってうつむいてしまいました。
 つまりその通訳の女性はいかにフランス語に堪能でもサッカーの知識が全くなかったため、通訳ができなかったのです。 逆に言葉は少々たどたどしくてもサッカーを知っている通訳なら、あの程度の記者会見は難なくこなしたでしょう。
 このことが長文読解にもあてはまるのです。京大の長文は哲学、科学、社会学、言語などに関する論説文で、抽象的な表現も多く、難度の高いものです。出題されてるテーマに関係する予備知識が無ければ、きっと苦戦するものと思われます。逆に語彙力がややついていかなくても、内容に親しみがあればかなりの類推がきくものです。
 ではどうするか。私は京大を目指す人には、学校のテキスト以外の本を読むことをお勧めします。いきなり高度な内容を持つものを読むのは、たとえ日本語でも苦痛になります。今日は日本語で読め、かつ興味深く書かれていて、京大入試に向けての今後の蓄積の基礎となるようなものを推薦します。

①「17歳のための世界と日本の見方」 松岡正剛 (春秋社)
②「ソフィーの世界・・・哲学者からの不思議な手紙」 ヨースタイン・ゴルデル (訳)池田香代子
                               (NHK出版)
③「文学部唯野教授」 筒井康隆 (岩波書店)

 ②と③は自分の息子にも高校2年で読ませたものです。①はその時点ではまだ出版されておらず、もしその当時出版されていれば、間違いなく読ませていた本です。ほかにも読むべき本はたくさんあります。これだけ読めば大丈夫と言っているわけでも決してありません。でも、何から読んだらいいか迷う場合は上記の一冊を手にとってください。

 明日は英作文への対処法を書くことにします。
                                     (文責:田畑保行)

2007年05月21日

京大二次 英語の対策

 5月19日(土)に高校1年生保護者を対象としたコース説明会がありました。その席で私は京大の二次試験・英語について特進Ⅱの保護者の皆さんにお話をさせていただきましたが、今日はその内容をまとめて、他の興味ある方々にも発信したいと思います。
 京大二次では文系はもちろんのこと理系であっても、高い英語力が要求されます。それは、近頃では研究成果を世界に発信する時、ほとんど英語を用いてなされるので、論文を英語で読んだり書いたりできなければ研究者として成功できないからです。大学に入ってから、英語の解釈や文法を学習している余裕はありませんから、この大学は英語の学力がしっかりした学生を入学させようとするのです。
 
1)問題の特徴(理系・文系共通)
 長文2題(各500語ぐらいの長さ)を読んで、部分和訳をする。
 5行ぐらいのまとまった日本文の全文英訳 2題
 この2種類の問題のスタイルはずっと継続している。
 
2)対策について

  ★長文読解に対する対策
 
 長文問題の語彙は他大学に較べて難度の高いものが含まれている。学校の教科書の語彙が約2000~2500語、受験に必要な語彙が約5000語と言われているが、京大の長文の語彙はその比ではない。分析によると10000語とも15000語とも言われている。つまり必ず知らない語が出ると考える方がよいだろう。また内容も科学的なもの、哲学に関するものなど、慣れない受験者には日本語で読むのも難しいほどのものである。ここで求められているのは、学問をする上での緻密な論理的思考の力である。

 では、それにどう対応するか。いよいよ本題に入る。

①文法力をしっかりと身につける
 問題文には一つの文が長く、その構造も難度のあるものが含まれる。文を大きな固まりにわけ、固まりと固まりとの関係を理解し文脈をつかんで理解することや、わからない単語を類推するのは、文法や統語の知識による。知らない言葉がある時は、英文の構造から品詞を類推し、文脈から語彙の意味を類推することになる。

②語彙を増やす
 いかに文法の力があったとしても語彙力がなければ、文の理解は難しい。上で述べた知らない語を類推する力は、わからない語彙がさほど多くない場合に可能なのであって、1行に3つも知らない語があるようでは、類推のしようもなくなる。教科書に出る語だけではなく、授業中に教師が説明する語彙や模試に出てわからなかった語彙は、貪欲に自分のものにしていく必要がある。また過去問にもあたって、語彙を増やす努力がいる。

