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2006年09月30日

全教員による広報活動

今、日本の教育界は重大な局面を迎えています。少子化による児童生徒数の減少に加え、世界各国の中での相対的な基礎学力や創造力の低下はとりもなおさず日本の国力の衰退につながることになります。更に昨今人間力という点でも憂慮すべき事例が散見されるようになってきました。このような状況の打開をはかるため、教育界においては国公立・私学にかかわらず、また大学・高等学校・中学校・小学校・幼稚園にいたるすべての校種においてさまざまな改革が行なわれています。
本校も〝将来社会で役立つ子ども達を育てる〟という思いで、現在人間教育の充実と学力の向上をはかるための取り組みを進めつつあります。特に来年度からは、よりきめ細かい進路指導を行なうために新たに三つのコース制の設置やこれに伴うカリキュラムの充実をはかることを決定し準備を進めています。
しかし、このことを生徒や保護者をはじめ多くの方々にお知らせし、理解していただくのは容易なことではありません。すでに学校での説明会やマスコミの活用、ホームページでの紹介等を実施してきましたが、まだまだ十分に内容が伝わっているとは言えません。そこで、先般の職員会議でこれから全教員が分担して中学校を訪問させていただくことを確認しました。私も早速、阪急沿線の中学校にお伺いし、今回の新たな取り組みについて説明させていただきましたが、既に他のいくつかの学校からも訪問されているようです。受け入れていただく中学校にとっては、さまざまな学校から次々と新しい提案がなされるため、十分にご理解いただけない点が多々あるかもしれません。おわかりにくい点があれば、遠慮なく本校の方にお問い合わせください。
 業界は全く異なりますが、メーカーが折角新しい商品を造ってもPRが不十分であれば、その良さを知って使用していただくことにはなりません。
引き続き、全教員によるさまざまな広報活動を展開していきたいと思っています。

2006年09月29日

 面接って何がわかるの?

9月27日(木)、朝から今週から始めた先生方との面談を行ない、その間に慶應義塾大学のA・O入試を受験する生徒に対する面接指導と面談・面接に明け暮れた一日でした。生徒達にとっては、これまでこういった経験はあまりないかも知れませんが、これから面接を受けるという機会はどんどん増えてきます。厳しい見方をすれば、人にお会いするということ自体が面接なのかも知れません。参考までに生徒達にお渡しした資料を紹介します。
        
面接って何がわかるの ?
                         校長  中尾 直史
私は松下電器に勤務していた間、20年以上にわたり採用面接、課長や部長への昇進面接等さまざまな面接をしてきました。
皆さんはたった20分や30分の面接で果たして人が見分けられるのかと疑問に思われるかもしれません。
合格しなかった人やうまくいかなかった人は必ず「あのような短時間で人が見分けられるはずがない」ということを言います。
しかし、人を見る眼のプロの立場からは、そういう人に限って本当に自分自身のことが解っていないと言わざるを得ません。企業における人事責任者の最も大切な役割は〝人材の目利き役〟です。ひとりの人を採用して定年まで雇用しようとすれば2億円から3億円の人件費が必要になります。従って企業にとって良い人材を採用できるかどうかが、将来その企業が発展できるかどうかに直接繋がっていると言っても過言ではありません。
また一流企業の経営者は例外なく“人を見る眼”を持っています。ほんのわずかの時間会っただけでその人を見抜いてしまうのです。挨拶の仕方、名刺交換の仕方、応対の仕方等何気ない小さな所作でも見逃すことはありません。
それではなぜ面接が必要なのでしょうか。それは直接にその人を見ることができるからです。お医者さんの例を取り上げてみましょう。血液検査、尿検査、レントゲン検査等色々な数値だけで患者さんを診断するでしょうか。顔色、肌のつや、肥満の状況、声の張り、触診等で患者さんの身体状態を確認します。
その人を知る方法はいくらでもありますが、一番手っ取り早い方法はペーパー試験をして点数の高い人が優秀であると判定するやり方です。企業の入社試験は別としてこれまで大学の入学試験においては大半がこのやり方をとってきました。
しかし、昨今高得点者が本当に入学してから伸びるのか、社会で役立つ力を兼ね備えているのかどうかという疑問が生じてきています。そして面接を重視していく動きが出てきているのです。
人間を総合的に判断する公式は次のとおりです。
 〔外観 + (能力+実績)〕 × 志 × ものの考え方
   ①      ②   ③      ④       ⑤
以下これらについて説明していきます。
① 外観
身体的特徴・・・体格、声、肌のつや、眼光、表情
身だしなみ・・・高校生らしい服装、頭髪、化粧、清潔感、
言葉づかい・・・敬語の使い方、明瞭性、
マナー・・・・・挨拶、入退出、座り方、落ち着き
② 能力
   はかれる能力・・口頭表現力   点数表示できるものはペーパー試験による
           応接力(的確に質問に答える力) 
   はかれない能力・感謝、素直、協調性、優しさ、思いやり、忍耐力、明るさ、       
③ 実績
   どういう学校生活を送ってきたか
・・・クラブ活動、課題研究、ボランティア活動、海外留学、技能取得等 
④ 志
   思い、信念の強さ、やる気、夢、目標、
⑤ ものの考え方
   人生観、職業観、倫理観、正義感

