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2011年06月30日

卒業生に学ぶ(11)

ue.jpg教育実習生(神戸学院大学 法学部)
〔生徒感想〕
・努力を惜しむことなく自分のベストを尽くしていくことはとても大切だと改めて感じた。あきらめずに最後までやり遂げることの大切さを忘れていることに気づかされた。

・大学を目指すなら日々こつこつやるのがとても大切なんだと分かった。いろんな学部があって楽しそうだ。私立大学は有名人が多いのはいいと思った。

・理科や数学において、実験が好きなので、沢山できるというところに魅力を感じました。人数も多い分、いろんな人に出会えて、広い世界を見られる所はいいと思いました。同じ目標に向けて頑張る人も見つけられるだろうし、いいと思いました。


2011年06月29日

卒業生に学ぶ(10)

卒業生(関西学院大学 理工学部)mi.jpg

〔講師感想〕
もう少し高校1年生に興味があるお話をした方が良かったのかも知れませんが、こういう世界もあるのだと知ってもらえたらいいと思い、専門的な話もさせてもらいました。大学生としての本質を知ってもらえるようにと考えていました。
今日の話が本格的に体感できるのは、5~6年後になるかと思いますが、「そんなこと言っていたな」と思い出していただけたら幸いです。

〔生徒感想〕
・最先端のことを教えてもらえたので楽しかった。将来、ドラえもんやアトムができるかも知れないと言っていたとき、本当にそんな将来が来てほしいと思った。

・生物の脳についてや情報科学科についてよく分かった。生物らしい知性がどういうものか調べてみたくなった。

・情報科学と聞くと普通にコンピューターだけを使うと思っていましたが、生物などの情報処理を調べるなど、生物を調べたりすることを初めて知りました。ロボットに生物の脳をつけてサイボーグを作ったりしていてとても興味の持たれる話でした。

・自分は情報処理というのに少し興味があって、この先輩の話を聴きに来たのだけれど、同じ情報処理でも生物のことを中心に調べているのだと聞いてとても驚きました。この話を踏まえて、自分のやりたい事は工学部だけにしかないわけではないことが知れたと思うので、これから自分の行きたい学部、学科を見つけていきたいです。

2011年06月28日

卒業生に学ぶ(9)

卒業生(大阪大学 医学部 保健学科)saku3.jpg

〔講師感想〕
今回で3回目の講演でしたので余裕を持って話すことが出来たと思います。生徒の皆さんが終了後に質問に来てくれたのがとても嬉しかったです。専門的な話題が多かったにもかかわらず熱心に聞いていただいて有り難うございました。雲雀から熱意ある後輩が入学してくることを楽しみにしています。

〔生徒感想〕saku.jpg

・講師の先生は学科のことはもちろん阪大の施設を説明してくれたり教科書を持ってきてくれたりしたのでとても参考になりました。理系は忙しそうだけど頑張ろうと思いました。

・しっかりやらないといけないのを実感した。数学が出来ないのは練習不足!とズバッと言われたのは心に強く残った。私自身数学があまり出来ていなかったので耳が痛かった。

・放射線について深く教えて貰うことが出来ました。自分の夢を明確に出して数学は出来て当然、英語は出来ないと通用しないということを改めて感じました。

・講師の先生は高い志を持って目標もしっかりあるので目標があることはやはり大切なんだと感じた。

・講師の先生の考え方が先を見据えていると思った。病気になった人よりも病気になる前の人から病気を見つけるという考えは今まで僕にはなかったものだった。

・人と接することを学ぶ、自分の将来を考える、今できることを実行する、この3つが高校時代にすべきことと聞いてすごく印象に残った。写真があって説明も分かりやすかった。すごく楽しそうだった。

2011年06月27日

卒業生に学ぶ(8)

教育実習生(甲南女子大学 看護リハビリテーション学部)simi.jpg

〔講師感想〕
 どんなことを話せばいいか分からず、1回目はパンフレットにそった話しかできず、実体験の話をすることができなかった。話がまとまっておらず、生徒が分かりにくい話になってしまった。
2回目は実習の話や大学でどんなことを勉強しているかについて話をしたが、生徒にうまく伝わっているのか、1回目のこともあったので不安だった。2回目は男子もいたので、大学のことはなるべく話さないように工夫して行った。
聞きに来てくれた生徒は、みんな静かに聞いてくれていて、2回目に来てくれた生徒は質問をしてくれて、実習のことや採血などの話をすることができた。

