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2014年07月31日

研修6日目


 夜中に雨が激しく降ったものの、朝方にはあがり少し雲の多い天気となりました。いつもの様に午前中は語学研修の授業、午後は乗馬とビーチへ出かけるアクティビティーでした。海水温は低いようですが元気にビーチで楽しんでいました。
 研修も6日目を迎え、折り返しに差し掛かりました。生徒はすっかりPEIでの生活に慣れてきたようです。学校での授業の様子や現地の先生とのやりとり、送迎時のホストファミリーと一緒にいる姿から感じることが出来ます。「習うより慣れろ」という言葉があります。僅か数日間の生活でも変化が表れてきています。こちらへ来てからの変化だけではありません。研修前の学校で観ていた時と比べ、変化している様子が確認できたり違った面を発見したりすることが出来ます。多くの体験や経験が人を育てる、やらされるだけでなく自らの意志で行ったものは、例えミスを犯したとしても其れをも成長の糧にすることが出来る、この点に確信が持てるかどうか、これは大人が試されていることだと思います。
 語学学校の研修は明日で終了します。現地の先生の最後の授業になります。ホストファミリーとの生活も明日と明後日となり、日曜日の朝にはお別れすることになります。学校から各家庭に帰るのは5時過ぎですが、外は夜9時頃まで明るく運動が出来る状態です。土曜日は丸一日ホストファミリーとの生活になります。残り少なくなってきたPEIでの生活、思う存分満喫してしてほしいものです。

2014年07月30日

ロブスターランチと「ANN of GREEN GABLES 」


 研修5日目です。きょうは朝から雲一つない快晴の良い天気でした。緑や茶色が特徴的な美しい街が明るい日差しに一段と映えていました。生徒はホームステイも4日目を迎えました。馴染んできた様子が顔の表情や行動から伺えます。
 午後の授業が終了したところで、皆でロブスターランチです。ロブスターは、英語では結構広い意味で使われ、大型の歩行型エビの総称となっているようです。ちなみに、伊勢海老は棘が特徴ですからSpiny lobsterと呼ぶようです。丸々1尾、姿のままボイルされたロブスターを殻を割りながら食べました。PEIのロブスターはムール貝と共に世界的に有名な食材です。
 昼からのアクティビティーは「ANN of GREEN GABLES 」の鑑賞です。途中休憩を挟んで2時間余りのミュージカルです。舞台の最前列から3列目までが私たちの席です。役者の表情や息づかいまでハッキリ判りました。迫真の演技を間近で観ることができ、多くの生徒は感動したことと思います。やはり「一流・本物」にふれることは大切なことだと再確認した次第です。終演後、キャスト全員が客席へ降りてきて私たちと記念撮影をしてくれました。生徒たちは大感激でした。
 もう一つハプニングがありました。PEIに今年の始めから一年留学している本校の高校生と劇場のロビーで出会ったことです。すっかり逞しくなった姿を見て安心しました。「留学先で日本人は積極的に話しかける人が少ない」、「分からないことがあっても聞かない」、「分からなくても分かったようなフリをして流している」彼自身が言われたことで、後輩に参考にしてほしいとのことでした。我が身に突き刺さる言葉でした。

2014年07月29日

サッカーとアンツアー


 研修4日目です。生徒は研修生活にも少し慣れてきたようです。きょうは、語学研修の後、カナダの同世代の子どもたちとサッカーをしました。明るい日差しの下での運動は時差ボケ解消に効果的だそうです。体調の方も徐々に慣れてきている頃だと思います。
 同世代の子どもたちとのサッカーというスポーツを通じての交流は、例え言葉が充分通じ合えなくとも感じ合うものがあるようです。わずかな時間でしたがゲームの開始前と終了後の様子は打ち解け合って随分違ったものとなっていました。その後、アンツアーに出かけました。
 シャーロットタウンから北西方向へバスで約40分ほど行った所にグリーンゲイブルズがあります。PEIの広大に広がる緑と茶色に赤土の大地の素晴らしい風景を見ながらのドライブを楽しみました。最近TVなどでよく見られるようになった緑の切妻屋根アンの家を見た時は、生徒たちから感嘆の声があがっていました。恋人の小径やお化けの森、モンゴメリーのお墓、祖父の死後モンゴメリーが引き継いで業務をした郵便局の見学でアンツアーは終了しました。
 シャーロットタウンでの生活も3日目になります。ホストファミリーとの生活も少しずつ慣れてきている様子が、学校への送り迎えの様子から伺えます。生活習慣や文化の違うところでの生活です。先ずは全てを受け入れることから始める、これが馴染めることと共に理解していく一番の近道だと思います。今日よりも明日、明日よりも明後日と、日々変化が見られるようになってくると期待しています。

2014年07月28日

シャーロットタウンでの語学研修初日



 研修3日目です。生徒にとっては、昨夜がホストファミリーの家で過ごす最初の日となりました。きょうからは、移動中心のスケジュールではなく、PEIの州都シャーロットタウンに腰を据えての生活、研修になります。緊張と共に時差による体調調整も含め、疲れがピークを迎えている頃だと思います。
 シャーロットタウンは緑と煉瓦の茶色が特徴的な綺麗な街です。交差点以外の道路を横断しようとしても必ず車の方が止まってくれます。クラクションを鳴らされることはありません。ゆったりと余裕を感じさせる心が安まる街です。今年は、カナダ連邦結成の話し合いが行われたシャーロットタウン会議から150年を迎える記念すべき年になっています。各種イベントが計画され観光客も多いとのことです。生徒は午前は語学研修、午後からはアクティビティーで現地の先生と街の散策、探検に出かけました。朝9時から午後5時頃までが語学研修となっています。
 研修3日目ですが、日本で生活している時より多くの経験・体験をしてきたと思います。上手くいったことやいかなかったこと、成功と失敗です。自ら働きかけ現状を変化させることが出来た成功体験は「やれば出る」という自信と確信に、例え小さなことでも失敗は失敗として真摯に受け止める、これらの姿勢が成長の秘訣です。ホストが用意してくれたランチを「初日に忘れてくる」、このミスも「成長の糧」にする事が出来るのです。
 生徒はホストファミリーと2日目の夜を過ごします。明日の朝、どのような「成長の糧」となるエピソードが飛び出してくるのか楽しみです。