「外観だけで人を判断してはいけない」ということは大切ですが、日々自己研鑽を積んでいる人は体つき、顔つき、物腰が違うというのも事実です。欧米では肥満の人は経営者として不適格という烙印を押されます。「自制心が弱い」人に経営は任せられないというのが理由です。またリンカーン大統領はある人を見て「顔が悪いから」という理由で重要な仕事に就けませんでした。健康的な規則正しい生活や逆にすさんだ生活は顔の表情や体つきに現れてきます。
社会で役立つ力は、単なる知識ではありません。志があって知識が知恵に変わってきます。一人では生きていけない人間にとって他人から協力してもらえるというのも素晴らしい力です。失敗を恐れてチャレンジしないと何事も達成できません。経験が人をつくっていくというのは事実です。 
そして最も重要なことは〝人間としてどういう人生を送るか〟という考え方を確立することだと思います。
最後にあたって
これから世の中は情報化とグローバル化が急速に進んできます。そして変化のスピードが極めて早いのが特徴です。これまでの強みがすぐに弱みになり、考え方によっては逆に弱みが強みになります。
このような社会では最終学歴だけで将来が保障されるということはまずありません。常に変化に柔軟に対応できる力が必要になり、『一生勉強』『一生研鑚』という姿勢が何よりも大切になってきます。誰でも一朝一夕で立派な人になれるわけではありません。ましてや面接のための一夜漬けの勉強も役に立ちません。
皆さんには将来大輪の花を咲かせるたくさんの蕾があります。しっかりと目標を持って日々努力を傾注して欲しいと願っています。        
以上

2006年09月28日

雲雀丘小学校保護者対象学校説明会

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9月27日(水)、雲雀丘小学校の保護者を対象に学校説明会を実施しました。この催しは毎年この時期に開催していますが、来年度からスタートする中学・高校の改革が徐々に浸透し始めてきたこともあり、実に140名の方に参加いただきました。
冒頭の挨拶で私は「上(将来)から物事を見る」ことの大切さを話しました。この意味はまず将来の目標を設定し、その達成のために何をしなければならないかを考える。その上で具体的なスケジュール(日付を入れた計画)を作るということです。通常は現状から物事を考えがちですが、これではなかなか大きな目標には到達しません。将来の目標を設定する場合に大切なことは、10年後や20年後に世界や社会がどのようになっているのかを掴んでおかなければなりません。10年後、中学に入学した子ども達は大学を卒業することになますし、20年後には32歳となり立派な社会人、家庭人になっている筈です。
10年後や20年後の世界や社会のことに触れた後、企業の動向や社会で役立つ力、最後に本校が目指す「人間力と学力の向上の両立」について話しました。
続いて、各先生から本校の具体的な教育活動や学校改革の内容、進路状況、入学にあたっての選抜等についての説明を行ないましたが、保護者の皆さんは熱心にメモを取っておられました。また、説明会の後、個別の相談もお受けしました。一方的な説明のためおわかりにくい点があったかもしれませんが、いつでも気軽に相談にお立ち寄りいただきたいと思っています。
本学園には幼稚園、小学校、中学・高校があり、全児童生徒数は約2600人です。それぞれの学校において独自の教育活動を推進していますが、今後は校種間の連携を一層強め、学園としての総合力の発揮が必要です。そのためにも来年度からの中学・高校改革に全力で取り組み、魅力溢れる学校づくりを目指していきたいと考えています。

2006年09月27日

校内研修会の開催

9月26日(火)、期末考査の午後の時間を活用して本年度第3回目となる校内研修会を開催しました。今回のテーマは先般実施した「授業アンケートについての分析と検討」です。
本校においてはこれまでも年二回、学期末に授業アンケートを実施していましたが、そのやり方はそれぞれの先生が独自に実施し、その結果を見ながら自らの授業を見直すというものでした。このため個々の先生にとっては授業改善の有効な手段になっていたようですが、生徒全体の状況を把握することができず課題の共有化がはかれていませんでした。これでは折角のアンケートが個々の教員レベルでの改善に止まってしまい、学校全体の教育活動には結びつきません。
今回は従来のやり方を抜本的に改め、あらかじめ共通の質問項目を検討し、「全生徒による全授業を対象」としたものにし、パソコンで全数を集計する方式にしました。同時に一方的に生徒の意見を聞くだけではなく、生徒の家庭学習や試験準備等についての質問項目も加え生徒の学習に対する振り返りを促すことにしました。そして、この集計結果を個々の先生だけでなく教科、学年にもフィードバックし、それぞれの課題を抽出し対応策を検討した上で、研修会で発表するということにしました。
研修会では教員の相互授業参観、十分な授業準備、進度・板書・活動内容・教材の共有化、自宅学習や予習・復習のあり方、テスト準備のあり方、ノート作りの指南、個人懇談の充実等活発な意見が出されました。先生方の共通の悩みは、いかにして生徒の学習へのモチベーションをあげるかということです。「興味が湧く」「わかりやすい」授業を追求していくことは当然ですが、何よりも生徒が自ら「学ぶ意欲」を持つよう動機付けをしていくことが大切であると感じました。今後ともより一層家庭との連携をはかっていきたいと思っています。

2006年09月26日

円滑なコミュニケーション

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今週より先生方とのコミュニケーションをはかるため、校長面談を開始することにしました。校長に就任して半年が経過しましたが、正直なところすべての先生方とのコミュニケーションが十分行なわれているとは言えません。勿論、日常的には会議の場や個々の業務推進を通じて都度意見交換していますが、じっくりと話し合うといった機会はなかなか取れていないのが実情です。
今回の面談にあたっては教頭先生の手を煩わすことなく校内LANを活用し、事前に私の予定を明示し空いている時間帯に先生方から自主的に登録していただくというやり方にしました。初日である今日は朝から4人の先生とそれぞれ40分から60分かけて話し合いました。
本校では年度初めに各先生にその年に取り組むべき重点課題を提出していただくことになっており、これらがどのように進捗しているのかを確認するのが主眼ですが、今回は敢えてテーマを決めず腹を割って話をすることにしました。この半年、学校改革という視点でさまざまな取り組みを行なってきましたが、これらがすべて理解され浸透しているかどうかは疑問ですし、校長に対する要望や質問があるのは当然です。また、家庭や健康面での特殊事情や仕事を通じての苦労や悩みもあると思いますが、こういったことはなかなか人には打ち明けにくいものですし、何かあればいつでも校長室に来てくださいと言っても遠慮する人もあるようです。
この面談はこれから約半月かけて行ないますが、お互いに思ったことを率直に言い合える風土の醸成をはかっていきたいと思っています。

