« 2014年01月 | メイン | 2014年03月 »

2014年02月28日

56期生巣立つ

H26.2.28%E9%AB%98%E6%A0%A1%E5%8D%92%E6%A5%AD%E5%BC%8F%20%289%29.jpg 小雨がぱらついていましたが、卒業式が始まる頃にはすっかり雨は上がりました。入学式は雨でしたが卒業式は晴れました。きょうは第56回高等学校卒業式です。
 この56期生は、高校にコース制を導入した高校改革の翌年、08年に中学に一貫選抜と発展のコース制を導入した学年です。高校からは一貫・選特・特進となる今のコース制の初めての学年、一期生です。
 校内的に特徴的な年だけではありませんでした。公立高校が無償になったのは前年ですが、それを受け隣接する大阪府が私学の実質的無償化(所得610万以下は無償)の施策を行なった年であり、文理学科が誕生したという年でもありました。高校入試では07年の高校改革以降では前年に次いで2番目となる志願者総数約900名で行なわれました。しかし、内訳は兵庫県からの志願者が増加に対し、大阪府からの志願者が07年以降最低の人数まで減少となっていました。皮肉なことに、志願者が多かった前年とこの年が少ない生徒数で高校生活をスタートしたのでした。
 第二ステージの一期生、この学年の位置付けです。いろいろな苦労もありましたが、それを乗り越え新しい取り組みとともに大きな成果も上げてきました。それだけに、他者に対する思いやりや優しさを持つ素晴らしい生徒に成長しています。この56期生は苦難を乗り越え道を切り拓いてきた先達だと私は誇りに思っています。
 卒業生代表の答辞は見事にこの56期生の道のり、その中での苦悩、そしてそれを乗り越えてきた喜びと確信に満ちたものでした。感動しました。胸に込み上げてくるものがありました。思わず目頭が熱くなりました。
 56期生239名卒業おめでとう。

2014年02月27日

卒業式前日

 2月もあす卒業式を残すだけとなりました。今年はこの辺りでも2週続けて雪景色がみられといった寒さの厳しい冬でしたが、3月を迎えるにあたり暖かさもましてきました。きょうは朝から小雨が降っていましたが、寒さはそれほどでもありませんでした。
 国公立大学の前期試験を終え遠隔地から帰ってきたもの、大学進学が決まったものと様々ですが、あす卒業式を迎える高校3年生は久しぶりの全員登校日です。
 登校後すぐに講堂で卒業式の予行を行なっていました。入場の仕方、卒業証書の受け取り方に歌の練習など卒業式を想定しての練習です。今朝の登校時には、まだ卒業するという実感は湧いていなかったかもしれませんが、予行が進むにつれ少しずつ気持ちの変化も表れてきたのではないでしょうか。今までに小学校、中学校と卒業式を経験してきました。それぞれに特徴もあり、思い出深かったものと思います。でも、高校の卒業式は今まで以上に人間的にも大きく成長し、友人との人間関係も深いものがある中で迎えますので、一段と感慨深いものになってくるはずです。
 いよいよ卒業式。とは言え、来週あたりから前期試験の発表が始まります。結果が気になるところだと思いますが、すでに、中期や後期、私大入試に向け気持ちを切り替え頑張っている生徒も沢山います。最後の最後まで力を緩めることなく最大限の努力をしてほしいところです。かけがえのない卒業式が済めば。
 明日は天気も晴れ、卒業生の門出を祝ってくれるに違いありません。

2014年02月26日

授業参観&PTA総会

 春霞を連想させるような天候でした。のんびりとした、のどかな霞ではありません。PM2.5が霞の正体です。大阪では初めて府全域に外出を控えるよう「注意喚起」を発表したようです。
 学年末の授業も後わずかとなりましたが、きょうはPTA総会の前に各学年の授業参観が行われました。参観者は下の学年ほど多く、中1は教室に入りきれないような状態でした。5限の授業参観後、例年通り文化館視聴覚教室でPTA総会を行いました。いつもは座席に余裕があったのですが、今年は超満員で急遽パイプ椅子を出す始末でした。ご迷惑をおかけしました。読みの甘さというか、例年はこうだという思い込みや単なる前例主義ではいけないことを痛感しました。
 この総会のメインの議案となっている新年度の役員選出では、各学年の学級委員から選出された委員によって構成されている指名委員会からの推薦を受けた会長以下7名の役員候補が承認を受けました。現会長から25年度の活動のまとめの後、26年度の新役員を代表して新会長から「PTAを親(P)が楽しく(T)、しかも明るく(A)活動できるものにしたい」との心強い挨拶がありました。その後、私の方から学校の近況報告と進路指導部長から進路指導の取り組みや大学進学状況の報告を行い総会を終了しました。
 話や報告の内容に対する参加者の反応や一体感あふれる会場の雰囲気は来年度のPTA活動も霞を吹き飛ばし明るい見通しを予感させるものでした。まだ少し残っていますが、25年度の役員の皆さん本当にご苦労さまでした。

