変化に対応する~高崎山の猿の生態~
10月31日(水)、全校朝礼で大分県の高崎山に生息する猿の集団の生態を取り上げ、新たなものに挑戦することの大切さを話しました。
“お父さんやお母さん、先生たちが皆さんに勝てないもの、それは若さです。そして若さの特権は何と言っても、色々なことに果敢に挑戦していけることではないかと思います。
大分県の高崎山には多くの猿が生息しています。子どもの猿、若い猿、大人の猿、ボス猿がいます。この猿の集団に、畑から採れた土のついたサツマイモを餌として与えていたところ、ある時、どこで知ったのか子どもの雌猿が海水でこのサツマイモを洗って食べることを始めました。サツマイモを海水で洗うと、土が流されるだけではなく、塩分が浸み込み美味しくなります。この様子を見てすぐに真似を始めたのが子どもの雄猿で、子どもの猿の間ではサツマイモを海水で洗って食べるというのは当たり前になってしまいました。次いで若い雌猿、若い雄猿の間にこの習慣が広がりました。その後、しばらく経って大人の猿も真似をするようになりましたが、年を取った猿やボス猿は従来のやり方を変えようとせず、相変わらず土のついたサツマイモを食べていたようです。
今、世の中は大きく変化してきており、次々と新しいものが生み出されています。変化するということは、それだけ大きなチャンスがあるということです。従来のやり方に満足するのではなく、若さという特権を思う存分活用して、新しい発想で様々なことに挑戦してください。”
グローバル化が急速に進展する一方で、IT・ナノ・バイオ・エコ等の技術の革新は目を張るものがあります。日々のマスコミの報道を見ても、これらを駆使した新たな仕組みやシステムが創造され、商品化や実用化が進んできているのが解ります。このような状況を見ると、これから新しい仕事が続々と生まれ、社会で活躍する場はどんどん広がってくるのは間違いありません。世の中の変化を鋭敏に読み取るアンテナを磨き、前向きに行動していって欲しいと思っています。