2006年09月25日

凡事徹底  ~ベル着の徹底

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現在、本校で取り組んでいるのは当たり前のことをきっちりやるという凡事徹底です。先般、全生徒による授業のアンケートを実施し、各教科や各学年において〝授業を磨く〟という観点で改善策を検討していますが、その前に授業に関して見直すべきことがないかどうかを洗い出しました。ベルと同時に授業がスタートしているか、生徒が授業に集中できているか、教室の机は美しく並べられているか、教室は美しく清掃されているか、授業開始時に黒板の文字は消されているか、廊下側のカーテンは開けられているか、といったことです。これらは当然のことですが、残念ながら完全に守られているとは言えませんでした。従って、まずこれらの基本を徹底していこうということで、それぞれの先生が授業に臨んでいますし、私も時間をつくって校舎内を巡回するようにしています。この中でも〝ベル着〟は特に重要であるという認識に立って、昼休みの10分前には、ベルと同時に「授業開始10分前です」というアナウンスを流すと共に、授業の1分前には音楽を流すことにしました。近隣の皆様には、ご迷惑をおかけするかも知れませんが定着するまで続けていく予定です。この他にも、簡単なことでありながら守られていないと言ったケースが多々あると思います。簡単なことができないのに難しいことができるということはありません。これは個人でも職場でも同じです。「決めたことは必ずやる」という姿勢でなければ、いくら良いことを決めても中途半端で終わってしまいます。
逆に言えば「できないことは決めない」くらいの思いで取り組んでいくことが大切であると思っています。

2006年09月24日

彼岸を迎えて

わが国においては、毎年二回三月の春分の日と九月の秋分の日を中日と言い、それぞれの中日の前後3日間を合わせた一週間をお彼岸として先祖の霊を供養する習慣になっています。このため、おそらく墓参りやぼた餅と結びつける人が多いと思います。
彼岸というのはもともと梵(サンスクリット)語からきた言葉で読んで字のごとく彼の岸(向こう岸)、つまり迷いや苦しみのない世界のことであり、彼岸の時期には「悟りの世界」へわたるための実践行(修業)を行なうとされています。その実践行は一つではなく、全部で六種類あり、これらをまとめて六波羅蜜(ろくはらみつ)または六波羅蜜多(ろくはらみつた)と呼ばれています。
この六つは 布施(ふせ)他人に対して広く施しをすること、
持戒(持戒)人に迷惑をかけず日常生活の諸規則を守って人間らしく生きること、
忍辱(にんにく)苦しくてもじっと耐えること、
精進(しょうじん)あらゆる努力を惜しまないこと、
禅定(ぜんじょう)現在していることに心を集中させ、日常の一挙手・一投足を大切にすること、
般若(はんにゃ)自分本来の姿に目覚める知慧(ちえ)を理解し、上記五つの実践を支えることです。(「知慧」といわれています)
また、彼岸の入り、彼岸の明け、そして彼岸の中日という言葉が残っていることから考えると、中日をはさんだ六日の間にこれら六波羅蜜の一つひとつを実践するというのが、彼岸の起源であったとも言われています。
今、私達が住む社会は心配事や争いが絶えませんが、誰もが平和で心安らかに仲良く暮らしたいと願うのは当然です。これらの六つは、常に心がけておかなければならないことですが、彼岸のこの時期に静かに日々の行動を見直していきたいものです。

2006年09月23日

変貌する大学入試(AO入試)

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昨今、国公立大学の独立法人化を機に多くの大学で様々な改革が進んできています。改革の切り口は、中学や高校と全く同じで「入口」「出口」「学内」を固めるということですが、意欲ある生徒に入学してもらうことが何よりも大切です。このため最近では大学毎にセンター試験を中心とした入試だけではなく、様々なパターンの入試が準備されるようになってきました。その代表的なものがAO入試と呼ばれるものでAdmissions Officeの略です。AO入試はもともとアメリカで生まれた入試のやり方で、本来は選考の権限を持つ「アドミッションズ・オフィス」という機関が行っていた経費削減と効率性を狙いとした入試でした。これには論文入試タイプ(選択型)や予備面接タイプ(対話型)があります。AO入試への登録は6~9月頃に志望動機や自己PRを記入して提出し、9~10月に予備面接が行われ、11月中旬には合格発表されるケースが多いようです。
 このようにAO入試は、「従来にない選択方法」「多様な入試の実現」「受験生の個性の掘り起こし」などの特徴を持っており、今後ますます注目を集めることになると思います。
 本校にもこの入試にチャレンジしようとしている生徒が約1割強いますが、何と言っても面接が重要なPointになります。私もこれまでの面接者としての豊富な経験を生かして、生徒の個別指導を行っていますが、回数を重ねると見違えるばかりにしっかりとした受け答えが返ってくるようになってきます。
 大学入試は人生における大きな節づくりです。生徒たちが逞しく成長してくれることを祈っています。

2006年09月22日

前期期末試験に向けて

 本校は二期制を採用しており今月末が前期の終了となっていますが、来週火曜日(26日)より前期の期末考査が始まります。
中学一年生や高校一年生にとっては、今回雲雀丘学園の中学・高校に入学して初めての成績が出ることになります。
言ってみれば、4月からこれまでの半年間にわたる各人の努力の集積度が判定されるということになります。毎日、登校指導をしていますが、単語帳を片手に登校してくる者、昼休み等にも職員室に来て、先生に解らないところを質問している者も増えてきました。
日常の生活において、常に緊張感を保つということはなかなかできませんが、一つの機会を捉えて「メリハリをつける」「集中する」といった能力を高めていくことがこれからの人生にとって大いに役立つことになります。
明日から連休になりますが、これまで学習してきた内容を再確認し、小テスト等でできなかった問題をしっかりとやり直し、期末考査に臨んで欲しいと思っています。

2006年09月21日

『サンケイリビング』に掲載(9月23日付)

