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いいだ・たかあき 河合塾講師。1968年三重県に生まれる。広島大学教育学部(理科)卒業後、同大学院理学研究科博士課程に在籍中の1995年より、河合塾広島校で生物を担当。2000年より、東京地区に移籍し、現在、東大オープンや全統マーク模試をはじめとする模擬試験やテキストの執筆を手がけ、東京と広島を毎週往復し、生物の講義を行う。人気、実力ともに高い評価を得ている名物講師。著書に「こだわって!国公立二次分野問題集(河合出版 小畑成美・前田真共著)」がある。
先日、我が予備校で「保護者会」という企画があり、高3受験生の親御さんを対象に講演したのだが、会場は親御さんで埋め尽くされ、熱気に満ち溢れていた。真剣な眼差し、一生懸命メモをとる、一言も聞き逃すまいという姿勢…大勢の前で話すことに慣れている私が、会場の雰囲気に呑まれてしまった。「親御さんが受験勉強したら早いのに…」と思うくらい強烈であった。
講演が終わってから感じたことがある。「親と子のギャップ」である。子は、受験に対して漠然とした危機感をもっている。「とりあえずは勉強しなきゃ…」。しかし、「親の心子知らず」とはよく言ったもので、子の意識は受験の方を向いているが、親の方には向いていない。ところが、親の意識は受験そのものよりも子に向いている。ここに大きな隔たりを感じるのである。親からすれば我が子を、志望大学に合格させるために、何でもしようという意気込みである。しかし、その意気込みが強ければ強いほど空回りしているように思う。
この時期、よく耳にするのは、「親から他の子と比べられて嫌だ」「勉強しろ勉強しろと…やってるじゃん!」「苦手な科目なんとかしなさいって言われる。なんとかできるならなんとかしてるよー」今も昔も変わらぬ受験生の叫びである。親からすれば精一杯の助言であろうが、子にとっては頭痛の種である。
毎年思うのだが、親との世間話など「会話」というのを塾生からほとんど聞かない。塾生は勉強して疲れているのだろうか?家でも勉強ばかりして親と会話していないのだろうか?ふと考えてしまう。「勉強、勉強」では息が詰まる。これは、私たちも「仕事、仕事」では息が詰まるのと同じである。受験生が家に帰って、気楽に会話できる安らげる環境であればいいと思う。ただし、気楽すぎると受験の間際にひどい目にあってしまう。なんでも「ほどほどに」くらいが丁度よいようである。
子は受験を切り抜け、長い年月が過ぎたころに親の有難さを知るときがくる。親御さんはそのときを夢見て、「親の心子知らず」を楽しんでほしい。私も振り返るとさんざん親に迷惑をかけてきた。そのことを両親に話したところ、よほど忘れられなかったのか、30歳を過ぎてこってり油を絞られた。言わなきゃよかった。
(リクルート社「キャリアガイダンス」より)
18年度が江戸の歌文集、17年度が中世の寺社縁起、16年度が江戸の擬古物語で、ここ3年ほどあまり有名ではない出典からの出題が続いています。センター古文では、従来から有名な作品のよく知られた場面が出題されることはほとんどありません。これは、既読、未読による不公平感が出ないよう配慮したものかと思われます。ですから、教科書や参考書などのきまった文章で、その中に出てくる、きまった意味だけしか覚えないという勉強方法では、センター試験の出題に対応できません。確実に応用のきく古語の学習に力を注ぐ必要があるのです。
単語集を活用して語彙を増やす場合、重要な訳語だけに山をはつて覚えるのは禁物です。できれば単語の本質的な意味を把握して、それがどのような意味に派生展開するのかを理解する必要があります。これまでにセンター試験では、様々な作品が出題されているので、過去問を利用して読解演習するとよいでしょう。その際、過去問の問題を解く事をメインにするのではなく、読む作業に徹底的に集中するとよいでしょう。
18年度が明代の随筆、17年度が歴史評論、16年度が説話、と出典傾向にとくに特徴は見られません。そもそも漢文読解の学習は出典の特徴を見すえた演習はしないので、このような出典のばらつきに配慮する必要はありません。本来漢文は、外国語にも等しいのですから、国語の中では最も難度が高い科目となるはずですが、実際は、返り点にしたがって読む基本的な知識があれば、漢字の意味から文脈を理解でき、さほど難しいものではありません。むしろ国語三科目の中では最も取りかかりやすいものといえます。ですから、漢文の学習において重要なのは、返り点にしたがって読む知識でも、独特の読み方を要求される句形のあり方を完璧に理解することです。ただし、18・17年度と、2年続けて書き下しの設問が姿を消して、内容読解をより重視する問題構成となっています。いずれにしても、句形を直接問わないにせよ、文章全体を読解するために句形の知識はなくてはならないものですから、それをより応用できるようにするための演習が必要です。多くの文章に当たり、漢文独特の読みを体得するように心がけたいものです。
センター試験の現代文の出題では、以前は言語・社会などを主題とした思想系の素材がよくとりあげられていましたが、ここ三年は、18年度が演劇論、17年度が映画論、16年度が音楽論、と芸術を扱った文章がよくとりあげられています。思想系の文章の場合だと、抽象性が高く、術語などをよく理解しながら読み解かなければならない難しさがありましたが、芸術論を扱った文章は、さほど高くなく、近年のセンター試験評論文は易しくなったと言えます。しかし一方で、芸術論は文章中の表現が読み手の日常体験と明確に結びつけられなければ、読み解きにくいという特徴があります。
これに対しては、新聞や雑誌の作品批評を読み、それらが自分の感性や感覚と一致しているのか、していないのか、してないならどこが違うのかを自分なりに考察してみることです。これは、自分の考えと出題者の解釈をすりあわせる作業と同じで、センター試験の選択肢から正解を選ぶ作業につながるとも言えます。そうすれば、説得性のうすい説明は、意味がずれた類似・類義語が使われていることによる間違いだと気付けるようになります。やはり、緻密で広範な語の理解力が要求されるとも言えるでしょう。
17年度は遠藤周作、18年度は松村栄子と、近年は現代作者からのものが多く、以前に比べやや易しくなったと言えます。ちなみに、16年度は森鴎外からのもので、いろいろに解釈できる、難しい設問が多かったように思います。、どちらにしても、近代・現代どちらからも出題されることを想定して演習しておく必要があります。
小説を読解する際に最も注意しなければならないことは、深読みをしないことです。評論文と異なり、ある箇所の解釈や理解を求められた場合、正解がそのまま本文中に含まれていることが少ないのが小説問題の特徴です。それを克服するには、登場人物の会話や心情表現、または具体的な行為の描写から、文章を客観的に理解することです。設問の箇所として、文学的な表現がねらわれることもあります。「ふたりは、ふたりであるがために身をこわばらせて黙り込んだ」 (18年度) の解釈問題では、自分の思いこみだけで読むのではなく、傍線部の後にある登場人物の心情描写に着目すれば正解を得ることができます。問題とされた箇所だけに立ちどまって考えるのではなく、つねにそれに関連する会話や心情・行為の描写に目配りして読む癖をつけておくとよいでしょう。
もりなが・たくろう●経活アナリスト。1957年、東京生まれ。東京都立戸山高校卒業。80年、東京大学経済学部経済学科を卒業後、日本専売公社に入社。日本経済研究センター、経済計画庁総合計画局を経て、銀行系シンクタンクヘ。現在、三菱UFJリサーチ&コンサルティング客員研究員。独協大学教授。著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』ほか。
――「年収300万円時代」の中、子供に伝えるべきことは?
私はまず前提として、将来は独立するにしても、転職するにしても、一度は正社員になってビジネスの仕組みをきちんと理解しなくてはいけないと思っています。ただ、そこで重要なのは、「まとも」な会社で数年間過ごすことが絶対条件ということ。たとえば高卒就職の場合、今は社員を使いすてにしてしまう企業が劇的に増えてきています。だから,どこが「まとも」か、きちんと子供たちに教える努力が一番大事です。卒業生の話を聞く、あるいば横の繋がりを利用して情報収集すればいい。地味でも本当に人を育てる気がある中小企業も多い。そちらに進むほうが本人の実力になることを、きちんと伝えるべきです。
――「勝ち組」「負け組」と言われ、上昇欲が上がっている気もします。
今の世の中、一番いけないのは、両極端で選択肢を迫ること。「勝ち組か負け組か」といわれたら、「勝ち組」と思ってしまう。でも、真実はたいていの場合グレイゾーン、つまり中間にあるんです。実際、私の周囲のヒルズ族など「勝ち組」の人たちは幸せには見えない。いつも,資産が減らないかと不安を抱えていて、まるで病気です。一方で年収100万円の人も幸せに見えない。生死をかけた闘いの日々ですから。
今の時代、真面目に努力して得られるものは、そこそこ働いてほどほどの暮らしをする、というゴールなんだと思うんです。無理しないで、たまに贅沢なレストランで、ごはんを食べるくらいの幸せを目指したほうが、結果的にはいいと思います。とはいえ、昔ばボーッとしていても「普通」が掴めましたが、今はまじめにきちんと考えてやらないとそれも難しい。いかに「普通」を掴む戦略と戦術をたてるかを、子供たちに伝えるべきでしょうね。
――「普通」の幸せのリアリティを、ご自身が先生ならどう伝えますか?
たとえば大学で教える中では、実際に見ている大金持ちの人たちがいかに不幸せか、年収100万円生活の人たちがいかに大変な生活をしているか、というのを延々と話しています。そして、普通の暮らし、大陸ヨーロッパの人がしている暮らしのこと、彼らが「普通」でいかに幸せなのかっていうのをずっと話してます。やっぱり実例を話していくしかない。大金持ちはとりあえず六本木ヒルズに行って見てみるとかね。卒業生を見ても、ぼろぽろになってる銀行員とか、リストラされた大企業の社員とか、実例はいっぱいあると思うんです。そういう事例を集めてみればいい。知れば知るほど「普通」が一番いいというのがわかるはずです。目指せ、普通ですよ。
――今の教育については?
よく「好きなことを仕事に」と言いますが、社会に出たこともないのに、好きなことがすぐに見つかるはずがない。ただ、見つかる生き方と見つからない生き方はあります。
いつも学生には「絶対に夢を持ってはいけない」と言っています。実現している人は、何かしたいと思ったらその日から始めている。彼らにとってすべての夢はタスク(課題)なんです。だから、今やれないものは永遠にやれない。1ミリでもいいから前進しておけば、必ずものになる。ダメならすぐ引けばいいし、いくつやってもいい。最終的に自分の糧を複数持つことができるんです。
――その一歩が出せない子が多い。
肩に力をいれずに、まずやってみることですよ。たとえば、カメラマンになろうと、いきなり写真学校に行人がいますが、その前に、まずシャッターを押さないと。先に資格を取るとか、順序が常に逆。
実は私、カメラマンになりたくて、以前はカメラマンに会うたびに、どうやってなったのか聞いていたんですよ。一番面白かったのは、写真スタジオにバイトで入り込んで、篠山紀信さんがくるのを待ち続けた人。紀信さんが現れた瞬間に足にタックルして、「弟子にしてくれるまではなれません」。はらわれても続けていたら、数時間後に紀信さんが諦めたそうなんです(笑)。だから、写真学校に行くんじゃなくて、篠山紀信の足につかまれ、と。彼の場合、事前に罠も張ってたわけで、その「張る」行為を、まずやらないと。
――タスクなら戦略を考えろと。
なりたいけどなれない、なんてウジウジしてたらすぐ定年。それは若者も同じです。ダメなら切り替えればいい。踏み出せば結論がでるんですから。
(リクルート社「R-T」Vol.4から)
そりに乗ってやってきた(か,どうかは知りませんが・・・・・・)トレードマークの赤と白の集団が日本全国に散らばり,あちこちで働き出す今日も補習を行っています。
高3では,追い込みの時期にあわせ,センター試験対策の総上げを兼ねて,実際の試験形式に則して行う「センター試験 テスト・ゼミ」補習や,「政経演習」が開かれています。また,高2では,化学の復習として,普段の授業では解説に終わっていた無機化学分野について,「無機化学実験」が丸一日(9時~5時)かけて行われていました。補習は,今日から5日間~3日間つづきますが,中には補習が終わった後,体育館やグランドに行って部活動するものもいます(もちろん高3以外)。冬休みに入ったとは言え,普段とあまり変わりない学校の風景ですね。
どうか今日一日,彼等彼女達によいクリスマスであることを祈っています。メリー・クリスマス!
