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2011年08月30日

大阪大学

基礎工学研究科 尾方 成信 教授
大阪大学基礎工学部の最先端研究に触れてみよう
-科学と技術の融合-
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 物事の本質を探求する基礎科学と、それを実現して人の役に立つようにする工学との融合が大阪大学基礎工学部の目指しているところです。大阪大学基礎工学部は日本で初めて基礎工学の名前が付けられた学部であり、以来 only-one の成果を発信することを使命として、世界をリードする研究成果を出し続けています。講座では、大阪大学基礎工学部そのものの紹介はもちろんのこと、最新の研究成果のいくつかをできるだけわかりやすく紹介します。
観測結果から理論を導くというモデリングが、いつも私がやっていることとは逆なので、新鮮で驚きました。欠陥のシミュレーションでは、力の動き、そしてどう壊れていくのかが分かりました。様々な実験、試行錯誤に基づいて、最先端の科学技術があると聞いて感動しました。私もこういうことをしていきたいと思いました。(高2男子)

・事実から法則を導き出すと、後は計算だけで、材料がどのような性質を持っているのかが分かるということに関心を持ちました。カーボンナノチューブにも、まく角度によって電気を通したり、通さなかったりするということを知りました。水素原子が物質の中に入ってその中の欠陥部分に集まり、材料をもろくする現象を計算で出すということはすごいと思いました。(高2男子)

・僕は昔から車などの工学系のものに興味があったので、今日の講義を受けることができて良かったと思います。この講義を受けて、工学部などへの興味が前にも増した。今から頑張って勉強して大阪大学に入学し、研究をして、企業などに就職し、社会の役に立つ仕事をしたいと思いました。(高1男子)

・工学部と基礎工学部にはあまり違いがないと思っていました。けれど、基礎工学部は理学部とも少し絡んでいて、生活により密着しているということが分かりました。また、大学に入ってからの流れも知ることができたので、より具体的になった気がしました。また、大学はいろいろな学科やコースに分かれていて、自分の興味がある、または好きな分野を選ぶことが、その分野を追求する動力になることが分かりました。これからもたくさんの大学、学科について学びたいと思います。(高1女子)

・僕はあまり工学部に興味を持っていなかったが、この大学の基礎工学部には少し興味を持ちました。計算機を使った化学のことに関して、少し偏見を持っていたが、今回の講義で無知であることを思い知りました。1 Day College を終えて、自分の大学への視野が広くなった気がします。そして、大阪大学のオープンキャンパスに行きたくなりました。(高1男子)

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2011年08月29日

大阪市立大学 

数学研究所 森内 博正 特任助教
結び目の数学 -この結び目はほどけているのか?-212.jpg

皆さんは毎日のように、ネクタイ・リボン・靴紐という『結び目』を目にしていますね。あるいは、カバンの中の音楽プレーヤーを取り出した際にイヤホンコードが絡まって、ブルーな気持ちを味わったことがあるかもしれません。この講義では、私たちの日常に満ちあふれている『結び目』を数学の研究対象とする『結び目理論』を紐解いていこうと思っています。鉛筆と消しゴム持参でお越しください。

(生徒感想文)
いつもよく見かけ、実際に自分で結ぶものでも、こんなに奥が深いということにびっくりしました。大学で、こういうとても身近なものを研究しているとは知りませんでした。結んだときに、ほどけたり、ほどけなかったりするということを、数学で証明する仕方というのを少しでも触れて欲しいと思いました。(高1女子)

・結び目にもいろいろな種類があり、結び目によってはそのことに意味があるということを知って驚きました。結び目には図式があり、それを使うことによって証明していき、結び目がほどけるかどうかを知ることができるということに驚きました。大阪市立大学のことも少し聞くことができたのでとても参考になりました。(高2男子)

・結び目にも種類があり、理論的に、ほどけるかほどけないかが分かるということはすごかったです。あと、ボロミアン環を利用したマジックも、楽しくすぐにできるものだったので、友達に見せてみたいと思いました。最後に、大学の人たちが作ったゲームもおもしろそうで、家に帰ったらやりたいと思いました。(高1男子)

・数学というので、数式を使って解くものだと思っていたが、全く数字を使わずに解くことができたので楽しかった。数学の世界も楽しいことが分かったし、学ぶことで、手品ができたり、生活の中で応用して役に立てることができるものだと思いました。(高2男子)

・100分間という授業は初めてだった。こういう授業は初めてだったので、すごく勉強になったし、おもしろかった。自分たちも実践できる授業内容だったので、良かったと思います。最後にやったマジックみたいなものも、結び目のゲームもおもしろかった。100分間、自分ではなかなか集中できたと思います。いろいろな結び目があるということが分かったし、おもしろかった。(高1女子)

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2011年08月26日

近畿大学 農学部

水産学科 小林 徹 准教授
 魚の「からだ」のできるまで22.jpg

 近畿大学農学部水産学科の紹介と高校生物で習う生殖や発生の内容と大学での講義内容との接点を紹介しながら、魚類の胚発生の様子、その知見を生かした発生工学実験の紹介など。
学校の授業の範囲外のところがほとんどでした。普通ではなかなか聞けない話をたくさん聞けて、水産学科への関心が高まりました。化学や物理の分野もあるそうなので、その勉強も大切だなあと思いました。研究室での実験内容が興味深かったです。始原生殖細胞が観察できるように可視化されたところがすごいなあと思いました。(高2女子)

・今日の講義を受けて、まだ生物で習っていないことだらけで、話についていけないところも多々あったけれど、生物はすごい過程を経過して大きくなるのだなあと思いました。そして、マグロの話では、分からない用語がたくさんあったけれど、とてもおもしろかったし、興味がわきました。授業をしてくださった小林先生、本当にありがとうございました。(高1女子)

・いつも50分授業なのに、今日は100分授業だったので、疲れました。少しボーッとしていたら、「後で小テストします。」と先生がおっしゃったので、とてもびっくりしました。優しい先生で良かったと思います。生物でまだ習っていないところもあったので、難しかった。しかし、いろいろ知ることができて良かったと思います。「卵に注射をする」とか「魚のおなかに機械を入れる」などは、えげつないのでやめて欲しいと思いました。(高1女子)

・いつも学校で受けている授業とは、ひと味もふた味も違い、とても楽しかったです。特に、発生の観察のやり方はとても興味深く、僕もしてみたいと思いました。また、魚の研究は思ったよりも深く、とても大変なようでした。そんな研究を毎日している教授の先生たちは本当にすごいなあと思いました。今日のこの講義は本当に楽しかったです。(高3男子)