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 既に、ご存じの方も多いと思いますが、本校は来年度(平成19年度)より、新しいコース制の導入をはじめとする大きな学校改革をスタートさせます。現在、学校説明会や各種進学説明会、ホームページ等を通じてこの内容をお知らせしているところです。説明会での反応やホームページのアクセス回数を見ましても改革の内容に対する関心が高いと考えています。
先日、サンケイリビング新聞社の取材を受け、今回の学校改革についての詳細を掲載していただくことになりました。タイトルは〝早い段階で 夢を見付け取り組める 選抜特進など新3コース始動〟です。兵庫県の神戸、三田、西宮、芦屋、川西、尼崎、大阪府の吹田、箕面、豊中、池田地区の約85万世帯を対象に配布される予定です。掲載の予定日は9月23日(土)ですが、一部の地域では先行する場合もあります。是非ご一読いただき、おわかりにくい点があれば、ご連絡いただきたいと思っています。
また本校は、阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷駅から徒歩5分、駅から学校までは専用通路で繋がっていますし、JR西日本宝塚線の川西池田駅からも徒歩15分という交通至便で環境に恵まれた地にあります。
受験に関心をお持ちの皆さんには、いつでも学校を見ていただくことができるようになっています。一度、ご来校ください。

2006年09月20日

目覚まし時計はドラの音

 9月20日(水) 秋晴れのもと全校朝礼で前回約束していた“インドネシアにおけるイスラム教”というテーマで話をしました。前回の開催は6月21日でしたが、何故か水曜日に雨の日が多かったため、実に3ヶ月ぶりということになってしまいました。
 最初インドネシアに行く時に、目覚まし時計を3つ持っていったが、全く使うことがなかった。その理由は毎日夜明けと共にお祈りのための大きなドラの音が鳴り響き、いっぺんに目が覚めたというエピソードを披露しました。また、会社の中にはモスク(寺院)があり、誰もが礼拝できるようになっている。会議は礼拝の時間を考慮して開催されるが、時に長引くと全員がそわそわし出し、やがて1人、2人と席を立って礼拝のために抜け出してしまい、気がつくと残っているのは日本人だけであったとか、1年に1回断食月(ラマダン)があって、日の出から日没まで太陽の出ている間は水や食物を一切口にしないため、能率が上がらず大変苦労したという体験を話しました。
 最初はどうしてこのようなことをするのか疑問に感じましたが、日が経つにつれて、すべてイスラム教の教えに従っているのだということがわかってきました。イスラム教はユダヤ教・キリスト教と並ぶ一神教です。イスラムという言葉は、「神への帰依」という意味であり、聖典である「コーラン」は神の言葉そのものです。そして、イスラム教徒(ムスリム)には『六信五行(ろくしんごぎょう)』という義務があります。
 「六信」というのは、ムスリムが信じなければならない「神」「天使」「啓典(コーラン)」「預言者」「来世」「天命」の6つであり、「五行」はムスリムが行わなければならない「信仰告白(アラーの他に神なし)」「礼拝」「断食」「喜捨」「巡礼」の5つです。礼拝はメッカ(サウジアラビア)に向かって、1日5回行うことになっているのです。
 彼らは、ムスリムとして忠実に神の教えを守っているだけなのです。そしてインドネシアでは、宗教を持たない人は会社の要職にあっても全く尊敬されません。
 世界には190を超える国がありますが、現地の生活習慣や食生活等はこのように宗教に根ざしているものが多いのです。今後国際社会で活躍していくためには、相互理解が必要であり、その国の宗教を理解していくことが不可欠であると思います。
次回は、インドネシアの食文化について話しする予定です。

2006年09月19日

良循環型学校経営の推進

 本校の校長に就任して間もなく6か月になりますが、この間多くの方からご意見やご要望をお伺いし、校内で数々の検討を重ね、様々な取り組みをスタートさせてきました。まだまだ緒についたばかりですが、着実に動き出しているように感じています。
学校づくりのポイントは「入口を固める」「校内を固める」「出口を固める」という3つに集約されます。「入口を固める」というのは本校の目指す教育方針に合った生徒に入学していただくということであり、「校内を固める」というのはカリキュラムや授業の充実、生徒指導の強化、設備等学習環境の整備であり、「出口を固める」というのは生徒の希望する進路を実現することです。これらがシナジー(相乗)効果を発揮することによって、学校はどんどん良い方向に進んでいくことになります。本校はこれまで分掌や学年においてそれぞれ創意工夫を凝らし、色々な取り組みを実施してきています。これらを個々に見ていくと実に素晴らしい成果をあげてきています。しかし、残念なことにこれらの対外への積極的なPRも今一歩であり、校内においてもお互いにやっていることが必ずしも浸透せず、引き継がれていなかったように思われます。
今後は個々の取り組みが「入口」「校内」「出口」を固めるためにどのように機能しているのかを明確にし、学校全体でシステム化していきたいと考えています。現在、積極的な広報活動を行なっていますが、意欲のある生徒に入学いただき、きめ細かい個別指導により進路実現をはかる。これを繰り返すことによって〝良循環型の学校経営〟が推進できると確信しています。
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2006年09月18日

ホームページの充実

本年4月より、教育活動を積極的に発信するためにホームページの充実をはかってきました。現在では多くの教員が分担して記事を掲載しており、ジャンル毎にアクセス数をカウントしています。従って毎日どの記事がどれだけ読まれているかがわかるようになっています。
先日、何人かの保護者の方から、「学校の様子がよくわかるようになってきました。これからも是非続けてください。」というお言葉をいただき心強く感じました。
この校長通信も今回で99号になりますが、毎日100人以上の方に読んでいただいているようです。時々、「大変ですね。いつ書かれているのですか。」という質問がありますが、学校ではとても記事を書いている時間はありません。登校指導に始まり、打ち合わせ、来客の対応、校内巡回、面談、個別の決裁、諸資料の作成等気がつけば一日が終了しているという状況です。従って、記事を書いているのは、大抵通勤電車の中や帰宅後ということになります。それでも続けられているのは保護者、生徒、教育関係者、一般の方、私の知人等読んでいただく多数の方がおられるからです。数人の方からは常に自宅のメールに感想が届いています。その中に、学校の出来事だけではなく、教育にとって必要な世の中のトレンド、世界情勢、日本の伝統や慣習、学校経営といったものも紹介して欲しいというものがありました。
 私自身も相当勉強していかなければなりませんが、100号を機に極力この要望にお応えしていきたいと思っています。
また、《日本の学校》というサイトに全国の学校のホームページが掲載されています。本校のホームページも更に改良を加えていきますので、ご意見、ご提案をお願いします。
http://www.i-learn.jp/schools/search.asp/a=s&prid=30&k1=H&o=updf