 
 ここまで二つの大切なことを書きましたが、さほど目新しいことではありませんでしたね。この二つのことをやれば、難問中の難問といわれる京大の長文に対応できるのでしょうか?ほかになにか役に立つ方法はないものでしょうか。このブログを読んでいる皆さん、一度考えてみてください。明日、この続きを書くことにします。                                          (文責:田畑保行)    

 

2007年05月19日

関西大学政策創造学部1期生

関西大学には今年度から「政策創造学部」が誕生しています。先日、この学部の第1期生として入学した卒業生が遊びにきました。

「政策創造学部」とは聞き慣れない学部名ですが、「国際・アジア専修」「組織・政策専修」「地域・都市専修」の3つの専修があり、多様な領域を横断的に学べるとのこと。そして、この学部の大きな特徴が少人数・双方向の授業形態であるゼミを重視することで、入学したばかりでもゼミに所属して、論文を書く練習も始まっているそうです。

Aくんは論文を提出した後、教授直々に呼び出されたそうです。
なんでも提出した学生の中で一番優れていて将来見所がある、とお褒めの言葉を賜ったとか。雲雀丘の卒業生もなかなかやりますね!

Aくんはその論文を見せてくれ、HP掲載の許可を得ましたのでここで抜粋したものを紹介します。
論題は「大学の実学教育の必要性」。在校生の皆さんにも読んでほしい内容です。

「今日の大学の実学教育の是非を論じる前に、まず、理解しなければならないことは「大学は義務教育ではない」ということである。つまり、義務教育を終え、基礎的なことからさらに自分の興味のあるものをもっと高いレベルで専門的に勉強して、実践的に使える学「実学」にするべきだろう。しかし、大学全入時代といわれる現在、そのような考えを持っている大学生ばかりではない。なんとなく大学に入り、自分のしたいこと、目標は決めておらす、大学生活の四年間の間に見つけよう、大学はそのためのモラトリアム期間だと思っている人も少なくない。 
 だが、私は大学の実学教育はそういった人たちにとっても大きなメリットがあると考える。なぜなら、目標が決まらない大学生にとって大学で実学を学ぶということは最も分かりやすい目標になるからである。実学を通じて今までとは違う、専門的なことを学ぶことによって、自分の視野も広がり、したい事もみつかるかもしれない。
 有意義な大学生活、またはその後の社会人生活を過ごすためには明確な将来像、したいことはとても重要である。そしてそのためには実学を学ぶことを通じて自分の視野を広げることが必要不可欠である。」

1期生になって、その学部を切り開いていくのも魅力的ですね。Aくん頑張れ!またのお越しもお待ちしています(^^)/

2007年05月18日

名は体を表さない?!

今日はクイズから。
Q.日本の大学で最も長い学部名は何文字でしょう?
 学部や学科の名称にカタカナをつける大学が増えています。
文部科学省が91年に大学設置基準を緩和したことで、これは始まりました。学部名の種類は91年度の1307に対し、06年度は1915と15年間で約600増えました。
昔は文学部、法学部、工学部…と一目瞭然の学部名でしたが、今は学部名だけでは、何を学ぶのか見当が付かないものもあります。
 学問の範囲が広がって日本語では表現しにくくなっていることや、少子化を背景に「他大学と差別化を図りたい」との大学側の狙いがあるようです。現にカタカナ学部名に変えたら受験人数が増えた大学もあるとか。

 先ほどの、クイズの答えは駒沢大(東京都世田谷区)が06年度新設したグローバル・メディア・スタディーズ学部。「・」や「学部」まで含めると19文字になります。

 他にも観光学部をホスピタリティ・ツーリズム学部とする大学やキャリアデザイン学部(法政大)、関関同立の学科・専攻名でも関西学院大学の総合情報学部メディア情報学科、関西大学の社会学部社会学科社会デザイン専攻、同志社大学工学部インテリジェント工学科、立命館大学経済学部サービス・マネジメント専攻…などカタカナ名の学科がたくさんあります。