・この講義を聞いて、魚に興味を持ちました。特に、魚の精子のべん毛の動きの仕組みにはとても驚かされました。手先でやる魚の顕微手術をやってみたいと思いました。遺伝子を操作することで、トロを形成する遺伝子をふかし、よりおいしいものにできるようにする研究を、私もしてみたいと思いました。(高2女子)

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2011年08月25日

崇城大学 工学部 

宇宙航空システム工学科 金澤 康次 教授
飛ばして学ぶ飛行の世界28.jpg

飛行機が空を飛べるまでには、どんな工夫や発見があったのかを、またその裏にはどんな困難や努力があったのかを、翼に的を絞り飛行の歴史や原理を交えながら解説します。また、講義ではグライダーや竹とんぼを作り、飛行に関する理論も体験します。飛行の楽しさや不思議さを通じて、ものづくりの面白さ、そこから発見しようとする姿勢を学びます。
飛行機とかあんまり興味がなかったけれど、今日の講義でおもしろいなーと思いました。紙を少し折るだけで飛び方が変わることなどおもしろいと思いました。竹とんぼ作りもおもしろかったです。難しいかなと思っていたけれど、わかりやすくておもしろかったです。(高2女子)

・人類は大昔から空を飛ぶことに憧れていたのに、有人動力飛行ができたのは約100年前であったことが分かった。ペーパーグライダー、紙製竹とんぼがよく飛んだ。それは、迎え角を大きくすることによって揚力が増大するからであることが分かった。将来、大空を飛ぶ仕事に就きたいと改めて思った。(高2男子)

・楽しかった。紙で揚力を作り出すことができるとは知らなかった。世界一よく飛ぶ紙飛行機の形が知りたいと思った。紙からペーパートンボを作ることは楽しかった。揚力は後方で渦を作りやすいので、渦を作らないようにするのが大事で、そのことは難しいということが分かった。
(高2男子)

・初めは難しい授業なのかなと思っていたけれど、いろいろ作業したり作ったり、わかりやすく説明してくださったので安心した。飛行機はなぜ飛んでいるのだろうと、小さい頃考えたことがあったので、今回学べて良かったと思います。大学の授業は堅苦しいものだとばかり思っていたので、印象が変わって良かったと思います。(高1女子)

・人が飛行機で飛んだのがたった100年前で、さらに100年の間で飛行機が進化し今に至っているということに驚きました。実際にペーパーグライダーを作って飛ばしてみて、飛ばすことの難しさ、人類が苦労してきた飛行機への挑戦が少し見えた気がしました。ペーパートンボは、少しの工夫で飛んだり飛ばなかったりするので、おもしろいなあと思いました。(高1女子)

・今までパイロットになりたいとただ思っていただけだったけれど、今日の講義を受けて、飛行機についての基本的な知識を学んだ。文系に行こうと考えていたけれど、理系に行くために数学をしっかり勉強し、パイロットになろうと真剣に思いました。(高1男子)
 

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2011年08月23日

宝塚市立看護専門学校

看護学科 宮崎 悦子 堀内 吉美 専任教員
あなたの大切な人が倒れたとき、あなたは助けることができますか?
~一次救命処置を学ぼう!~
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突然、人が倒れたときの一次救命処置について学び、実践していきます。
・今まで、テレビや教科書で読んだり見たりしたことはあったけど、本物の人形やAEDの中まで見たのは初めてでした。今日の講習は、本当にこれから役に立つことだと思うし、もし誰かが倒れたときに、すぐに行動したいと思いました。心臓マッサージは本当に大変そうで、看護師はやはり体力が大事だと思いました。今日の講習を聞いて、大学での看護の勉強がすごく楽しみになりました。(高3女子)
 
・患者さんを助けるために処置をすることをためらってはいけない。いつどんな状況にあってもいいように、正しい知識を持つことが必要。聞くだけだと、当たり前で誰でもできそうなことだけど、当たり前のことを当たり前のようにするのは大変だなと思う。私も将来、看護師の制服を着て、自分の患者さん、そして身の回りの人を助けられる幸せを感じられるようになりたい。(高3女子)

・AEDが到着するまでの処置がこんなに大切だと思いませんでした。AEDの使い方や、人工呼吸のやり方を理解して使うことで、一人でも多くの人の命を助けてあげることができることを知りました。私も、もし駅のホームや町中で救命医療が必要な人が倒れていたら、すぐに実践していきたいです。(高3女子)

・実際に心肺蘇生法を体験した。見た目以上に力が必要で、実際に人が倒れていると、冷静に的確な対応ができないと思う。今回の機会で、大事なこと、AEDのことなど知っていなければならない知識を学ぶことができた。

・AEDの使い方や心肺蘇生法を学び、実際に模型を使ってやり方を教わったので、すごく分かりやすかったです。また、もしも、人が目の前で倒れたとき、迅速な判断で助けることができるように、これからも、もっと色々なことを学んでいきたいです。

・実際に心配蘇生法をやって頂いて、すごく分かりやすかったです。AEDも中身とかは初めて見たので、良い経験ができたと思います。実際に自分がAEDを使わなければいけない状況になったら、自分はできるかどうか不安だったけど、そういうことを言っていられなくて、一人でも多くの人が助かることが、一番大切なんだなということが分かりました。

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2011年08月22日

神戸学院大学 総合リハビリテーション学部

医療リハビリテーション学科 大瀧 誠 助教
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「リハビリテーション」という言葉はよく耳にすると思いますが、「作業療法」って?と思われる人はたくさんいらっしゃると思います。しかし作業療法は、リハビリテーションには欠くことができず、また他職種との連携により患者さんの生活をより豊かにする専門職です。今回は、ある患者さんを例に、作業療法の視点で捉えながら、作業療法士が実際に“どのようなことを考えているのか?”を紹介し、その中で作業療法士に求められる知識・技能・人間性について、皆さんといっしょに考えたいと思います。
(生徒感想文)
・リハビリテーションは、身体面のことだけだと思っていたけれど、心の面までサポートしていることを知って、本当に患者さんのことを思っていないとできない仕事だと思いました。私も医療の仕事に就きたいと思っているので、普段からいろいろな人と話をして、社会性を身につけて、患者さんといろいろな話ができる人になりたいです。(高3女子)
 