2006年09月17日

中学体験授業・入試説明会

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9月17日(日)、本年二回目となる中学校体験授業と第一回の中学校説明会を実施しました。10時からスタートする体験授業には30分も前から、生徒が保護者と共に続々と来校。総勢で86名が2つのグループに分かれて社会と数学の授業を受講していただきました。
社会科のテーマは「世界の国々と緯度・経度」ですが、〝体験〟という名にふさわしい参加型の授業です。あらかじめ準備されている地図や地球儀に対して、生徒自身にロンドンやニューヨーク、明石といった都市を指示棒で示させたり、時差を確認するためにアメリカの知人やベルギーからの留学生の家庭に電話をかけさせたり、雲雀丘学園中学・高校の事務所前の緯度と経度を調べさせるといった内容です。最初はおとなしかった子ども達も次第に授業のおもしろさに引き込まれていくのが分かりました。
数学のテーマは「正多面体はいくつあるの?」です。正多面体というのはどの面も同じ正多角形で、各頂点に集まる面の数がすべて等しい多面体のことです。両方の授業共、保護者の方にも一緒に受講いただきましたが、熱心にメモをとっておられる姿が印象的でした。
 午後1時からの説明会には239家族、約500名に参加していただき、約1時間半にわたり、中学校の概要や進路の状況、入試の説明をさせていただきました。その後個別の相談と校舎内の設備やクラブ見学をしていただきました。
本日は、学校側からの一方的な説明になってしまい、おわかりにくい点が多々あったかも知れません。また、予想を上回る参加者のため一部資料が不足する等の不手際があり皆さんに大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げますと共に、ご質問等があれば遠慮なくお問い合せいただくようお願いします。

2006年09月16日

クレームは宝

本校は中学・高校あわせて1300名を超える生徒と先生が在籍しており、日々授業、部活動、行事、会議、学校見学、来客対応等の諸活動を行なっています。また昨今、世の中ではさまざまなこと起こっており、生徒が下校してからも決して気を抜くことはできません。これらが〝対岸の火事〟であると安易に考えていては取り返しのつかないことになります。このような状況下においては、学校は常に危機意識を持って色々な検討をしておく事が大切です。
最近、有り難いことに保護者の方だけではなく近隣の皆様からも、学校宛に色々な情報をいただくことが多くなってきました。正直申し上げて「最近学校が変わってきましたね」とか「良い生徒さん達ですね」といったお褒めの言葉だけではなく、厳しいご意見やクレームもあります。しかし、このようなことを率直に言っていただけるのは本当に有り難いことであると思います。私もこれまでの企業、公立高校での勤務を通じて数え切れないクレームをいただきましたが、しばしば「自分達は正しい」「間違ったことはやっていない」「自分達の学校ではそんなことはありえない」「信じられない」というような言葉が発せられることがあります。しかし、大切なのは一旦これらを素直に受け止めて反省する、そして必要なことはすぐに手を打つということです。私の経験では案外気のついていないことも多かったように思います。また最初から身構えていたり、消極的な姿勢では改善に結びつかないということになってしまいます。
今、官民を問わず思い切った取り組みによって顕著な成果をあげ、世間から注目を集めている自治体や企業は例外なく外部の意見を尊重し、積極的に対応しています。まさに〝クレームは宝〟。本校も外部の方の意見やクレームを積極的に受け入れる〝開かれた学校づくり〟を目指していきたいと思っています。

 保護者の皆様へ
先日より、お子様を通じて「保護者アンケート」をお願いしています。学校に対してお気づきの点が多々あると思いますので、忌憚のないご意見をお寄せください。また、来校の際には気軽に校長室にお立ち寄りください。
 

2006年09月15日

現場を見る

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9月13日(水)、猪名川中学校の中井重樹校長先生と保護者の皆さん24名が学校見学のためにご来校されました。
冒頭の挨拶で、私は民間企業で勤務していた際に、多くの社会で活躍している人を見てきたが、これらの人には共通点がある。それは社会に貢献するという高い志を持ち、自分の目標に向かってたゆまぬ努力を傾注し、常に自分を律しているということであり、これはまさに本校の校是である『高志』『自律』『努力』そのものである。本校では社会で役立つ力を育てるために、人間教育の充実と学力の向上を目指していくという話をしました。
その後、現在取り組んでいる教育活動や来年度から大きく変更する3つのコース制やカリキュラムの説明をさせていただきました。説明後は学校内の施設の見学と授業参観をしていただきました。短い時間ではありましたが、学校の状況はある程度ご理解いただいたように思いました。
現在、中学や高校への受験生をお持ちの保護者の皆さんは、お子様の進学に対して大きな関心を寄せられていると思いますが、直ちにやっていただきたいことは行動を起こすことです。志望校を選ぶ際に大切なのは、実際に学校に足を運び、学習環境、生徒の目の輝きや服装、態度、先生方の対応等を自らの目で確認していただくことです。
実社会においては、どのような場合でも『三現主義』が極めて重要であると言われています。この三現とは「現場」「現物」「現実」であり、何かを決める時には、まず現場に足を運ぶ、現物を実際に自分の目で確かめる、現実の姿をしっかりと把握する、その上で意思決定をすることです。人の意見や噂、風潮といったものに左右されると正しい判断はできません。
 どうかお子さんの将来の進路選択にあたって、三現主義を貫いていただきたいと思っています。
 猪名川中学校の保護者の皆さん、足下の悪い中来校いただき有り難うございました。ご要望、ご質問等があればいつでもお申しつけください。