関西学院大学 3回生Oさんからのお便りです。
☆わたしの自慢のキャンパス紹介☆
関西学院大学、上ヶ原キャンパスの夏と冬の写真です。スパニッシュ・ミッション建築で統一されたキャンパスは、とてもきれいで、居心地も最高です。
正門を入ると大きな芝生があり、その奥に関学のシンボルである時計台が見えます。特に12月は、クリスマス(25日)まで時計台前の木がライトアップされ、なんとも言えない素敵な雰囲気になっています。ちなみに・・・5時前からライトアップはされていますが、日が暮れて、6時を過ぎた頃からがきれいに見られます。夜は10時までライトアップされています。夜遅くに家族でドライブがてら見に行くもよし、夕方からキャンパス見学でもして、暗くなったらツリーを見て帰るもよし、楽しみ方は人それぞれだと思います。ぜひ、一度足を運んでみてください。
キャンパスばかり自慢していますが、ちゃんと勉強もしていますよ。わたしは経済学部で、いま流行の規制緩和について勉強しています。先日も東京の学習院大学と電力自由化についてディベートをしました。(その際、こんないいキャンパスは東京にはないよ、と褒めていただきました♪)
大学の勉強は大変ですが、高校までの教科の勉強と全然違った充実感があります。自分の好きな授業を選べるので、毎時間違う人に囲まれて授業を受けることができ、友達の輪もどんどん広がります☆大学生って楽しいですよ。大学に入ることでなく、大学に入ったら何をしようかな、って考えながら頑張ってください!
今日が最後です。「航空機使用事業操縦士」と「ホテル支配人」の生徒の感想抜粋です。
☆航空機使用事業操縦士
八尾空港の第一航空(株)でセスナに乗っています。まだ経験の浅いパイロットですが出来る限り皆様の質問にお答えします。
・飛行機のライセンスを取るには、とてもお金がかかるし、大変なことなんだなと感じました。今まで飛行機のライセンスはジャンボ機のしかないと思っていたけど、自動車の免許みたいに、1種、2種とかあって、どんどんライセンスを取っていかないといけないんだということが分かりました。この職業は人気が高いんだなと思いました。
・夢にまで見たパイロットなのに、入ってみたら教官に怒鳴られっぱなし、ということを聞いて、ちょっと悲しかったです。キャビンアテンダントの事を聞くと、「最初は小さい航空会社に就職してから大きい会社に変わるって言うのもあり」とおっしゃっていたので、参考になりました。また、「フライとしている人が全員30歳以上だったこともあります。」ともおっしゃっていたので、年がいってもフライトできるんだなと感心しました。そして、キャビンアテンダントの1番上が「チーフパーサー」で、下が「アテンダント」と言うことも知って勉強になったと思います。
・話が分かりやすかったです。パイロットって聞いたら人を乗せて飛行機を操縦するだけだと思っていたけど、上空からの撮影など色んな事をするんだなあと思いました。文系、理系だと、理系の方になるのかと思っていたら、どちらが有利とかいう訳ではないのに驚きました。今日も、もし快晴だったら飛ばないといけなくなっていたかも知れないと聞いて、天気が大いに関係するんだなあと思いました。そして、改めて仕事は大変だなと話を聞いて思いました。パイロットなんて華やかな仕事なのに、現実は厳しいものだと思いました。それは職業全部に言えると思いました。タメになる話でした。
・パイロットと言っても飛行機を操縦するだけではないんだなと思いました。飛行機から土地を測量したり、写真を撮ったりするのにはとても難しいと思います。遊覧飛行でも、シーズン中はとても予約が多いらしいので、大変なんだろうなと思いました。ニアミスなどの事故が起こる可能性もあるので、常に緊張しなければいけないし、生命を預かるので特殊な職業だなと思いました。色々な勉強やライセンスも取らないといけないので“修行”が必要なんだなと思いました。コックピットからの景色を見てみたいなと思いました。・免許を日本で取るのは難しく飛行訓練などはとても厳しいと知った。莫大な費用がかかるし、親の理解が難しくて苦労することもあるらしい。普通のパイロットになるためには相当な量と経験と知識がいり、とても狭き門らしい。飛行機が本当に好きな人じゃないとできないと思った。命がいくつあっても足りないと思った。
・遊覧飛行してみたいと思った。1回自分で操縦して空を飛んでみたい。飛行機の免許の種類にも色々あって、費用も500万~1000万もかかると言ってたので、家は無理だと思った。でも、旅客機のパイロットは乗客の命とかもかかってるので、責任重大だと思った。
☆ホテル支配人
ホテルの役割、宿泊、レストラン、婚礼、宴会におけるサービスの精神について
・接待業は本当に見た目が大事だと思った。電話の応対では声の大きさ、高低、速さも重要なので、すごく神経を使いそうだった。「信用、信頼」がなければ経営は成り立たないということが分かった。
・時間厳守やチームワークや挨拶など基本的なことは学校でのことと同じだと思った。講演者のホテルには行ったことがあるけれど、化粧の濃さや爪までしっかり決まっているとは知らなかった。立ち方が女性と男性では違うことは知らなかった。
・社会人の心構えや、ホテルマンの心構え、例えば身だしなみ(ヘアスタイルなど)や、基本動作(立ち方など)など、社会に出てとてもためになる話でした。サービスは出来る範囲はするが、出来ないことはしない。それは、次同じお客様が来たときに、前回来たときはやってくれたと言われないためだと聞いて、なるほどなと思いました。ホテルマンは身だしなみや基本動作以外にもお客様に満足してもらうために、サービスや病気など色々なことに気を遣わないとダメなので大変だなと思いました。ホテルは高いイメージがあるけど実はお得な情報があるそうです。
・ホテルマンの仕事は大変そうだなあと思っていたけれど、話を聞いて予想以上だった。本当にお客さんのことしか考えないのは凄い。
心構えや精神がかっこいい。清潔感を与えるために、外観に力を入れていてホテルマンはやっぱり凄い。こういう努力をしてくれる人がいるから私達がホテルを気持ちよく利用できるんだと感謝した。
・ホテルマンの仕事は本当に厳しい仕事だと思った。身だしなみや心構えなど気をつけないといけないことが沢山ある。けど、立派な大人になるためにはホテルマンという仕事は最適だと思った。私は人と接したり会話したりするのが好きだからちょっと興味がある。お客様に喜んでもらえる仕事なので素晴らしい仕事だなあと思った。
・今まで自分が思っていたとおりのホテルマンだった。まじめで、礼儀正しくて言葉遣いもきれいで、完璧だった。社会人の心構えから、ホテルマンの心構えやホテルの業務など、色々なことを話してくれた。調理の際でも、品質の管理や、在庫のチェックなども怠っていないことも聞いて、すごいと思った。
・もう一つの講座でも、積極性は大事だったので、社会に出るにおいて良い意味で自分を出すと言うことは大切なんだなと思いました。常に笑顔なんてできるのかなって思いました。ホテルマンのマナーを少しだけ聞きましたけど、どこまでもお客様は神様って感じがしました。
大変だろうけどとてもやりがいのある仕事だろうなあと思いました。
・何処に行っても時間厳守は大切なことだと思った。身だしなみはホテルで働いている人にとってとても大事で、お客さんが一番見るところなので、気をつけないといけないのが分かった。動作はすごく大変そうだと思った。報告するときは自分の感情、意見を入れないとか、指示されたときは必ず返事をするとか、スケジュール、目的を立てて計画的に実行するとか、電話3コール以内で出て、声の大小、周りの声には気をつける等、大変そうだと思った。
・ホテル内でのマナーも、今の学生生活から身につけておくことが出来る事ばかりだったので、社会人として今からしておこうと思いました。立っているときの手の組み方は、全く知らなかったので、すごいなあと思いました。また、お辞儀をするときの角度も、場合によって変わるんだなあと思いました。このホテルは、劇場のお客さんが多いとは知りませんでした。自分たちが心地よくホテルで過ごせるための細やかな規則が定められているのはすごいと思いました。
・ホテルマンの仕事はお客さんを第一に考えていることがよく分かった。今までに旅行とかでホテルを利用してきて、ホテルマンの人たちがとても親切で私達を大切に扱ってくれているような感じで、嬉しいし持ちが良い。
お客さんに気持ちよく利用してもらうために、ホテルマンの人たちは小さな事から大きな事まで気を遣って、私達の見えないところで色々な努力をしてるんだなあ、と改めて感じた。ホテルでは、お客さんを泊めるだけじゃなく、食事や宴会、色んな事をしているから、仕事が多いなと思った。
次ホテルに泊まるときは、ホテルマンの人たちがどんな風に働いているのかを実際に見てみようと思います。
・普段学校で注意される身だしなみは社会人になってもとても重要で、ちゃんとしないといけないことだと思った。常に笑顔でいなければならないのは大変だと思う。私も普段から笑っていようと思います。返事は大事だと思いましたが、常にメモをとるのはすごいと思います。
今日は、「フリーアナウンサー・キャリアカウンセラー」と「テニスコーチ」の生徒の感想抜粋です。
☆フリーアナウンサー・キャリアカウンセラー
アナウンサーとしての「インタビュー術」、またキャリアカウンセラーとしてキャリアデザイン学科の授業について
・インタビューはおしゃべり感覚だと思っていたけれど、インタビューには話に目標があり、また他者に分かるような言葉を使わなければいけないなど、とても大変そうでした。アナウンサーはただ読むだけではなく、考えながら読むのが難しそうでした。口の体操はとてもアナウンサー気分でした。特に、「が」の発音の仕方とか難しく、普通に言っていると思いました。10秒で自己紹介ができるなどびっくりしました。最後のSHIHOさんのお話には感動しました。講師の方のお話はどれもとても感動して、話が聞けて良かったです。目標を大事にして、今を頑張っていきたいと思いました。
・口の体操とかして面白かったです。裏の話も聞けて良かったです。自己紹介の仕方などを教えてもらえて将来役に立ちそうでした。アナウンサーの仕事は思った以上にいろんなことをするんだなあと思いました。講師を受け持っていただいた方はとてもキレイで、生き生きしていてあこがれました。私もあんな風になりたいと思いました。私もこんなに輝けるように目標を持って、その目標に向かって頑張っていきたいです。
・正しい言葉遣い、正しい標準語を日々続けていると、自然と正しく話せるようになるのだと思いました。ただ伝えるだけではなく、わかりやすく1回で聞いている人に伝わるように伝えていこうと思う。自己紹介の仕方を教えていただいて良かった。これを活用していこうと思う。放送部では分からないことも分かった。
・すごく間近でアナウンサーの話が聞けて興味深かったです。実践もしてみて本当に難しいなと思いました。1分間の間でどれだけ情報が伝えられるか、1分は短いようで長いなと思います。話すときには、誰にでも分かるようにはっきり伝えられるようになれたらいいなと思いました。
・アナウンサーには興味があったので勉強になりました。話をずっと聞くだけではなく、話し方の練習や口の体操などの実践が楽しかったです。アナウンサーはただ話すだけではなく、相手や聞き手にわかりやすいように、スピードや感情を気にして話さなければいけないことを知りました。
・とても声がきれいでした。さすがアナウンサーだなと思いました。60秒の自己紹介であれだけの内容をしゃべれるなんてびっくりしました。とてもわかりやすい説明ですごく良かったです。講師の方みたいに自分自身のことをうまく表現できるようになりたいです。目標を持って、今からこつこつと目標に向かって努力していこうと思いました。
・とても声の美しい人でした。やっぱりいろんなことをするためには目の前にある課題をこなしていかなくちゃいけないなあと思いました。今はまだ将来が見えていないので、まず目の前にあることを一生懸命チャレンジしたいと思いました。自分が思っていることを伝えるのは大切なことだと思いました。
・いつも見ているニュースとかでもアナウンサーの人たちは、聞いている人に分かりやすく伝えるために一言一言大切に読んでいることがわかった。自分も話し方を気をつけようと思いました。やっぱりプロの人は話し方がきれいだったので驚きました。
・フリーアナウンサーという仕事がニュースを読む事だけだと思っていたので、今回の話を聞いて色々な仕事があるんだなあと思いました。声、発声、アクセントなどを意識することで、イメージがすごく変わるんだと思いました。1分間自己紹介がとてもこれから役に立つので嬉しかったです。
・対話(インタビューなど)と普通の話との違いがわかりました。原稿を読むときに誰でも分かるように話すことはとても大変だと思いました。発声をしたり、自己紹介をやったりして、とても楽しかったです。やりたいことは見つかっているので、貫き通せるようにしたいと思いました。
・やっぱりアナウンサーの人はとても喋り方がきれいで感動した。アナウンサー以外に幼稚園の先生をされていたりして、色々な経験をしてからアナウンサーになったと聞いてすごい人だと思った。
☆テニスコーチ