・リハビリテーションの仕事は、身体をもとのように動かすことができるようにする、という仕事だと思っていたけど、他にもたくさんの役割があるのを知りました。医療に関わる仕事は、信用されることが大事、信用されるには第一印象が大事、そのためにはいろんな教養が大事です。そのためにも高校生活を楽しんで、いろんなことを学ぶことが大事です。頑張って楽しみます。(高3女子)

・作業療法といっても、人の身体を改善するということは、骨や筋肉、神経など、身体のさまざまな部分について知る必要があるということを知りました。作業療法士も医者と同等の知識が要求されるんだなと感じました。また、この仕事は社会復帰ができて初めて成立するものなので、相手とのコミュニケーションをとり、気軽に話せるようになることが大切なんだと思いました。作業療法士も理学療法士もどちらもとても重要な仕事だと感じました。(高2女子)

・私はこの講義を受けて、今やっている勉強の大切さが分かりました。私が今習っている生物の範囲が、そのまま大学での勉強でも必要なので、今の授業を大切にしようと思いました。医療に携わるには、技術・知識・倫理観の三つがそろっている人が必要なので、勉強だけでなく、人間関係などすべてをおろそかにせず、やっていこうと思いました。(高2女子)

・身体的、心理的なリハビリはなんとなく思っていましたが、職業的、経済的な部分まで、関わっていることは知りませんでした。基礎を学ぶ部分では、生物で勉強した筋肉の範囲だったので、きちんと学ぶ必要があることを実感しました。
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2011年08月19日

同志社女子大学 生活科学部 

人間生活学科 清水 久美子 教授
キモノのデザインにみる「和」の文化-江戸時代の浴衣を中心に-20.jpg


 日本の伝統的なキモノの中でも、特に浴衣には、大胆でいきな文様や色彩など、独特の魅力的なデザインが数多くみられます。本講義では、江戸時代を中心に、浴衣ならではの‘自由な発想と遊び心’にあふれたデザインを紹介しながら、「和」の文化について考えてみたいと思います。
(生徒感想文)
・浴衣のデザインにそれぞれの時代背景が表れていておもしろかった。昔の浴衣の実物が現在ほとんど残っていない理由が、貴重だった木綿を最後までいろんなことに使い切っていたからだと聞いて興味深かった、用途も雨合羽や祭り、作業着、下着などさまざまで、江戸時代の人の知恵はすごいなと思った。(高2女子)

・今ではめったに着ない浴衣が、江戸時代では人々の流行ファッションで、本当に昔の人たちは想像力が豊かで、工夫を凝らしていたんだなと思いました。その分、やはり人々は浴衣や着物に愛着がわいて、大切にしていたんだと思います。現代の私たちもその気持ちは忘れてはいけないと思いました。(高3女子)

・お洒落に興味があるので、この講義を選びました。昔のファッションの移り変わりも、知らないことの方が圧倒的に多く、色々なことを学ぶことができました。日本史の授業で最近学んだあたり(江戸時代)なので、つながりがあってとくにわかりやすく頭に入ってきました。そのように浴衣が発展した中で、現在には普段着としてあまり見られないのは、外国との貿易が関わったのだろうかと、疑問をもちました。(高3女子)

・私は家庭科の授業で浴衣を作ったことがあるのですが、一つの反物から全部手で縫うのが大変でした。平安、江戸時代の人は、何着も縫っていたということを思うと、改めて驚きました。また物語を表して、その人の教養を見るということに、興味がわきました。今の浴衣の柄よりも、私は江戸時代の浴衣の柄の方がおもしろくて、良いなと感じました。(高1女子)

・浴衣の歴史を見られてとてもおもしろかったです。時代によってファッションが変わるのは、今も昔も同じなんだと思いました。また、今の浴衣は、派手で黒にピンクの花とかが多いですが、昔はもっとバリエーションが多く、おもしろみがあって、とても良かったです。私は黒にピンクの花よりかは、慶応期のように紺の浴衣が好きです。(高3女子)

・今まで、自分の中で着物や浴衣は夏に着たり昔の人(女の人)が着ていたものとしか、思っていませんでした。しかし、今日、お話を聞いて、着物だけでも深い歴史があり、その時代ごとの流行によって、少しずつ、用途などが変わってきていることに気づきました。今日の講義を少しでも、生かしたいと思います。(高1女子)
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2011年08月18日

龍谷大学 文学部 

哲学科 田中 龍山 講師
「ホント?」「ナゼ?」という問いと諸学問の成立11.jpg

 今日のあらゆる学問の出発点といわれる「哲学」について、その成り立ちや意義について考えます。
(生徒感想文)
・哲学というものについてあらためて深く考えさせられました。そして同時に哲学の奥深さを感じました。哲学者など倫理の時間で学んだ人などが出てきておもしろかったです。3年男子

・哲学にとても興味があって受講しました。本当におもしろかったです。自分の考えを発表して一緒に考えていく講義は期待どおりでした。大学では哲学を専攻するつもりですがますます意欲がわいてきました。ありがとうございました。3年男子

・これまで「哲学」は私にとってとてもむつかしいものでした。だけど、こんな私でも「哲学とは何か」ということが少し分かったような気がします。先生の説明が分かりやすくいろいろな定義から教えていただき考えやすかったです。これから先哲学に触れる機会はあまりないと思うのでいい勉強になりました。 3年女子

・「自分の理性で考えて自分の言葉で語る」ということは哲学に限らずすべてのことで大切なことではないかと思いました。対象が広い万物から始まってたくさんの学問に派生しているので哲学はすべての学問の基本のように感じました。3年男子

・哲学のなりたちを知ることができた。「数学などのような答は存在せず、アリストテレス的な「対話」を用いて終わりのない営みを通じて人々の幸福の実現を探求する学問である」という言葉に共感した。さまざまな偉人達の言動から今の哲学があることに感動した。 2年男子

・哲学という学問がどういう学問なのかこれまでよく分からなかったが講義を受けて知ることができよかったと思います。哲学の起源や分類、その目的や変化を知ることができ、哲学にさらなる関心を持つようになりました。 2年男子

・もともと哲学に興味がありましたが、この講義を受けてさらに関心が高まりました。自分なりにしっかり考えて意見を持っているつもりでも、先生のお話をうかがっているときに考えがぐらつくのが分かりました。哲学は本当に奥が深いなと思いました。 2年男子