 さらに困るのは、学部学科名からだけでは学べる内容、取れる資格が分からないこと。人気の幼稚園教諭の免許の取れる学科名も教育学科、こども学科、児童学科、教育心理学科、子ども発達学科…と様々です。
また、同じ学部名でも、その大学で何を専門としている教授が充実しているかで、内容が全く違う場合もあります。最終的には大学のパンフレットを見たり、講義内容(シラバス)を見ておかないと入学後、「こんなはずでは…」ということになりかねません。

 受験が目前の高3生はもちろん、受験はまだまだ…と考える高12生。昨日書いたように進路指導室には大学のパンフレットがそろっています。余裕がある今だからこそ、下調べを始めてみませんか。

2007年05月17日

大学との出会い方

昨日のお昼休み、高校校舎一階の進路指導室は大盛況でした。体育大会が終わって、勉強モードになったからでしょうか。
訪れた人はのべ16人!私が知る限り、最多人数です。
来た人が何をしていたか、少しご紹介しましょう。
パターン①大学の募集要項のパンフレットを見に来た人
パターン②模擬試験の過去問題を借りに来た人
パターン③インターネットを利用して、調べ物をしている人
パターン④授業中に出された問題の解答を探しに、赤本を見に来た人
パターン⑤問題集のコピーをしに来た人

なかでも、まだ大学のイメージがつかめていない人は、「パターン①大学のパンフレットを見る」のがお勧めです。最近の大学のパンフレットは見ただけで「行きたい!」→「勉強しよう!」という気になるものばかり。
私自身、高2のとき、ふらーっと本を買いに行った紀伊国屋書店に大学のパンフレットが無料でおいてあったので、何冊か持って帰って見たところ、それが運命の出会いになりました。
有名だから、自分に合う大学とは限りません。ぜひ、自分の目指す大学を見つけてください。そのきっかけとして、進路指導室の利用を!お待ちしています。

2007年05月16日

「颯」vol.22が配られました~読みどころ紹介~

高2、3の皆さんには今日のHRで、進路だより「颯」vol.22が配られました。今年度の初回号です。
今号の目玉は「受験勉強の極意」。
今春めでたく国公立大や関関同立大、MARCHなどに合格した卒業生にアンケートをとり、その合格の秘訣を全部大公開!しています。部活との両立法、不得意教科の克服法など、大学受験を考える人には必読の内容ばかりです。

また「颯」には毎回、「おれの大学・ウチの大学」というページがあります。
新設学部、新しい入試方法、オープンキャンパスなど、進路指導部に届いた大学の最新情報が満載。これまたお得な情報がいち早く得られます。
じっくり読むもよし、手元において、気が向いたページから読むもよし。ぜひ活用してくださいね!


2007年05月15日

求めよさらば与えられん

週末に引き続き、昨日、上智大学教育学部総合人間学部教育学科に合格したAさんが学校に来ました。DSCF0072.JPG上智大学ははしかの流行(!)により、今週は休講だそうで、これを利用して帰省したそうです。

Aさんは幼稚園からの筋金入りの雲雀生。そんな彼女が変わったきっかけは、中学のカナダ研修です。世界の広さを知ると同時に、「日本人のいる環境で海外体験してもだめだ」と考えた彼女は、翌年単身、カナダに短期留学をしました。そして、様々な国から来ている留学生の中に自分を放り込んだことによって、今まで漠然としていた自分の目標が定まり、国際舞台で活躍する自分を思い描き始めたといいます。と同時に、自分の知識の足りなさを感じ、ニュース新聞などで、学校の勉強以外の知識も広げていきました。

高3になり、上智大学受験を考えた彼女は積極的に受験方法を調べ、課題図書(405ページもある単行本!)を読んで、事前に論文を書いて提出する形式の推薦試験にチャレンジしました。(この上智の推薦入試はAO入試に近い形ですね。)
推薦受験を考えたときからの彼女のガッツはすごかった!
夏休み前から私のもとに日参し、自分の文章を納得のいくまで練り上げました。当然、添削をする私も課題図書を読まなければならないし、授業が詰まっていて朝、提出したものを私が添削できていない日は、「今日中にお願いします!!」といわれてこちらもへとへと…。でもその気迫に応えるのは、私にとってはしんどいながらも充実した毎日でした。彼女によって私も高められたような気がします。
そしてその結果、手にした合格!我がことのようにうれしく、思わず彼女と抱き合って喜んでしまいました。