2006年09月14日

進学講演会の開催

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9月13日(木)、駿台予備学校大阪校舎長の屋木達信先生をお招きして、午前中に高校2年の生徒を対象に、午後からは保護者を対象に進学講演会を開催しました。本校の生徒はほとんど例外なく大学進学を希望していますが、昨今の大学入試をめぐる環境は実に大きく変化してきています。生憎の天候にもかかわらず120名の保護者の方が参加され、メモをとりながら約80分にわたるお話を熱心に聴いていただきました。最初に屋木先生からは〝上から物事を考える〟ことの大切さをお話いただきました。上から考えるということの意味は、まず将来自分がどういう仕事に就きたいかという目標を設定し、次にその目標を達成するためにはどの大学のどの学部を目指したら良いのかを考えるということであり、希望の大学に合格している人は例外なくこのパターンである。逆に下から考えるのは現状から発想するということになるため、どんどん目標が下がってしまうことになる。続いてこれからは〝大学全入の時代〟つまり志望校を選ばなければ100%大学に進学できることができるようになるが、卒業後の進路については大きな差が生じることになるため、難関といわれる大学に合格することが大切である。
更に、受験者数は減るが難関大学の競争倍率は下がっておらず、大学の二極分化が進んでいる。〝国難私易〟(国公立大学が難しく、私立は易しい)や〝理高文低〟(理科系の競争率が高く文科系の競争率が低い)という考え方はまったく現実的ではない。センター入試の出題範囲は高校1年から高校3年までに学習した内容のため、日常の授業を基本に反復し成績のアップをはかると共に2年生から受験校対策を始めて欲しい。また保護者の皆さんに対しては、進路の現状を理解し、本人と共通の認識と知識を持つ。良き家庭環境を作る。子どもの進路に対して相談に乗る等夢を持たせるコミュニケーションをはかることがポイントであるというお話をいただきました。
高校2年生にとっては受験まであと1年半、一人ひとりが自分なりの目標をしっかりと持ち、進路実現をはかってくれることを願っています。

2006年09月13日

サントリー 佐治社長にお会いして

本学園は、1949年(昭和24年)サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が中心となり地元の皆さんの熱い思いで設立されました。同氏は初代の理事長として物心両面にわたる数々の取り組みを通じて本学園の礎を築いていただきました。その後、歴代の理事長にはサントリーの経営トップの方に就任いただく等、同社からは多大のご支援をいただいています。
 9月12日(火)、大変ご多用の中、代表取締役社長の佐治信忠氏にお時間をお取りいただき、ご挨拶と日頃の数々のご支援に対するお礼を申し上げました。サントリーの創業は1899年(明治33年)ですが、常に“やってみなはれ”のチャレンジ精神で積極的に企業活動を推進されており、『人と自然と響きあう』という言葉に代表される素晴らしい企業理念を掲げておられます。この言葉の意味は「世界の人々、人々を取り巻く様々な自然環境と響きあいながら、人々のニーズにもとづいた生活文化の豊かな発展と、その存続基盤である地球環境の健全な維持をめざして企業活動に邁進し、真に豊かな社会の実現に貢献する」ということです。
 また創業当初から、利益の3分の1はお客様へ、そしてもう3分の1は社会に還元するという『利益三分主義』の考え方に基づき社会・文化活動に積極的に取り組んでおられます。この一環として、2004年から次世代を担う子ども達を対象とした「サントリー《キッズ・ドリームプロジェクト》」という体験型プログラムを開始されています。本校においても先日バレーボールチームの「サンバーズ」の選手によるバレーボール教室を開いていただきました。
将来の日本を背負って立つ子ども達の夢を育むことは学校の大きな使命であると思っています。これからも色々な機会を通じて子ども達に夢を与える教育活動を展開していきたいと考えていますので、どうか暖かいご支援をお願いします。

2006年09月10日

将来の夢と希望

文化祭は多くの人達の力が結集され感動のうちに終了しましたが、改めて本校の生徒達のさまざまな面での資質の高さを認識することができました。土と炎の詩人といわれた陶芸家である河井寛次郎氏の言葉に〝過去が咲いている今、未来の蕾で一杯の今〟がありますが、一人ひとりがまさに将来大輪の花を咲かせる多くの可能性を持っていると思います。誰でも何かきっかけをつかみ明確な目標を持つことができれば、人に言われなくても自ら進んで努力を傾注するものです。
しかし、最近の若者が将来に対する夢や希望を持っているかどうかは疑問です。私は色々なところでお話しする機会がありますが、必ず「現在の日本は恵まれているか」「日本の将来は明るいか、暗いか」という質問をすることにしています。これに対する答えはほとんどが「現在の日本は恵まれているが、日本の将来は暗い」というものです。校長や教頭、教員といった学校関係者、保護者、一般市民の皆さん等全く同じ答えが返ってきます。日本の大人達が抱いている将来に対する不安が子ども達に伝わっているのは間違いありません。筑波大学が実施した日中韓三カ国の中学3年生の意識調査によると将来に対して大きな希望を持っていると答えた生徒は、中国が91%、韓国46%に対し日本はわずか29%です。同様に日本青少年研究所が実施した日韓米仏の中学・高校生調査によると21世紀は希望があると思うは34パーセント、また人類は幸福になれると思うは35%だけです。80%を超える国がある中で、この数字は極めて低いと言わざるを得ません。
 今、社会は大きく変化しています。変化するということはこれまでのやり方やシステムが通用しなくなります。またバイオ(生物・生命)・インフォメーション(情報)・ナノ(微細)・エコ(環境)等の新しい技術が続々と生まれてきています。これからはグローバル化の進展に伴い、活躍できる場はどんどん広がってくるのです。このような現状を大人達がしっかりと把握し、子ども達に伝えていかなければなりません。もっと我々大人がしっかりと勉強していかなければならないと思います。将来に対する夢や希望を持たずに子ども達が勉強しているということでは決して学力は向上しないでしょう。
 学校や家庭は子ども達が自分の夢や希望を育む場でなければならないと思っています。