2014年07月27日

ハリファックスからPEIへ


 研修2日目。ハリファックスにある海洋博物館を見学しました。この中には、「タイタニック号」の遺品や「ハリファックス大爆発」の展示がありました。
 オーストラリアのシドニー港に次ぐ大きな自然港と言われるハリファックス港は、第一次世界大戦中ヨーロッパ戦線向けの物資を輸送する輸送船の集結基地として使われていました。 当時敵国であったドイツの潜水艦の脅威にさらされていた連合国の商船は、アメリカからヨーロッパに向かう時には船団を組み、 護衛艦艇に守られながら航行する方法を採用していたようです。火薬など危険物を積載した船は印となる旗を掲げることになっていたものをそれをせず航行していて貨物船と衝突。大量の火薬や危険物を積んだいることを知っていた船長や乗組員は急遽船から脱出しましたが、衝突を起こした相手の船長や乗組員はそれを知らず事故処理を行っていたところ大爆発。この大爆発により津波が引き起こされ、多くのハリファックス市民を巻き込み大量の死傷者を出したのが「ハリファックス大爆発」とされています。1917年の出来事、教訓深い話です。
 海洋博物館の見学の後、シタデル砦へ。正午に発砲されるヌーンガンを間近で見学後、バスでPEIへ約3時間のドライブ。初日、2日と移動がメインとなる行程でしたが全員元気にしています。いよいよホストとの対面、そしてホームステイへ。これからが各自の行動が試されることになります。

2014年07月26日

中学カナダ研修1日目


 中学カナダ研修旅行団が、伊丹空港からきょうの目的地ハリファックスへ向け出発しました。伊丹から羽田、羽田で出国手続きをしてから国際線に乗り換えトロントへ、トロントで入国手続きを済ませカナダの国内線を乗り継いでハリファックスへと向かいます。ハリファックス空港到着は予定より少し遅れ、時差が丁度12時間ですから日本は日付が変わり7月27日(日)となっていますが、現地時間26日(土)午後10時半頃でした。辺りはすっかり暗くなっていました。そこからバスに乗りホテルへ直行。チェックインを済ませ部屋に入った頃には日付が変わり、こちらも27日となっていました。
 今年で第11回となる研修旅行です。今まで経験したことのない50名を越える大きな研修団となりました。大集団が移動します。それぞれの手続きや移動にどうしても時間がかかってしまいます。大切なパスポートを何度も提示しなければいけません。その度に身の回りの荷物の整理と管理が必要となってきます。周りの動きにも気を配らなければなりません。言われてから一緒に動いていては時間がロスします。一人が出来るとしても、大勢の人間が同じことを間違えずにしかも短時間で行おうとするとなかなか難しいものです。全員が同じように理解し、出来るだけの力を備えていなければならないからです。規模が大きくなればなるほど、一人ひとりの自覚ある行動が必要となってきます。一言で言えば集団の質が問われるということになります。
 研修初日は24時間を超える長い一日でした。その分、明日からの研修に生かす反省事項もいくつかありました。自らのミスは自らの行動で取り返す。キット生かしてくれるものと期待しています。

2014年07月25日

夏休みも2週目に

 熱いお風呂に入ると動けなくジッと我慢していなければいけません。むやみに動くと、折角体温で冷やされた体の周りのお湯が逃げてしまい、新しい熱いお湯がやってくるからです。それと同じような現象が起こっています。きょうの大阪の最高気温は体温より高く37℃を越え、全国各地でも35℃を超える猛暑日を記録したところが多く出たようです。
 21日は「弘法さん」で、25日と言えば「天神さん」。弘法大師に菅原道真と、それぞれの命日に因んで縁日が立つなどして親しまれています。7月25日は日本三大祭りの一つ大阪天満宮の「天神祭」です。大川には「船渡御」で100隻の船が行き交い、約4,000発の花火が空を染めたそうです。関西では「祇園祭」に「天神祭」が終わると本格的な夏を迎えると言います。今夏は「エルニーニョ」現象で冷夏になると予想されていましたが、気象庁は発生が秋以降にずれこむと修正し、平年よりも暑い夏になると予想しています。
 夏休みも1週目が終わろうとしています。2週目からは「アカデミックサマー」が各大学や研究所で行なわれます。各クラブでは夏合宿も行なわれるでしょう。こまめに水分を補給することや暑さ対策を万全にして実りあるものにして欲しいと思っています。
 高校NZ研修団は昨日元気に現地へ向け飛び立ちました。約3週間の日程です。中学カナダ研修団は明日出発します。11日間の日程となっています。各自が独自の課題を追求する夏休みが本格的に展開されることになります。

2014年07月24日

兵庫私学展神戸会場終わる

 神戸大丸で2日間に渡って行なわれた兵庫私学中学・高等学校展(神戸会場)が終わりました。連日の暑さの中、多くの方が相談に来られました。兵庫県の全52校が参加しています。それぞれの学校の特徴を理解したり、比較検討することが出来ます。コンピュータで学校生活の様子を映像で流したり、ミニ制服を展示したり、学校独自のゆるキャラが登場したりと工夫を凝らしたブースもありました。
 学校で行なう独自の説明会やオープンキャンパスは、生徒の様子や学校の施設設備、雰囲気などがよくわかります。しかし、時間の制約があったり、多くの方を対象としていますので個々の質問や疑問点についてお答えすることがなかなか出来ません。その点、個別ブースで行なう相談会はゆっくり時間が取れますので、担当者と納得いくまでお話ししていただけます。入試説明会と個別ブースでの相談会、それぞれの特徴を理解していただき活用をお願いしたいところです。この2日間は平日開催でした。まだまだ学校行事や夏期講習などがあり参加できなかった方もおありだったと思います。兵庫私学展は、8月3日(日)ノボテル甲子園でもう一度開催されます。今回、残念ながら機会を逸した方は、是非3日の日曜日にお越しいただければと思います。時間は11時から17時までとなっています。
 15年度入試から兵庫県公立高校の学区が再編されます。大阪府は16年度入試から前後期入試を廃止し、公立高校入試を原則3月に一本化するとの動きもあります。刻々と変化する入試状況です。シッカリ先を見据えて対応したいものです。 