昨日、彼女は「在学中頑張った分だけ今が楽しい!後輩に伝えてください。」と言っていました。自らやりたいことを発見し、自ら求めた結果、彼女には楽しい場が与えられました。今はこんな髪型も楽しんでいるそう…(笑)DSCF0073.JPG

「求めよさらば与えられん」は聖書の言葉ですが、クリスチャンでない私も彼女の様子を見ると、なるほど、真理だな。と思う言葉です。

2007年05月14日

体育大会に卒業生が遊びに来ました!

体育大会、ご苦労様でした。
高3の皆さんのエンカレッジメントパフォーマンスも例年以上に衣装も凝っていて見応えがありましたね。完全燃焼できたのではないでしょうか。

例年、体育大会にはたくさんの卒業生が遊びに来てくれます。
今年は土曜日開催の体育大会だったこともあるのでしょうか、お昼前後には、在校している兄弟の応援、エンカレ目当て、クラブの後輩のリレー応援、友達と会えるから…とさまざまな理由でかなりの数の卒業生が来ました。卒業しても遊びに来たくなる、これが雲雀のいいところですね。

20070512.jpgさて、体育大会中は仕事があるため、あまり卒業生とは話が出来なかった(残念!)のですが、終了後も職員室まで遊びに来てくれたのが、この春卒業した男子3人組。3人とも違う大学に通っていますが、大学生活も1ヶ月を過ぎ、そろそろ落ち着いてきたところだそうで、それぞれの学生生活について話に花が咲きました。
私立大学に通うAくん、Bくんは大学の設備が整っていることが快適だそうです。
Aくんは入学直後の英語のクラス分けテストで一番上位のクラスに入ったとのこと。合格が決まっても気が抜けませんね。また、自分の入りたいサークルがなかったAくんは、ただいま新しいサークル作りに奔走中。
Bくんは甲南大学で全員がアメリカ留学をするEBAコースに入学したため、平日の午前中は英語漬けの毎日だそうです。英語の得点が足りないと留学させてもらえないので大変のようです。
C君は大阪市立大学工学部に進学。大阪市大あめ(写真)をおみやげにichidai_candy3.jpgichidai_candy2.jpg持ってきてくれました。語学の授業は国公立大学らしく15人程度で行われていること、5時間連続の化学の実験の授業が楽しいこと、ただし施設は古いこと…などを生き生きと語ってくれたのが印象的でした。

3人ともが口をそろえて言うのが、「大学では自分が何かしないとほったらかしにされる」ということ。実は中高時代も「自分で何かしないと」「ほったらかし」になっているはずなのですが…。
特に勉強や大学選びは「自分で」行動しないと始まりません。
体育大会が終わった今、気持ちをきりかえて在校生のみなさんも行動を始めるチャンスですよ!