2014年02月25日

国公立大学2次前期試験


 「廊下組&会議室組のみなさん/ついに 明日ですね!/みんなのおかげで ここまで 頑張れました。/ありがとう ありがとう ありがとーう。!!!/今まで やってきたことを信じて、頑張ろう!! お土産買ってきます♡」高3生が居なくなりガランとした学習スペースの机にあった張り紙です。
 きょうは国公立大学2次前期試験。全国159大学、537学部で実施されました。前期日程の募集人数は約8万人に対し、志願者は約26万人の3.3倍と昨年より0.1ポイント下がっています。内訳は、国立大学が82大学374学部約6万5千人募集に約20万人が志願しています。倍率は昨年より0.1ポイント減の3.1倍になっています。公立大学は77大学163学部約1万5千人募集に約6万人志願の4.1倍、昨年と同じ倍率です。少しポイントが下がったとはいえ、いずれも厳しい競争になっています。
 きょうで前期入試が終わる人もいますが、引き続きあす入試がある人もいます。初日まずまずの出来だったと思う人。「勝って兜の緒を締めよ」、油断禁物です。気持ちを弛めることなく、あすを乗り切ることです。初日どうも芳しくなかったと思う人。まだ合格を確定している人は誰もいないはずです。あすが勝負、気持ちを引きずった者が負けます。まだまだ挽回可能です。「 今まで やってきたことを信じて、頑張ろう!!」この気持ちを忘れないことです。
 今は、梅の開花の便りが聞こえてきていますが、間もなく沢山の「サクラ サク!」という便りが聞こえてくるのを楽しみにしています。

2014年02月24日

学年末考査に向けて

 梅の便りも聞かれるようになりました。季節は立春も過ぎ、雨水へ。きょうは季節通りの暖かい一日でした。
 国公立大学前期試験があすから始まります。きょうも学校へ来て最後の調整に励んでいる高3生もいました。不安な気持ちもあるでしょうが自分との戦いです。今までの努力は間違いなく力となって身に付いています。メンタルトレーニングでは成功イメージを持つことが大切と言われます。ポジティブシンキングでいきましょう。
 他の学年は学年末考査1週間前になっています。この週には高校の卒業式があり休みになる学年もあります。考査に向けた時間は十分取れるはずです。考査準備という点においても、この一年間の中で質的にも量的にも最高の取り組みにする必要があります。自分の限界に挑戦し可能性を広げるということです。そうすれば、自ずと考査の結果にも関係してきます。進級がどうなるかという問題もありますが、この一年間の学習の成果が問われる考査です。「終わり良ければすべて良し」といきましょう。
 中学・高校入試が終わり新入生を迎え入れることになります。高校の人数は最終確定していませんが、新年度は雲雀丘学園中学・高等学校にとって最高の生徒数でスタートを切ることになると思われます。数を求めることを目的にしていませんが、数は力ということもあります。今まで以上の様々な取り組みやレベルアップした教育内容を展開することができます。新入生とともに更なる高みを目指し切磋琢磨できるよう在校生の奮闘を期待しています。

2014年02月23日

いよいよ国公立大2次試験

 いよいよ国公立大学2次試験です。文科省の発表によりますと平成26年度国公立大学2次試験の確定志願状況は、募集人員約10万人に対し、志願者数は前年より約5千人減の約48万人で、志願倍率は4.8倍となっています。国公立大学別の志願状況は、国立大学が募集人員約8万人に対し、志願者数約35万人で、志願倍率は4.3倍。公立大学が募集人員約2万人に対し、志願者数13万人で、志願倍率は6.5倍です。今春の高校卒業者が前年より約4%ほど少ないとされ、その影響でセンター試験も約2%減少したとされていますが、景気の動向や社会情勢の反映もあって学部毎の倍率に変化は見られるものの、国公立大学の人気に大きな変化はない様子です。
 本校の高校3年生は昨日でひとまず2次対策を終え、25日から始まる試験に備えます。自宅を離れ受験地へ向かうものも出てきます。本当に直前までよく頑張ってきたと思います。現役生は最後の最後まで伸びるといわれます。事実そうです。その努力を続けてきたものは間違いなく力がついてきています。後は「平常心」で普段通りの力を如何に発揮するかということになります。緊張するなと言ってもみんな緊張します。不安な気持ちも同じです。「緊張する」ということは集中力が高まってきていること、持てる力を十分発揮しようとしている証拠です。
 入学試験は他者との競争です。しかし、自分の力で他者を「どうこう」できるものではありません。倍率を気にしても仕方ないことです。他者との競争であるが他者とは競わない、「自分の力の及ぶところだけに集中し勝負する」自分との戦いです。

2014年02月22日

専願者ガイダンス

 2月10日に高校A日程入試を、18日にB日程入試を行ないました。この二つの入試を専願で受験し合格した生徒のガイダンスをきょうの午後行いました。しかし、この間には兵庫県の推薦・特色選抜入試が行なわれ、すでに20日に合格発表が行なわれています。募集定員を約4,000名上回る志願者がありました。同じく20日には大阪府公立高校前期入試行なわれました。この合格発表はまだですが、募集定員を約26,000人も超える志願者がありました。特に文理学科や普通科は倍率が高く、3倍を超える学校が沢山ありました。私立は専願と併願という受験の形態がありますので、募集定員と合格者数とは必ずしも一致しません。見かけの倍率と実質倍率は違います。ところが、公立は私立と違って募集定員と合格者数は同じですから実質の倍率になります。
 この様な公立高校の入試状況も反映してか、専願者対象のガイダンスでしたが、併願で合格していても公立の後期を受験せずに参加している生徒もいました。専願者の利点は、高校生活に向けての準備を早くできるというところにありますから、気持ちの整理をつけてこの利点を生かそうとしているのでしょう。ガイダンスが終わり、制服の採寸や用品購入などを進めるにつれ、雲雀丘学園の生徒になるという実感が湧いてきたと思います。高校での学びは中学の単なる延長ではありません。質的に違ったものになります。それに対応できる準備をするのが4月までの一ヶ月余の期間です。この期間をうまく活用して良いスタートを切ってくれると期待しています。