〔生徒感想〕
・患者さんとのコミュニケーションの取り方の大変さ、コミュニケーションが取れたときのうれしさが分かった。看護師さんの仕事は大変なのだと思った。あと、看護を大学で勉強するだけで3つの資格を取れることは驚いた。

・すごく設備が整っていて、豊かな環境なのだなと思いました。実習も充実していて有意義な時間を送れそうだと感じました。分かりやすくて良かったです。

・高校3年では、部活と大学入試を区別して勉強しなければいけないと思った。少し不安ですが、頑張って勉強に取り組みたいと思った。私は助産師になりたいので、まず、看護師の国家試験に受からなければいけないと思いました。

・看護学科は実習が多くていろいろなことを学べると思った。いろいろな実習を経て、看護師さんになるのだと思った。採血の練習をすると聞いて、私はその勇気がないから、看護師には向かないかなと思った。

・甲南女子大学の看護学科の授業内容や、助産師、看護師になるまでの手順を知れて、とても勉強になりました。受験勉強はやる気が出ないとできないものだと話されていたので、私ももっとやる気を出していきたいです。

・看護学を学ぶのは面白そうだけれど、大変なことがたくさんあると思った。本当に看護師になれるかどうか不安です。資格がたくさん取れそうなのでいいと思う。

2011年06月25日

卒業生に学ぶ(7)

教育実習生(京都造形芸術大学 キャラクターデザイン学科)iti.jpg

〔講師感想〕
自分が高校1年で、大学のことを聞いていた時、「まだ高校生だし、大学のことなんか何も決めてないよー。」と思いながらだったな…と思い出し、少し懐かしい感じがしました。今は、授業時間も多くなり、なかなかクラブや自由に過ごせる時間がないという子もいるかもしれませんが、色々な事をやって、自分の好きなことを見つけて、それを学べる大学に行けるといいなと思います。
〔生徒感想〕
・CGデザインやストーリー制作が好きなので、大学の授業の内容を聞いて楽しそうな大学だと思った。

・大学に行ったら自分の好きな事ができるので、すごく楽しそうだなぁと思いました。早く大学に行きたくなりました。

・大学受験はもちろんのこと、受験勉強のために今からコツコツ勉強していこうと思った。自分の好きな勉強をするために、色々考えて、行く学部を選ぼうと思った。

・大学受験で必要な勉強も、その後も重要になってくることや、高校でやっていること(趣味、習い事)が無駄にはならないということを聞いてとても参考になりました。

2011年06月24日

卒業生に学ぶ(6)

教育実習生(大阪大学 外国語学部)kai.jpg
〔生徒感想〕
・デンマーク語がすごく上手だった。また、発音がすごく難しかった。日本語教師についてよく分かった。ときどき、少女時代とかの話が出てきて面白かった。私も外国語を学びたいな、と思った。すごく勉強になったし、興味がわいた。

・私がこの講座を選択した理由は、自分の志望校でもあり私が文系だからです。今日の話を聞いて、まだ学部を選んでいる最中なので、非常に参考になりました。また、ゆっくりパンフレットを読んで考えたいです。

・デンマーク語で「マッチ売りの少女」の朗読は、「全然何を言っているのか分からない」という第1印象でした。日本語教師(外国人に日本語を教える仕事)を少ししてみたいと思った。「日本人の知らない日本語」の舞台でもあり、前から興味はありましたが、さらに興味が深まりました。

・デンマーク語が国立大学では阪大しかなくて、私も外国語には興味があって、留学とかもしてみたいなと思っていたので、私もそういう希少価値な外国語を学んでみたいなと思った。英語は分かっていないとだめらしい。

・私は大阪大学の外国語学部に興味があったので、今日、話を聞けて良かったです。英語や中国語にしか関心がなかったけれど、先生のように人の学ばないような言語もとても面白そうだと思いました。ありがとうございました。

・初めてデンマーク語を聞きました。大阪大学では、2つの外国語を学べると分かり、楽しそうでいいなと思いました。いろんな外国人と交流ができるし、小さな大使みたいな役割ができると分かったので、やってみたいなと思いました。他の国の言葉をスラスラと話せるのはかっこいいなと思いました。

2011年06月23日

卒業生に学ぶ(5)