2007年05月12日

授業料について

 これも田舎での話。テレビでNHKの放送を観ていた。
受験生の父親(役?)の噺家が出ていて、学費について大変だ、大変だと嘆いている。子供が母親のお腹の中にいる頃くらいから積み立てて丁度かなと思うほどの額である。本当に近頃の受験生のお父さんは大変である。今更ながら驚いた。これでは少子化になるのも無理のない話で、景気が多少持ち直したくらいでは、焼け石に水である。
 子供がいないので受験の指導はしても学費のことはあまり考えていなかった。私の認識といえば、10年前に進路指導をしていた頃、私学の大学で初年度の経費がざっと100万円程度でこれは相当な額だなと思ったが、これくらいの大雑把な認識以上をあまり出ていない。
 学費の中でも特に授業料の高騰は信じられない。大学時代1ヶ月の授業料は、国公立が1000円だったと記憶している。だから年間に直すと、1万2000円である。(とにかく1万2000円とか、1万5000円とかのキリのいい数字であった。)現在の新卒の初任給が40年前に比べて、仮に10倍としても(実際はそれ以下であろう)、現在の授業料は12万円位のはずである。ところがまるで数字が違うのである。こんな感想を書くつもりはなかったので、メモはとっていなかったから、正確な数字は書けないが、なんでも 50万円程度だったように思う。とんでもない数字である。私の記憶違いかと思って、傍らで同じようにテレビを観ていた母に確かめてみた。昔のことでよく覚えていないし、仕送りをしたのは下宿代などと一緒だったのでよく分からないけど、そんなものだっただろうということだった。とにかく驚きました。
 ところで先日「大学全入時代?」というタイトルで感想を書きましたが、少し曖昧なまま放置した部分があるので少し追加します。「現在正確に『大学全入時代』に突入したかどうかはともかくとして」と書いたとおり、現在はまだ『大学全入時代』には突入してはいません。理由は簡単で、これは大学・短大進学率が50%とみなして計算していたものが実際は52%だったことによるものです。先ほど授業料の高騰について書きましたが、これに関連づけて考えてみると。国公立大学も法人化した以上今までのように安閑としてはいられない。そこで値下げをせざるをえなくなる。すると、大学・短大進学率が52%を更に超えて「大学全入時代」はどんどん先送りになる公算大です。
 元来価格というものは自由競争下では需要と供給のバランスで決まるものですから、少子化の現在、現行の高すぎる授業料は異常としかいいようがない。購買力が減少すれば価格が下がるのが経済の大原則の筈だからです。
 雑然とした感想になりましたが、進学できるのを当然のことのように考えている受験生諸君は、一度、受験とか学生生活の経済的側面についてよく考えてみて下さい。本校の校是は「親孝行」です。

2007年05月11日

四当五落と睡眠時間

「四当五落」という言葉を知っていますか。実は私自身、昔々の高校生の頃、「君たちヨントウゴラクというのを知っているか。」と担任の先生に聞かれたことがあります。つまり、40年以上昔にすでに陳腐な言葉になっていたせいでしょう、私たちは誰も知りませんでした。どうやら、それ以前に、睡眠時間を5時間とるようでは、東大合格は無理で、4時間以下にきりつめないといけないというようなことが言われていたようなのです。これはナポレオンが3時間しか睡眠時間をとらなかったという伝説と抱き合わせになって、喧伝されたものらしい。たぶんその後、大脳生理学か何かで、ナポレオンのような大変な人はともかく、普通の人間にとって、1日4時間の睡眠では、脳は円滑に働かないということがいわれて、この「四当五落」ということは、あまり聞かれなくなったもののようです。
高校3年生諸君は(体育大会前後は別にして)普段どれくらい眠っていますか。今は春なので、まだまだ切迫感はないと思いますがどうでしょう。5時間?6時間?それとも7時間?ひょっとして8時間?9時間も寝ますか?揶揄しているのではありません。デカルトとかアインシュタインはよく眠ったことで有名です。彼らのように超弩級の知的で創造的な仕事をするには、たっぷり睡眠時間が必要なようで、9時間眠ろうが、10時間になろうが不思議なことでもなさそうです。上述のナポレオンとかエジソンがあまり眠らなかったといのも事実だったようです。結局、人によってさまざまということになりそうです。日中に思わずまぶたが閉じてしまうようなことがあれば、これは明らかに睡眠不足と判断すればよいのでしょう。
しかし、一応の原則のようなものはあるようです。従って、以下に述べることは一般論です。参考程度に聞いてください。
受験勉強の中でかなり重要な部分を占める記憶についてですが、睡眠不足は記憶に非常な影響があるようです。(半面、睡眠不足は判断力にはあまり関係がないようです。)睡眠時間を削ってしまうと記憶に必要なレム(Rapid Eye Movement) 睡眠を削ってしまうことになる。レム睡眠中に脳内部では情報が整理されて再構築されるらしい。だから睡眠時間を削ってしまうとレム睡眠が少なくなり、ノンレム睡眠ばかりとることになるらしいのです。
2000年にアメリカの精神医学者のスティックゴールド博士は認知神経学会誌に「何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上睡眠をとる必要がある。」との研究発表をしました。やはり、これくらい眠ることは必要なようです。
以上は記憶をした後の睡眠時間のことですが、記憶の作業をするときも直前の睡眠時間が必要なようです。私の経験から考えても、睡眠の足りない頭では何かを覚えようとしても、覚えようとしている内容が脳の襞の間に潜り込まないような感じで、表面をツルリと滑ってしまう。「これじゃ今日はダメだ」と思ったものです。
入試が迫ってくると、あせって不眠になることが一番よくない。机の前に座って勉強らしいことをしていないと不安でしようがない。それで、ぐずぐずいつまでも起きている。
睡眠不足になる。
 こういう時はあきらめてさっさと寝るが一番です。「果報は寝て待て」というではありませんか。