2014年02月21日

日本ジュニア数学オリンピック銀賞受賞

 きょう数学オリンピック財団より嬉しい便りが届きました。内容は、中学3年生のOさんが第12回日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)で銀賞を受賞、というものでした。
 JJMOは、「中学生以下の若い世代の数学的な才能の発掘・育成を目指すもの」で、1月に予選を、2月に本選を実施しています。予選通過者で本選が行われ、成績上位者11名に金・銀・銅のメダルが授与されました。このうちの上位5名(金・銀受賞者)と日本数学オリンピック(JMO)受賞者20名が国際数学オリンピック(IMO)南アフリカ大会への日本代表選抜試験を兼ねた3月の「春の合宿」に参加します。その結果により日本代表選手6名が選ばれることになっています。彼女はこの合宿への参加資格を得ると共に、4月にトルコのアンタルヤで行われる第3回ヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)の日本代表候補に選抜されました。EGMOは女子選手の育成を目的としたもので、2012年4月に第1回大会が英国ケンブリッジ大学のマレーエドワーズカレッジで、第2回大会は昨年4月にオランダのルクセンブルグで開催さています。一方、IMOは第1回大会を1959年にルーマニアで行っています。日本が参加したのは第31回大会(1990年)からです。ドイツで行われた第50回記念大会(2009年)では世界104ヶ国から565名の生徒が参加する国際的祭典となっています。 
 彼女に賛辞を贈ると共に、必ずやJJMOからJMO、IMOへと活躍の場を広げてくれるものと期待しています。

2014年02月20日

研究授業

 3学期も残り少なくなってきました。来週は国公立大学の2次試験があります。それが終われば卒業式。高校3年生が雲雀丘学園を巣立っていきます。その他の学年は学年末考査が待っています。残り少なくなってきた3学期です。一日一日を大切に、やり残した課題の遂行と同時に新年度に向けての新しい動きの芽生えが期待されます。
 そのような中、きょうは研究授業が二つありました。中学2年生と高校2年生のいずれも数学の授業です。生徒の方は公開授業や研究授業が多くありますのでそれほどでもないかもしれませんが、それでも研究授業は先生と生徒の両者とも緊張するものです。指導する先生はベテラン若手を問わずです。この緊張感が大切とも言えます。
 授業は言うまでもなく生徒や先生、学校にとっても命と言えるものです。間違いや違う意見は大いに歓迎、それぞれが生き生きと活動し共に成長していける場にならないといけません。指導するものにとっては、指導技術もさることながら、何を教え、その過程で新しい発見を生徒に見いださせ、更なる課題に挑戦しようとする意欲を引き出せるかが問われることになります。学ぶ主体である生徒には、「なるほど」と感心する段階から「なぜそうなるのか」、「自分はこう考えるが、違いは」等といった段階へと進化させての授業参加を期待するところです。
 公開授業旬間に研究授業など個人の努力とともに多くの人の力を結集してレベルアップを図る機会が多く用意されています。これらの活用とともに日々研鑽の姿勢も忘れずにしていきたいものです。

2014年02月19日

久々の全校朝礼

 早いもので、2月も10日足らずになりました。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」とはよく言ったものです。二十四節季も「立春」が過ぎ「雨水」へ。1年の24分の1が過ぎたことになります。寒さがほんの少し和らぎ、雪が雨に変わり、川や池に張っていた氷も融けて水になるという「雨水」ですが、今朝は季節が逆戻りしたかのような冷え込みでした。高校入試が行われていましたので、久しぶりの全校朝礼でした。
 高校3年生がいない少し寂しい全校朝礼でしたが、書道部に中学女子テニス部、放送部、写真部と賞状伝達を行い、その後、生徒会から球技大会の連絡やユニセフからいただいた感謝状の披露がありました。最後に私の話ですが、その内容は「こころの窓」に書かれています。「こころの窓」は生徒指導部の先生が担当し、朝礼の様子を伝えています。話を正確に、しかも私の話より上手にまとめています。いつも感謝するとともに感心しています。
 人の優しさや親切に触れる機会を多く持つほど、優しく親切な子が育つといわれています。よく声を掛けてもらった子どもは、友達によく声を掛ける子になります。他人のことを自分のこととして捉え、共に喜び、共に悲しみ、協力して問題を解決するようになると私は信じています。高3から中1まで、それぞれの学年に失敗やミスもありますが、それを上回る心温まる事例が沢山あります。これを皆で共有していくことにより学校の風土が築かれていきます。雲雀丘学園の持つポテンシャルの高さが発揮されるところだと思っています。