・倫理の授業で習った内容を講義ではさらに深めていただいたので哲学にとても関心を持つことができました。哲学とは何かということの答は難しくいろいろな定義が背後にあるものがすべてつながって成り立っているものだということが分かりましたる文学部哲学科にとても興味がわいたのでまた調べてみたいです。 2年女子

・哲学に対して抽象的なイメージしか持っていなかったが、この講義を受けて、哲学にも体系的なものがあり、時代とともにその定義が変化してきたことを知った。より良く生きる方法には興味があるが私はより実践的な方法を学びたいと思った。 1年女子
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2011年08月16日

武庫川女子大学 文学部 

教育学科 中本 秋夫 教授
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 子どもが発達していく上で、必要な大人の手助けとその際の必要な事柄について。
(生徒感想文)
・教師になる為には、子どもを大人の目線で見るのではなく、子どもと同じ考え方で子どもと同じ見方をしなくては、子どもかた信頼を得ることはできないんだと思いました。また、子どもの全てを「許容する」ことが出来なくてはいけないのだと分かり、改めて教職は大変なんだと思いました。(H1 女子)

・ドラえもんの話からだんだんと本題に入っていって分かりやすかった。「母親の気持ちと胎内の胎児の動きが関連している。」というビデオを見たときは感激と驚きだった。母親から愛情を受けた子供と受けていない子供の違いを見て、自分も親になったら愛情を沢山与えようと思った。(H1 女子)

・教職の話ではあったが、同時に人間として大事な話でもあったと思います。教育を受ける過程で年が上がれ上がるほど、先生と子供の関係は形として変化するが、「相手を尊敬して愛をもって受け止める」という話は、幼稚園かたの教育や親に見守ってもらえている温もりへの気持ちが改まりました。(H2 女子)

・子供が成長する過程で周りの親た先生などからの愛情が不可欠だと知りました。人が生まれる前から受けてきた愛情や幼い頃からの安心感を心の中では覚えていることにとても感動しました。教育ということに興味を持つことが出来て良かったと思いました。(H2 女子)

・教職員になったとき子供にどう接すればいいのか不安だったが、この講座を受けて少し成長できた気がする。家族に「おかえり」と言ってあげられない自分がなんだか恥ずかしかった。(H3 男子)

・子供と接する感じ方が変わりました。“安”という考え方は今後も忘れないようにしたいです。本当に暖かい授業で楽しく、感動しました。(H3 女子)

・子供が成長する上で改めて教師という存在が大切だと思いました。虐待で子供の成長が極端に抑制されることを知って、愛情を与えることは本当に大切で大きな意味があるんだと思いました。自分が大人になった時、どれほど沢山の愛情をあげて子供の事をどれだけ受け入れられるか。この時間は、母さんのことも思い出して、とても暖かい気持ちになりました。  (H3 女子)

・授業を聞いていて何度も泣きそうになりました。トイレの神様を聞いたり、中本教授の言葉ひとつひとつに感動しました。子供と仲良くするには、子供と同じ目線になって話すことが必要だということも知り、安心させてあげることが何よりも必要だと分かりました。家に帰ると「おかえり!」があるのは当たり前に感じますが、「おかえり!」は自分を待ってくれる人がいる幸せだと聞き、何気ないような毎日も大事にしようと思いました。(H3 女子)
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2011年08月15日

京都外国語大学 外国語学部

英米語学科 坂本 季詩雄 教授
恋も仕事も手にするハリウッド映画のヒロイン9.jpg

 全世界共通に通じる言語形式ってなにでしょう?英語でしょうか?いいえ。論理です。といってもそれほど難しいことではありません。最初の段落で、まず自分の言いたいこと(主張)を言います。そして、その理由をあげます。次の段落でその理由を例を挙げて説明します。最後の段落でもう一度主張を繰り返して終わります。この形式を使えば、言葉の違いを乗り越えられます。この形式で、ハリウッド映画で恋とキャリアを手にするヒロインが、アメリカ社会の変化により生まれた事を紹介します。
(生徒感想文)
・映画のヒロイン像は年代によって変わっていることから当時の社会状況や考え方が見えてくることが分かりました。映画の内容に注目して、これ方映画を見ていきたいと思います。
(H3女子)

・私は大学に入って就職して、結婚して、子供を産もうと考えていたが、昔のアメリカでは結婚が最優先だったということに驚いた。女性は子供を産んだ後、社会に戻るのは困難だという問題がある。男性にも女性にも住みやすい社会が築かれればよいと思いました。(H3女子)

・キリスト教に基づくアメリカ社会からの転換が見られて面白かったです。多民族国家であるアメリカがキリスト教という鎖から離れて多様な人種、文化、習慣を認めていくということはかなり大きいことだと思いました。(H3 女子)

・女性は時代によって将来に向けて目指すものが変わっていたことにとてもびっくりしました。そして、それが映画に反映されていてすごいなぁと思いました。今の時代の考え方も何年かすると変わっていくのかも知れないですね。(H2 女子)

・現代のアメリカ社会とは全く違って、50年代、勉学よりも婚約を優先するという、今では考えられない世の中になっていたと知り、大変、驚いた。こうして映画の中からでも沢山の事柄が読み取れるのだなと改めて実感しました。アメリカが価値観の多様性を認めたことも、時代の変化によるものだなと思いました。(H2 男子)

・ハリウッド映画は時代を反映させていました。昔は、女性の立場は弱かったのに、今では恋も仕事もがんばる映画のヒロインのような世界になって嬉しいです。また、差別がもっとなくなればいいと思いました。(H2 女子)

・1950年代の女性は、勉強、仕事よりも結婚の方が大切と考えていて、びっくりしました。また、様々な差別反対運動が行われて、今に繋がっているのだと改めて実感しました。新しい映画の読み取り方が分かりました。(H2 女子)

・アメリカでは16歳で結婚していた時期があったと知ってびっくりしました。でも、とても楽しそうな生活をしていたんだなと思いました。DVDを見せてもらって授業をしてもらうなど、とても楽しい授業でした。大学生になったら、このような授業を受けてみたいなと思いました。(H2 女子)

・映画を通して社会の背景を見て考えていく、楽しい授業でした。知らないものを学生がプレゼンテーションをする授業の形は、学生にとって調べて話すという点で重要だと思った。  (H2 女子)
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2011年08月13日

関西大学 商学部 

吉田 友之 教授 
貿易って、どんな人達が関わっているのかな?