2006年09月09日

文化祭を終えて

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9月9日(土)、昨日に引き続き晴天のもと文化祭の二日目を実施しました。
本日は箏曲部、合唱部、中学演劇部、中高合唱コンクール金賞クラスの合唱、ギター・マンドリン部、高校演劇部の発表が予定されており、早朝より多くの皆さんが公演会場の講堂に顔をお見せになりました。私も時間を気にしながら、ほとんどの公演や作品の展示を見せていただきましたが、すべてが充実した内容であり、本校の生徒は実に色々な面で素晴らしい能力を持っており、大きく成長する可能性を秘めているように感じました。
本日は外部からのお客様がお越しになるということで各クラブやクラスもそれぞれ工夫を凝らした催しを行ないました。インターアクト部によるチャリティーバザーや茶道部によるお茶席、華道部によるフラワー・アレンジメント、美術部によるプラ板やマーブリング、鉄道研究部におけるペーパークラフトや塗り絵、簡易のジェットコースター、輪投げ、ヨーヨーつり等実に盛りだくさんの内容が用意されており、いたって好評だったたようです。
生徒達もひとり一人が自覚を持って挨拶やきっちりした服装を心がけ、自分なりの〝輝の舞台〟を創ってくれたように感じました。「経験が人を育てる」という言葉がありますが、今回の経験をバネにして来週から新たな気持ちで勉学や部活動にとり組んで欲しいと思っています。   
またPTA役員の皆さんによる「雲雀饅頭や雲雀せんべい」の販売も行なっていただきました。お忙しい中、文化祭を盛り上げていただき心より感謝申し上げます。

例年、この機会を利用して受験を希望される方達への入試相談を実施していますが、80組の生徒・保護者の皆さんにお越しいただきました。実際の学校の状況を見ていただいた上で、志望校を決めていただくことは大切であると思っています。本校では入試相談はいつでも受付けておりますので、是非ご一報いただきご来校ください。
 

2006年09月08日

輝の文化祭

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9月8日(金)、昨夜からの雨がすっかり上がり、快晴のもと第41回の文化祭を開催しました。本校の文化祭は二日間にわたって行ないますが、初日は保護者の方を中心に、二日目はあらかじめ生徒が招待させていただいた方にもお越しいただくことにしています。そのため本日は早朝より続々と保護者の方がお見えになりました。本校の文化祭の大きな柱の一つは「音楽コンクール」です。これは中学1年から高校2年までの全クラスがそれぞれ曲名を選び、高校と中学の部に分かれて合唱するというもので、本年で中学は16回目、高校は9回目になり文化祭の伝統の催しになっています。
高校音楽コンクールが始まる9時には講堂は既に満席という状況で、順次12クラスが演奏を行ないました。引き続き午後12時半からは中学の部13クラスのコンクールを行ないました。感心したのは指揮者もビアノ演奏者も先生ではなく、すべてクラスの中から選出された生徒達です。この日のために練習を重ねてきただけに、どれをとっても甲乙つけがたい素晴らしい出来映えのように感じました。また、各教室ではクラスやクラブ毎に工夫を凝らした数多くの展示がなされ、保護者の方も熱心に鑑賞されていました。高校3年生が担当した模擬店も好評だったようです。最後に講堂で有志による「一芸大会」が開催されました。ヴァイオリンやピアノ演奏、コント、ダンス等実に多彩な内容で観客を魅了し5時半に無事終了しました。
明日は二日目になりますが、生徒達がどのような輝きの舞台を創ってくれるのか楽しみです。

2006年09月07日

文化祭に寄せて

明日からいよいよ2日間にわたる文化祭が始まります。
この文化祭に向けて生徒達は随分前からクラスやクラブを中心に創意工夫を凝らした準備を進めてきました。本日の午後、校舎内を巡回しましたが生徒達は力を合わせて最後の仕上げに取り組んでおり、全員の熱気が伝わってきました。この行事は生徒会が中心となって開催しますが、私は文化祭のパンフレットに次のような挨拶を掲載させていただきました。
 〝今年も文化祭の季節がやってきました。今年のテーマは『輝』です。皆さん一人ひとりが文化祭を通して“自分の色彩(いろ)で輝こう”という願いで決定されたと聞いています。充実した人生を送るには“自分自身の輝きの舞台をつくる”ことが何よりも大切です。皆さんは今、人生で一番大きな成長ができる青春の真っ只中にいます。この文化祭に向けて、それぞれのクラスやクラブにおいて全員でテーマや出し物を決め、一つの目標に向かって大変な努力をされたと思います。苦労や困難が大きければ大きいほど達成した時の喜びや感動はそれだけ大きなものになります。この経験が皆さんを成長させることになるのです。この文化祭を通して、クラスの仲間との絆を深め完全燃焼する。そして、生きているこの瞬間が最も美しいと感じる「素晴らしい青春の思い出」を創ってください。最後に、文化祭開催にあたって企画運営に携わってくれた生徒会役員、学級委員、顧問の先生に心より感謝いたします。〟
 生徒達が文化祭を通じて一段と成長してくれることを期待しています。