テニスコーチの資格、資格の取り方、テニスコーチの仕事、テニスコーチの魅力に ついて
・テニスコーチはただ単に技術や経験だけでなく、心理学や知識(日常的な)もいることを初めて知って、テニスコーチはテクニックだけじゃあないんだなと思った。幼い人とコミュニケーションを取るために幼い番組を見て幼い人との接し方を覚えるのはかなりしんどいと思う。昔は自分自身で考え行動する人はかなりいたようだが、最近はそのような人は少なくなってきているのでそういう行動をクラブでも取っていきたいと思っている。 ・テニスプレーヤーとしての信念やスポーツプレーヤーとしてすごい人やと思った。最近の子はめっちゃ消極的らしいけど、自分はめっちゃ積極的にやっていこうと思う。テニスのことは、あんまり知らないけど楽しかった。これからいいことも悪いこともいっぱい学びたい。
・私も現在テニスをしています。テニスのコーチになるためには、技術の面だけでなくたくさんのことが必要としていることが分かった。私もあまり自分から行動することがなく、指示を待っているような気がした。そんなことを気にしたりしているのもコミュニケーションがたくさん必要なんだなと思った。何にしろコーチになるには、日常的なことが大切なんだなと思った。コーチにはたくさんの悩みがあるんだなと思った。
・今回話を聞いてテニスコーチは、本当にいろいろなことをしなければいけないなあと思いました。私は、テニスコーチはこんなに資格を取ったり、いろいろ勉強していろんな角度からたくさんのことを学ばなければいけないのだと思いました。今回の話を聞いて一番びっくりしたことが、「教えてもらうのではなく、自分で学んでほしい、学ぼうとする」ということにびっくりしました。それとトレーニングに、ドッジや鬼ごっこ、サッカーを取り入れることを聞いてすごいなあと思いました。普通に遊んでいるように見えて、とても意味のあることをトレーニングにしているのは、子供も楽しくできていいなあと思いました。講師の方が最後に言った「都会を離れて田舎の方や海外で何もラケットもない所で、一からテニスを教えたい」ということにとても尊敬しました。
・テニスコーチは簡単になれるものだと思っていたけど、意外と大変なものなんだなあと思いました。身近なものでウォーミングアップができると知りました。ただ教えるだけでなく、コミュニケーションを取ったり生徒と会話をしながら教えていかなければいけない仕事なんだと思いました。好きなことをひたすら一生懸命に続けていくことも大切なことだと思った。
・資格を取る前と後で、いろいろとしないといけないので、ただ資格を取ればよいという訳じゃないんだと驚きました。最後の質問の時、先生がした「専門学校と大学どちらに行くか」で、専門学校は「詳しいことしかしない」といわれ、今更だけど納得しました。それに、「出口の広さ」が違うだけと簡単に言われて、何となく悩まなくて良くなりました。1つのことに絞らないでたくさんのことに興味を持つ。
今日は、「理学療法士」と「コンピュータービジネス」の生徒の感想抜粋です。
☆理学療法士
理学療法士の資格について?どんな仕事をするのかなどについて
・理学療法士の方のお仕事は、祖母の老人施設などでみたことがあるので興味を持ちましたが、直接病気を治したりするわけではないけれどやっぱり人の命を預かっているということは変わりないんだなあと思いました。マニュアルがないと聞いて驚きました。いろいろな知識を幅広く持ってないといけない仕事だと思いました。パラリンピックに出場することがどれだけすごいことか分かりました。たとえ障害を持っていても命がけでも、パラリンピックに挑戦するという人の精神は本当に強いと思いました。
・理学療法士の仕事は大変だと思いました。まず、理学療法士になるまでの道のりが大変だと思います。そして、理学療法士になれば、一生治らない患者もいるのでしんどい仕事です。理学療法士がスポーツ選手の体のサポートやリハビリなど幅広い仕事なんだなと思いました。体力がないと続けられない仕事でした。
・理学療法士と聞いてもどんな仕事をするのかほとんど知らなかったけれど、この話を聞くまでは患者に対してただ手伝えばいいだけ思っていたけれど、その患者のことをよく知りよく考えないといけないと勤まらないということが分かりました。スポーツ選手にもついているなんて知らなかったので驚いた。経験が一番大事なので難しそうな仕事だなと思いました。
・私は理学療法士というものが何か話を聞くまで分かりませんでした。でも、今日の話を聞けて理学療法士は必要不可欠な存在と分かりました。「麻痺」についての細かい説明や、「障害」についての種類や、「患者さんの接し方」など分かりました。この話を聞けて良かったです。
・思ったより仕事の幅が大きいのに驚きました。仕事や理学療法士になるための大変さなどよく伝わりました。自分が理学療法士について知りたかったことが結構話の中に含まれていたので、理学療法士の仕事についてのモヤモヤ感がとれてすっきりしました。この話を参考にして自分の将来の仕事について考えていこうと思います。今日は本当にありがとうございました。
・おじいちゃんが脳梗塞で倒れたり、おじさんが生まれつき障害を持っていたりと自分の周りにそういう人がいるので前々から気になっていて話を改めて聞いてまた興味を持ちました。患者さんの気持ちになり看護をしたりするので一番患者さんに近い存在だと思いました。患者さんのことことを分かるにはその病気について分かっていないといけなくてかなり勉強しなければならないのだと思いました。ずっと人と関わるのでコミュニケーションも大事で人見知りなところを直そうと思いました。まだ完璧に定まったわけではないけどやってみたいです。
・すごい興味ある話でした。あんまりどんな仕事とか知らなかったからすごくいろんな話が聞けて良かったです。ドラマとかでも少し良い職業やなあと思ってたから話とか聞いて知れて良かったです。本当に、患者さんの人生そのものを背負って手助けしていくめっちゃたいへんな仕事だと思いました。でも、やりがいのある仕事だと思います。常に誰かと必ず接している仕事だから疲れそうな仕事だと思う。今まで全然知らない職業だったけど、少し興味がわいたから家に帰ってちょっと調べてみようと思いました。
・とても勉強になる授業でした。理学療法士は、リハビリをするだけの仕事かと思っていたけれど、活躍する場はたくさんあって、一人一人の患者さんに対して個人のプランを考えて、マニュアルはないしとても大変だと思った。でも、やりがいはとてもあるし感じることができると思うし、良い仕事だと思いました。理学療法士は、一人でなくて作業療法士や言語聴覚士、医師・看護と協力し合って手助けする。患者さんが良くなったときは、本当にうれしいだろうと思います。とても丁寧でわかりやすい授業でした。
・理学療法士が障害者の新しい人生を手伝う仕事であることが分かった。オリンピックでの選手のコンディションを整える仕事もしており、これが不完全だと脊髄を追って障害のでる人間がでることになる。気の長い方がこの仕事には向いている。理学は、寝返りや一人で歩けるようにサポートし、作業は日常生活動作(トイレ・食事など)をサポート、言語は言語の理解ができないような障害者をサポートする。医師や看護師も大変だと思うが、理学、作業療法士、言語聴覚士という仕事もとても大変だと思った。
・理学療法士という仕事自体あんまりよく分からなかったけど、少し具体的に分かりました。人の人生に関わる仕事で、とてもやりがいがある仕事であると思いました。すごく忙しそうだけど、生きる幸せをつくってあげられるいい仕事だと思いました。すべてのいろいろな勉強をしないといけないことは初めて知りました。その教科だけ学べばいいというわけじゃなさそうで大変だと思いました。
・理学療法士という仕事は、聞いたことがなくてどのような職業なのか、知りませんでした。けれど説明を聞いて、介護・医療施設などで働いていて、スポーツ選手などのトレーナーなどもしていることを知って少し驚きました。理学療法士は、患者さんの第2の人生を扱っていく仕事なので、とても難しいことが分かりました。患者さんの日常生活のお手伝いや心のケアなどをしていかなければならないので、体力と精神力が必要な仕事なんだなあと思いました。
・理学療法についての話を聞いて、同じ理学療法士でもいろいろな分野があるんだなあと思った。驚いたのは、スポーツトレーナーも理学療法士の仕事の内ということです。パラリンピックは聞いたことがあったけど、命がけでスポーツをしていると知って見てみたいなあと思った。人の役に立つためにはたくさん勉強しないといけないし、自分のすることに責任を持つべきと言われて、学校での勉強をちゃんとしていくことが一番大切だと思った。
☆コンピュータービジネス
今、話題の楽天市場における「インターネット通販の現状と課題」について
・インターネットは大規模で行われているんだなと思いました。講師の方に当てられたけど全然分からなかった。パソコンはいろいろと奥が深いんだなあと、いろいろと考えさせられる場合もありました。
・今までは一利用者としてだけでしかなかったけど、どのようにして買った物が来るかというのがよく分かって良かった。買った物は機会で包んで送っているのかと思ったら、手作業だったのには驚いた。
・インターネット上の様々なサービスが分かった。図や写真などでインターネットショップの作業の流れが詳しく知れて良かった。方法や手段がたくさんあることも分かった。リアルshopとネットshopのそれぞれの特徴が分かった。インターネットショップで何か買いたくなった。
・インターネットの仕事がよく分かった。やっぱり、今からはパソコンがないとやっていけない時代だと思った。パソコンで情報を手に入れるのが当たり前の時代になると、パソコンを使えない人との差が大きいので大切だなと思った。
・今回の講座はネットワークの基礎から丁寧に教えていただきました。インターネットショッピングの内容も詳しく教えていただきました。様々な種類があるものだと知りました。コンピューターを利用者ではなくて利用する側としている人がいるということに気づきました。まだまだ新しい仕事なので、何かを起業すると成功率が高くなるかも知れないというところにひかれました。今回の講座は将来自分のためになると思います。
・インターネットショッピングの裏方についての話が面白かったです。普段はいつもインターネットを利用している立場だったけど、その商品が来るまでの課程が分かったのは良かったです。
・最初の方はただ単純にウェブページについての紹介だったけれども、時間がたつとともに話が複雑になってきて、価格の決定や流通、決済方法などのあまり身近ではないことで難しく理解しずらかった。
・インターネットショッピングはあまり信用していなかったけど、必死にお客と接したり、画像を作成しているところを見て、自分もネットショッピングを少ししてみたくなりました。僕たちが知らないところでいろんな努力をしているんだなあと思いました。話を聞いてて一番面白かったのは、もうすぐ日本にも来る新しいゲームの話でした。今までのゲームは少し現実から離れている物ばかりだったけど、今度のゲームはこの世そのものの世界を自分で作るという物だったので、僕も一度やってみたいです。
今日は、「大阪大学医学部保健学科」の生徒の感想抜粋です。
☆大阪大学医学部保健学科
医師・検査、放射線技師・看護師を目指す高校生にそれぞれの仕事について
・最初は全く興味がなかったけど、話を聞いている内に興味がわいた。人を助けることがどれだけ大変でやりがいのある仕事なのか分かった。少し看護系に進みたいと思った。講師の方は本当にすごい人だった。こういうお医者さんは患者さんからとても信頼されると思う。お金のために働くという精神はなく、とにかく人に尽くすという姿勢がかっこいい。
・医師・看護師・技師は人の命を預かる仕事で、一生懸命勉強しなければならないなんて大変だと思いました。しんどい仕事だけれど、命を助けれるというやりがいのある仕事だなあと思いました。医師や看護師は、患者と向き合って一生懸命取り組まなければならないなと感じました。
・人の命を助けることはすごく責任のあることでしんどい仕事かもしれないけど、人の命を助けることはやっぱりすごいことだと思いました。正直興味があってこの講座を選んだわけではないけど、これから進路を考えるにあたって大事な資料となりました。特に医学の道へ進むと言うことは考えてないけど、人を助けると言うことが本当に偉大なことだと思いました。
・生きていくうえでみんながお世話になることだし、大切ななくてはならない仕事だと思う。6年間勉強しても医学の仕事に就けない人がいると言うことには驚いた。最後に国家試験という関門が待ち受けていることは大変だと思う。大きな仕事だけに勉強は大変だと思いました。生死を左右する仕事で大変で難しく怖いけど、やりがいがある仕事だった。心の病気については興味がある。私もそのような仕事に就きたいと思う。人のためになりたい。
・たかが金持ちの職業だと思っていたが、その分しっかり働き常に生死との向かい合わせなとても重要な職業であることが分かった。精神的なことも医学の保健で治療できることが分かった。ただ、いろんな器具を使って治療するだけじゃなく、会話も一つの治療になるんだなあと思った。