 私達にとって貿易は不可欠です。こうして文化的な生活を営めるのも貿易のおかげです。そのことは分かっていても一体貿易にどんな人たちが関わっているのかは見えてきません。ではこれらの人たちは誰で、貿易に対してどんな役割を果たしているのかについて見ていきましょう。

(生徒感想文)
・一口に貿易といっても様々な組織が関わっていることに驚いた。今まで知らないことが知れて本当にためになった。輸出をするだけでもこんなに手間がかかるのに輸入も考えたら大変なことになりそうだと思った。世界の標準語はやっぱり英語なんだなあと改めて感じた。

・国内と国外の貿易の差を改めて考えると国内とは比べものにならないほど複雑で難しいもので他国の宗教観や法律を考慮しなければならないのは大変だなと思いました。もっと英語を勉強して国際的な力をつけたいです。

・貿易という仕事に憧れを持っていたけど具体的にどんな仕事をするのか今日まで知りませんでした。貿易に関わる仕事がとてもたくさんあることを知って驚いたと同時に、どんな仕事に就こうかと色々想像して1人楽しくなってしまいました。難しい仕事だと思うので大学に入ったらたくさん勉強して取れるだけの資格を取りたいです。吉田先生のお話はとても分かりやすく、もっと聞いていたいと思いました。

・自分で本を読んだりするより、ずっと分かりやすかった。たった100分だけど良かったと思う。今まで大まかにしか知らなかった輸出について詳しく分かった。細かい話や輸入のことももっと聞きたかった。

・商学部の講義を実際に受けてみた感想は貿易などでは、その国の言語や法、宗教や教育水準を知った上で取引をしないとだめなんだなと分かりました。大阪市内に住んでいますが「五十日払い」というのを知らなかったので少しびっくりしました。

・貿易に、こんなにもたくさんの人や会社が関係しているとは知りませんでした。どこか1つの機関がミスをすると、その後の機関すべてに影響が出てしまうから、常に緊張感を持って仕事をしないといけないんだなと思いました。難しい用語も多かったけれど商学部でしか聞くことの出来ないお話だったので良い経験になりました。 

2011年08月12日

大阪府立大学 

現代システム科学域・環境学類 工藤 宏司 講師
「H2O」と「水」 何が同じで何が違うか?~「社会学」で「環境問題」を考える意味~
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 みなさんにとって「環境問題」というのはどんなイメージでしょうか。たとえば地球温暖化の問題。あるいは、大気汚染や海洋汚染の問題。もしかしたら、東日本大震災後の原発事故で漏れ出した放射性物質の汚染の問題を挙げる人もいるかもしれませんね。では「環境問題」をわたしたちが考えようとするときに、どんなアプローチができるでしょうか。このように聞くと、多くの方は化学や物理学、生物学など、自然科学を思い浮かべるのではないでしょうか。私は、僕は、文系だから、あんまり関係ないかな。そう思われる方もいるかもしれませんね。でも待ってください。本当にそうでしょうか。今回わたしがみなさんにお話ししたいのは、「環境問題」を考えるために必要な「文系」の知識についてです。少し結論めいたことを言うと、上にあげたような「環境問題」について考えようと思えば、理系の知識だけではなく、社会科学や人間科学といった「文系」的な知識も必要だと私たちは考えています。それはいったいどういうことでしょうか。わたしの専門である「社会学」の考え方についておはなししながら、みなさんと一緒にそのことを考えてみたいと思います。文系の方も、理系の方も、あるいは今、どちらに行こうかと迷っている方も、ぜひ聞いてみてください。手始めに、「H2O」と「水」との違いをどんなふうに言えそうか、から、考えてみることにしましょう。

(生徒感想文)
・オープン・キャンパスにも行き、もともと興味があって志望しているのですが、もっと府立大に行きたくなるお話しでした。とても興味のある内容で、社会学(心理学)を広い視野で学べる気がしました。普段考えないことを考えさせて下さり、とても関心を持ちました。

・物事には何にでも理由があるという考えが、自分の考えと共通する部分があったり、人々の価値観や偏見・先入観・伝統・教えなどによって、さまざまな考え方が存在することを実感した。本当に申し訳ない話だが授業を少し無視して考えてしまったのだが、授業中にでてきた「心」というのは、受講した半分の人が頭の中にあると言っていたが、「心」というのは何なのかという疑問がわいた。こういう疑問を生み出してくれた工藤先生に感謝したい。

・「社会学」とは難しそうだなあと思っていたけれど、話を聞けば聞くほど面白くて、興味をもった。人間と人間との間の規則性がある。それを考えるのが社会学である。アタリマエのことには理由がある。社会学とは何かということがよくわかった。話も分かりやすくて新たな観点を見つけることができた。受講してよかったと思った。視野が広がった。

・「社会学」というのは不思議な学問だと思いました。一つのものにもいろいろな見方がありそれにはすべて理由があり、必要に応じているのだと思いました。「外向き」の規則性は今まで考えたこともなかったので、新しい考え方ができてよかったと思います。

・日常のテーマから深く考えるものだったので、疑問はそこらじゅうにあることに気付きました。あたりまえのことをなぜかと考える面白さもわかりました。何が最も大事なのかを考え、社会問題について取り組むことが大切なのだと知りました。

・アタリマエのことの理由を考えるのは難しそうだと思いました。外向きの考え方や内向きな考え方、いろいろな視点から物事は考えられるのだと思いました。水・雪・湯…成分は同じだけれどよび方が異なるのは、分ける必要があるからだとおっしゃっているのを聞いて、そういえばそうだなあと思いました。

2011年08月10日

神戸大学 

神戸大学 大学院人文学研究科 河島 真 准教授
敗戦の舞台裏 -ポツダム宣言受諾の過程-
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 1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾して連合国軍に降伏します。戦地では圧倒的な戦力差の前に敗走が続き、国内でも空襲による被害が拡大する中で、政府・軍部はそれでも戦争終結を決断することができず、日本に降伏を促すポツダム宣言を一旦は黙殺しました。しかし、広島・長崎に対する原爆投下、ソ連の参戦など、日本をめぐる軍事的・国際的環境がさらに悪化する中で、1945年8月10日の未明、ある条件付きでポツダム宣言の受諾がようやく決定されます。当時の政治家・軍人はどのようにしてポツダム宣言の受け入れを決めたのか。この講座では、史料を使いながらその舞台裏に迫ります。