2014年07月23日

「大暑」

 きょうは「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり(「暦便覧」)」といわれる「大暑」です。暑さも極まり一年中で一番暑い頃とされます。「念力のゆるめば死ぬる大暑かな 」という句もあります。鳥取藩士の子として江戸で生まれ、群馬県に移り住んだ俳人村上鬼城の句です。冷房設備の無い明治時代です。「念力」でも無いと乗り越えらえないような暑さだったのでしょう。
 「梅雨明け十日」の言葉通り、暑い日が続いています。夏休みに入っていますが、講習や強化勉強会、クラブ活動にと元気に登校する生徒の姿が見られます。中2は林間学舎の2日目を迎え、早朝から大山登山に挑戦しています。今年は、山頂1,700m付近にヒメボタルが生息していると話題を集めている大山です。隊列を組んで整然と、皆でペースを守り登っていく。互いに励まし合いながらの集団行動です。暑さに負けず頑張っていることと思います。学年の集団としての絆も更に深まることになるでしょう。中学カナダ研修や高校NZ研修、「アカデミックサマー」もスタートします。夏休みも山登りに例えると、まだ一合目辺りかもしれません。ここで焦らず、ペース配分をシッカリ守り進まなければなりません。これからが本格的な厳しさを迎えることになります。胸突き八丁はまだまだ先です。「念力」を使えれば良いのですが、文明の利器をうまく活用しながら暑さを乗り越え、それぞれの課題完遂に向け頑張りましょう。

2014年07月22日

明日から2日間は兵庫私学展

 夏休みに入ると大学はオープンキャンパス、中学・高校はオープンスクールを各校が予定しています。本校は7月20日(日)中学オープンスクールと第1回中学入試説明会を行いました。8月23日(土)は高校オープンスクールを行います。7月25日からホームページ上で受け付けます。併せて第1回高校入試説明会を開催します。こちらは予約の必要がありませんので、当日参加が可能です。
 受験を考えている学校に足を運んで自分の目で学校の様子や雰囲気を確認することは、受験生にとって不可欠の要素となります。大学受験を控える本校生にも指導していることですが、本校受験を考えている児童や生徒にもお願いしたいことです。期待通りであったかどうかだけの確認に留まらず、必ずモチベーションアップに繋がると考えているからです。
 一方、来年度入試に向けた各紙新聞社や教育関係団体主催の入試説明会が一学期中から各地で行なわれてきました。明日からの2日間は、兵庫県私立中学高等学校連合会主催の第9回兵庫私学中学・高等学校展が大丸神戸店9階イベントホールで行なわれます。兵庫県にある私学全52校が参加し個別ブースで相談できます。こちらは各校単独の開催ではありませんので、多くの学校の様子を知ることができますし、比較検討することもできます。私立は公立と違いそれぞれの学校が創立の精神に基づき特徴ある教育を行なっています。自分に合った学校を見つけ出すとともに、知りたいことに焦点をあてたより具体的な質問・相談も可能です。是非多くの方にこの機会を活用していただきたいと思っています。

2014年07月21日

梅雨明け十日

 気象庁は「近畿地方が梅雨明け」と発表しました。昨年より13日遅い梅雨明け宣言です。梅雨入りが昨年より8日遅いとは言え、昨年より長い梅雨の期間でした。降水量が少ない梅雨でもありました。「梅雨明け十日」という言葉があります。梅雨が明けた後の10日間は安定した晴天が続くということを言います。週間天気予報を見ても30℃以上の暑い日が続く晴れマークばかりです。梅雨が明け、いよいよ暑さが厳しい本格的な夏がやってきます。
 中2は明日から林間学舎に出かけます。水の環境学習や様々な体験学習を行ないますが、何と言ってもメインは大山登山です。大山は1,700mを超える中国地方の最高峰の火山です。鳥取県西部の旧国名、伯耆の国の名前を冠して伯耆大山と呼ばれています。米子地方から見た姿が富士山に似ていることから伯耆富士とも呼ばれる日本百名山の一つでもあります。梅雨が明け、雨の心配はなさそうですが、暑さとの戦いになりそうです。ブナ林を抜け、天然記念物の大山キャラボクを見ながらの山登りとなります。弓ヶ浜も綺麗に見えるかもしれません。「六根清浄 お山は晴天」。力を合わせみんなで山頂を目指して頑張って欲しいと思います。
 今週は高1・2強化勉強会、夏期講習と夏休みに入っても行事は盛りだくさんです。一学期が終わり、夏休みに入ったといっても生活スタイルや学習習慣は急激に変えず、継続させることが大切です。

2014年07月20日

第一回中学OS&説明会

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 本年度最初の中学オープンスクール(OS)と中学入試説明会を行いました。
 OSは昨年と同様に、授業は国、社、数、理、英、美術、技術、家庭の8教科、クラブは運動部、文化部の中一つを体験してもらうという形態で行なわれました。本校の先生や生徒と一緒になって雲雀丘の学校生活の様子を体験していただけたことと思います。
 OS終了後、講堂において第一回中学入試説明会を行いました。説明会の方は申し込み不要でしたので、OSに参加できなかった方も多数参加されていました。講堂はほぼ満席の状態で、資料も昨年と同じく約400部お渡ししました。
 中学入試は来年度から一貫選抜のみの募集となります。平成20年より一貫・発展の2コース制を導入し、各80名募集で行なってきました。当初は各2クラスだったものが、一貫2・発展3となり、一昨年度から一貫3・発展2の5クラスとなってきました。いよいよ来年度からコース制を発展的に解消し、一貫のみとなる新しいステージに入ることになります。
 説明会では、この間の取り組みの中から生み出されてきた多くの成果の上に立ち、新しい教育活動を展開していくことをお話しさせていただきました。私たちは、「本物の学び」を追求することにより、「才能を開花させ、夢を叶える学園」にするというコンセプトを持っています。その為には、各自が興味や関心を持っていることや得意分野を伸ばすことにチャレンジさせることが必要だと考えていることなどです。
 一貫のみとなり入試のハードルは少し高くなります。入試に向け今の自分を更にレベルアップさせようと考えてもらえることを期待しています。