・看護師になるまでのしんどさや人を助けたいっていう強い気持ちが大切だということが分かりました。中途半端な気持ちやお金を目当てに医学部を目指すのはいけないことだなと思いました。けど、実際になれたらやりがいのある仕事だなと思いました。
・やっぱり医療関係で働くには国家試験を受けるべきと言われました。大学に入れば終わり、楽しいというイメージはなくなったけど、それだけ人の命を扱うことは大変なことだと実感した。こういう仕事に就くには「助けようという気持ちが大切」とおっしゃっていました。確かにそうだと思った。
・医師、看護師、放射線技師などこういう職業に就くまで、大学で大変だけど将来いい仕事に就ける。人の命をこの職業はあずかっているので大変だ。テレビのドラマでも医師や看護師の役をやっている人を見ると、とても忙しそうにしている。やっぱり責任を持って何事もやらないといけないと思った。
・医師とか看護師とかは本当にやりたいと思う人じゃないと続かない仕事なんだと思いました。医師や看護師は患者さんの一番身近にいて命とか病気とかに一番近くて、その代わりにどの仕事とかよりも患者さんを助けたときの喜びは大きいんだと思いました。産婦人科が減ってきたのは気になる。産婦人科のお医者さんは必要だと思うし減ったら困るものだと思うし、目の前の利益だけじゃなくてちゃんと将来のことを考えようと思いました。自分の将来だから自分のやりたいことを見つけてやりがいのあることをやりたいです。
・私は医学部に入りたいと考えているので、今日の先生の話は本当にためになりました。患者さんを体だけではなく心ごと支えていける、そんな医者になりたいと改めて思いました。人の命を預かる仕事だから本当に責任を持っていける人間になりたいです。
・人を助けることはとても大切なことだし、大変なことだと思った。容易な気持ちで医学の道へ入っても人は助けられないと思った。話を聞いていたら保健学科で勉強することはとてもしんどくて大変なことだと思ったけど、その勉強が終わったら人よりたくさんのやりがいのある仕事に就けるんだと思った。
・保健学科が3つに分類されていることを初めて知りました。今回のお話で私が思っていた以上に大変だと思いました。本当に甘い考えで入るべき所ではないです。内科のお医者さんが心理的なことをやるのも初めて知りました。人を助けようと思う気があれば協力して助けることができるということを知りました。とても良いお話でした。
・女性は看護で95%、検査で80%、放射で50%いるが、看護では男性、放射では女性が必要とされていると分かった。医学部保健学科にもいろいろな学科があるのが分かった。講師の方の話を聞いて、医学部保健学科の勉強の多さが大変だと思った。ビデオを見て、講師の方は患者さんの体の傷はもちろん、心の傷も治しているのを知ってすごいと思った。思っていた以上に人の命を救うことは大変なんだと思いました。英語は必ず必要らしい。
・とてもわかりやすい説明で勉強になりました。医学部保健学科の中にもたくさんの職業があることも知ったし、それぞれの専門ごとにとても興味を持ちました。どれも大変で忙しい職業だと思うけれど、とても良い仕事でやりがいがあると思う。半端な気持ちでは絶対にできないし、人を助けたいという気持ちはとても大切。将来的にも絶対必要な仕事なのでもっとよく調べようと思います。とても良い授業でした。
・大学行くだけでなく国家試験を受けて医者などになるということを初めて知りました。お医者さんたちは夜中にも必死に人の命を助けようとしているなんてとっても大変やしすごいと思います。ビデオの曲は面白かったけどすごくためになると思いました。あの曲さえ覚えたら人の命を助けられるなら、もっと皆にも広めたらいいと思います。お医者さんが自殺を考えている人まで助けるために努力をしているなんて全く知りませんでした。今日はたくさんのことを学べました。
・人の命を助けることは簡単じゃないからしっかり学ばなければならない。そして人を助けたいという気持ちがなければならないことだと思いました。人の命を助けるのはすごく大変だけどそれくらい覚悟をするべきだと思います。自分には将来がたくさんあるからしっかり考えていきたいと思う。自殺についてのことも話していて、心の病は体の病にもつながるんだなと思いました。
・講師の方の話を聞いて、とにかく知らないことばかりでびっくりしました。今のところまだどんな仕事に就きたいとかは決めてないけど、医療関係もいいなあと思いました。自殺が1年に3万5千人もいるなんてびっくりしました。ちょっとでも多くの人が自殺を考えないでほしいです。講師の方のような人はもっともっと必要だと思いました。お医者さんってこの日本にたくさんいるけど、その全員が大学でたくさん勉強し国家試験に合格したんやなあと思うと、なんかすごいなあと思いました。パソコンで見せてくれた歌めっちゃよかったです。ちゃんと覚えれました。
・医者になることや看護師になることはすごく大変なんだと思った。人の命を預かる仕事だから責任感があって意味がある仕事だと思った。途中、心肺蘇生のビデオ(替え歌)を見たけどすごく面白かったし、興味が持てた。自分もできることだから、もしその場があれば役に立てるんじゃないかなと思った。最後のビデオでは、内科は肉体的なことを中心に診ると思っていたら、精神的なことも診ていてしかも原因がそこにあると知ってびっくりしました。今回の講義で医学に関わる仕事はやりがいがあってすごく良い仕事だと思った。この仕事をするには自分のこともよく知って患者さんの気持ちも分からないとだめだと思った。
今回は、管理栄養士さんと社会保険労務士さんに対する生徒の感想抜粋です。
☆管理栄養士
栄養士・管理栄養士になるには?どんな仕事をするのか?特に、病院における仕事について
・ご飯を食べるには3食きちんと同じように食べることが大切だと思いました。何も考えずに食べていることが多かったので、少し控えめにしたいと思う。このごろは食生活が崩れてきているので気をつけたいと思います。正しい食生活をしないと将来の健康にも関わってくると思いました。
・今までお菓子を食べたいからご飯を少なめにしたりしていたけど、それがいけないことだと初めて知った。1日2100kcal、1食700kcalという目安があることも知らなかった。食べ物には一つ一つにエネルギーがあって、それを食べる際には、それがどれだけのカロリーがあるのかを計算して食べなくてはならないと分かったので、これからはよく考えて食べようと思った。お弁当がこんなにも深いルールがあるなんて知らなかったから、家に帰ってお母さんに教えなければならないなあと思いました。
・管理栄養士は患者さんによってカロリーが全然違うから、とても集中しないといけない仕事。それで患者さんはとても健康な食事がとれて健康な体をつくれているので、とてもすばらしい仕事だなあと思った。私もこれからカロリーを気にしてもっと健康な体を作っていきたいなあと思いました。
・栄養士の仕事は栄養の計算をしているだけだと思っていたけど、実際には栄養の管理がとても大変で、病気の患者さんともこれからの食生活を話し合ったりしんどいことだと思いました。お菓子を買うときg単位でkcalを計算したり使われている材料に気を遣ったりしてたけど、ご飯に気を遣ったりはせずに食べていた。もう少し食べるもの全体のことを考えて食べた方がいいと思いました。
・管理栄養士についての話を聞いて、お菓子のカロリーの高さにびっくりした。栄養もないし、控えないとなあと思った。自分の食生活を見直してみて、野菜をきちんととらないといけないと思った。小学校にいたおばさんも管理栄養士なのかと思うとすごい身近な存在だと思った。
・食べ物についてのいろんな話が聞けた。1回の食事で約700kcal摂取するのがいいらしいです。できれば朝が一番多くて夜は少なめの方がいいそうです。私は朝に一番食べるので良かったです。お弁当の絵を使って説明してくれたのがめっちゃわかりやすかったです。1日に2100kcalも摂取しないといけないんだなと思った。面白く話が聞けました。
・とても興味がひかれる楽しい話でした。私は本当に管理栄養士の資格を取りたいと思っているので、国家試験の合格率が20%満たないと聞いて少し不安になりました。でも、話は本当に明日の生活から使える知識ばかりでとても楽しい時間でした。私のこれからの勉強と生活と将来に役立てていきたいと思います。
・栄養士というのをそんなに知らなかったけれども自分にかなり必要なことが分かった。自分がどのような物をどのように調理するのかでだいぶ変わるのを初めて知った。お菓子を選ぶときはカロリーを考えるけど、その場だけでなく後々のことも考えなければいけないと思った。女の子が1食に摂るカロリーが700kcalはさすがに多いと思った。
・普段考えたことのなかった食事のカロリーについてしっかり考える機会となりました。自分の食生活の偏りがすごく感じとれて見直そうと思いました。大切な体の健康は自分の食生活で守ることができるということが分かりました。お弁当のお話などわかりやすくてカロリーって本当大切なんだなと思います。1日平均1000kcal位なのかなと考えていたが、意外に多い。2100kcalもって驚いてましたが、実際私の場合お菓子の食べ過ぎで2100kcal食べてるような気がする。今後は食事で2100kcal位とれるようにしっかり考え直そうと思いました。
・管理栄養士は給食の献立だけを考えているだけかと思ったら、患者さんの食生活や献立を考えるのはアレルギーなどを考えたりしないといけないからとても大変そうだ。僕は朝はほとんど食べないで学校にきているけど大丈夫なんだろうかと最近考えている。
・あまり食事に関して考えていなかったけど、今回カロリーの取り方を教えていただいたので正しい食事の取り方が分かった。1日必要なカロリーが分かったので、それを目安に正しい材料を正しく取りたいと思いました。食べたら動く、これが一番かなと思いました。
・お菓子を少し食べるだけで1日に必要なエネルギー以上にたくさん体に余分な物が入っていることを知りました。最近おいしい物が増えているので気をつけて食べていかないといけないなあと思いました。食べ方・飲み方にも注意しないといけないんだとびっくりしました。
・栄養士と管理栄養士は一緒だと思っていたので違うことに驚いた。あとガンが体内からできるということにも驚いた。あんまり気にもとめていない「エネルギー」について気にしてみようと思った。今度一度カロリー計算してみようと思いました。
・国家試験の合格率の低さには驚いた。勉強の必要性を痛感しました。1日に必要なカロリーやおやつの選び方など大変勉強になりました。明日からおやつの量を減らそうと思いました。今日は本当にありがとうございました。
・今までカロリーのことはよく分からなかったけど、この講義でいっぱい聴けて良かったです。お菓子なども気をつけてあまり食べないようにしたいです。この仕事は、生きていくために本当に必要なことをみんなに正しく伝えることなんだなあと思いました。私もこの仕事のことをきちんと学びたいです。
☆社会保険労務士
年金(国民年金、厚生年金)についての説明と、社会保険労務士の仕事について
・社会労務士という仕事を初めて知った。主に仕事の内容について話していただき見聞が広がった。「請負」や「労働組合」などの単語が次々と出てくるので最初は驚いたが、聞いているうちにだんだん意味が分かってきた。社会労務士になるまでには合格率10%の資格を受けなければならないことも聞きました。とてもためになるお話を聞けて良かったと思うと同時にもっと社会について興味を持とうと思いました。
・はじめは全然社会労務士って仕事が分からなかったけど、話を聞いてこの世の中をつくる仕事だと言うことが分かりました。税の仕組みや年金問題など自分が分からなかったことを丁寧に教えてもらえて良かったです。社会の仕組みって不思議だと思いました。この世を陰で支える仕事が一番大事なことだと思うので、みんなもそういう仕事に関心を持ってくれたらいいなと思いました。
・私は社会保険労務士の仕事について全く知りませんでした。今回お話を聞いてまず思ったことは「地味だなあ」と思いました。たぶん世間の人も社会保険労務士のことを知らないと思います。でも実際は目立たないところで人々のために年金のことや職がない人に仕事を探したり、賃金の管理などをしていることが分かりました。
・社会労務士というものが何なのか全く知りませんでしたが、お話を聞いてよく分かりました。事業主に代わって手続きをするというのは、地味だけどすごく大切な仕事だと思います。年金に関して興味はあまりありませんでしたが、少し考えてみようと思います。65歳まで働くのは年金の心配しなくてよいかわりに、身体的にしんどいのじゃないかなと思いました。
・初めて聞いた社会労務士の仕事について知れて良かった。地味な仕事だとは思ったけどとても大切な仕事で、将来の可能性の一つに考えても面白いかなと思う。後はややこしい年金の仕組みについて説明がありそれがとてもわかりやすかった。マクロ経済スライドなどの新しいことも知れたのでとても良かった。将来は知っておかないといけないことなので重要だ。