教育実習生(大阪音楽大学 音楽学部)wasa.jpg

〔講師感想〕
 1回目は緊張してしまい、うまく話をすることができなかったのですが、2回目では、監督の教諭のアドバイスのおかげであまり緊張せずに話すことができました。音楽大学はあまり視野に入れている生徒は少ないと思うのですが、私にとってのピアノみたいに生徒自身にとっての何かと置き換えて個々で色々考えてもらえたらなと思います。今までめったに人前で話をすることはあまりなかったので、今回良い経験ができて良かったです。ありがとうございます。

〔生徒感想〕
・私は、3歳からバイオリンをしています。音楽大学について考えたのは、高校に入ってからで、まだはっきり将来を決めたわけではないのですが、今とても悩んでいます。
今日先生の話を聞いていつも悩んでいたことを先生も同じように経験していたのだなと少し気持ちが楽になりました。

・ピアノと勉強をメリハリつけて両立しているのがすごいと思った。音大も心理学や体育があるというのを初めて知った。私もピアノと勉強をうまく両立したいと思った。

・自分も中学の時、自分のために音楽をやっていて、人のために音楽をやると考えたことがなかった。たしかに人のためにやる音楽も結果として自分のためだと思うので共感できた。

・「努力すれば夢は叶う」という言葉がとても心の支えになった。正直、今まで才能がある人じゃないと夢は叶わないと思っていたけれど今日の話で自分も努力すればできるかもしれないという思いがわいた。これからくじけそうになった時は、今日の話を思い出そうと思う。

・先生は、小さい頃からずっと頑張ってきたピアノを、今も努力しながら続けていると聞いて、本当に尊敬した。私も小さい頃から好きで続けているものがあるから、これからも努力して、先生みたいに自分の夢に向かって頑張っていきたい。

・私は、中学の初め普通の高校にいくか音楽の高校に行くか悩んでいたことがあります。でも、今はここにきてよかったと思うので、話を聞いて、後悔をしないようこれからは一生懸命自分の好きなものに打ち込んでいこうと思うことができました。

2011年06月22日

卒業生に学ぶ(4)

教育実習生(日本体育大学 体育学部)ik.jpg

 
〔生徒感想〕

・「日本体育大学」としてのイメージが幅広くなった。今ゴルフをやっているので、努力して日本体育大学に入ろうと思う。大学生活すごく楽しそうだと思った。またこれから先自分の実力を伸ばしていきたい。全く知らないことがいっぱいだったのですごくいい機会だった。

・先生と同じ「体育教師」になりたいじぶんにとってはとても興味深い話であった。オリンピックメダリストの教授というのもとても興味がわいた。この学校も先の進路について視野に入れていこうと思う。

・日本体育大学はスポーツ選手をたくさん輩出していてすごいなと思った。それに色々なスポーツに出会えるとわかったし。スポーツ科学の研究などもあって楽しそうだと思った。受験勉強も早めからした方が良いということがわかった。

・日本体育大学について最初は体を動かすことがほとんどの大学と思っていたけれど、話を聞いて心理学などといったことも学ぶらしいので、日本体育大学に興味を持ちました。

・やらなければならないことは後回しにせず、やってしまわないと後がしんどくなるのでしっかり計画をたててやろうと思った。

2011年06月21日

卒業生に学ぶ(3)

教育実習生(関西大学 システム理工学部)hase.jpg

〔講師感想〕
高校1年生という早い時期から、大学を意識させることは素晴らしい。しかし、全く興味のない学生もいるだろうし、難しいところだと思った。

〔生徒感想〕
・僕は将来建築関係の仕事に就きたいと思っていたので、先生の説明はとてもわかりやすかったです。勉強と部活を両立させて、いい大学に行きたい。

・これから高校生活で役立つ話だった。部活だけでなく、勉強も部活と同じくらい頑張らないといけないと思った。受験勉強中は遊んだりしていても、家に帰ったら勉強しないといけないと思ったりして楽しめないが、親や友達のありがたみが分かるらしい。

・「後悔しないように常に100%で」「感謝して過ごす」「関西大学は英語が大事」「女子は少ない、就職率はよい」などの話を伺い、機械工学は幅広い勉強が出来るので楽しそうだなあと思った。授業をしっかり聞くのが大事だと思った。勉強も部活も100%で頑張ろうと決心した。

・「勉学とクラブは両立できる」「受験勉強は苦しいと思うが、たくさんの人に感謝できる」などの話も聞いた。やはり、志望校を決めるのは早いほうがいいようだ。機械工学は幅広い分野を学ぶことができるらしいので、たいへん興味を持った。関大は近いので、行ってみたい。

・これからの高校生活で役に立つ話だった。部活だけでなく、勉強も部活も同じくらい頑張らないといけないと思った。受験勉強中は親や友達のありがたみがわかるという話も印象に残った。