2007年05月10日

一日医師体験

ishi.jpg 春休み、兵庫県民主医療機関連合会(http://www.hyogo-min.net/)が行っている「高校生(予備校生)一日医師体験」に本学園から1年生3人が参加しました。普段は患者としてしかみることがない病院・診療所を,今回は,医療スタッフの方々と共に行動し,人形を使った救急体験等もさせていただいて,「働く場」として改めて実感したようです。

ishi2.jpg『 一日医師体験に参加してみて、初めての体験がいろいろできてよかったです。
 聴診器も初めて使ってみて、普段お医者さんがなにげなくしていることは、実にすごく難しくて何回も練習しないといけないんだなぁと思いました。呼吸をしていない人に、30秒で酸素の管を入れるのは大変なことだと思いました。(人形を使って)初めてやってみたけど、チューブがちゃんと肺に入ってうれしかったです。また,色んな仕事にあたってる人の話を聞いて、病院内は一人ではまわっていなくて、チームの連結が大切なんだなと思いました。病院内にいる一人一人が生き生きとしているように見えました。
 私は、医療系の仕事をしたいと思っているのですが、医師・看護師だけでなく医療スタッフとして病院内で働きたいと思いました。この企画に参加してみてたいへんよかったと思っています。』(Yさん)

英単語はどうしよう?