・今回この話を聞いて少し年金や労働賃金のことについて分かったような気がする。これからお年寄りの方が増え若い人が少なくなっていき、年金をもらえる時期がどんどん遅れていくので、自分たちが年金をもらう頃にはいったいどうなってしまうのかと少し不安になってきました。でもこうして少しでも年金についての知識を得ることができたので良かったです。
・話が少し難しくてついていくのに大変でした。でも、社会人の方からお話を聞くことができてとても良い機会でした。講師の方は社会労務士とは全く関係のない学部だったそうで、人生何があるか分からないなと思いました。私も将来のことについてよく分からなくて悩んでいるので、他にも知らない職業をたくさん知りたいと思いました。
・はじめ社会保険労務士という仕事は具体的にはよく知りませんでした。今日のお話を聞かせていただいてもらってかなり幅広い仕事だと言うことを教えてくださいました。社員教育や研修まで実施するとは驚きでした。年金制度をあまりよく知らなかった僕たちにきっちり教えてくださいました。少子高齢化の対策にマクロ経済スライドというのを実施していたのも知りませんでした。この仕事は文系の人ばかりではないかと思っていましたが、講師の方が理系だということに驚きました。この講演を聴くと、この仕事は幅広い活躍により社会のために働くすばらしいものだと感じました。
・社会保険労務士の仕事ってとても奥が深いなあと思いました。いろいろなことがたくさん聞けて良かったです。もっと時間がたくさんあれば良かったなあと思いました。社労士の仕事の種類は細かく分かれていて、講師の方が言っていたとおりあまりイメージがわかない職業だったけど、だからこそお話が聞けて良かったです。世の中にはいろいろな仕事があるんだなあと思いました。社労士の方々がお仕事してくれるから、私たちの生活が成り立っているんだなあと思いました。ありがとうございました。
・まだまだ年金のことについて全然知らないけれど、20歳を過ぎたらきちんと払わなければならないということが分かり、しっかり手続きをしないと損することもあるようなので、年金についてはこれからきちんと学んでいかなければならないと思った。
・こんな仕事があるということは知らなかった。仕事の内容が多岐にわたっているのでびっくりした。この仕事に就くための試験が年一回しかなく、昔は13人に1人しか受からなかったのはすごい。理系卒でもこういう仕事の道を選ぶ人もいるのかなあと思った。だから、いろいろな仕事のことを調べるべきだと思った。
生徒の感想、今日は「司法書士」と「新聞記者」の方々のお話についてです。
☆司法書士
不動産の登記、会社の登記などをしたり、また、簡易裁判所では弁護士と同じ業務もします。弁護士との違いや、資格所得の方法などについて。
・試験は「下りのエレベーターを逆に上がっていく」という考えは、良い考えだなと思いました。
・私は司法書士について何も知らなくて、ただ少し興味があったから選んだのですが、司法書士のことも知れたし、人生…将来について沢山の事を話してくださって、自分が本当にやりたいことを最後までやり通すことが大事だと教えてもらって、時間がかかっても良いから自分のやりたいことをする、遅くても良いから自分のやりたいことをする、という大人に初めて出会ったので、本当に良い話が聞けました。
・司法書士の仕事は今まで知らなくて、聞いた話が全て新鮮に聞こえました。司法書士のイメージが大分わかりました。予備校とかあるのも知らなかったし、結構弁護士とも似てるような感じだなあと思いました。最後らへんに聞いたサラ金の話は、すごく怖いと思いました。社会に出るのは大変だなあと思うし、頑張らないといけないなあと思いました。・年をとってからじゃ遅いから、今のうちから将来したいことを考えて、しっかり勉強しろって言ってました。後、自分をちゃんと分析して自分に向いていることを探せって言ってました。この人は昔ダメだった。でも今は勉強やってちゃんと司法書士になってる。しかもやる気満々でもう少ししたら会社作るらしい。30歳からでもこんなに頑張って成功できる人だから、僕も若いうちから頑張ろうと思いました。文章書くのが下手で、ぐだぐだになってしまって、ちゃんと考えてることが書けなかったけど、いい話が聞けたと思いました。
・とても中身のある話をしていただき、意味のある講演だったと思う。国家試験合格はスタートラインで、そこからどれだけ頑張るかが大事、という言葉がとても心に残った。
自分の長所をアピールしていけば良い仕事ができる、という言葉に勇気づけられた。
・おもしろかったです。司法書士としてではなく、お母さんとして子どものことを一番に考えていて、女性としてもかっこいいなあと思いました。人生一度やから、無駄の無いように生きていこうと思いました。
☆新聞記者
新聞はどのようにして作られているか、新聞はどのように読むか、インターネットと新聞の違い、ニュースを知ることの大事さなどについて、新聞編集者の立場からのお話。
・私が毎日見ている新聞は、新聞記者の人や編集者の努力によって出来ているんだなと思いました。毎日毎日沢山の情報の中から、読む人が興味のわくような誌面を作るのは大変だなと思いました。本来なら15分で新聞が出来るのに次から次から新しいニュースが入ってくるので忙しそうだなと思います。私は普段テレビ欄や4コマ漫画しか見ないのですが関心のある事件やニュースがあればできるだけ読むようにしています。編集後記などのコーナーも読んだりします。
・記者は新入りの頃は大変だなあと思った。警察に行って話を聞いたりして原稿を書くとは知らなかった。どのニュースが表紙に載るとか次にどのような事を書くとかを決めるのは時間がかかるので大変だと思った。何気なく見てる新聞だけど、記者が努力して書いた原稿なんだと感じた。
・朝10時に、もう夕刊の準備や会議などをすることについて、夕方の新聞なのに、朝作り始めるのが、かなり早いなと思った。原稿用紙に書いて送るとき、最近はFAXや間に合わないときは電話だが、昔は伝書鳩で送っていたので、すごいと思った。夕方と朝の新聞を作る人はやっぱり違うんだと感じた。新聞はほとんど読まないが、新聞編集はかなりしんどいんだなと思った。なので新聞を読もうと思う。
・まず、この職業の話を聞こうと思った理由は、文や言葉をまとめることが苦手だったので、「新聞編集」という沢山の事件や問題を一つの新聞にまとめている人はどのように何処を重心においてまとめているのか知りたかったので選びました。新聞記者の人たちは頭の中で原稿を作っていると言ってたので、びっくりしました。でも、事件や問題を聞きに行き。写真など撮ったりするのは大変だと思いました。新聞は同じ記事を載せてはいけないので、新しい記事を毎日考え、見つけるのは大変だと思いました。
・新聞はどのようにして届くのかよく分かった。後、インターネットと新聞がどのような関係があるのかなど分かった。インターネットには確かにニュースサイトなど色々なものが載っている。しかしインターネットでは自分の好みのサイトしか見なくて、他のものはほったらかしにしている。だから、話を聞いてインターネットだけでなく、新聞を読むべきだと思いました。
生徒の感想、今日は「税理士」と「幼稚園教諭」の方々のお話についてです。
☆税理士
税理士の日常の仕事内容や、私がこの仕事を選んだ理由やその魅力について。
・一生懸命働いてお金を稼いでいるのに、入る収入額はすごい減ってて、なんかむなしく思う。
お金に関することだから、管理が大変だと思った。
なんかややこしそうで、こんがらがりそうな事をしてるんだなあと感心した。
文系と言っても、数学力が必要だと思った。
何についても税金で、国は税金でどれだけまかなっているのかと言うことがわかった。
会社一つ作るにしても、色んな手続きがあって大変そうだ。
・弁護士、司法書士、税理士をあわせて自由業ということは全く知らなかった。税理士の合格率は10%未満とおっしゃっていました。弁護士同様に法律に関係する仕事を行うためには、とても大変であることがよく分かりました。今回は税金の意味などを聞こうと思って聞きに来ましたが、あまり税金のことについて詳しく話されなかったけれど、その代わりに税理士の仕事が分かってよかったです。
・わかりやすく図を使って説明されたので、税の構成がよくわかりました。父親も税理士をやっていますが、あまり教えてくれないので、親がこんなにややこしいことをしているとは思いませんでした。
・税理士という仕事をあまり知らなかったけれど詳しく知れて良かったです。私は、税と言ったら「消費税」ぐらいしか払っていないけど、これからは所得税や法人税といった税に関わっていくと思うので、勉強していかないとと思いました。話を聞いて、税理士になるには国家試験を受けないといけないけど、合格率が10%ぐらいと聞いてびっくりしました。
・経営についてのことがよく分かった。なんか大変やなと思った。色々と書類作ることが多いのだなというのがわかった。日本はすごく税金の種類があって嫌だなと思った。税金を減らすか、国の無駄を少なくしなければなあと思った。税理士へバイトに行くのも勉強になるというので、やってみたいと思った。勉強することがとにかく大事なんだと思った。税理士事務所に働いている人は土日は休みだけれど、確定申告時は休まないらしい。なかなか休みが取りづらい。でも達成感は大きいらしい。所得税が減って、消費税が増えていくらしい。
☆幼稚園教諭
保育所と幼稚園の違い、幼稚園教諭の仕事内容についてなど。
・幼稚園はとても楽しそうだけど、話で聞くと本当に大変そうな仕事でした。幼稚園の先生も求められるものが多くて、沢山のことをしなければいけない仕事だと思いました。ただ、子どもが好きだけでは無理かなって思ったけれど、好きなら頑張れるんだって思いました。子どもの話はとてもかわいらしくて写真を見せていただいたら、やっぱり子どもはかわいかったです。感性豊かであることが大切だと聞いて、とても同感しました。私は人に喜んでもらって、笑顔を見るのが大好きなので、小さい頃幼稚園の先生に憧れていたけど、やっぱりいいなあってあらためて思いました。やっぱり子どもの純情さはかわいい。
・私は幼稚園の時から、幼稚園の先生か保育士なりたいと思っていました。小さい子が大好きというのもあるけど、幼稚園の先生がむっちゃ優しかったから大好きやって、それでなりたいと思っていました。親に、大変やからって反対されてるけど、今日の話聞いて、絶対なりたいって思いました。絶対説得して幼稚園の先生か保育士になります。
・ものすごい穏やかな人でした。でも、自分をきっちり持っているからこういう仕事ができるのだと思いました。私も小さい子は大好きだし、大切にはできると思います。でも、先生で子どもの未来も違ってくるように、とても大事な時期を共にするから、重大な責任もあると、あらためて思いました。幼稚園の先生は一目で結構わかります。それは、感性が豊かというか優しさがあるからだと思います。
幼稚園の先生、私も本当に大好きでした。もし私もなったら、そう思ってもらえるような人になりたいです。
・幼稚園の先生の仕事は、結構大変なんだなあと思った。でも、やりがいのある仕事なんだと分かった。先生は憧れ以上で、絶対的な存在で、ずっと見られているというのはびっくりした。手品とか、手遊びとか、幼稚園でやったことのある遊びが効果的らしい。懐かしかった。子どもが出来なかったことが出来るようになるのが一番嬉しいんだと聞いて、そういうものかなあと思った。
やっぱり子どものことが好きじゃないとだめなような気がした。
・今まで保育園と幼稚園の違いがよくわからなかったけど、やっとわかった。幼稚園の時はあまり思い出が無かったけど、幼稚園での一日の話を聞いていたら、懐かしくなった。遊びの時間もただ遊ぶんじゃなくて考えて遊んでいるなんて知らなかった。幼稚園の先生はおしゃれも出来ないけど、子どもの成長を見てたら楽しいなんて、すごく良いことだと思う。幼稚園の先生はコマを回せたり、楽器に詳しくないといけないし、いろいろ経験が必要なんて大変だと思った。
・将来保育士になりたいと思っている自分にとって、かなりためになる話だったと思う。折角してもらった実技は、恥ずかしくて出来なかったけど、私生活で子ども達によくああいうことをしているので、きっと大丈夫だと思う。
生徒の感想。今日は「弁護士」と「薬剤師」の方々の講義についての感想です。
☆弁護士
弁護士の仕事内容、楽しいこと、辛いこと、普段の素顔について。
・裁判というのは複雑だなあと思った。民事裁判は身近なことではないかと思う。何事にもお金が関わっているなと思う。弁護士というのは難しい仕事だと思う。将来裁判員制度が始まるので面倒くさい。でも断ることはできない。これからは、国民全員が裁判が身近になるのではないかと思う。弁護士になるのはとても難しいことだなと思う。1日14~17時間も勉強して、やっと受かるなんて恐ろしいと思う。でも、とてもやりがいのある仕事だと思う。弁護士は、いいなと思うけど、辛いことも沢山あって大変だと思った。・今、一番メディアにも出ているし、大変な仕事だと思いました。人の気持ちを察しながら決められた法に従って当事者の事を決めるこの仕事は、色々な面で難しいと思う。賢くて、心が大きくなければできないと思いました。
3%の狭き門でした。相当な努力と、なりたいという気持ちが必要でした。