2011年06月20日

卒業生に学ぶ(2)

教育実習生(京都女子大学 現代社会学部)naga2.jpg


〔講師感想〕
 人数が少なかったのでアットホームなかんじでよかったです。質問はでにくそうなので、あらかじめ考えておいてくれたらありがたかったです。

〔生徒感想〕
・どこの大学に行くかではなく、何をするかが大事なんだということを感じた。高校3年間はあっという間で、大学4年間もそれ以上にあっという間だそうだから、いまからしっかり全力で勉強、部活に取り組んでいきたいと思う。

・私は正直、いままで女子大のことを全く知らなかったし、考えたこともありませんでした。でも先生が大学じゃなく、学部をどこにするのかが大事だというのを聞いて、いろいろな大学についてもっと知ろうと思いました。

・現代社会学部のなかでもいろいろなテーマについて研究している人がいると聞いて、自由なかんじでいいと思った。今は勉強だけでなくいろいろなことに取り組もうと思った。

・まず、高1・2・3と高校生活を見直して、自分の夢中になれることを見つけようと思った。自分がなりたいものややりたいことを探してそのために頑張る。

2011年06月18日

卒業生に学ぶ(1)

6月8日に高校1年生を対象に『卒業生に学ぶ』講習を行いました。
教育実習生や卒業生に来校し、大学の専門分野や大学生活の話をしてもらいました。
興味のある専門分野を聴講しているため、在校生は具体的なアドバイスをもらうことで自分の進学についてより現実化したようです。教育実習生と卒業生の講習した感想と高校1年生の聴講した感想文をブログ掲載します。

教育実習生(立命館大学 経済学部)ii.jpg

〔講師感想〕
 来てくれた生徒がとても熱心に聞いてくれていたので、嬉しかったです。
生徒達が大学の話を聞きたいのか、学部のことを聞きたいのか、大学生活についてききたいのかよくわからなかったので、聞きたかったことを伝えられたか不安ですが、少しでも高1の生徒に役に立つものになっていれば嬉しいです。貴重な機会をありがとうございました。

〔生徒感想〕
・経済学もおもしろそうだと思った。実際に大学に通っている人の話を聞くのはやっぱりいい刺激になった。そして、説得力があった。逃げずに向き合うことが大切!

・学校で言われていることと同じだったけど、学校の先生よりも説得力があって、とても参考になりました。先生は笑顔が絶えなくて、大学は楽しいところなんだなあと感じた。

・「やりたいことを見つけられる大学に行こう」ということばが印象的で、私もそうしようと思った。大学に対する心構えや楽しさなどがわかりやすく知ることができたのでよかった。

・英語はすごい大事で頑張ろうと思った。つらいことがあっても逃げずに向き合っていくことが必要で、それを乗り越えたら次の自信につながるということばが印象的にのこったので、私もそれを実行したい。

2011年06月16日

慶応大学・東京大学見学会感想(10)

M君(H1)
 1日目は5時間近くも交通機関に乗りながらも、非常に充実したものでした。なぜなら、SFCでは、大学のあまりの大きさに驚き、大学のイメージをより具体化したような気がしました。また、夕食後の先輩方からの話では、普段では聴けない大学の裏側や先生の性格、昼寝と身長(?)の話を聞けました。僕は聴いていると、みなさんはみんな「勉強を楽しんで」いることが分かりました。今の僕には分かりませんが、とにかく今は、授業をしっかり聴き、わからないことがあれば家に持ち帰らず、質問をし、宿題をするべきであるといっていました。だから明日からそうしていきたいと思います。
 2日目の東大五月祭は、あいにくの雨だったけど、化学生物の「自己再生力」や「カーボンナノチューブ」、「クロスカップリング」、「マイクロ化学チップ」を見てみて、やはり化学と生物は強いつながりをもっているんだとわかりました。東大とSFCの生協の大きさを見て、大学と高校の違いを見せつけられたような気がしました。
 この旅行は、普段の生活では絶対に手に入らないものを手に入れることができたと思います。強いて言うならば、天候が悪かったぐらいでした。したがって、来年も同じようなプランで、自分の後輩にも行ってもらいたいです。
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2011年06月15日

慶応大学・東京大学見学会感想(9)