2014年02月18日

高校入試終わる

 きょうのB日程入試で平成26年度高校入試はすべて終了しました。今年度の高校入試は、昨年より中学卒業予定者が多いという状況の中で行われました。その影響もあって、本校の入試はA日程で1,119名の志願者(選特876名、特進243名)と、昨年のA・B両日程を合わせた志願者1,047名(選特787名、特進258名、一貫2名)を上回りました。B日程は64名(選特61名、特進3名)ですので、トータル選特937名に特進246名の1,183名、昨年比1.13倍となりました。選特の希望者が急増しているのが特徴として挙げることができます。これらの数字は志願状況を連日ホームページで掲載していましたので、お分かりいただいていることと思います。
 あと、全体を通しての感想になりますが、国立大の医学部志望とか、理系の研究者になりたいので「サイエンスキャンプ」や「最先端科学実験教室」などの取り組みに関心を持ち受験したなど具体的、明確な進路目標を持つ受験生が多くなっていることがあげられます。また、入試成績では専願者と併願者の差が少なくなりました。明らかに昨年までの成績分布と比較しても変化していることが分かります。その原因は専願者のレベルアップにあります。新年度が楽しみであると共に責任を痛感します。
 入試には出来、不出来がつきものです。日頃の力を十分発揮できなくて思う結果にならなかった受験生もいたと思います。結果の良し悪しにかかわらず、この経験を大切に高校生活を送るにあたっての決意を新たにし、その努力を継続するものに新たな展望が拓けるはずです。

2014年02月17日

あすは高校B日程入試

 本校の平成25年度の入試は、あすのB日程入試で全て終了します。志願者は選抜特進61名、特進3名の計64名となっています。選抜特進約15名、特進若干名募集となっていますので、約4.27倍の競争率です。試験科目はA日程の5科目に対し、B日程は3科目入試となっています。科目数が少ないということは、当然のことながら苦手な科目があったり、ミスをすると他の教科でカバーしにくくなります。ケアレスミスは許されません。落ち着いて慎重に問題に取り組む必要があります。専願者は面接があります。なぜ雲雀丘学園を志望するのかが明確になるようにしておいて欲しいものです。
 兵庫県私学7校はあす一斉に1.5次入試(本校はB日程)を行います。この間、大阪の私学は各校独自の日程で1.5次入試を行っています。公立は、兵庫県が推薦や特色選抜入試を実施しました。県教委の発表によりますと、推薦入試は昨年1.44倍が今年は1.40倍、特色選抜が同じく1.58倍が1.45倍と競争率(昨年度は確定数、今年度は最終日10時現在)は低下しています。とはいえ、神戸高校の総合理学(2.85倍)、宝塚北高校グローバルサイエンス(2.30倍)と高倍率の学校があります。推薦・特色選抜合わせて4,000名を超える不合格者が出る計算になります。大阪府は前期入試の出願が今日までとなっています。学区撤廃や昨年から始まった普通科前期入試がどうなるか関心が集まるところです。昨年の様子からすると、兵庫県とは桁違いの20,000人を超える不合格者が出る入試に変化はなさそうです。

2014年02月16日

感動のオリンピック

 今朝の新聞は羽生選手の金メダル獲得が一面を飾っていました。それに加えて、TVでは葛西選手がスキージャンプ男子ラージヒルで銀メダル獲得を報じていました。葛西選手は41歳のベテラン、7度目のオリンピックにおいて個人での過去最高の成績を収め、初めてのメダル獲得です。まさに「レジェンド」です。
 オリンピックと言えば数々の感動の場面とエピソードがあります。その中に、スキー競技男子スプリント・フリーの準決勝でロシアの選手がヘアピンカーブで転倒し、スキーが折れた場面でのことです。折れたスキーのまま足を引きずりながらゴールへ向かおうとした彼に、カナダのコーチが自国の選手のために用意していたスペアのスキー板を履かせたのでした。助けてもらったロシアの選手は懸命にゴールを目指しましたが、トップから3分近く贈れ最下位でゴール。観客の大きな拍手を浴びたそうです。
 2006年トリノオリンピックでも同じような場面がありました。スキー距離団体スプリント女子の決勝戦で、カナダ選手のストックが破損。ライバルのノルウェーのコーチがストックを提供しカナダチームは銀メダルを獲得しましたが、ノルウェーは4位に終わったのです。よく似た話です。実は、ストックを折った選手の同僚が今回ロシアの選手を助けたカナダのコーチの妻だ、というのです。なんとも不思議な巡り合わせです。
 国は違っても全力が発揮できるように助け合う。フェアープレー精神と言うか、これぞまさにオリンピック精神。心温まる話です。

2014年02月15日

数学検定に挑戦

 きょうの午後、数学検定(数検)を校内で実施しました。中1から高2までの希望者が各自の目標とする級を受検しています。中3の中には2級(高校2年程度)を受検する生徒もいます。
 検定といえば今回受検している数検に英検、漢検、歴検など各種あります。これらの検定の特徴は各級の学年に対応するレベルが示されていますが、それに関係なく受検できるところにあります。中学生が高校のレベルに挑戦できるわけです。以前には、歴検で日本史1級に合格した中学生もいました。その時は、1級に合格した中学生は全国で彼だけだったと聞いています。きょうは数検ですが、1月末に受検した英検の結果も返却されました。英検では中1が3級、準2級、2級の各級に合格しています。2次が残っている級もありますが、立派なものです。
 各種検定だけではありません。以前から化学グランプリに生物学オリンピックなどの国際科学技術コンテストに積極的に挑戦しています。生物学オリンピックでは昨年の敢闘賞に引き続き今年は銅賞を受賞しました。また、本校独自の取り組みである「本物の学び」、大学や研究機関と連携した「サイエンスキャンプ」や「最先端科学実験教室」、「研究者体験」などに多くの生徒が挑戦し大きな成果をあげています。日常の授業を大切に、それにプラスして生徒が興味・関心を持つものをとことん追求させる、この様な姿勢が大切だと考えています。
 今回の数検、どのような結果を出してくれるか楽しみです。