2014年07月19日

一学期個人懇談

 一学期個人懇談が始まっています。各学年によって位置づけは少し変わる場合もありますが、中1〜高3までの全学年で行なわれています。保護者だけとの二者面談、生徒・保護者との三者面談と形態の違いもあります。一学期の学校生活をどのように行なってきたかを振り返り、到達点と課題を確認することになります。通知簿や成績通知表なども渡されます。
 中高生ともなりますと、生活空間や活動時間は圧倒的に家庭以外のところが多くなります。小学校までと違い、外であったことをこと細かく親に話さなくなったりすることもあります。家庭外の情報が少なくなると、我が子が学習についていけているのか、友達とうまくやれているのか、もっと漠然と何をしているのか分からないなど親にとっては心配や不安なところでもあります。一方、私たちは学校で見る生徒個々人の様子は分かりますが、家庭での様子は分かりません。時には、学校での様子からは想像もつかない姿を聞くこともあったります。
 個人懇談は、生徒の活動しているそれぞれの場を知る大人が、その生徒の現状を正しく理解し、そこから出てくる課題を遂行しようとしていることに対し何をしてやることが出来るかを、考える場になります。大人より同世代の仲間からの影響の方が大きくなるのもこの時期の生徒の特徴でもあります。だからといって、何もしない言わないで良いということではありません。生徒を取り巻く大人が人生の先輩としてキチンと物を言うことは必要なことです。過干渉とは違います。
 各自の課題を遂行し、新たな成長の土台を築く夏休みになります。各家庭の方針をシッカリ持って臨めるよう個人懇談を活用して下さい。

2014年07月18日

平成26年度一学期終業式

 きょうは一学期終業式です。約500坪ある校庭の芝生に全校生徒が整然と並び全校生徒集会及び終業式を行いました。梅雨明け宣言がまだとは言うものの、日差しはすっかり真夏です。アスファルトより土、土より芝生と太陽の照り返しが和らぐと言えど、日差しは強く雲間から太陽が覗くと痛いような日差しでした。
 中体連や各種大会の表彰を行なった後、生徒会から「精勤賞」、美化委員会から「ピカピカ賞」、風紀委員会から「バッチグー賞」、文化委員会から「Let's読賞」の表彰がありました。中1が多くの賞を受賞していました。
 一学期は多くの部の大会や各種コンテストでの活躍を表彰してきました。それは、それぞれの頑張りを全校生徒に披露し讃えると同時に、全校生徒に勇気と自信を与えるものでもありました。また、全校生徒1,503名の様々な活動の中には、表彰されなくとも進学・進級とともに学習に対する姿勢が改善されたり、学校生活、友人関係などにおいて多くの賞賛されるべき取り組みがありました。反対に反省すべき事象もありました。これら全てを含め各自が振り返りを行ない、課題を持って夏休みを迎える節目とするのが終業式の役割です。
 NZ研修やカナダ研修、林間学舎、強化勉強会、「Academic Summer」、研究者体験、夏期講習と多くの課題が夏休みには準備されています。これらの課題に取り組むとともに、何より各自の独自の課題を追求し「個の成長」を果たすことが全員に共通する夏休みの課題といえます。

2014年07月17日

一学期もあすが終業式

 一学期の授業が終了しました。あすは終業式です。大阪国際会議場を借りて「中学校・高等学校入学式」としてスタートした一学期でした。全校生徒は1,500名を超える過去最多の生徒数となりました。中学校体育大会、高等学校体育大会と独立して実施された大会も生徒主体の運営で立派に成功させました。従来の伝統を受け継ぎ、更に発展させた形で取り組みが進められてきた一学期といえます。
 学習面においては、日々の授業や考査の分析、検討とともに、模試などで過年度比較も含めた分析を行なっています。高校改革がスタートした第一ステージ、中学改革による新たなコース制での第二ステージ、そしてコース制の発展的解消を目指す第三ステージへ向けて取り組んでいる今年度と、量と質の両面から見ても順調に推移してきています。
 部活動においても、全国や県、地区や市など各種大会で各部が活躍してきました。昨日行なわれた高校野球夏の選手権予選2回戦は惜しくも敗れはしましたが、強豪校相手に一歩も引かない堂々とした試合内容だったと聞いています。昨年ベスト8に入ったとされるシード校相手に、1点先行されるも追いつき延長戦へ。延長10回表1点勝ち越され、その裏1死1、2塁まで攻めたてたが1対2の僅差で敗れたというものです。強豪校相手に臆すること無く、最後まで諦めず仲間を信じて戦い抜いた野球部の姿は、全校に勇気を与えてくれた一学期の部活動の活躍を象徴する戦いだったと思っています。
 終業式が終われば夏休みです。各自が課題を持ち「個の成長を目指す」夏休みにしましょう。