I君(H1)
 1日目のキャンパス(SFC)の見学で、大学の外見を見たとき、高校との違いを感じました。その違いをうまく伝えることができませんが、一言でいうと「世界観の違い」です。「世界観の違い」というと大げさすぎるかもしれません。ものを見る視点が違うと思いました。案内役として迎えてくれたH先輩とI先輩の説明が上手で、わかりやすく、とても有意義な時間を過ごせました。お二人の話を聴いていると、「大学は厳しい」というイメージを持っていたのですが、「自由」「楽しい」というイメージが加わり、大学へ行くことの楽しみを覚えました。
 夕食中、となりに座ったN先輩とたくさんお話をして、大学のことや受験のことをいろいろ教えてもらい、僕の高校生活に新たなページが足されました。夕食後にもたくさんの先輩方と話し、大学や受験、雲雀丘のO先生とT先生のテストの癖、O先生と先輩方の過去のお話、身長と昼寝の話など、たくさんの情報をいただき、有り難かったです。
 東大見学では、昨日と続いて雨のため、なかなかいろいろな場所へ行くことができませんでしたが、それでもみんなの元気(熱意?)みたいなものを感じました。クロスカップリングや光触媒など説明してもらいましたが、ちんぷんかんぷんでした。でも、丁寧にわかりやすく説明してもらったおかげで、所々わかりました。見回っていると、バンドだったり、コスプレだったり、「本当に東大生?」と思ってしまうような人々がたくさんいて、やはり、すべきことがしっかりできるから自由に活動しているのだろうと思いました。展示でも、1つのことを細かく分析して、そえを応用したり、おもしろい実験、簡単な創作など、いろんなヒトが楽しめる工夫がしっかり施されてさすがだと思いました。
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2011年06月14日

慶応大学・東京大学見学会感想(8)

Kさん(H1)
 初めて大学の見学会や、仕組みを詳しく知ることができました。SFCでは、階段のようになっている教室や、高校や中学と変わらない普通の教室を見ることができて、ああこれが大学かと思いました。あまりつくりとか内部の様子とかが、中学や高校と大差なくて、違うのは無線ランが通っているくらいだったので、親近感を得ることができました。
 現役の大学生や大学院生から大学のことについて聞くことができて、良かったと思います。現役東大生から色々な大学の学部についてや、勉強方法についてアドバイスをして頂いたので、貴重な体験ができました。
 私が将来進みたいと思っている文学部についても、経済方面や、日本文学、海外文学のことなど色々細かく、奥が深いと思いました。今までは、ただ単に漠然としたイメージしか持っていなかったので、これを機会に進路の視野が広がればなと思います。そして、文系でも文Ⅰとか文Ⅱに分かれていて、何が何やらさっぱりでした。工学部でも、宇宙工学とか、○○工学とかすごく細かくなっていて、多分何か違いがあるのだろうけれども、私には正直分かりませんでした。農学部でも、田んぼを耕すとかそういうの意外にも、バイオテクノロジーや遺伝子をいじる学問などあったので、機会があればゆっくり調べてみたいです。
 そして、東京大学の五月祭は、雨が降っていたにもかかわらず、すごく活気であふれていました。実験の様子も見させて頂いたし、パネルで説明して頂いたので良かったです。パネルに書いている一語一句が何かとても次元が違うもののように見えました。宇宙についてや、放射能についてなど、普通全然深く考えないものがきれいに式や図で表されていて、ああ頭が良い人はやっぱり考えることも桁違いだと思いました。私は多分文系に進むだろうから、理系のそんな宇宙のことやら何やらは教えないでしょう。でも、世の中には色んな学問があって、色々な大学があるから、初めからこれ、と一つのものしか考えずに、幅広い視野で見ていきたいと思いました。
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2011年06月13日

慶応大学・東京大学見学会感想(7)

Hくん(H1)
 東京で慶応大学に行って、先輩の話を聞いたり学食を食べたりして、大学のことも分かったし、とても楽しかった。
 夜ご飯の後、明治大学や東京大学の方と勉強や学校のことをいろいろ話して、勉強をやっていてよかったこととか、先輩の高校生活の話で共感することもあったし、先輩の考え方を教えてもらうことができてよかった。
 東京大学の五月祭は、いろいろなお店があって楽しかった。
 また、こういう機会があるときは行きたい。
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Kさん(H1)
 今回の見学で、大学に対する考えが少し変わった。
 昨日までは大学に行く意味が全く分からなかったけど、少しは気づけたと思う。
 雲雀の卒業生の方、進路指導部長の先生の教え子の方との交流が、何よりも私にとって大きかった。
 もし、また今回のような見学会をするなら、この先輩方と生徒の交流は絶対にしてほしいと思う。
 これを機に、全国に目を向けて大学を決めたいと思った。
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2011年06月09日