2014年02月14日

B日程入試迫る

 立春に入ってから雪の降る日が多くなりました。今日も朝から雪が降り、校庭はみるみるうちに雪景色となりました。これも南岸低気圧のなせる技。早いもので2月も半分が過ぎようとしています。立春も末候「魚上氷(うおこおりをいずる)」を迎えています。
 大阪府立高校の前期入試の出願がきょうから始まっています。昨年から普通科も前期入試が行なわれるようになりました。昨年の普通科の倍率は平均3.69倍と高倍率になっていました。その結果、2万人を超える不合格者が出ました。今年は学区が撤廃されていますので、居住地に関係なく受験校が選べるようになっています。高倍率の学校とそうでない学校の差が益々激しくなるのではないかと考えています。
 また、大阪の私立高校はすでに1.5次入試を昨日から始めています。それが関係しているのか、本校のB日程入試についての問い合わせも多くなっています。受験機会が多くなると、学校の内容をよく知らないのに受験するということがあったりします。その学校が何を目指し、どのような教育をしようとしているのかをよく調べ、「この学校なら」と思えるところを受験する必要があります。くれぐれも、初めてその学校を訪れるのが出願の時ということにならないようにしてほしいものです。本校のB日程入試は選抜特進約15名、特進若干名の募集、出願期間は17日(月)の正午までとなっています。A日程入試の様子からレベルの高い厳しい競争になると予想しています。

2014年02月13日

Good Friend



 中学生対象にカナダのプリンスエドワード島(PEI)で語学研修を行なっています。本校がこの研修を始めて13年になります。毎年多くの生徒が参加する行事になっています。この研修でお世話になっているPEIのスタディ・アブロード・カナダのヘレンさんが本日来校されました。彼女はこの研修の企画にあたって内容等をともに検討し作り上げてきた仲間、私の「Good Friend」です。PEIでの語学研修は年々盛んになり、日本や韓国、台湾、ブラジル等多くの国々から来られるようで、今回は韓国、台湾などアジアの国々へのプロモーションのために来日されたとのことです。
 授業が終了した4時過ぎ、今年度カナダ研修に参加した生徒たちが会議室に三三五五集まり、ヘレンさんと再会しました。研修に行った夏場とは違い、今は一面雪に被われ銀世界となっているPEIの写真などを見ながら話も弾んでいたようでした。多くの生徒が集まったところで、ヘレンさんから英語のレッスンをやろうと提案があり、早速ミニレッスンです。語学研修の再現のようでした。バイタリティ溢れる彼女にはいつも感心させられます。
 この研修は、延べ300名近くの生徒が参加している研修で、本校の伝統行事になっています。ホームステイをしての語学研修です。ここでの体験は、参加者の多くが中学生活の中でも一番の思い出にあげるほどインパクトの強いものになっています。研修内容の更なるレベルアップを含め、より充実したものになるよう検討を加え継続していきたいと考えています。

2014年02月12日

悔しさをバネに

 起床と同時に結果を調べてみると、なんと4位。ソチ冬季オリンピック女子ノーマルヒルジャンプの結果です。予想もしなかった順位です。13戦10勝と8割近い勝率を上げている高梨沙羅選手ですら、ここ一番というところで結果を残すのは難しいということです。でも、この経験が彼女を更に大きく成長させてくれると信じています。
 高校A日程入試が終わり、授業が再開されました。中1は午後から環境講座です。里山再生の活動をされている地元の「きずきの森きずな会」代表のお話や大阪大学の環境工学の先生の講演(本校の卒業生)がありました。環境教育を通した「本物の学び」の取り組みでもあります。中3は入試チャレンジに高2は早期センター対策模試、高3は2次対策講習とそれぞれの課題に取り組みました。国公立大学の前期試験も後2週間足らず。2月は高校入試に大学入試と受験がピークを迎える月になっています。本校も来週の高校B日程入試が残っています。
 今のところ、受験生を迎え入れる入試は中学・高校とも多くの受験生があり、送り出す大学入試の方は国公立大学の推薦・AO入試で広島大学医学部医学科の合格をはじめ過去最高の合格者を出しています。これからが正念場を迎えますが、どちらも順調な滑り出しと言えそうです。とは言っても、持てる力を十分発揮できなかった人もいます。必ずしも力通りの結果にならないという入試の怖さも出ています。8割近くの勝率を誇るジャンプの高梨選手の例を引くまでもなく、絶対はありません。悔しさをバネにすることができる者、努力を継続する者が成長とともに最後に栄冠を手にすることになるのでしょう。

2014年02月11日

新型はクロソイド

 冬季オリンピックが始まっています。メダルには届いていませんが、日本選手の活躍が報じられています。メダル、しかも金メダルに一番近い選手として注目されているジャンプ競技の高梨沙羅選手が、今夜未明に出場します。彼女は、 勉強も手を抜かずに一生懸命頑張る文武両道をいく高校生です。
 ところで、ジャンプの競技台ですが、従来型は30数度の急斜面に踏切台近くでカーブがつけられテークオフの流れで飛ぶようになっています。斜面を滑り降りてきた選手はカーブに差し掛かると一気に強い重力(G)を感じ、それを一つの目安として踏み切っていたそうです。しかし、新型はスタート直後からカーブが始まり、徐々に斜度変化がきつくなるように作られています。最初から最後までGはゆったり変化するので、緩い斜面を滑り降りるようで「全くGを感じないぐらい」という選手もいるようです。それだけ踏み切りのタイミングも取りづらいといいます。このジャンプ台に採用されているのがクロソイド曲線です。日本では蔵王温泉スキー場にしかないようです。
 クロソイドとは曲率半径と曲線の長さの積が一定の曲線で、高速道路のインターチェンジなどにも使われています。運転するものにとってハンドルを切るのが徐々にできるので安全になっています。これがジャンプ競技ではタイミングの取りづらさの要因になっているとは皮肉なものです。風などが大きく影響する競技、そこは高梨選手、みんなを勇気づける大ジャンプをしてくれるものと期待しています。

