節をつくる
本校には、数多くの大学から指定校推薦枠をいただいているため、これを利用して受験する生徒も相当数います。
これらの生徒に対しては、必ず校長が推薦書や入学志願書に目を通し、全員と面接を実施しています。その理由をあげると、1つには大学に対して雲雀丘学園として責任を持って生徒を推薦すること。2つには生徒に対して将来の進路等も含めて動機づけを行うということです。とりわけ個々の生徒についてはこれから高校卒業までの時間の過ごし方は極めて大切です。このため高校時代にしかできないことをしっかりとやるということを自覚し積極的に行動していくための色々なアドバイスを行っています。
この入試においては学科試験がなく、願書を提出すればほぼ全員が合格することになるため、ややもすると受験が終了した時点で気がゆるみ、勉強する気持ちが薄れてしまうケースも見受けられます。これでは、センター入試を目指して努力をし続けている人とは、大学入学時点で大きな学力差がつくことになります。
大学への進学は、あくまで手段であって最終目的ではありません。そして、大学受験というのは人生にとって“大きな節づくり”の機会です。節のないまま高校時代を終えるのではなく、最後のしめくくりとして、是非自ら目標を設定し、充実した日々を送って欲しいものです。