慶応大学・東京大学見学会感想(6)

Nくん(H1)
 帰りの新幹線に乗っている今、この宿泊行事に参加して、自分の勉強や他のいろいろな事柄に対する姿勢が変化しているのを感じることができたり、大学生活のイメージを今までよりずっとうまくつかめて、とても充実した時間を過ごせたと思っています。
 より具体的な感想を、順を追ってしていくと、まず、初日の新横浜行きの新幹線で、このルーズリーフに自分の聞きたいと思うことを書くということは、この行事におきての大学や、大学生活に対しての自分の興味や関心の向いている方向を定める、または、自覚するとてもいい準備になったと思います。これがあったので、この後の活動で、自分の見るべきものが分かりました。
 初日の昼過ぎに、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスに着くことができました。湘南藤沢キャンパスを一目見て、慶應義塾大学のごく一部らしいですが、その大きさに圧倒されました。その施設や設備を見てまわり、こんなんことを言っていいのか分からないけど、高校との質の違いや規模の違いの大きさに、とても驚くと共に、自分がこのような環境で生活しているという将来をうまく想像できないでいました。けれど、やはり、どうせ大学に行くのなら、設備のしっかりと整っている大学に行きたいという思いを感じました。
 初日の夜、夕食は全体としてはおいしく、和風の料理で統一されていたので、デザートが、和菓子ではなくプリンだったのがとても不思議でした。その後の大学生の方々とのお話の時間は、少人数対少人数で話をすることができ、自分にとってとてもためになるよい時間を過ごせたのではないかと思います。
 その具体的な理由は、僕がした質問を聞き(質問は話をしている途中で思いつくのも、たくさんありましたが、一番初め最も緊張する話し出すときに、スムーズにできたのは、新幹線の中で考えていたことが大きかったんじゃないかと思います)、大学生の方々が答えてくれる内容に、リアルというか現実味(今の自分にとってとても身近に感じられるもの)があって、素直に参考にしようと思えたこと、個人的に気になっている悩み(それほど大げさではないけれど)を聞けたこと、僕の場合、やりたいことが高校の時からあったのか、という質問に対し、大学に入ってから選べるところもある等のことを言ってくれて、気が楽になり、そして何より、そんなに焦ってやりたいことを探さなくても他の頑張る理由を見つけ、目標をつくり、やっていけばいいということが分かりました。この他にも、たくさんのためになる話や、雑談などをしてもらって、とても楽しく充実した時間を過ごすことができたと思います。
 こんな風にして、一日目は終了しました。一日目の嫌だったところというか、しんどかったところは、どうしようもない面があるのだと思うけれど、移動時間が長かったという点です。でも、他はよかったと思います。
 そして、二日目は、朝食を食べてすぐ東京大学の五月祭に行きました。五月祭では、主に学術企画を見ました。そこは様々な展示、自家製ファミコン、超伝導物質、金属探知機、OCTスキャン、可視光電波等の、たくさんの面白いものがありました。大学生は、僕と五才くらいしか年の差はないのに、こんなにすごいものが作れるのかと、正直とても驚きました。東京大学の外観や雰囲気については、まず最初にお金が使われているなという印象を受けました。建物の古さがとてもばらついていて、工事中のものを見られたので、たびたび増築や改築が行われているのかなと思いました。その次に思ったことは、学生だろうなと思われる人たちが、とても楽しそうにしているのがいいなと思いました。
 ここまで、割と細かく自分の思ったことを書いてきましたが、やっぱりこの二日間で得ることができたもおのは大きく二つだと思います。一つ目は、普段なら話す機会のない大学生と話せたこと。二つ目は、言葉や写真ではなく生身でしか感じることのできない大学という場所の雰囲気をじっくり味わえたことです。この二つどちらも、これからの生活に対するモチベーションを上げるなかなかつかめなかったきっかけになると思います。僕にとっては、学べることも多く行ってよかったなと思える二日間の行事でした。
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2011年06月08日

卒業生に学ぶ

 本日「卒業生に学ぶ」の講座が高校1年生対象に行われました。
本校の卒業生の先輩方から大学の勉強や生活について色々話を聞きました。
先輩の話しについては、慶応大学・東京大学見学感想文終了後に連載させていただきます。
楽しみにお待ちください。

慶応大学・東京大学見学会感想(4)