2014年02月10日

高校A日程入試

H25.2.10%E9%AB%98%E6%A0%A1A%E6%97%A5%E7%A8%8B%20%281%29.jpg 冷え込みの厳しい朝でした。きょうは私立高校A日程入試です。宝塚方面や梅田方面行きの電車が雲雀丘花屋敷駅に着く度に、多くの受験生が降りてきます。ホームから改札を通って試験会場へ移動の途中に次の電車が着きますので、駅から学校まで受験生の列が出来る状態でした。正門前は道幅も狭く、行き交う車もあります。警備員をいつもより多く配置して受験生の安全に配慮し、車で通られる近隣の方のご協力も得て無事校内への誘導が出来ました。多くの塾関係者の方の激励を受け、受験生は会場へと向かいました。今年度の高校入試のスタートです。
 今年は中学3年生の生徒数が兵庫県も大阪府も多く、どちらも昨年度を上回る受験者数で、厳しい競争率となって表れています。また、同じ学校の仲間と同じ試験会場になっているとはいえ、初めての入試です。緊張したことでしょう。おまけに、昼食をはさんでの5科目、緊張の連続で疲れたことと思います。いつもなら出来たのにと、悔しい思いをしている人もいるかもしれません。でも、緊張状態において普段通りの力を出せないのは誰しも同じです。ソチで冬季オリンピックが開催されていますが、あれだけ厳しい練習と数々の大会を経験している選手でも、緊張状態に陥り力を出せなかったといいます。一生懸命に全力を出しきろうとするが故に生じるものであって、人間のもって生まれた「宿命」といえるかもしれません。
 今日で入試が終わる人もあれば、これからまだ挑戦する人もあるでしょう。「矢は放たれた」。後は、ひとまずゆっくり休んで吉報を待つのみ。

2014年02月09日

2月は高校入試の月

 2月は高校入試が多く行なわれる月です。あす10日から一斉に私立校高の入試が始まります。その合格発表後すぐに13日から大阪府の私立高校男子校3校、女子校18校、共学校36校(大阪府私立中高連資料より)の計57校が1.5次入試を各校独自の日程で実施します。その数は兵庫県にある私立校高の数を上回る数になっています。兵庫県の場合は大阪府に隣接する生田川より東にある学校で、試験は同じ日に行なうという「申し合わせ」がありますので、1.5次入試(本校はB日程入試)は男子校2校、共学校5校の計7校が18日に一斉に実施します。
 公立高校は、大阪府が前期選抜入試を私立の合格発表が出揃った14日~17日に願書を受付、20日に入試を行ないます。兵庫県は推薦入試と特色選抜入試(出願締め切りは5日)を14日に実施します。大阪府や兵庫県に住んでいる生徒は、10日に私立高校1校を、その後、大阪は複数校可能ですが兵庫の1.5次と公立高校の計4回以上受験することが可能となっています。
 3月には公立高校の後期試験や私立高校の2次試験がありますが、2月は高校受験をする者にとってメインとも言える月になってきているように思えます。ということは、中学3年生にとっては3学期を迎えるまでに受験校を決定しなければならないということになります。ますます、進路決定の時期が早くなってきています。この事態についてはいろいろと議論のあるところです。
 将来の進路や生き方をシッカリ考える中で高校受験を捉えさせる、その為にはもう少し中学3年生の3学期を有効に使えるようにする必要がある、と私は考えています。

2014年02月08日

「備えあれば患い無し」

 道路に積雪はなかったものの、屋根は白くなっていました。東京は大雪警報がでるなど荒れた天気となりました。四国沖の低気圧が発達しながら東へと抜けていくことによりもたらされた雪です。南岸低気圧という言葉がありますが、2月のこの頃によくこういった現象が起こります。100年以上前になりますが、1907年2月11日に大阪で18cmの積雪があったという記録が気象庁にあります。3年前にも5cmの積雪が記録されています。3月にも積雪の記録が結構ありますので、春の兆しといえる現象かもしれません。きょうの午後、受験生のみなさんに十分力を発揮してもらえるよう、会場整備を含め入試準備を全職員で行いました。雪も峠を越し、寒くはなるもののまずまずの天気で高校入試が迎えられそうです。
 「これ事を事とする乃ち其れ備え有り、備えあれば患い無し」。中国の「書経」という書物の中にある言葉です。普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということを表しています。反対に「渇して井を穿つ」。のどが渇いてから井戸を掘ってもだめだという言葉があります。熱中症も同じことです。喉が渇いてから水分を補給しても手遅れになる場合があります。
 さて、入試準備は万全のことと思いますがどうでしょうか。慌てて井戸を掘っていないでしょうか。山を当てようとしていないでしょうか。脳は、直前に与えた強い刺激を重要なものと捉え、その記憶にエネルギーを割くそうです。せっかく蓄えた以前の重要なものの記憶を保持するエネルギーを減らしてしまうことになります。持ち物などの準備を怠りなく済ませ、後は今まで積み上げてきたものを確認しながら当日を迎えるようにしましょう。