 先日の連休の間、法事で故郷に帰ってきた。盆暮れには毎年のように帰省しているが、5月の田舎に触れるのは、よくよく振り返ってみると、実に40年以上の昔のこと、大学に入学して以来のことである。最近では特急「スーパー白兎」が速くて便利なので、鳥取まで行き、そこから兵庫県の県境の我が家に帰ることにしている。        
列車の外の新緑でむせかえる風景は実に美しく、山の所々に薄紫色に染まっている所がある。今住んでいる家の近所ではほとんど見ることのない藤の花である。「ああ、今は藤の季節なんだ。」と思う。そう思って見回すと、山ツツジもあちらこちらに咲いている。レンゲの花で埋まっている畑もある。彼方にちらちら見えるのは朴(ほう)の花である。朴の花を見るのは40年振りである。よくよく見渡せば枚挙に暇のないほど色々な花が咲いている。「百花繚乱」という言葉があるが、そんな感じである。帰るのはいつも暑いか寒いかの盆暮れであるから、田舎にこんな風景があるのをすっかり忘れていた。
 花に触発されたせいか、勃然と40年前の私が甦ってくる。この鳥取から我が故郷の駅の区間は以前の私の通学路に当たるのである。私の中学・高校時代はこの区間を汽車(電車ではない)に乗って通学したものである。煤煙の臭いが鼻先をよぎる気がする。
 昔の山陰線の列車は、今の阪急電車のロマンスカーのように、二人ずつが向かい合わせの座席になっていた。帰りの40分間はこの座席に座って宿題があれば宿題をした。大抵は列車の中で片付いた。家で宿題をしたことは(長期休暇中のものを除けば)ほとんど記憶にない。宿題のないときは文庫本を読むか、単語を覚えるか、眠るかしていた。
 ところで、その単語ですが、私は次のようにやっていました。受験生諸君の参考になるかもしれません。買い求めたのは旺文社の「赤尾の豆単」と呼ばれていた単語集です。今でも旺文社の受験用の単語集は、「ターゲット」のように受験生に人気があるようですが、この単語集は超ベストセラーで、当時の受験生たるもの大抵持っていました。編者は旺文社の社長の赤尾好夫氏でその名前のようにポケットに収まるような小さな本でした。見出し語の単語と熟語、それに派生語を含めると1万を超えており、これだけ憶えておれば受験用としては先ず十分な分量です。しおりが入っていて、それには「人間は忘れる動物である。忘れる以上に覚えることである。」などとありました。このしおりで英語か日本語のどちらかを隠してチェックするのである。1回目は鉛筆で小さいチェックマークを入れる。入れた後、そのチェックマークの入った語を憶えるべく何巡かする。大体憶えたかなと思った時点で、本当に憶えているかどうか試してみる。憶えていない単語には今度は鉛筆で下線を引く。又、何巡かしてチェックする。それでもまだ憶えていない語は鉛筆で四角に囲む。又、何巡かする。次は赤鉛筆でチェック。その次は赤の下線、次は赤で囲む。といった具合にやっていき、一番最後は赤で塗りつぶす。これで一応終わりです。勿論これで全部覚えたわけではない。新しくもう一冊買い求める。白紙の状態で同じことを又新たにやってみるといった具合です。これで片道約40分の車中の時間をつぶすことができました。
 こういう英単語の憶え方は邪道とは言わないまでも、少なくとも正道ではないことは確かです。単語はやはり文脈の中で覚えるべきもので、実際の評論文、小説などを読んで憶えるべきものですから、できればそうしてください。高1、高2の夏休みなどの長期間の休暇はまとまったものを読む絶好のチャンスです。ところが高3になると、そうも言っていられない、やることは山ほどあるので、英語ばかり、その中でも英単語ばかりやっていられるものではありません。ここのところは各自工夫をしてやってみて下さい。大切なのは習慣づけることで、毎日決まった時間に何分間か割いてやることが大切です。

2007年05月07日

大学全入時代?

 当番が回ってきた。ブログというのはこれが初めての経験である。いささか当惑している。 それにしても「ブログ」とは変な響きである。少なくとも私の語感ではブサイクとしか言いようがない。気になってしようがないので少し調べてみた。(どうも厄介な性分である。)すると、どうやら Web + Log(日誌)のことであるらしい。つまり、Web 上の日誌ということが分かった。Webは「蜘蛛の巣」の意味だから、蜘蛛の巣状に撒き散らされる日誌ということになり、ホームページの簡便日誌版ということになろうか。「ブログ」とは「ウェブログ」の縮まった形だったのである。これで一応は納得した。「ウェブログ」なら悪くない響きである(ように少なくとも私には思える。)それにしてもこの種のものを自分が書くことになる日がこようとは予想だにしなかった。
ところで、久し振りの進路指導部である。以前、進路指導部の創設に立ち会ったが、それは平成6年度(1994年度)のことだった。以来十三年、わが進路指導部は着実に成果をあげている。これがいい加減な手前味噌でないことは最近の「サンデー毎日」誌上に掲載されたことからも明らかである。 
平成6年度の当時は、第2次ベビーブームの影響で18歳人口がピークを迎えた直後だったので、受験競争も激しいものがあった。それが最近では大学全入時代が到来しただの、しないだのと言って騒いでいる。やはり、十年一昔である。
同年齢の人口は減ることはあっても、増えることはないので、ずいぶん以前から予想はされていた。そして現在正確に「大学全入時代」に突入したかどうかはともかくとして、大学の入学定員と大学入学希望者の数がほぼ同数に近くなっているのは事実であろう。
 高三の諸君の中には「全入時代」なったのだから誰でも希望通りに大学に入れるのだろうと、暢気に考えている人がいるかも知れないので、簡単に説明しておきます。「大学全入時代」というのは、数字の上だけのことで、その意味は上記のように「大学の入学定員と大学入学希望者の数が同数になる時代」のことなのです。自分の希望通りの大学に入れるわけではありません。人気のある大学には受験生が殺到します。そして受験に失敗して浪人をする受験生がでてくれば、その浪人の数だけ人気のない大学の定員数に割り込むことになります。定員をどんどん割り込んでいって、経営が立ち行かなくなれば、廃校ということになる。
 だから、今安易な道を選び、簡単に入れる大学にはいると、将来、自分の卒業した大学はなくなってしまい、自分の子供が大学受験するときには、親の出身大学を聞かれても返答に窮するということになりかねません。自分が本当に望む大学に入るよう頑張ってください。