個性的な人が多いと言うことを聞いて、そうだなあと思った。強くて他に何かを持っていないとダメだと思います。やりがいのある仕事と聞いて、素敵だと感じた。
弁護士、すごくかっこよかった。
・弁護士の仕事について分かることができて良かった。
刑事裁判と民事裁判の違いがよく分かった。
弁護士はとてもやりがいのある仕事だと思う。なるにはとても大変そうだが、なってからはとても充実している仕事だと思ったので、将来の希望の一つとして考えたいと思った。
明石の花火大会事故の被告人の弁護をしたことがあるというのは、スゴイ有名なんだなあと思った。テレビに出ている北村弁護士と法廷で対決したことがあると聞いて驚いた。・色々な裁判の例を挙げて話してくださったので、分かりやすかったです。
やっぱり弁護士は、気を強く持っていないとできない仕事だと感じました。それに、沢山勉強しなければいけないし、3%という超難関を通らなければできないと、あらためて知りました。でも、頑張った分、給料が高かったり、良いことが沢山あるので憧れます。
未来には、民間の人が裁判をする制度が作られるので、そういうのにこれから沢山関わって、弁護士という仕事を知っていきたいと思いました。
☆薬剤師
「薬」と「薬剤師」の仕事について
・この講演を聴いて、色々な努力をしなければいけないなあと思いました。あと、薬剤師というものが少し分かったような気がしました。今と昔では違うのだなあとか。昔の薬剤師というものは、言われたことしかしない機械人間みたいな感じなのに、今の薬剤師は人とコミュニケーションが必要という、時代は変わったのだろうと思いました。
・お薬の開発をしているというのは凄いなあと思った。副作用などのチェックがいるらしい。4日以内に処方箋を持って行かないとただの紙になるなんて初めて聞いた。
6年制薬学部に入る方がいいらしい。今入る人たちはめちゃ忙しい。
MR(メディカル・リプレゼンタティブ)というのは医薬情報の人で、主に情報を集めたりする。
今、薬剤師が問われるものは、患者さんと接することや、薬を間違えないこと、積極的な行動などを大切にしないといけないんだなあと思った。
・薬剤師という仕事はとても重要で大切な仕事だと思う。人の生死に関わることなので、とても緊張しそうだと思った。物理が必要なのはちょっと困るけど、興味のある内容だった。英語も頑張ろうとちょっと思った。
病院で働きたいなあと思う。試験がいっぱいあるのが大変だぁ。教育費がかかるのも、1番私にとっての問題だと思う。
・薬学部の6年制の理由が「学ぶべき科目の増加」「病院実習・薬局実習の増加」というのを初めて知りました。国家試験を受けて、合格しなければなれない仕事なので、とても難しいなあと思いました。
・最近、4年制から6年制に変わって、お金の負担が増えてお金の面ではきついかも知れないけど、アルバイトなどで時給2000円も入るなら、ちょっとは楽かも知れないです。
・薬と薬剤師についての知識がちょびっとできました。日本の基準目印よりドイツの目印の方がかっこよかったです。
薬剤師になるためにも色々ななり方があるのも知りました。
先日実施した「職業人に学ぶ」を受講した生徒たちの感想が出ました。沢山の生徒たちの感想を載せたかったのですが、何人かを抜粋しました。今日は、建築・設計士の方と、舞台装置デザイナーの方の講義を聞いての感想を紹介します。(ほぼ、生徒の文章そのままです。)
☆建築・設計(建築設計室 代表者) 受講者:23人
「建築の分野」、建築設計を職業として選んだ経緯と経験談について
・自分がなりたい建築家、そのままの人でとても良い話が聞けて光栄です。調べても分からなかった一級建築士のことや大学を卒業したら、どんな所へ仕事に就けば良いのかなどはとてもためになりました。しかも私が目指している大学の学部卒業だし、講師の方が建てた建物は私の家のすぐ近くにあり運命的な出会いであったのではないかと思うくらいです。気になっていた物理も受けなくても良いと聞けたし大満足でした。その大学に入るためには今の3倍くらい頑張らなければなりませんが今日聞いた話を目標に勉強も頑張ろうと思います。
・一級建築士試験は、二級建築士資格保持者か大学の建築科を卒業し2年以上の実務経験を有する人しか受けれないと聞いてびっくりしました。しかも合格率は10%程度と聞いてさらにびっくりしました。講師の方の体験談の中でもこの仕事を選んで良かったという話が面白かったです。話の内容は自分が作りたい物を人のお金で作れるということや繰り返しがないということ、繰り返しがないというのは同じ建物を作らないと言うことです。同じ物を作らないというのは大変だけど刺激があるのでいいそうです。
・今までの社会的経験や建築・設計の話を聞けて良かった。阪神大震災の時に講師の方が関係しているのを知っていろんな人に助けられてるんだと思った。いろんなことに興味を持つことが大事だということをまた教えてもらった。
・自分の手でいろいろな建物を建てることができる仕事はとても魅力的な仕事だと思った。普段あまり知る機会が少ない建築・設計という職種をプリントを使ったり、とても詳しく知ることができて良かった。物を作ることは好きな方なので少し興味があるので考えてみたい。
・建築のことについて、今までに知らないことをたくさん知ることができた。建築士にはとても難しい国家試験を受けて合格した者だけがなれるのだが、それだけ難しいテストを突破した者だけがなれるのだから、それだけ信頼も高くなるのだと僕は思いました。
・聞いているだけでもすごく大変そうなお仕事だと思いました。「一級建築士」という資格を取るのでも、合格率がとても低く大変な道のりです。でも、いろいろなものに関心を持って取り組み、良いものを見たり聞いたりして自分のものにして作り出していくという仕事であることは、とてもすてきな仕事だと思いました。お話ししてくれた講師の方は、とても建築士という仕事に誇りを持っていて、私もまだ漠然としていてよく分からないけどいろいろと勉強をして自分の道を探していきたいと思いました。
・説明の仕方がとても丁寧だった。一級建築士のすごさが分かった。イルミネーションが特殊設計だったなんて知らなかった。英語が苦手(嫌い)で物作りが好き(得意)という所は僕と一緒だと思った。
・話を聞いて、建築・設計の仕事がどんなことをするのか、一級建築士などの資格を取る方法、試験を受けるのにもどんな資格、経験が必要なのか、資格を取るとどんなことができるようになるのか、世の中にはどれくらいの建築士がいるのか、そしてその建築士の中でも職域・職務が分かれているのかなどがとてもよく分かったし、どれだけ講師の方がこの仕事を好きなのか、楽しいのかがすごく伝わってきて聞いていて聞けて良かったと思いました。とてもこの仕事に興味が持てて良かったです。
☆装置デザイナー(宝塚歌劇団 幹事) 受講者:33人
自身が最も興味を持つ世界と適正と職業の体験談について
・人は知らず知らずのうちに<構想>を組み立てているんだなあと思いました。何事にもやる気や集中力がないとやり遂げることができないということを改めて感じました。講師の方は結構年輩の人だったのですが、何事にも一生懸命で充実して仕事をしているからとても若々しくて素敵でした。
・デザインしたステージの写真を見せていただいたり、デザイン画を見せていただいたりしてとても楽しかった。デザイナーという仕事だけじゃなく、「なぜ仕事をするのか」「いつから目指すのか」など、「仕事」という全体を通しての話だったので、いろんなことを考えさせられる良いお話でした。その中で、「構想」というテーマがありました。仕事を決めるのも好きなことを仕事にするのもすべて構想を自分で練っている。でも仕事をしないことだって構想だ、という話でした。私もまだぼんやりとしか決まってないことを少し具体的にしていきたいと思いました。
・あまり普段見ることがないというより仕事の内容がよく分からない職業なのでどんな講義だろうと思ったんですが、いきなり矢のような一言が飛んできて驚きました。意外と舞台デザインについての話は少なくて、絵のスタイルとかテーマだとかの話が多かったです。証明と背景と役者と音楽と全部合わせて完成の舞台演出と、それ1つで完成の絵の違いというのを絵(舞台用の設定画)を見せて教えてくださって面白かったです。
・素で面白かったです。いっぱい知ってることあったし。ちょっと近づけた感じ。「エリザベート」なんかめちゃめちゃ大好きやったし。舞台見てて「ほんまにキレイやなあ」って思ったし。最初のオープニングとエンディングの雰囲気なんかほんまに大好き。そんな人が目の前に~と思っただけで、とっても光栄でした。あと、意外なことに講師の方の学生時代はテニス部でした。いま、絵(講師の方が描かれた)を改めてみたけどほんますごい。何回ゆーねんってぐらいすごい。あとでお話ししてたんですけど(個人的に)やっぱり私の知ってる舞台のほとんどが講師の方のデザインで、私の好きなやつとかもあって聞いたら「そやろ。キレイやったやろ。」って笑顔でお話ししてました。「そでからみんなの反応聞きに行って『オー』って言うてんの聞いて『よっしゃ』と思いながら帰ってくねん」って話してました。
・すごく大きな空間を作るという責任の大きな仕事を迷わずできるというのは講師の方が自分の道を持っているからこそと思います。お客さんが舞台を見てウァーと言ってくれると『よっしゃ』と思うそうです。そういう自分の幸せみたいなのを見つけれるといいなと思いました。
夏休みに、中3対象に実施した「職業人インタビュー」に引き続き、本日は、高1対象に「職業人に学ぶ」を行いました。日頃、「勉強しなさい!」と、いくら言っても、なかなか伝わりません。そんな生徒達に、将来の夢を持ち、それを実現するためには、どのような努力が必要なのかを知る手助けになれば、と思っての企画です。今回の講師は、宝塚武庫川ロータリーから9名、卒業生4名、保護者4名の、計17名の方々にお世話になりました。この17種類の職種から2種類を選択し、1時間ずつ講義を聞きました。
高1で、既に将来希望する職種が決まっている人は、ほんの一握りだと思います。もちろん、漠然としたイメージは持っていても、その多くは上っ面だけで、実働として、どのような知識が必要であるか等、それを具体化させるには、これから自分で色々な手段を使って、調べていかなければいけません。そして、きっと初めに知るのは、その仕事の美しい部分や、かっこいい部分でしょう。それがあるから、しんどい時も、嫌な思いをした時でも、乗り越えられるのでしょうけれど。
そこで、今回のお話で、目に見えない苦労であるとか、努力というものを、実際それに携わっていらっしゃる方々から直に聞くことで、一層、職業というものに対して、真剣に考える機会が持てたのではないでしょうか。生徒達の感想が楽しみです。
高3の一般選択科目の中に、音楽Ⅲという授業があります。この授業を選択する条件として、「音楽系もしくは幼児教育系の学校に進学希望している生徒」としています。そして今年、15名の生徒が受講していました。年度当初の進路希望としては、音楽大学ピアノ専攻3名、ヴァイオリン専攻1名、音楽療法1名、ポピュラー音楽2名、ダンス系2名、幼児教育4名、小学校教諭1名、何故取ったのか不明1名…と、様々でした。しかも音楽的な能力も様々な中、授業の内容は結構過酷なものです。
前期は、2時間連続授業の1時間目は、ソルフェージュ(発声法、読譜力、聴音)をし、2時間目は、それぞれの専門実技の発表をします。幼児教育なら弾き歌いを、どうしても実技のネタを持っていない人は、自分が今一番興味を持っている曲をみんなに紹介し、曲をかけるなど、2回に1度は必ず何かしら発表しなければならないと言う大変さです。
後期に入ると、授業内容は一転し、全員で幼稚園に公演に行くための計画を立てます。本校併設の幼稚園に、授業の一環として公演させて欲しいとお願いし、快く受けていただけ、このようなことが実現できると言う訳です。演目は、毎年、授業選択者のメンバーが得意とするものを生かして決めています。今年は、ピアノを弾ける人が多く、ヴァイオリニストもいるし、声もなかなか美しい人たちが揃っていたので、合唱とピアノの連弾をしました。何と、今日が本番でした! プログラムは、ジブリのアニメより、合唱「さんぽ」「カントリーロード(ヴァイオリンのソロ付き)」「となりのトトロ」、ピアノ連弾「ナウシカより」「ねこバス(6手)」、そして最後に、アラジンより合唱「A Whole New World」を演奏しました。幼稚園のホール一杯の園児の前で、少々緊張しながらも、とても楽しく、精一杯演奏できたと思います。幼児教育志望の生徒の司会、進行でしたが、その他の生徒は、今後このような経験はもう2度と無いであろうと思われるので、本当に良い機会が持てたと思います。園児達は、「いつか自分たちも、こんなお兄ちゃんやお姉ちゃんのような高校生になりたいなあ」と、思ってくれたでしょうか…
このメンバーの内、何名かは、推薦入試により合格を得ています。しかし、これから本腰を入れなければならない人も、まだまだいます。司会者は、最後、園児に「皆さんも夢に向かって頑張ってください。」と言っていました。そうね、私達も、夢に向かって頑張りましょうね。
A 正解を2、3間増やせば判定も変わる!現役生はまだまだ伸びると考えよう!