2006年09月06日

剣道部の活躍

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本校は部活動が盛んで、多くの生徒が運動部文化部に所属しています。
この中でも、運動部の硬式テニス部、剣道部、文化部のギター・マンドリン部、
放送部、囲碁・将棋部は全国大会レベルに達しています。
9月3日(日)、この剣道部が兵庫県私立中高等学校剣道大会において、中学男子団体、中学女子団体で優勝、高校男子団体2位という成績を収めました。今回の好成績の裏には、生徒と指導者の日頃のたゆまぬ努力があるのは間違いありません。毎朝、道路沿いにある剣道場からは元気溢れる大きな声と竹刀の触れ合う音が聞こえてきます。学校行事や授業の関係で、全員が揃わない時でも個々の部員達が時間を見つけ自分達の意思で朝夕練習に励んでいるのです。
部員達は、礼儀が正しく私と出会うと立ち止まって「おはようございます」という明るい挨拶が返ってくるため、いつもすがすがしい気分になります。
剣道部のここ数年の成績は高等学校・中学校共に宝塚市・北摂では男女個人・団体すべて優勝していますが、阪神地区ではあと少しというところで優勝を逃し、2位に甘んじてきました。やっと昨年の大阪の北摂学校剣道大会で中学男女団体・高校女子団体において優勝(3部門制覇)、高校男子団体3位と好成績を収め、今年は4月の阪神高校剣道大会において女子団体で優勝することができました。この勢いで中学も兵庫県初制覇・全国大会初出場を狙っていましたが、惜敗し残念ながら夢を果たすことができませんでした。しかし、この悔しさをバネに夏休みに合宿する等技と心の両面の強化をはかり、一人ひとりの生徒は大きく成長したようです。
 部顧問の大見先生に聞くと、剣道部のモットーは『朝鍛夕錬』とのことです。
これからも〝毎朝の道場掃除・雑巾がけで心を磨き、朝夕の稽古で身体を練る〟という精神で部活動に励んでいきたいとの強い思いをお聞きし、大変心強く感じました。
 

2006年09月05日

塾長説明会の開催

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9月4日(月)、残暑厳しい中にもかかわらず、約90名の方々にお越しいただき、「塾長説明会」を開催しました。この催しは例年この時期に実施していますが、今回の説明会は極めて重要な位置づけにあります。何故なら、来年度より、個々の生徒のきめ細かい進路の実現をはかるため、高校に「新たな3つのコース」を設置すると共に、毎週土曜日の授業の実施や夏休みの短縮により、大幅に授業時間数を増加させるという大きな改革がスタートするからです。コースについては従来の応用Ⅰ類は「特進Ⅱ」に、Ⅰ類は「特進Ⅰ」へ移行することになりますが、改革の目玉となるのは、超難関国立大学を目指す『選抜特進』の設置です。他校ではすでに実施されているところもありますが、本校では初めての導入となります。約1時間40分にわたり、主な改革の内容についての説明をさせていただきましたが、限られた時間ということもあって一方的な話になってしまい誠に申し訳なく思っています。最後に、私から「わかりにくい点があれば遠慮なく質問していただきたい。また、保護者や生徒さんも是非学校に来ていただきたい。」旨の話をしました。また、ご要望があればいつでも訪問させていただきたいと考えています。
塾長の皆さんの関心も今回新設の『選抜特進』にあり、説明会が終わってかからも個別の質問をいただきましたが、一度の説明で十分なご理解をいただくことは難しいのではないかと思っています。これから色々な方法で改革の内容をお伝えしていきますので、何卒よろしくお願いします。

2006年09月02日

コミュニティ・カレッジの開催

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9月2日(土)、第一回のコミュニティ・カレッジを開催しました。一時過ぎから、近隣の皆さんを中心に42名の方がお越しになり、約2時間にわたり熱心に受講されました。冒頭の挨拶で、私はいつものように日本のおかれている状況について質問させていただきましたが、「日本の将来については暗い」「学校や家庭教育については満足していない」「地域社会と学校の連携も十分でない」という方が大半であり、改めて教育の充実をはかっていかなければならないと感じました。
この催しは、開かれた学校づくりの一環として、地域社会との連携をはかることを目的に社会科の教員が中心となって検討を加え、本年度初めて実施するということになりました。本学園は地域の人々の熱い思いによって創設され、今年で56周年を迎えますが、これを契機として雲雀丘周辺の地域についての歴史や自然をテーマに地域住民の方々と考えていくことを狙いとしています。
今回の講義テーマは『雲雀丘の地域をさぐる・雲雀丘の歴史Ⅰ』。雲雀丘が波の打ち寄せる海岸であった太古の昔から江戸時代にいたる歴史について、玉井教頭からお話しさせていただきました。終了後も受講者の方から数多くの質問が寄せられ、随分と郷土の歴史についての造詣が深いと感じました。
このカレッジは全部で9回にわたり12月まで開催の予定です。受講者から数々のご意見をいただきながらより良いものにしていきたいと考えています。

2006年09月01日

授業始め式にあたって

各学年は既に数日前からさまざまな形で教育活動を行なっていますが、
正式には今日から全学年が一斉に授業をスタートさせました。この夏休みを通じて大きな事故もなく、元気で登校してくれたことは何よりの喜びです。本来であれば、校庭で全校朝礼を実施するのですが、生憎の雨天のため、校内放送で生徒達にお話をしました。その内容は「夏休み前に40日間の計画づくりということをお願いしたが、その結果はどうだったのか。ほぼ計画通りにやれた人、やれなかった人、計画すらつくらなかった人等さまざまだと思う。大切なことは、まず計画を立てる、次に計画に沿って実際にやってみる、その後できたかどうかを確かめる、最後にその反省に立って新しい行動に移すということである。どうかこれからもこのやり方を身につけて欲しい。」というものです。
この後、高校3年生を除く中学1年から高校2年生までの学年では早速、宿題・実力考査を実施しました。夏休みにしかできない事をしっかりとやった人とこれといった事をやらないまま時間だけが過ぎてしまった人とでは当然のことながら何らかの差が生じているのは間違いありません。こういったことの積み重ねが同じ年数、学校に在籍しているのにもかかわらず、学力においても人間力においても大きな差となってきます。まさにマネジメントにおけるP-D-C-A(plan-do-check-action)と同じことなのです。この手法は将来、社会に出てからも仕事面のみならずプライベートな面においても大いに役立つものです。生徒達が自らのしっかりとした計画をつくれるように指導していきたいと思っています。