2014年02月07日

いよいよ私立高校入試

 いよいよ私立高校入試です。中学3年生にとって初めての入試が私立高校入試になります。私立中学受験を経験している人あるかもしれませんが、受験者の人数や規模も違いますので全く違った雰囲気になるはずです。
 今年の私立入試は、兵庫県も大阪府も昨年より受験者が増えています。先日大阪府の出願状況が新聞発表されていました。それによると、専願者が減っているものの受験者全体では増えているとのことでした。最終の数字ではありませんので受験当日には増えているところもあります。
 本校はすでにお知らせしていますように1,119名が出願しています。この数は過去最高の数字になります。昨年もそうでしたが、これだけの受験者が登校してくると雲雀丘花屋敷駅から正門まで受験者で歩道が一杯になってしまいます。いつもと雰囲気が違ってきます。緊張感が漂ってきます。この時からすでに受験が始まっているといえます。雰囲気にのまれないように心の準備をしておいて下さい。
 会場も独特の雰囲気になります。同じ中学校から沢山の方が受験する場合は受験番号が続いていますので、見慣れた顔が周りにあるのでさほど緊張しないかもしれません。しかし、それが良いとも限りません。人間はある程度緊張した状態の方が力が出るからです。逆に緊張している人は、この方が力が出るとプラス思考で考えた方が良いかもしれません。
 後僅かです。今まで取り組んできたことに確信を持ち、当日に力が十分発揮できるように体調も整える必要があります。悔いのない「戦い」ができるように願っています。

2014年02月06日

PEIキズ首相来日レセプション


 きょう、プリンス・エドワード・アイランド州(PEI)ロバート・キズ首相来日レセプションがカナダ大使公邸で開催されました。レセプションの場で、本校がPEIを研修の地として継続して取り組んでいることに対し、キズ首相より感謝状をいただきました。PEIは人口・面積ともカナダで一番小さな州ですが、カナダ発祥の地でもあります。友好的で親切な人たちが多く、中学生が安心して活動できる素晴らしい場所といえます。「赤毛のアン」の舞台になった地として日本でもよく知られています。今年は日加修好85周年にあたる年になり、いろいろなイベントが計画されているようです。
 中学生の希望者を募ってのPEIでの語学研修を始めて12年になります。この間SARSと新型インフルエンザの影響で2回の中止を余儀なくされましたが、延べ10回、300名近くの中学生がこの研修に参加してきました。語学の研修はもちろんのことですが「自立」をテーマとしたこの研修に参加した多くの生徒は、高校でリーダーとして卒業後も大学や社会で活躍しています。毎年多くの生徒が関心を寄せる本校の代表的な取り組みになっています。
 中学・高校は、もっとも多感な時期といえます。いろんなことに興味や関心を持つ時期です。これはまた、学びの原動力でもあります。躊躇せず、迷わず、一歩踏み出してみることです。踏み出せば、いろんな「なぜ?」や「どうして?」といった疑問や壁にぶつかるはずです。これを追求していくことが学びを深めることになります。カナダ研修はじめ、多くの企画があります。積極的に取り組んでくれるものと期待しています。

2014年02月05日

兵庫県私立高校出願状況

 県内の私立高校の出願状況(4日午前10時現在)が新聞に掲載されていました。42校の定員9,738人に対して出願者数は36,657人で、平均倍率は3.76倍(昨年3.52倍)と06年度以降で最高とのことでした。
 県教育委員会の学校基本調査から計算すると、兵庫県は県全体で昨年度より約1.16%卒業生が増加しています。少子化が進行している中で今年度中学を卒業する生徒の数が増えるという特異な年になっています。とりわけ、私立高校が多く存在する神戸地区は3.15%、阪神地区も1.54%増加と県内平均より高くなっています。私立高校の募集定員を昨年より減らして(1.68%減)いることと相まって倍率が上昇していることになっていると考えられます。兵庫県同様、大阪府も卒業生が増加する年になっています。大阪府の私立高校全体としては募集定員を昨年より増やしているようです。
 本校は、約100名の募集(A日程)に対し1,119名と今年が過去最高の志願者数となりました。内訳を見ますと、兵庫県からの志願者が多くこの間ずっと右肩上がりで志願者が増えてきています。隣接する大阪府からの志願者は大阪府の施策によって大きく影響を受け増減を繰り返してきました。兵庫県同様年々増加していたものが、公立高校無償化が実施された年に減少し、翌年から実施された実質私学無償化(610万未満の家庭対象)で更に減少しました。その後、増加に転じ今年は過去2番目の志願者数となりました。割合でみると兵庫県からの志願者が多いのですが、高校からの入学者は兵庫県と大阪府は同じような割合になっています。