2014年07月16日

生体リズムの調節には光の下での運動が効果的

 期末考査の答案の採点に返却、成績処理と先生は大忙しです。僧侶が仏事で走り回るのが師走なら、先生は学期末で7月も走り回っています。試験勉強や問題作成で生徒も先生も夜更かしせざるを得ない状況だったと思います。急激な環境の変化は体内時計が狂い体調を崩したりします。生活のリズムの乱れや身体不調になっていないでしょうか。
 急激な環境の変化に体内時計がついていけないことによって起こるものに時差ボケがあります。羽田を17時40分に飛び立った飛行機がカナダのトロントに着くのは同じ日の16時40分、夕方飛び立って11時間飛行機に乗っているのに、着いたらまだ夕方、おまけに1時間後戻りしている計算になります。体内時計は早朝なのに、現実は夕方となり時差ボケが生じます。
 この時差ボケ、数千ルクス以上の明るい光で体内時計がリセットされ調節されることが従来から分かっていたそうです。そこへ、北大医学部の研究グループが、明るい光を浴びながら運動すると明るい光の時だけに比べ素早くリセットされるという実験結果を発表しました。研究グループは「明るい光と身体運動は時差ボケに効果的という経験則を実験により確認したことと、そのメカニズムを明らかにした」としています。今後、生活のリズムの乱れや身体的不調の治療や予防などへの応用が期待されます。
 この方法は光の下で運動すればよいので、すぐに応用できます。運動も息が少し上がる程度でよく、普段より少し早足で歩くといった散歩でもよいとされています。学期末の忙しさによる生活リズムの乱れを明るい日差しの下での運動で改善しましょう。

2014年07月15日

熱中症による被害の予防

7.15%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E8%AC%9B%E5%BA%A7%20%282%29.jpg きょうの午後、運動部の部長、副部長、マネージャーと希望者を集めてメディカルケアトレーニング(熱中症編)を文化館視聴覚教室で開催しました。講師として大塚アカデミーより先生をお招きしました。夏休み中の部活動を充実したものにすると共に事故を未然に防ぐ為にも、活動するもの自らが学ぶという企画です。部員たちに伝達する役割も担っていますので、一生懸命メモを取り真剣に受講していました。
 「熱中症 急増」きょうの朝日新聞夕刊の記事です。総務省消防庁の発表によると、「13日までの一週間に熱中症で救急搬送されたのは2357人」で、「前週の2.3倍、65歳以上が46.6%を占めた」というのです。熱中症については、海洋研究開発機構が「関東地方における熱中症と気候変動の関係を解明」としたプレスリリースを7月10日に行いました。当然のことながら35℃を越える猛暑日が多くなると熱中症により亡くなる方が多くなります。この猛暑日の発生する日数はラニーニャ現象(熱帯太平洋の東側で海面水温が平年に比べて低く、西側で高くなる)や正のダイポールモード現象(熱帯インド洋の東側で海面水温が平年に比べて低く、西側で高くなる)が関わっていることを明らかにしたというのです。日本は、ラニーニャが発生すると猛暑・厳冬に、正のダイポールモード現象で猛暑になる傾向があるといわれているものを実証したことになります。「気候変動現象を精度良く予測し、猛暑日に関する情報を事前に社会に発信すること」と正しい科学的知識を持って対応することで、熱中症による被害を予防していくことが可能と考えられます。

2014年07月14日

セミが鳴く季節になりました

 未明からの雨も上がり、曇り空とはいえ晴れ間が覗く天気となりました。試験期間中養生していた校庭の芝生は雨をシッカリ吸い鮮やかな緑色をしています。メタセコイヤをはじめ木々も雨で洗われ一層鮮やかな深緑になっています。その木々の間からセミの鳴き声が聞こえてきました。朝から鳴いているところや鳴き声からしてクマゼミだろうと思われます。ギラギラとした日差しに似合うのがセミの鳴き声です。真夏を連想させますが、セミが鳴けば梅雨明けとはいかないようです。この辺りではセミが鳴き始めるのが7月中旬頃のようで、梅雨が早く明けた時に偶然タイミングが合うようです。今年の梅雨明けはもう少し先のようです。
 セミに関係する話で、イソップ物語の「アリとキリギリス」が本来はキリギリスではなくセミだったというのは有名な話です。「『イソップのお話』河野与一訳岩波少年文庫」では「セミとアリ」として掲載されています。イソップ寓話が生まれたとされるギリシャ地方にはセミがいますが、それより北の地域ではいないところもありキリギリスに変わったようです。「セミ」は英語で 「cicada」、「復活・不死の象徴とされ、ギリシャ神話ではアポロや暁の神アウロラの持ち物とされた(ジーニアス英和辞典)」とあります。米国ではセミをイナゴやバッタと同じく「locust」と言う、と聞けば何となく納得できそうです。
 食べ物に困ったセミがアリに言いました。「すると、アリは笑って言いました。『夏の間歌ったなら、冬の間踊りなさい』(セミとアリ)」。この結末を踏まえ夏の過ごし方を考えましょう。

2014年07月13日

「残心」

 期末考査のテスト返却があすから始まります。点数など結果の確認とともに、何故間違ったのかなど、捉え違いや理解が不十分だったところなどを確認する大切な作業になります。これが終わって初めて期末考査が終了ということになります。
 剣道に「残心」という教えがあります。相手に打ち込み、見事、面を打ったとします。それで良しとしてはいけないのです。相手の反撃に備える心身の構えが無いと、例え三人の審判の旗が上がったとしても、合議の上、取り消しになります。ましてや喜んでガッツポーズなどすることは言うに及ばずです。残心とは心をあとに残すと書き、心残りや未練という意味もありますが、剣道や弓道などでは一つの動作を終えた後でも緊張を持続させ心身の備えを怠らないという教えとして使われます。決して、相手は面を打ってくるのを待ち構えているのではないだろうか、その時はどうしようとする中途半端な技や疑心暗鬼な気持ちを心に残すことを言っているのではありません。
 日常生活においても、玄関で履物を脱いで上がる時、その脱がれたものがどのようになっているかを考えて脱ぐ、トイレのスリッパは次の人が履きやすいように考えて脱ぐ、ドアや襖や障子を閉め忘れたり、乱暴に扱わない、食事や道具の後片付けなど様々なところで残心が必要になってきます。
 期末考査での答え合わせや解答の見直し、間違い直しは、いわば残心にあたります。これを大切にすることは今後の技の冴え、学びに大きく影響してくることになります。