この時期、努力したにも関わらず、模試の判定がDやEに下がって落ち込んでいる生徒がいます。しかし秋以降は浪人生が模試へ合流してきますから、多少順位が下がるのは仕方ありません。それに入
試で合格できるのは、A判定の生徒だけではありません。A判定の生徒が進学するのは一校だけです。B、Cでも十分合格できるのです。ですから、判定で悩むよりも、どのくらい点を取れば少なくともC判定以上になるのかを冷静に考えるほうが賢明です。
これまでの経験では、例えば某予備校の模試でいうと、A-B、B-C、C-Dの間はSS(偏差値)2.5ぐらいだと考えられます。ではこの2.5は実際の点数では何点ぐらいに、問題数でいえば何問ぐらいに該当するのでしょうか。
一般的に100点満点で想定すると、正答率が35%でSS50、45~60%でSS60ぐらいでしょうか。SS10の差は正答率で15%、点数では100点満点でいうと15点です。問題数でいうと6問前後、ということはあと3~4問できればSS5、あと2、3問できればSS2.5は上げられるわけです。これならもう少し頑張れば追い上げられると思いませんか?
A 秋の模試は難易度が高め。それでも以前よりできたことを確認した方がいい。
秋には、難易度が高めの模擬テストが実施されます。その結果に心配する生徒は少なくありません。そんなときはマイナスイメージを持つのではなく、以前よりもこれだけ伸びているとか、成績の伸びしろを確認したほうがいいです。それには,点数で確認します。偏差値だとどのように成績を伸ばせばよいのか、イメージしにくいのですが、点数なら具体的な目標を設定できます。また、個々の得意・不得意科目を把撞して得意な英語は20点、苦手な数学ではあと10点伸ばす、というように、各分野であと何点とれば良いのかという目標も明確にできます。とにかく現状の自分の力を認識し、これからどのように成績を伸ばせばよいのかを、データや担任の先生方の経験をもとにして、考えていくとよいでしょう。
また、この時期は浪人生と現役生の差が出やすい時でもあります。国公立大志望の生徒の中には、まだ理科と社会の2科目目まで手が回っていない人が少なくないでしょう。この時点では、一通り勉強している浪人生と、どうしても差がつきやすくなってしまいます。しかし、逆にいえば現役生はここからが勝負。とくに社会と理科は、今からでも成績を伸ばすことは十分可能です。とにかく最後まで絶対に諦めないこと。志望校の学力と自分の学力の差を、いかに埋めるかということだけです。そして、「大学に行きたい!」という思いが強いほど、願いは叶う方向にすすむものだということを忘れないでください。
A 逆転劇はたくさんあります。成績は試験当日まで伸び続けることを憶えていてください。
薬学部を目指していた生徒が、医学部に進路変更をして見事合格したり、赤点だった生徒が合格するなど、この時期の逆転劇はたくさんあります。その生徒たちに共通しているのは、志望校に絶対に合格したい! ダメかも知れないけどやってみる!という「気力」があったことです。もちろん、「集中力」も重要な「気力」 の一つ。当然「学力」は必要ですが、それだけでは合格を勝ち取るのは難しいものです。最終の模試が終わると、成績の推移は見えにくくなりますが、成績は入試当日まで伸び続けます。それが頭にあるのとないのとでも伸びが違います。「気力」を持って、入試当日までぜひ頑張ってください。
A 現役生は、辞めない限り最後まで伸びます!
この時期にセンター模試で、化学が40点しか得点できなかった生徒が、国立大理系に合格したケースがあります。その生徒には、私は教科書を読むことを奨めました。一度読み終えれば、化学という教科の全体像が把捉できます。二度目に教科書を読むときには、内容が頭に入るようになるでしょう。三度目で苦手な部分が把握でき、そこに焦点を合わせて勉強すれば、克服することも可能です。できない人は、分からないところが分かっていないから成績が伸びないのです。
また、苦手意識をもつ生徒ほど、焦って「基礎からわかる問題集」 「短期間で完成する問題集」 に走りがち。しかし、解法のテクニックよりも、教科書をじつくり読み、基礎から理解することを大切にしてください。大学に入ってから本当の勉強をするためにも、基礎を徹底することが大切です。
あきやま じん 昭和21年10月12日生 東京都出身。東京理科大学理学部応用数学科卒、上智大学大学院数学専攻修士課程終了。米国ミシガン大学数学科客員研究員、ベル研究所非常勤科学コンサルタント、東京理科大学数学科教授等を経て、 現在、東海大学教育開発研究所教授。日本テレビ「世界一受けたい授業」等にも出演している。
大学4年生の時には、あんまり自分ができないからこのままやめるのは悔しい、だったら大学院に行こうと思いました。そして主任教授のところに相談に行くと「君はずいぶんできないね。こんな成績で大学院に行きたいの? 大学院はね、病院じゃないんだよ」(笑)と言われてその大学の大学院に行くことはできませんでした。とても悔しかった。でも諦めず、新天地を求めました。外国は金が無いので無理。そこで、関西の名門国立大学を受けに行きました。一生懸命勉強していったけれども、筆記では歯が立ちませんでした。翌日の口頭試問の教室に行ったら、先生方が「キミが秋山くんか」と盛り上がっている。どうしたのかと思ったら「キミがビリだった」と言われました(笑)。恥ずかしくて逃げるように部屋を出ると、後ろから若い先生が追いかけてきて「秋山くん、ダメだよキミ、自殺なんかしちゃ」(笑)と言うではありませんか。私には全くその気はありませんでしたが、その先生がいいことを2つ言ってくれたのです。1つは「数学ではみんなビリだったけれど、英語とドイツ語は君が1番だった」ということ。私は働きながらさまざまな語学学校で学んでいたので、語学には多少の自信がありました。それが1番だったというのはとても嬉しいことでした。そしてもう1つは「君が入りたいと書いた研究室の先生は、来年の3月で定年退職して東京の大学に移る。そこを受けてみたらどうか」という情報でした。それを聞いて私はまた猛勉強をして、その先生が来るという上智大学の大学院を受けに行きました。すると10人の定員に、受験生は私1人。1人では落とすこともできなかったのでしょう、私は無事に合格することができました。でも憧れの先生にはすぐに実力がないのが露呈してしまい、「君、本当はアホちゃうんか」と関西弁で言われると心にズキンときたものです。「君を教えると眠くなる」とゼミもやってくれなくなり、たまにトイレで会うと「まだ在籍してたのか」などと言われて悔しい思いをしました。でも、悔しさをいっぱい味わって、もうダメだと思ってもつぶれちゃいけない。悔しい時は泣きなさい。そのうち時がすべてを解決してくれます。「日にち薬」というのだけれど、日にちが経つとだんだん力が出てくるから、大丈夫です。
大学院2年の時に修士論文を持って久しぶりに先生の部屋に行きました。すると先生は「君、まだいたのか」と言いながら、その英語論文を3分くらいご覧になって、「数学の論文は、少なくとも1つは新しい結果が入っていなくてはいけない」。それで終わり。これが留年決定の瞬間でした。でも、こういうことは世の中にいくらでもあります。その時に諦めてはダメなんです。そこで私は「よし、誰もやってない数学をやろう」と思い直しました。1週間後には友人の通っていたアメリカのカリフォルニア大学に渡っていました。大学院を留年して、組み合わせ数学を一生懸命勉強して帰ってきました。そしてダメもとで修士論文を書いて持っていったら今度は何も見ないで「合格」をもらいました。あんまり急に変わったので助手の先生に聞いたら、先生が「あいつは俺を恨んでいるかもしれない。帰ってきたら危険だからすぐ卒業させよう」と言っていたとか(笑)。嘘か本当かはわかりませんが、そうして大学院は修了しました。
でもその後、今度は就職口が見つからない日々が続きます。どこへ行っても「こんな業績じゃダメだ」と断られました。でも、数学はやめませんでした。生涯やる、と心に誓ったのですから。昔はずいぶん利口な人にも憧れましたが、今ではバカで良かった、と思っているんです。バカにしか見えてこない数学がある。すなわちその人にしかできないことが、どの人にも必ずあるんです。「あなたとなら、私は長くつらい旅に一緒に出掛けてもいい。あなたと一緒ならこの大変な仕事を歯を食いしばつて頑張ってもいい」そういう風に人々から思われる人間になりましょう。そして自分でやりがいがあると思う仕事を探しましょう。数学に対しては、私なりの思いがあります。私の定理は、なかなか気付かないが、言われてみると”スゴイ“と歓声が上がる命題を証明したものが多いので、小学生だって楽しめるのです。そんな定理をたくさん作りました。
最後に一言,アドバイスしましょう。皆さんにも「日々進歩ノート」をつけることを勧めたいと思います。最低5つ、昨日できなかったことで今日できるようになったことをノートに書き込んでいくのです。そして、明日はまた今日できなかったことを5つ以上できるようにしていく。こうして毎日進歩していく自分を感じながら、日々の努力が当たり前にできる自分を作って行きましょう。そうすればいつか必ず志を貫くことができると思います。(完)
「駿台『ADVANCE FUTURE』秋山仁先生激励メッセージ」から
あきやま じん 昭和21年10月12日生 東京都出身。東京理科大学理学部応用数学科卒、上智大学大学院数学専攻修士課程終了。米国ミシガン大学数学科客員研究員、ベル研究所非常勤科学コンサルタント、東京理科大学数学科教授等を経て、 現在、東海大学教育開発研究所教授。日本テレビ「世界一受けたい授業」等にも出演している。
受験に関する努力と結果という、2つずつの組み合わせを考えた時、4つの場合があります。その中で一番いいのは何かというと「一生懸命やって落ちた」でこれが私の心ではベスト1です。2番目は「一生懸命やって受かった」。最悪なのは「勉強しないのに受かった」というものです。今後の人生の中で、努力をすることができる人間になれるかどうかということがとても大事なことなのです。正念場、後がない、そういう状態になった時、人間というのは本性が表れます。それでも自分の意志でひたすら頑張ることができる人間かどうか。それが重要なのです。
私は滑り止めの大学に行って、いろいろな労働をしながら自立しなくてはと思いました。畑の中の3畳一間の古いアパートを借り、ポケットには500円しかなかったけれど、これからは自分で全部やっていこうと思いました。それくらい、心意気だけはありました。
私が後年最初に海外の大学で教えたのはアメリカのミシガン大学というところでしたが、ここの学生はみな、驚くほど熱心でした。その理由は明白で、彼らは学費を全て自分で稼いでいたんです。欠席する学生がいないから、出席などとる授業はありません。先生が少しでも始業ベルに遅れて教室に入ると学生の方が怒る、そんな学校でした。自分の人生だから自分でやるというのが基本になっているんですね。世の中につらいこと、大変なことはたくさんあります。でもあえて、大変なことは自分のところに集中して来い、というくらいの気構えを持ち、それをいつも笑額でこなせる、そういう人間になりましょう。世界の人々から信頼される人というのは、そういう人なのです。自分だけ良ければという発想はダメで、世界のみんなと一緒にやっていくという世界では当たり前の真実に立ち戻って考えることが大切なのです。
働きながら大学に通ったので生活はかなり大変でした。君たちのほとんどは、保護者の協力を受けて進学を考えていると思います。でもそれを当たり前だなんて思っていたらきっと学業は成就しないし、人生も失敗する。日本の大学に行く学費があれば、中国では10人の学生が進学できるんです。進学できる感謝と重みをよく肝に銘じて欲しいと思います。
女優の檀ふみさんのお父さんは、檀一雄という有名な作家です。そのお父さんが彼女のために書いた色紙には「お前の人生が多難であることを祈る」と書かれています。その言葉をそっくり、私は皆さんに贈りたいと思います。諸君の人生が多難であることを祈ります。苦しい思いをしながら、人の心の痛みがわかるようになる、優しくなる、たくましくなる。倒れても倒れても起き上がって前進の一歩を踏み出せるような、責任感があって勇気のある、そういう自分を今日から作って行きましょう。