2007年05月03日

高橋君の講演

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 高校1年生にとって,向こう3年間をどのように過ごすかを真剣に考えることは,非常に大切です。まして,心身の発達の違いを考えると,中学の延長で勉強し,中学の延長で過ごしては,3年間はあまりにも勿体ないような気がします。そこで,オリエンテーション合宿は「高校はどういう時期か」「勉強する意味は何なのか」「どのように勉強を進めていけばいいのか」をテーマにしてはじめました。
 今回,さらにこのテーマを掘り下げてみようと,この度,シャープ(株)に勤務され,AV機器開発に携わっておられる高橋雅史君(87年卒)に,社会人の目を通した高校生活について語っていただきました。

20070502takahashi.jpg 高橋君は,高校1年G組の生徒諸君に,
「授業を受けるだけが学校ではありません、友人や先生と一緒に過ごし、コミニケーション能力を身につける場所でもあります。自分の考えをしっかり持って物事を理解していくそのためには沢山の人とコミニケーションを取ることが大切(パズルを組み立てるように理解する)だと思います。(中略)理解し自分の考えを相手にわかりやすく説明できるようにそして相手の考えも自分とは異なっていても尊重出来るように訓練する場が学校です。」と訴えました。また,インターネットは勉強や研究、仕事をしていく上で強力な道具であるとも話されました。

昨年度も,尾方君(現阪大教授)に語ってもらったときもそうでしたが,高橋君の話を聞き,また生徒が彼に質問するのを見ながら,私は,なぜか,メタセコイアの生い茂る情景を思い浮かべていました。それは,校舎をも凌ぐメタセコイアが語らずとも教える何かと彼の伝えようとする思いが似ていたのかも知れません。初代校長・板倉操平は,教育は「教師の胸の内に燃えさかる火を生徒一人ひとりに点ずる仕事」と説きましたが,今日の高橋君の思いはまさに語らずとも教える学園の魂(スピリッツ)そのものだったと感じます。無形の財産をもらった彼等は,これから3年間,怒濤の時代といわれる艱難辛苦の道を歩まなければなりませんが,大丈夫,きっと,あのメタセコイアのように大きく伸びてくれるものと期待しています。      

2007年05月01日

初めてのブログ・・・・・

 28日までの進路の部屋はベテラン進路の方々ばかり、今回新登場の私は隠し球なし、直球のみ!と言うより全くデーターなしで登場です。 よろしくお願いします。

この29日~30日の連休、訳あって東京へ・・・・この移動の時に感じたことを書かせていただきます。
羽田から移動で電車を利用しました。この時の駅員さん、車掌さん(鉄道マン?)真新しい制服に身を包み少し年配の方に引き連れられて職務に就いておられました。先輩の一言一句を聞き漏らさないように、
復唱し、確認する。フレッシュマンの初々しさが爽やかでした。
この日を迎えた人達はきっと幼い頃、あるいは小・中・高校で自分のやりたい事を見つけ努力をしてこの日を迎えたのだと思います。
そう言う私も小学校の時に先生になりたいと思ってからズーーート思い続け今日に至ってます。

皆さん自分のやりたい事見つかりましたか?
見つかった人は自分の夢をあきらめないで努力してください、そしてまだ見つかっていない人はじっくり
探してくださいネ!
進路室は毎日昼休み、放課後と沢山の資料を集めて皆さんのお越しをお待ちしてます。