2014年07月12日

高校野球初戦突破


 スタンドに吹く風は爽やかさを感じさせるものの梅雨明けを思わせるような暑さの中、本校の全国高校野球兵庫県予選一回戦が姫路球場で行なわれました。多くの保護者や吹奏楽部員に混じりOB、教職員も応援に駆けつけました。
 相手チームにも言えることですが、期末考査直後の試合、コンディショニングが難しい一回戦となりました。野球やサッカー、テニス等どの競技においても初戦の戦い方は難しく独特の緊張感が漂います。トーナメント戦ではそこで負ければ後の試合はありません。リーグ戦といえども、初戦の結果がその後の戦い方に大きく影響を与えます。世界の強豪が集まるサッカーW杯では、初戦を勝利すると84%、初戦を敗退すると8.7%が予選リーグ突破の確立というデータがあるようです。
 一回表、相手チームを三者凡退に退け、その裏、四球で出たランナーを犠打、二塁打などにより4点を先制しました。初戦のしかも一回の攻防に明暗が出ました。ここにも初戦の怖さが出ているように感じました。その後、一進一退の攻防の後、8対4で迎えた9回表、簡単に2アウトを取った後、走者を出すも併殺打でゲームセットとなりました。相手チームの地元姫路での試合でしたが、応援の気迫でも負けていない試合でした。
 期末考査の試験勉強と試合に向けてのコンディショニングや練習など両チームとも大変だったと思います。気に入ったことはするが他はなおざりにするということではなく、いくつもの課題に全力を傾ける、高校時代に是非体験しておいて欲しいことです。先ずは初戦を突破。初戦で明らかになった課題を実践できる2回戦へと進めることになりました。

2014年07月11日

「終わりは始まり」

 一学期末考査が終了しました。結果もさることながら、考査に臨むにあたっての当初の予想や計画・目標に照らしてどうであったか、各自でシッカリ分析することが大切になります。
 試験終了後、全学年で授業アンケートを行ないました。これも、授業にどのような姿勢で臨んだのか、授業準備は、予習や復習は、分からないところが出た時にどう対処したかなどの各自の反省・分析抜きには単なる批評・評論で終わってしまいます。先生も生徒も成長する学びの場としての授業をより良いものにするには、授業者と授業を受ける者の両方の立場からの分析による改革が大切になってきます。
 午後からは、中学カナダ研修、高校ニュージーランド研修の最終説明会が行なわれました。森ノ宮医療大学アカデミックサマー参加者説明会も行われました。個の成長を目指す夏休みに向けての取り組みの始まりです。部活動も夏の甲子園に向けて野球部があす地方予選に出場します。中体連バスケットの試合もあす行なわれます。考査が終了したところですが、来週には高校生は模試を受けます。行事や課題は目白押しです。
 ひとつの行事や課題の終了は次に向けての始まり、「終わりは始まり」に他なりません。科学技術の進歩により最新鋭の機器が次々と生み出されています。これも、最新鋭のものが開発され世に出た途端にそれをベースに開発が進められることになりますので、その最新鋭の機器が一番古いものとなってしまうという見方が必要だと、私は考えています。物事の完結、完成は終わりではありません。次に向けての始まりです。

2014年07月10日

「一見同じように推移していても」

 期末考査も残すところ一日となりました。やれやれ、あと少しだ、という気持ちになっているかもしれませんが、「行百里者半於九十」で言えば半ばが終了したと考えるべきでしょう。また、「此言末路之難」、ツメが大切、最後まで気を抜かないで頑張りましょう。
 過去最高の1,500名を超える生徒数でスタートした平成26年度も一学期の最終盤を迎えています。50周年以降のこの10数年間、中学、高校と入学式を別々に行なっていたものを大阪国際会議場で「中学校・高等学校入学式」として行ないました。また、体育大会は「中学校・高等学校体育大会」として行なっていたものを、それぞれ独立した大会として実施しました。いわば、今までの流れとは違う形で進められてきました。形態の変化だけではありません。中学生が行なう「環境フォーラム」は、経験の蓄積とともにより質的に向上したものとなっていました。また、高校生対象の「One Day College』も国公立大学が11校と増え、講座数も37講座と最高の数でした。量も質も向上したものとなりました。サイエンスキャンプも「Academic Summer」と改称したように、分野も大学も増え内容が充実し参加希望者も多くなっています。中学カナダ研修もしかり、50名を超える過去最高の研修団で行なうことになっています。
 一見同じように推移しているように見えるものも、その内には違った向きの力が作用しています。弱めようとするものと強めようとするものです。現象面だけでなく、この力を見逃さないようにしていきたいと考えています。

2014年07月09日

学びの基本は「まねる」

 きょうの午後、宝塚東消防署の救急隊員の方をお招きし、教員対象の「心肺蘇生法とAED」の講習を行ないました。本校には、中央棟の玄関や体育館、グランドの3カ所にAEDが設置されています。迅速な心肺蘇生とAEDの使用は確実に救命率を上げることになります。あってはならないことですが、もしもの時に備えた訓練です。救急隊員の方の一つひとつの動作を忠実に再現すべく全教職員努力していました。
 赤ちゃんは親の口まねで言葉を覚えていきます。書写は手本となる字を忠実に再現しようと努力します。各種スポーツも指導者の模範となる動きをイメージして練習します。学習もスポーツも「まねる」ことが大切になっています。
 肺結核のため31歳という若さで亡くなった梶井基次郎は、高校の現代文の教科書にも出てくる「檸檬」で有名な大阪生まれの作家です。彼は、京都大学の前身である旧制三高時代から志賀直哉に傾倒し、一字一句、句読点も含めて小説を原稿用紙にそのまま書き写して志賀直哉の文体、文章の息づかいまでもを学ぼうとしたそうです。ここにも師と仰ぐべき人を「まねる」ことから始めている姿があります。学びの基本となるキーワードは「まねる」だと私は思います。
 期末考査も3日目が終わりました。試験勉強も学習したことをもう一度学び直す。再現・模倣することになります。このことを徹底して行なうことにより自分の学習スタイル、学びを確立していくことになります。先生も生徒も同じです。こうなりたい、こうしたいとする手本や生き方を「まねる」ことがスタートです。