今回の見学会では、とても有意義な時間を過ごすことができました。始めに行った慶応義塾大学では、授業中に黒板やノートの代わりにパソコンを使うことに、とても驚きました。また、周囲に店がないため、静かで緑あふれるキャンパスは勉強するのによい環境だと思いました。F先輩やI先輩に聞いた話の中で、東京に出てきた方が、社会の流れがつかみやすく、自分の将来の幅が広がるような気がしました。
 東京大学の実際の大学生とお話しする機会があったのは、本当に嬉しかったです。偏差値だけでは見えてこない大学の雰囲気や授業内容など、東大の魅力をたくさん聞くことができました。なかでも、専攻したい学問が具体的に決まらず、様々なことを学びたい人にはお奨めだという話を聞き、東大にとても惹かれました。
 また、勉強方法では、文系は社会が二次で二科目必要なので、今すぐにでも始めていかないと遅すぎるぐらいだといわれました。先輩のその言葉で、少し焦ったので、勉強を始めていこうと思います。授業中に寝たら背が伸びないことなど、いろいろおもしろい話も聞けてとても楽しかったです。
 5月祭は雨が降っていたので残念でしたが、おもしろい企画が盛りだくさんでした。工学部の企画では「メタマテリアル」という物質についてのお話を聞きました。普通の光の屈折とは逆方向に屈折し、将来的には透明マントにも応用できるみたいなので、楽しみです。 また、塾の先輩や友達のお兄さんとも会うことができ、激励の言葉をいただいて嬉しかったです。
 この見学会で、大勢の大学生の方々や友達からよい刺激を受けました。参加して本当によかったと思います。
 最後になりましたが、案内やお話をしてくださった大学生の方々に感謝一杯です。本当にありがとうございました。
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2011年06月07日

慶応大学・東京大学見学会感想(4)

Yさん(H1)
 私は、今回の大学の見学会で、大学進学について深く考えることができたと思います。特に、大学生・大学院生の先輩方との交流はとても貴重で、いろんなことを学ばせていただきました。実は、中学入学当初から関東の大学への進学が夢でありました。理由として、父が東京出身ということや、将来東京で活動がしたいということがあげられます。ただ、高校生になり、大学進学が近くなったこのごろでもふわふわした夢のまま、くわしいことを何も知らずにいました。そんな中の今回の大学見学は近い将来にしっかりと目を向け、はっきりと夢の選択をできるような企画でした。
 私が今回一番よく考えさせられたことは、将来の夢から大学を選んだり学部を決めたりすることが大切ということです。今まで、大学はただ勉強のため就職へのワンステップだと思っていました。でも、先輩達は夢を叶えるための手段を見つける場だと教えてくださいました。とても深いお話しや私自身の進路に対して真剣に考えてくださった先輩達は、すごく心強い味方になってくださり、私はとても嬉しく思いました。ずっと一人で考えていたので、先生達との交流のなかった私ですが、進路指導部長が生徒達に良く信頼されていることが分かり、少しでも先生と話すことができたらなあ、と思っていました。そして、先生と先輩方の仲の良さがとてもうらやましかったです。
 SFCでは、私が目指すような仕事と勉強の両立をされている先輩にお話を伺えて、とても嬉しかったです。また、文理がはっきりと分かれていないという点で、興味深かったです。東大の五月祭では展示の見学が主でした。たくさんの学部があり、とても充実した大学だなあと思いました。どこの大学も共通していえることですが、設備の充実さやキャンパスの広さにはどれも圧倒されました。
 自分の自由すぎる行動に少し後悔している部分もありますが、充実した2日間が過ごせたと思いました。これからは今回学んだことを生かして、将来について考えていきたいと思います。
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2011年06月06日

慶応大学・東京大学見学会感想(3)

Tさん(H1)
 1日目の慶應義塾大学見学で、I先輩が勉強されていることにすごく興味をもちました。あとは親といろいろ相談したいと思います。夜に、宿舎でたくさんの先輩とお話しができて参考になることもあって良かったです。先輩方も高校生のときは私たちと同じような気持ちを持っていたんだなあ・・・と感じました。
 2日目の東大五月祭はほとんどブラブラしていただけだったけれど、模擬店などで東大生とお話しして勉強ばっかりみたいな人は全然いなかったので、勉強も大事だけれど他にも楽しんで生活したいです。
 次回、この企画があれば、早稲田大学とか明治大学などの学校に行ったり話を聞いたりもしたいです。今回、参加して良かったです!!
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Tさん(H1)
 行ってよかった。金銭的に参加するのが厳しかったが、無理を言ってきて本当によかった。最初は観光気分で楽しめたらいいなあくらいに思っていたし、実際楽しかった。
 夕食後の先輩の話はおもしろかったし、ためになった。そして、いろんな事に悩んでいたことから、救われた。もっと話せたらよかった。
 来年も同じような企画で、今度は東北とか九州とかでいろんな先輩の話を聞いてみたいと思った。
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2011年06月05日