2014年02月04日

「木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず」

 「春の気立つを以って也」。きょうは立春、新しい年の始まりです。二十四節気は「立春」、七十二候は第一候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」です。皮肉なもので、春をおもわせる陽気だったものが立春を迎えた途端、冬の寒さに逆戻りです。高校入試が始まる来週にかけて寒さが一段と厳しくなるようです。
 「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の來るにはあらず。・・略・・木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌(きざ)しつはるに堪へずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、待ちとる序甚だ速し」。徒然草第155段からの引用です。「春が終わって夏になり、夏が終わって秋が来るというのではない。・・・枯れ葉が落ちるというのも、葉が落ちてから芽をつけるのではなく、木々で兆している新芽に堪えきれずに葉が落ちるのだ。初春を迎える新芽の気を、内部に蓄えているが故に、枯れ葉はあっという間に落ちてしまう」。物事の移り変わりは、古いものが終わった後、新しいものが出てくるのではない。古いものの中に新しい流れが誕生してくるから古いものが終わると教えています。
 中学にコース制を導入した一期生である56期生が大学入試に挑戦しています。今までとは違う大きな流れができています。大学や研究機関と連携した「本物の学び」が定着してきました。入学してくる生徒も、中学では一貫選抜が高校では選抜特進が多くなってきています。第三ステージに向けての力強い新しい息吹が芽生えています。

2014年02月03日

節分

 季節を分けるところから「節分」。立春に立夏、立秋、立冬のそれぞれの前の日に節分があります。四つの節分のうち、一年の始まりである立春前の節分だけが残って使われています。季節の変わり目には邪気が入りやすいとの考えから、新しい年を迎える前に邪気を払って福を呼び込むための行事「鬼やらい」が行われるようになり、その後、豆をまいて鬼を退治する行事となったようです。鬼(魔)の目に、豆を投げて、退治した(滅した)ということで、「豆」は「魔目(まめ)と「魔滅(まめ)」の語呂合わせとか。また、鬼が出入りする方角を「鬼門」、北東を指します。北東は丑寅(うしとら)の方角、ウシとトラから鬼はウシの角をつけ、トラの毛皮のパンツを履いているとするユーモアも。
 節分は大晦日、新しい年を迎えることになります。学校も新年度を迎えるための学年末がやってきています。中学受験は終わりました。新年度のクラス編制などの準備が必要です。高校入試も出願が終わり来週は入試です。多くの志願者がありました。公立高校の入試が終わらないと入学者は確定しませんが、予測を立てての準備が必要になります。大学入試は、国公立大学の出願、私立大入試と佳境に入っています。一方、軌道に乗り出した「本物の学び」を更に充実・発展させるための準備や計画を行なわなければなりません。なにより来年度は、第三ステージのイメージが明確になる取り組みを展開する年になります。
 邪気を払い来福を祈願して、「オニハーソト、フクハーウチ」。

2014年02月02日

中学社会科発表会

 「如月(きさらぎ)」、陰暦の月の名前で2月のことです。中国では古くから「二月を如と為す」として使われていたそうです。日本では「きさらぎ」の頃はまだ寒いので、衣を更に着る「衣更着」や陽気が更に来る「気更来」、草木が生えはじめる月で「生更木」などの字があてられていましたが、中国から来た「如月」が使われるようになりました。今年は、陽気が更に来る「気更来」がふさわしい2月のスタートとなりました。
 昨日、2月1日の午後、雲雀丘学園中学恒例の社会科発表会が行われました。今年は15回目になります。中1から中3までの各クラスの代表と有志による発表がありました。
 中1の歴史新聞では「元寇防塁」、「缶詰新聞」、「川西の象徴、源満仲をピックアップ!」、「中国蘇州」、大阪、大坂(天下の台所)」。世界の国調べは「フィンランド」「スペイン」「イギリス」「スペイン」、「ギリシャ」。
 中2歴史新聞は、「天璋院篤姫」、「城塞都市カルカッソンヌ」、「項羽と劉邦」、「縄文人の暮らし」、「テニスを日本人に伝えた!リーランド」。都道府県調べは、「しまねこ新開」、「広島県」、「広島県と広島東洋カープの関わりについて」、「福井県」、「香川県」。
 中1と中2合同で「日本と世界が出会うまち・堺」シンポジウムで発表した「ヤマト政権の拡大と巨大古墳ーよろい・かぶとと渡来人の技術ー」。 
 中3「沖縄研修旅行の事前学習」グループ発表。
 それぞれ住んでいる地域や関連のある地域、身近なものから興味のあるものを調べた力作ばかりでした。

2014年02月01日

第1回中学ガイダンス

 今日から二月。大寒のさなか3月下旬頃をおもわせる陽気の中、きょう午後2時から学園講堂で第1回中学ガイダンスを行いました。入学予定者全員が出席しました。
 2008年から始まった中学のコース制です。左グラフのように、この間入学者が増加しています。特に一貫の入学者は昨年から発展の入学者を上回っています。27年度から一貫のみの募集となる第三ステージに向け着実に進んでいます。
 きょうのガイダンスの内容は、入学までの過ごし方を含め新入生用品の予約と販売です。制服や体操服の採寸、鞄などの用品購入、通学定期の申し込みと進めていくにしたがい雲雀丘学園の生徒になるんだという想いが涌き上がってきたのではないでしょうか。また、各教科からの学習課題も手渡されています。中学校での学習は、小学校の時とは内容の深さや進む早さもずいぶん変わってきます。より専門的になり難しくなってきます。難しいと捉えるより、むしろ「学びの面白さ」を体感できるようになると捉えてほしいと思っています。雲雀丘学園が進める「本物の学び」は多くの場面でこの「学びの面白さ」を味わうことができます。ぜひ、積極的にいろんな課題に挑戦して下さい。
 小学校生活も残り少なくなってきました。4月から始まる中学生活がどのようなものになっていくのかは、この間の準備の仕方によって大きく変化します。残された僅かな期間を有意義に過ごすとともに、来るべき中学校生活での飛躍のための準備をシッカリしてくれるものと期待しています。