2014年07月08日

「行百里者半於九十」

 期末考査も3日目を迎えようとしています。5日間の日程では、中日ということになります。人によっては、得意な科目がまだ沢山残っているとか、その反対に苦手科目がまだ終わっていないということもあると思います。しかし、考査になると得意とか苦手とは言ってられません。それぞれに対策を立てて乗り切る必要があります。
 中国の戦国時代の逸話をまとめた書物に「戦国策」という本があります。その中に「行百里者半於九十(百里を行くものは、九十を半ばとす)」というものがあります。百里の半分を五十里と考えず九十里行ってからやっと半分が済んだと考えなさいという教えです。考査日程で言えば、この言葉を引用するまでもなく、まだ半分が済んでいません。日程のことではなく、それぞれの科目の試験範囲の学習においてこの教えを活かして欲しいということです。試験範囲が100ページあったとして、50ページ終わったから半分が済んだと考えてはいけない。単にページ数のことだけを言っているのではありません。問題や単元・分野の理解において、ほぼ理解(90%)できたとしても、まだ半分しか理解できていないと考えておかないといけないということです。「戦国策」では、この言葉のあとに「此言末路之難(これ末路の難を言ふ)」と続いています。あと少し残った道に何が待ち構えているか分からない。それを乗り越えて初めてやり終えたことになる、最後まで気を抜かない、ツメが大切だと言った言葉です。
 日程から行っても半分が済んでいません。「百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ(芥川龍之介『侏儒の言葉』)」。九十ではまだダメで、九十九で半ばとする考えもあります。

2014年07月07日

七夕

 「♪笹の葉さらさら 軒端に揺れる・・・」。きょうは7月7日、七夕です。七夕は「たなばた」または「しちせき」と読み、古くから行われている日本のお祭り行事で、五節句のひとつにも数えられています。日本古来の豊作を願うお祭りに、中国の行事で7月7日に織女星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習から生まれたものが習合したものといわれています。「七月七日は、曇り暮して、夕方は晴れたる空に、月いと明く、星の数も見えたる」。枕草子の「正月一日、三月三日は」の段にもでてきます。
 七夕は、本来旧暦7月7日に行なわれていたものです。旧暦は月の動きをもとにしたものですから毎年必ず上弦の月となります。月が地平線に沈む時間が早く、日付が変わる頃には月が沈み月明かりの影響を受けにくく、きれいな天の川や星空が見えていたのでしょう。新暦は太陽暦です。7月7日は毎年月齢も変わり、おまけに梅雨の頃です。なかなかきれいな星空を見るという訳にはいきません。きょうの月例は9.8、上弦の月も過ぎ少しふっくらした半月になり月の入りも少し遅くなってきています。その上、今週は梅雨前線の動きが活発となり本格的な梅雨の天気となり、星はおろか月も見ることができない空模様になりそうです。
 庭先に祭壇をこしらえ針などをそなえて、星に祈りを捧げていたものが、やがて、はた織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになったものです。「♪五色の短冊 私が書いた・・・」。どんな夢や目標を持っているのか、自分の決意のほどを表明する事は大切なことです。

2014年07月06日

各種学校説明会の活用を

 あすから学期末考査です。いよいよ一学期も最終盤を迎えています。中学生は4日・5日と宝塚市の中体連や試合や文化部の大会があり、試験勉強と両立させる取り組みが必要とされていました。この一週間は期末考査一本に集中して頑張ってくれると期待しています。
 一学期が終わると入試に向けた説明会等が本格的にスタートします。7月20日(日)中学オープンスクール、8月23日(土)高校オープンスクールが夏休み中に計画されています。併せて、それぞれの入試説明会が実施されます。オープンスクールは定員の関係があり予約制となっていますが、説明会は予約の必要がありません。昨年度の同時期に行なわれた中学オープンスクールも参加者は定員が約300名を超える人数でしたが、説明会参加者は900席の講堂がほぼ一杯になる人数となりました。二学期以降行なう中学・高校の説明会のスケジュールもほぼ例年通りの日程となっています。学校の内容をよく知っていただくとともに、受験を決定している人にとっては、モチベーションアップにオープンスクールや説明会は大きな役割を果たします。小学校・中学校・高等学校・大学と受験する校種は違っても同様のことが言えます。本校生にとっては、大学のオープンキャンパス等への参加がこの夏の課題となります。
 7月23・24日、8月3日は兵庫県私学中高連主催の中学・高校展が行なわれます。各種新聞社や教育関係団体主催の相談会も活発に行なわれます。校外で実施されるこれらの機会も是非活用していただきたいと思っています。
 本校の来年度入試は中学・高校とも大きく変わります。その趣旨と内容を良く理解していただき受験していただきたいと考えています。

2014年07月05日

「One Day College 2014」

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 「卒業生に学ぶ」や「職業人に学ぶ」など高校生を対象とした本校独自のキャリア教育のプログラムがあります。何れも本校教員による手作りのプログラムで、10年以上継続されている伝統的行事となっています。きょうはその中の一つ「One Day College」の日です。
 今年は31大学から先生をお招きし37講座を開講しました。京大・阪大・神戸大・大阪市大などの近隣からと、遠くは九大など11の国公立大学、もちろん「Academic Summer」でお世話になる鳥取大や徳島大からもお越しいただいています。私立大は関大・関学・同志社・立命館など20大学です。近年、国公立大学の参加が多くなってきています。講座は100分講座が19講座、50分講座が18講座となっています。詳細は「進路のへや」で紹介しています。テーマは何れも生徒たちの興味を引くようなものとなっています。1年生から3年生までを対象としています。講座は3年間で、3〜6講座を受講できるようになっています。今までの経験から言えることは、早くから目標を決めている生徒が、その講座を受講することによりモチベーションをよりアップさせたり、進路が未定であった生徒が目標とする進路を見つけ出すきっかけとなったりと、生徒の心に響く取り組みとなっています。
 伝統を大切にその精神を受け継ぎながら時代に即応したものに改良してきているのが「One Day College」、進取の精神で新しく取り入れたものが「Academic Summer」となっています。