大学では随分頑張って勉強したけれど、残念ながらなかなか道は拓けていきませんでした。挫折の連続で、もうやめようかと何度も思ったけれど、その度に福地先生の言葉を思い出しました。一生、投げ出さない、ということを心に誓ってきたわけだから、悔しくてやめられない。皆さんも、悔しいという気持ちは決して忘れないでください。半年経ったら入試が終わった時の屈辱を忘れている、というようではダメです。悔しさはずっと心に溜めて、そして悔しさをバネに、次のステップに跳ね上がる。屈辱をバネに生きるのです。そのバネを持つためには志を高く抱き、失敗、絶望、そういうものをたくさん経験した方がいいのです。一生懸命やって努力のコツは覚えた。だけど運悪く落ちた。それでもいいんです。努力する人間になれたのだったらおめでとう、と言えます。だけビ努力しないで適当に受かってしまったり、落ちたり、それでは何も残りません。(つづく)
「駿台『ADVANCE FUTURE』秋山仁先生激励メッセージ」から
あきやま じん 昭和21年10月12日生 東京都出身。東京理科大学理学部応用数学科卒、上智大学大学院数学専攻修士課程終了。米国ミシガン大学数学科客員研究員、ベル研究所非常勤科学コンサルタント、東京理科大学数学科教授等を経て、 現在、東海大学教育開発研究所教授。日本テレビ「世界一受けたい授業」等にも出演している。
私は才能に恵まれず、頭も悪い、記憶力も悪い、努力もできない、知能検査も悪くて普通学級にはついていけないのでは、とまで言われた子どもでした。母は大変に教育熱心だったのでとても心配して、5歳の時にカウンセリングの先生に相談に行ったこともありました。その時の評価もあまり芳しくなく、「この子はあまり親の鋳型にはめてはいけない。お母さんの期待通りに子どもが育っていくとは限らないから、もっと自由にさせてあげた方がいい」とアドバイスされたそうです。しかしそれからしばらく経って小学校6年のとき、母の勧めで私立中学を受験することになりました。夜12時まで頑張って勉強しましたが、結局すべての受験校に落ちてしまい、それからは授業中もちゃんと先生の話を聞かない、遊び呆ける、というような子どもになつていきました。成績も急下降してほとんどビリ。この当時、私が1番だったのは出席番号と2.0の視力だけでした(笑)。
また高校受験ではその地域で名門と言われた高校1本だけを受けて見事に落ちてしまいました。その時はたまたま新設間もない私立高校があって、なんとか高校生にはなることができました。
中学生までは自堕落で、意志薄弱で、自己中心的で自分のことしか考えない、そしてうまくいかないとみんな人のせいにする、逆にうまくいった時は全部自分の手柄にする、今思うと最悪の子どもでした。
高校生になつて一時反省したのですが、今度は担任の先生との相性が悪かったのです(笑)。「すでに義務教育ではないのだから」と厳しく指導する、ラッキョウというあだ名のこの先生は、今にしてみると熱心でいい先生なのですが、あの頃は嫌いでした。劣等生にとって熱心な先生というのは、自然界で言う天敵みたいな存在でしたから。
でも、その中で福地先生という、できない生徒に対しても分け隔てなく指導をしてくれる先生に出会いました。福地先生は数学の先生で、「数学という科目を通して、考える力を育むことが重要なんだ。考えるということが習慣として身につけば、必ず成功するんだ」といつも言っていました。しかし生来、ものぐさな私は、考える力をつけるなら将棋でもよかろうと勝手に考えました。そこで、授業中に友達と将棋をやっていて、先生を烈火のごとく怒らせたこともありました。「勉強ができないのはしょうがない。だけど一番いけないのは授業に積極的に参加しようとしない、その意欲の無さだ」と叱られました。またある時、補習を頑張ったご褒美にと言って先生がご馳走してくれたラーメンライスの味は45年経った今でも覚えています。人数が多かったので5人で1つのラーメンをおかずにご飯を食べたのですが、先生ありがとう、という気持ちとともに今でも忘れることはできません。
高校時代はそんな成績でしたが、福地先生に憧れて数学者になりたい、と思いました。大学の数学科に行きたいと福地先生に告げると、しばらく黙っていた先生はこう言いました。「本当にやりたいと思っているのなら、2~3年で俺には向いていないとか難しすぎるとかいう泣き言は言うなよ。人生を賭けてやれ」。人生を賭けて、ということは絶対やめない、ということです。そしてその言葉を胸にいろいろな大学の数学科を受けましたが、行きたい大学は落ちてしまいました。(つづく)
「駿台『ADVANCE FUTURE』秋山仁先生激励メッセージ」から
あきやま じん 昭和21年10月12日生 東京都出身。東京理科大学理学部応用数学科卒、上智大学大学院数学専攻修士課程終了。米国ミシガン大学数学科客員研究員、ベル研究所非常勤科学コンサルタント、東京理科大学数学科教授等を経て、 現在、東海大学教育開発研究所教授。日本テレビ「世界一受けたい授業」等にも出演している。
私は10年くらい前まで駿台で講師をしていました。予備校というと高校や大学に比べて教育の補助機関的な感覚で見られがちですが、国内をはじめ世界の数十カ国で講演をしてきた私の体験を踏まえてみても、一番真剣勝負で教えたのではないかと思っています。それは教え手も習い手も本気だったから実現できたことだと思います。
その他、世界各地で行った講義の中で印象に残っているのは中国の大学です。1980年代に教えた時の中国の学生は素晴らしく熱心でした。英語で専門の数学の講義をするのですが、大学1年生がそれを殆んどすべて理解するのです。日本とは大分、状況が違うので「何か特別な英語の訓練をしたのか」と質問すると「私たちは高校で3年も英語を勉強したんだから、できるのは当たり前です」と答えが返ってきます。そして私が貸した専門書を、学生たちは手分けをして一晩で書き写し、自主セミナーを行うという、熱心さです。そんな志の高い学生たちでしたので、教師も自ずと力が入りました。
志を高く持つ、というと札幌農学校の初代教頭となったクラーク先生を思い出します。彼は当時アメリカのマサチユーセッツの農科大学の学長をしていました。その頃札幌では新たに農学校を作ることになり、今後の日本の農業を発展させるためには人材、特に若者たちを育てることだと考えました。そこでクラーク先生の評判を聞いて日本国政府は招聘の手紙を書きました。クラーク先生は学長の職にありながら、その熱意に動かされて来日してくれたのです。当時の農学校では15~18歳くらいの若者たちが学んでいました。開拓間もない北海道は土地が肥沃ではないし、暮らしも貧乏だし、たいして頭も良くないし、さりとて他の特技もない。彼らは自分の将来に不安を感じていました。
そんな学生たちとクラーク先生は寝食をともにしながら「君たちは何ゆえにこの世に生を受けたのか。将来、何を成すべきか」 こういう哲学的なことを日々、問い掛けたそうです。最初のうちは戸惑っていた学生たちも、そのうちクラーク先生の熱意に影響されて「この世に生を受けた以上、世のため人のためになることをしなくてはいけない」と思うようになり、頑張りはじめたそうです。そしていざ帰国することになった時も先生は「一緒に過ごした日々を忘れることなく初志を貫徹してほしい。そのためにはひたすら努力することです。先生や親の助けがあったとしても、最終的には自分自身、自分の意志と努力、踏ん張りによって人生を作るのです」と激励したそうです。見送る学生たちに向かって最後に言ったのが有名な「Boys,be ambitious!」という言葉です。クラーク先生は「本気になって自分のやりたいことや夢に向かって邁進しなさい」と言いたかったのではないかと思います。その言葉を胸に、残された学生たちはさらに頑張りました。国際連盟でユネスコの基礎を作った新渡戸稲造、全国に日曜学校を作った内村鑑三、北海道帝国大学付属植物園の初代園長で植物学者として世界的な業績をあげた宮部金吾などが、クラーク先生の思想を受け継いだ学生です。彼らは決して、いわゆる「偏差値の高い」というタイプの学生ではなかったけれど、自分の目標を決めて、努力の方法をしっかり体得して花開いたんです。若者の数だけ夢があり、夢の数だけ輝かしい将来がある、明日がある。そう信じていたのです。才能は努力とともについてくるのです。生まれ落ちた時に神様から授かった才能を持っている人もいるかもしれませんが、100万人のうちの99万9999人はそんなものは持っていません。だから努力をしなければ落ちていくし、努力すればそれなりにちょっとずつ良くなる。人生とはそういうものなんです。
皆さんも、これから何をしたいのか、その「人生の第一志望は断じて譲らない」とい気持ちを持ち続けて欲しいと思います。その第一志望は大学の第一志望という小さなことではなく、自分は人生のスパンでやりたいことを必ず成し遂げる、という強い思いであって欲しいと思います。(つづく)
「駿台『ADVANCE FUTURE』秋山仁先生激励メッセージ」から
「働く」って何だろう?
来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)は前年を2.3ポイント上回る68.1%で、3年連続の改善となったそうです。調査を始めた97年春以来、3番目の高水準。
高校生の場合は、求人数が約28万5千人で、前年比同期21%増の大幅な伸び。内定率(9月末現在)も4年連続で改善し、48.4%と5割に迫ったようです。(厚生労働、文科省両省のまとめ)
このような「景気回復」のかけ声の中、某大学のHPに就職活動をする在学生対象に「フリーターやニートになっては人生台無し」などと就職担当の方が鼓舞する意図で掲載されたものが、外部からの指摘で削除されたとありました。(朝日新聞11月29日)
「労働」という言葉は西欧では「Labor」、聖書では「苦役」を意味します。エデンの園で、労働する状態にいたのに、そこから出て行かざるを得なくなった。罪を犯したために、人間は働いて罪を償わなければならなくなった。欧米では仕事に対して償いや罪といった暗い意識がつきまといます。労働はもともと苦役なんです。
しかし、レヴィ=ストロース(フランスの人類学者)は、日本においてはまったくそれが感じられないと言うのです。彼は、人形作り、焼き物、塗りなどいろいろな職人に会い話を聞いていますが、誰もが「仕事をすること自体が楽しく、うれしい」と語ることに大きな驚きを感じています。仕事で何かの成果が表れてくるというのは、果物が実るのを見るようなものだから、とみんなが口をそろえる。小さな町工場のおじさんたちまで、そう語ったと。
その観察は正しいと私は思います。日本人にとっては、農民から職人、町工場の技術やさんからサラリーマンまで、働くことは一種の自己実現であり、創造なんですね。心の奥底にそういう労働観が存在しています。
近代になると、目標達成のために懸命に働く産業労働が入ってきたけれど、それでも日本人自身は欧米人が感じるほど労働が苦役ではない。自分たちのことをワーカーホリックなどとは思ってもいないでしょう。
近代産業が入ってくる以前の江戸時代では、人々の労働時間は1日4~5時間ほど。職人たちは自分に与えられたポジションで全力を投入して自分を実現しようとし、そのことがうれしかったから、下駄の職人なら下駄を彫りながら喜びを感じていたのです。芸術家として仏像を彫るのではなくて、下駄が仏様だと思って心を込めて彫る。それが生きる喜びに成り得るわけですね。現代人は、近代の労働観に縛られているところがありますが、でも、根本には古い精神層が生きていて、簡単に消えないと思います。
日本人はいま、労働観も含めて根本的なものの考えを作り直していかなければならない時期に差し掛かっています。そのためには、日本人の自然な心性に残っている原型に戻ってみなければならないでしょう。
本日で定期考査も終了し、高校3年生はいよいよ大学一般入試に向けてまっしぐらに突き進みます。
テスト終了後、多目的ホールで「願書頒布会」を行いました。
この会は、11月中旬に生徒各自がそれぞれ申し込んだ各大学の願書(一般入試用)を頒布する会です。このような頒布会を始めて今年で4年目になります。今年は全体の申込総数が例年に比べて減少しました。今年の3年生は受験校数をおさえ気味なのかと少々心配になって、生徒に聞いたところ、夏のオープンキャンパスや、大学展の会場などですでに入手済みとのことでした。
「今日は迷っていた滑り止めの願書をもらいにきました!!」
「・・・・」
受験生としての意気込みは十分です。
明日・明後日は全員そろっての最後の模擬試験、来週月曜日からは特別授業の開始です。センター試験まであと50日。進路実現に向けてあらん限りの努力を期待しています。