・プロジェクターとプリントがあり、とてもわかりやすかった。「ポツダム宣言を受諾」という1言だけど、その裏には何カ月も前から何人もの人が話し合いをし、最終的には天皇が受諾を決めるのはシナリオで決められていたのには驚いた。社会は苦手だけれど、聞いていて楽しかったし、興味を持った。最初に神戸大学の話もたくさん聞くことができ、受講して良かったと思いました。
(H1 女子)
・戦争を開始したところからポツダム宣言受諾、終戦までの過程を分かりやすく説明していただいて、より理解が深まりました。ポツダム宣言を受諾するということにこんな道のりがあったとは知りませんでした。文学部は文学のみをやっている学部と思っていたのですが、イメージが変わりました。(H2 男子)
・敗戦とポツダム宣言の受諾までの流れの講義でしたが、普段の授業やテレビでは紹介されていないような細かい話まで聞けて、私は近代の日本について興味があったので、とても面白かったです。そして何よりも、大学の先生による生の講義を久しぶりに聞けて、大学に行きたいという気持ちになりました。(H2 男子)
・とても興味深い内容でした。中学の時、日本の歴史の授業ではこんなに深い内容まで習わないので、改めて大学の授業は深いところまで研究したり、知ることができる場所だと思いました。深いことを知ったり、裏側や背景などを知れば知るほど、研究することがより楽しくなっていくように思いました。どこの学部であっても関係なく、物事のプロセスの大切さがわかりました。(H2 女子)。
・御前会議で人物をあてはめて会議を再現したのが面白かったです。私は軍司令部総長役だったのですが、読むのも楽しかったです。でも、実際あらかじめ決められたシナリオに従って御前会議が行われていたと伺い、驚きました。先生のお話はすぐに頭に入ってきて引き込まれるものだったので、またいつか、お話をお聞きしたいと思いました。(H2 女子)
・とても興味深く、わかりやすい話でした。特に御前会議の話はとても細かく、50分ではもったいないぐらいでした。(H2 女子)
・日本の敗戦はポツダム宣言の受諾のだいぶん前に決まっていたのには驚きました。敗戦まで異論案人の思惑が混ざっていておもしろかった。とてもこの学問に興味がわいたので、こんな学部に行きたいと思いました。(H3 女子)

2011年08月09日

立命館大学 産業社会学部 

永橋 為介 准教授
小集団教育におけるアクティブラーニングの展開
~参加型まちづくりによる「持続可能な地域社会形成」の実践から~
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 「持続可能な社会」とは何か?いかにして創造しうるのか?「持続可能な社会」構築のためには「空間作り」「ひとづくり」「関係作り」を同時に進めていく必要がある。本講義ではランドスケープデザインや緑地生態学などが蓄積してきた「空間作り」の技術や知見、そして教育学、社会学、心理学が蓄積してきた「ひとづくり」「関係作り」に関する知見を押さえつつ立命館大学産業社会学部で展開されている「持続可能な社会」を探求する試みを通して「持続可能な環境」形成に必要となるプロセス、空間デザインやコミュニケーションの作法を探り共有する。

(生徒感想文)
・公園作りまでの苦労など多くの話をしてもらった。人の心理的な部分にとても興味がわいた。ためになることもあり良かった。進路の1つとして社会学に関係することも考えていきたい。

・地域と行政の関わりなど普段考えることがなかったから貴重な経験になった。この関係について固定観念を捨ててユーモラスに考えていけたら楽しそうだと思う。

・今までで本当に一番興味を持てて、もっと学びたいと思えました。人の気持ちを動かそうということは難しいことだけど不可能ではないと思えました。人と接するのは大変だけどだからこそ大切にしたいと思いました。

・最初、地方や教育、心理はどうつながるのだろうかと疑問に思っていましたが今日の講座でそれが分かりました。確かに地方を良くするためには1人1人の心、いわゆる心理も大切にしなくてはならないなと実例も出していただいて実感しました。私も教員か地方公務員になりたいと思っているのですが今日の講座で学んだように人の心をどうすればいいかなど、自分なりの意見や考えを持っていたいと強く思うようになりました。

・1つの題材に自分の考えを出し、他の人の考えも聞くということは大切だということが分かった。私は最初分からないことはダメなことだと思っていたけど、それを相手に伝え相手の意見を聞き、それを取り入れるということが大切だと分かった。

・ 自分が公園作りをする立場なら住民の人にどう説明するかなど考えて発表するのが面白かった。他の人の意見を聞いて、自分にとって新しい視点が生まれて貴重な経験でした。幅広くいろいろなことが学べそうなので大学についても興味を持ちました。
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2011年08月08日

徳島大学 総合科学部 

社会創生学科 環境共生コース 中川 秀幸 教授
キャリアプラン入門Ⅰ:大学生から社会人になるということ
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 この講義は、総合科学部(人間文化学科、社会創生学科、総合理数学科)1年生の必須科目として行われているものの1つです。この必須科目は15回の講義があり、内部の教員、卒業生の学校教員、外部講師が担当しています。私が担当している講義を行います。講義の中で、大学で学ぶことの意味や読書の大切さについて、さらには、変わらぬ友情は、いかなる他からよりも大事であること等を話します。また、日本や世界で働くということについて一緒に考えていきたいと思っています。なお、私は薬剤師(医学博士)であり、現在、大阪歯科大・大学院非常勤講師でもあるので、講義のなかで医歯薬系の現状もお話ししたいと思います。

(生徒感想文)
・「なぜ大学に行くのか」、「大学で何をすべきか」、「大学を出て何をするのか」などの人生を生き
ていく上でのヒントをいただいた。特に、読書や友情のくだりは、後の人生に役立てることができると思う。非常に有意義な時間を過ごすことができた。(H1 男子)

・今後は何のために勉強するのかを考えて勉強したいと思います。自分の好きなことや得意なことを伸ばせば、よりよい自分になるように感じました。1日1日を大事にして、よりよい未来にしていきたいと思います。進路を決める際にも、今日の話を含めて実際の経験を大切にしたい。(H1 男子)

・これからの時代は日本語以外に英語などを話せないといけないなど、この先何をすればいいの教えていただきました。先生はとてもユーモアがあり、素晴らしい教授でした。徳島大学は就職率が良く、グラフを見ると証券会社など有名な企業に就職しているので、徳島大学もいいなあと思いました。(H2 男子)

・「人生に用意されたものなどない。すべて努力し戦って勝ち取らねばならない。まさにそこにこそ人生の素晴らしさがある。」この言葉がすごく印象的でした。自分がほしいもの、望むもの、なりたいものなどを勝ち取っていかないといけない厳しいものだと知った。勝ち取っていくためには、今は読書や勉強が大切なんだと改めてわかった。(H3 男子)