2014年07月04日

「Academic Summer」

 中学生に将来の進路を見据えた「学び」を象徴するような取り組みができないものかと、鳥取大学を訪れたのが3年前になります。当時の能勢学長にお会いし、私たちの考えていることにご理解をいただき、早速、その年の夏からスタートしたのが「サイエンスキャンプ in 鳥取大学」でした。翌年から豊島学長、福本医学部長のお力添えをいただき医学部のある米子キャンパスでも実施できるようになりました。また、鳥取大学から始まったこの取り組みは徳島大学総合科学部、名古屋大学理学部へと広がりました。対象とする生徒は中3・高1をメインとする位置づけで始めたものです。初年度から希望者が定員を遙かに越え、なかなか厳しい競争率になっています。
 3年目を迎える今年は、鳥取大学(医学部・農学部・工学部・地域学部の10講座)、 徳島大学(医学部・総合科学部の2講座)、同志社大学1講座、森ノ宮医療大学2講座となりました。文系学部の内容も充実し、自宅から通いで行うものも出てきましたので、これらを総称して名前を「Academic Summer」と改称しました。
 入学試験において、将来の進路を考えた学校選択をして受験してくる児童・生徒が多くなっています。早い段階から明確な目標を持って努力すれば実現する可能性が高まることは明白です。「学び」そのものが深まることは言うまでもないことですが、将来の目標を確固たるものにする上でも、また、なんとしてもその目標を実現させたいとするモチベーションアップの上でも、この「Academic Summer」は大きな役割を果たしています。

2014年07月03日

節目となる来年度入試

 来年度入試に向けての取り組みが進められています。5月17日(土)「プレラにしのみや」で行なわれた「入試結果報告&学園を知る会」を皮切りに校内外での説明会やブースでの相談会が数多く行なわれてきました。昨年から行なわれている「サルーン雲雀丘」も6月末に今年度のスタートを切りました。そして、7月20日(日)に行なわれる中学オープンスクールの申し込みも順調に推移し明日が締め切りとなっています。いずれも昨年を上回る勢いの参加者・相談者のようです。
 平成27年度入試は中学・高校とも本校にとっては大きな節目を迎えることになります。中学は一貫選抜コースのみの募集、高校は募集人数のほぼ全てを選抜特進とし、特進は若干名となる募集になります。中学は第三ステージへ、高校も高校から募集する生徒は第三ステージとも言える形になります。これらの変更により、入試の難易度を含め学校がどう変わるかという関心を持っていただけている様子が参加者数に表れていると思っています。高校に3つのコースを、翌年に中学に2つのコースを導入したことから始まった学校改革です。その改革も第一ステージから第二ステージへと進み、第三ステージを迎えコースを発展的に解消するところまできました。パワーアップゼミ・ブラッシュアップゼミや中学に環境教育の導入、そして、中学高校を含めた「本物の学び」を軸に学びを深化・発展させてきました。その成果の一端が、生物学オリンピックやジュニア数学オリンピックでの受賞、国公立大学の進学実績向上として表れているのだと考えています。
 日々革新、学校改革に終わりはないというのが私たちの考えです。

2014年07月02日

行動を起こす原動力

 「してみせて 言って聞かせて させてみる」という格言があります。米沢藩の名君と言われた上杉鷹山の言葉とされています。人を動かすには、模範を示して、やり方を教えて、させてみる、が大切だという教えです。この中の「言って聞かせて」の部分に、私は注目しています。これは「やり方を教える」という指導の意味は当然のことですが、「その気にさせる」、「やってみようと思わせる」ことが特に重要だと考えています。強制や命令、脅しや暴力で人を動かそうとしても動かすことは出来ません。一見動かせたように見えても形だけのことで本当の動きにはなりません。ましてや継続するものではありません。行動を起こす主体が「やってみよう」という気持ちにならないと本物ではありません。「怒り」や「正義感」から行動を起こすこともあります。でも、自らの生き方を追求する過程で生じる「喜び」や「感動」が一番だと思います。指導する側からすると、理屈で分からせ、行動の原動力となる「心に火を灯させる」ことが必要となります。
 今週末の土曜日、本校の伝統的行事となっている「One Day College」が行なわれます。高校生を対象としたものです。今年は31大学から先生をお招きし、37講座を開設していただくことになっています。大学の先生の講義を受講し、大学での学びを体感することになります。自らの将来の進路、生き方を探るものとして臨んで貰いたいと考えています。保護者の方も参加ができるようになっています。土曜の半日、親子で「学び」を体感してはどうでしょうか。

2014年07月01日

一学期終了は三分の一が終わるに非ず

 きょうから7月です。梅雨明けはまだなのに真夏を思わせる暑い一日となりました。早いもので一年の半分が過ぎたことになります。折り返し、後半戦のスタートです。
 今、全校生の重点は一学期末考査に向けた試験勉強になります。学年により様々な課題も付加されますが、期末考査に向けた取り組みはどの学年にも共通する課題であり、今一番力を注がなければならない課題となっています。授業が終わった後も、校内での居残り勉強や学習会が行なわれているのもそのあらわれです。
 期末考査は一学期に学習したことを復習して知識として定着させ、その成果を検証することになります。と同時に、学習の仕方や取り組み方を含め、一日の生活を期末考査に向けた学習を中心に組み立てるようにコントロールする力をどう高めたかということも大切になります。中間より期末、一学期より二学期、三学期と新しい境地に入って行けるようにならないといけません。結果の良し悪しと共に、その結果を導きだす取り組みの過程がどうだったのかも問われることになります。
 一学期が最終盤に差しかかっています。一学期の終了は単に一年の三分の一が終わるということに留まりません。今後の方向性を大きく左右する重要な役割を担っています。そう考えると、7月が一学期の終了とは上手くしたものです。一年の半分が終わり後半戦に入っている、この一年の成果が問われることになるので、取り組みを加速させ強化する必要がある、と教えてくれているようです。