・今日まで、まだ大学といってもよくわからなかったのですが、中川先生の話を聞き、『徳島大学に行きたい!!』と思いました。大学受験は大変だと思うけれど、“希望”を持って頑張ります。             
(H3 女子)
・学ぶということ自体は好きで楽しいですが、大学では今までと違って自分で選択していかなければならないので、広い視野でいろいろなものに触れようと思いました。自分のやりたいことは全然見つからないので、先生が今、世界であまり誰もやっていないことをされているのがすごいと思いました。本でも人でも多くのものに触れてたくさんのことを吸収していきたいです。
                                    (H3 女子)
・人生において必要な考え方を教えていただきました。言葉には不思議な力があり、良い言葉というものは、心に感じるものがあると思います。本日、中川先生にいただいた言葉は、将来的に自分の心の中に留めておきたいと思います。(H3 男子)

・将来働くためには、今の自分を大切にすることが大切なんだということが分かりました。未来の自分は今の自分にかかっていると思うと、これからの1日1日を大切にできるような気がしました。人との関わりを大事にして豊かな人生と送りたいと思いました。(H3 女子)
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2011年08月05日

兵庫県立大学 経済学部 

斎藤 清 教授
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 東日本大震災に関するデータが、震災後2ヶ月経過した時点で次第に明らかになってきた。東日本大震災の主要な被災市町村,主として太平洋沿岸の43市町村について人的被害に関するグラフを描いていきます。高齢化と過疎化のデータについても取り扱います。東日本大震災の主要被災三県の産業連関表についても分かりやすく説明し、阪神大震災被災県の兵庫県との比較も行います。1896年の明治三陸津波のデータも入手したので、今回の東日本大震災と比較します。被災企業の震災損失が巨額であることを、東京電力と東北電力についてグラフで示します。グラフで目に見える形で、東日本大震災に関連するデータを提示して実際に今年の大学の授業で行っていることを紹介します。

(生徒感想文)
・「学問に領域はない」「科学は他の人が再現できてこそ科学だ」ということばが印象に残った。斎藤先生は講義をしているときも楽しそうにお話されて、経済学がとても好きなんだなと思った。経済学ではさまざまなグラフを使ったり、計算をしたり、数学が必要だとわかった。(高2男子)

・今回の地震の被害をグラフ化してみることで値が対比でき、どこが被害が大きくて、その地域にはどのような特徴があるのかを人目で見ることができました。いつも使用している棒グラフだけでなく、スカイライン図やバブルグラフなど、いままで見たこともないグラフを使っていて驚きました。“経済学”といっても産業や経営、医療や看護などさまざまな分野のデータを集めてグラフ化しているので、いろいろな知識が必要になってくるなと思いました。
会計に少し興味があるので、これからも新聞やニュースなどを見て、経済についての知識を増やしていきたいです。(高3女子)

・被害の状況などをきちんとした数値で示し、表示しやすいスカイライン図、3次元図などであらわすのが良いとわかった。経済学的な視点からいろいろな被害や、兵庫との比較などをされて面白かった。数値などを見極めて研究すべきだと思った。(高3男子)

・スカイライン図を作れるソフトを自分で作れるのがすごいと思います。スカイライン図は便利でわかりやすいので、もっと普及してほしいです。比率だけの棒グラフと規模が加わるスカイライン図では被害のわかり方がこんなに違うものなんだと驚きました。(高3女子)

・斎藤先生の作成したスカイライン図のグラフは、棒グラフに比べてとても見やすかったです。
今回の震災は高齢化と過疎化の進んでいる地域で被害が大きかったことが、よくわかりました。グラフは見方を少し変えるだけで、いろいろなことがわかることを知りました。(高1女子)

・スカイライン図は見たこともないグラフで、こんな見方があったんだと驚きでした。地図状グラフは難しくて、どんなふうにグラフをつくったか分からなかったけれど、東日本大震災の被害の大きさがよく分かりました。三次元から見ると震源から見て、高い緯度(北)にある地域のほうが被害が大きいことも分かり、被災地は過疎化と高齢化が同時進行していて、さらに医師不足が深刻化しているという共通点がありました。被害は水域だけなどではなく、産業にも影響しているなど、さまざまなことをグラフで理解することができました。高3女子)

・最初は東日本大震災のデータを中心に、老年人口と浸水域の地区の比較などでとても楽しかったです。それから経済学で当期利益や売上高の話をしていただいて、とても勉強になりました。(高1女子)
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2011年08月04日

京都大学 医学部

ウイルス研究所 分子遺伝学分野 加藤 博己 准教授
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 ウイルスとは何か?また、体はウイルスの侵入に対してどのような防御機構(免疫)を持つか?に関して、簡単に概説し、免疫力を高める方法も紹介します。免疫の実験ではマウスをよく使うので、講義の中でマウスをつかむ体験もしてもらいます。さらに、大学や留学中における研究がどういったものかも紹介します。

(生徒感想文)
・本日は私の興味あるウイルスや免疫についての講演を聴くことができて、嬉しく思います。また、東京大学出身の先生を招いていただいた本校の先生にも敬意を示します。内容としては、難しい細胞や免疫の説明をわかりやすくかみ砕いて話してくださり、聞きやすかった。100分講義の後半では、マウスを使っての実験もあり、漠然とした大学の研究というものが少しわかった気がしました。また、このような機会があればありがたいと思います。(H1男子)

・自分の進路を決めるということについても教えていただきました。難しいことも例えを出して教えていただき、よくわかりました。この講義を選んでよかったと思いました。(H1 男子)

・最初は京都大学のウイルスに対する免疫ですごく難しいと思っていました。しかし、いざ講義を聞いてみると、とてもわかりやすく説明していただき、理解しやすかったです。後半は、ネズミに触れたり、保定の練習をしたり、腹腔内注射を見せもらったりと、とてもいい経験になりました。理系へ進みたいと思いました。(H1 女子)

・ウイルスやバクテリアについて、今まで何んとなくしかわかっていませんでしたが、今回の授業を受けて、理解が深まりました。勉強になることばかりでした。また、将来のことに関しても参考になることばかりでした。(H1 女子)

・免疫について生物の授業では習っていなくて、知らないことばかりでしたが、講義を聞いて免疫やウイルスについてのことがとてもよく分かり、とても興味がわきました。人間が免疫をつくる過程などを聞き、もっと知りたいと思いました。私は医者になるのが夢で医学部に入りたいと考えていましたが、この講義を聞いて研究というのにも憧れ、また、自分の将来を考えてみようと思いました。大学で入った学部で全てが決まるのではなく、大学に入ってからもまた大学を入りなおすことができると聞いて、可能性はたくさんあるのだから、今は文理選択に縛られずに、どの強化も頑張りたいと思いました。(H1 女子)

・人間の病気を治すため、薬を開発するために、ネズミが何万匹も殺されていると思うと、もう少し医療や薬にありがたみを持たなければいけないと思いました。自分の体内にウイルスが入ってくると、ウイルスとmRNAを見分けて、インターフェロンを出すという仕組みはすごいなあと思いました。(H2 女子)

・普段じゃわからないことをたくさん知ることができました。実験で使われているネズミを触ったり、注射しているところを見て、このように薬が開発されているのかと、薬を使うだけでは分からない裏の実験のほんの一部だけど見ることができてよかったです。(H2 男子)

・ネズミを保定することがこんなに難しいとは思いませんでした。緊張しました。大学に入ったらこういうことがたくさんできると思ったら、受験勉強頑張ろうと思いました。加藤先生に将来学会で会えるように努力します。少し授業の復習もできたのでよかったです。(H3 女子)
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2011年08月02日

法政大学 キャリアデザイン学部 

坂本 旬 教授
キャリアデザインと人生の「希望」
 人生は絶望するときもあれば、希望に満ちたときもある。東日本大震災では多くの人がそんな経験をしている。では、人が生きるうえで「希望」とはどんな意味をもっているのだろうか。さまざまな映像を通して「生きる希望」の意味を皆さんと考えてみたい。

(生徒感想文)
・キャリア・デザインということばを始めて聞いたので、とても新鮮な気持ちで授業を受けることができた。アウシュヴィッツに収容された同年代の人たちの残した詩を見て、今自分が生きていることは幸せなんだと感じた。希望を持って生きていきたい!!(高1女子)

・ キャリア・デザインはどいうものかということを学んで、とても面白いと思った。思っていたのとは違って自分の夢をさがすものだということがわかった。いろいろなことをやっていたのでとても興味がわいた。(高2女子)

・ “「なぜ自分は生きているの?何のために自分は生きているの?」その答えがわかる人は、どのような状態でも生き抜ける!”そのことばは深いなと思いました。私もよく「絶望的だ」とか言うけど、アウシュヴィッツの映像を見て、私たちと同い年ぐらいの少年がこんなに絶望的な状況なのに、希望を捨てずあきらめない姿にとても感動しました。(高1女子)

・ 今まで「絶望」という状態をあまり感じたことがなかったけど、今回の講義で考えるきっかけになった。「希望」と「絶望」は正反対に見えて、意外と近いものであると思った。
他人の生き方、例えばカンボジアの子どもなどを知ることは、とても重要で自分の生き方に   も大きな影響を与えるものだと実感した。(高2男子)

・ カンボジアの映像などを見て、いろいろな生き方があるんだなと感じた。いろいろな立場でいろいろな希望を持っているんだなと思った。苦しい状況でも希望があれば生きていけるんだということが差別問題のビデオからわかった。今回の授業で教えてもらったことばを忘れずに、希望をもって生きようと思った。(高2男子)

2011年08月01日

鳥取大学 

産学・地域連携推進機構 研究推進部門 田中 俊行 教授
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 物質が示す発光、吸光、蛍光という光の現象を利用して、医療・環境・産業などの広範な分野で、様々な物質が測られています。この講座では、まず、光を利用して特定の物質を測ることができる理由と、その臨床検査への応用などについてお話しします。その後、科学捜査で血痕の検出に使われるルミノール反応による化学発光、および生命科学の染色体工学研究で使われている緑色蛍光タンパク質(2008年ノーベル化学賞受賞者、下村脩博士が発見)の観察体験をします。

(生徒感想文)
・鳥取大学は前から少し興味がありましたが、今回講義を聴いて一層興味を持ちました。将来は自然が豊かな所に住みたいし、自然を残していかないといけないと思うので、自然環境にかかわって行きたいと思います。大きな目標や夢があると、少々の苦労やつらさも乗り越えられるとはなされたので、自分も早く大きな夢を持ちたいです。(H1 男子)

・鳥取大学はキャンパスが充実していると思った。緑色蛍光タンパク質の観察に感動し、ルミノール反応についてはあんなに鮮やかに光るとは思ってもみなかった。蛍の光る理由もわかり、蛍を見る目が変わりました。(H1 男子)

・鳥取県の魅力と素晴らしい自然について知り、私も鳥取県に行きたくなりました。水のおいしさは環境に関係していることが分かりました。専門的な話も多かったが、楽しく聞くことができた。私は夢を持ち続け、一生青春をしたいと思いました。(H1 女子)

・光に関連することを追及していくと、こんなにいろいろなことがあるのかと驚いた。光は普段、全然気にせずに生活しているが、本当は大きな存在なんだなあと改めて実感した。(H1 女子)

・鳥取大学には様々な施設があり、また、バイオ産業など大きなことをしているのだなあと初めて知りました。光が水のミネラル成分を測定するのに使われるのは意外だなあと思いました。光は植物などだけでなく、ミネラル成分の測定にも使われており、様々な分野で利用できるものだなあと思いました。(H2 男子)

・正直、全体的に話は難しいなあと思った。ところどころわからないところはあったが、「血で光る液体お使う実験で、血を入れると液体が光ったのには、驚いたし、興味を持てました。
                            (H2 女子)
・水中にミネラル測定、血液の検査など意外なところに光が使われていました。発光にもいろいろな種類があり、1つのものを深く調べるのもおもしろそうだと思いました。炎だけでなく、プラズマ炎、アーク炎等でも炎色反応みたいなものが出るとは知りませんでした。一度観察したいです。ルミノール反応は初めて見たけれど、思っていたより光っていました。もっとたくさんの発光反応を見てみたいです。(H2 女子)

・講義を聴かせていただいて、専門的な詳しいお話でしたが、実際、ルミノール反応をしたところや、緑色に光っているところを見ると、すごく不思議な感じがして、こんな反応を見つけた人はすごいなあと思いました。普段はあまり聞く機会がないお話だったので、自分にとって良い経験になりました。(H3 女子)
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