慶応大学・東京大学見学会(2)

2日目 朝早くに起きて、散歩がてらに東京大学の赤門まで行ってきた生徒もいたが、少し遅い8時に朝食をとり、雨の中、9時に赤門へ。すでに、赤門付近は見学者でごった返していた。記念撮影をした後は、集合時間と集合場所を連絡したのちは、全員自由行動。雨中にも関わらず、沢山の見学者が来ているので、600部しかない「東京大学生の合格体験記」がゲットできるか不安に思いながら、すぐに工学部の案内書へ。しっかり、ゲットしたのち、展示会場へ入場。レベルの高い展示に、驚いたり、質問したりしていると、時間のたつのを忘れる。大学生による東京大学キャンパスツアーのチケットをゲットした者は、1時間かけて、キャンパスツアーに出かける。
 台風が来ていて、近畿では警報が出ていることを知り、無事新幹線が動くか、心配しつつも、5月祭を楽しむ。
 13時に全員赤門前に集合完了し、赤門を後にして、徒歩で本郷三丁目駅へ。丸の内線で東京駅へ行き、土産を買おうとするも、工事中などで、思いのほか手間取る。ちょっとしたトラブルもあって、ぎりぎりの時間に新幹線のプラットホームへ移動。お土産を買う時間がなくなり、生徒の中かにはホームで土産を購入するが、おつりをもらうのに手間取り、出発の合図にヒヤヒヤしながら、ようやく列車に乗り込む。
 車内で、今回の見学会についての感想を一人ひとり書いてもらった。無事、帰阪。JRのダイヤにい大きな乱れもなく、一安心。
 生徒たちの感想を、それぞれ一部掲載します。
みんなの感想を読んで、来年度も、この企画を実施しようと思った。

2011年06月04日

慶応大学・東京大学見学会の行程と感想(1)

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 去る、5月28日(土)~29日(日)にかけて、慶応大学・東京大学見学研修会に行ってきました。
 参加生徒は高校2年生4名(男子3名、女子1名)、高校1年生11名(男子2名、女子9名)の計14名、引率は高校2年学年主任と進路指導部長の総勢16名でした。
 28日、新大阪9:07発の新幹線に乗り新横浜へ。さらに、ブルーラインに乗り換え、湘南台に到着。湘南台の駅改札口まで迎えに来てくれた、本校51期と52期の慶応大学生の二人と合流。彼らと共にバスに乗って、慶応大学藤沢湘南キャンパスへ向かいました。キャンパス到着後すぐに、学生食堂の豊富なメニューの中から好きなものを選び、緑の芝生とカモ池の見えるテーブルで昼食を食べました。値段も手頃で、摂取カロリーもすぐにわかるおいしい食事をいただいた後、生協へ行き、豊富な慶応グッズや留学パンフレットなどを見て驚きました。14時からは教室で、先輩二人が、手作りのSFC CAMPUS LIFEを後輩一人一人に配布し、慶応大学SFCを志望した動機、SFCの魅力、大学での授業、将来の夢などのほか、志望理由書のポイントなどを説明してくれました。
 あっという間の1時間でした。その後、あいにくの雨で傘をさしながらでしたが、広々とした緑あふれるキャンパスをゆっくり見学し、大教室やトレーニングセンターなども見て、福沢翁の銅像前で記念写真をパチリ。生徒たちは各々秘めた決意持ちつつ、にこやかに「ハイ、チーズ。」
 慶応大学を心ゆくまで満喫した一行は、バス、小田急線、大江戸線と乗り継いで本郷の鳳明館へ向かいました。鳳明館は文化庁から有形文化財として登録されている由緒ある旅館で、素晴らしい日本庭園があり、映画のロケにも使われたそうです。ここで、本校52期の明治大学生と合流しました。お母さんと一緒に来ていただき、差し入れもいっぱい頂戴しました。続いて、東京大学の大学生3名と大学院生3名も合流しました。夕食後、座敷に広がって任意に3~4名のグループに分かれ、先輩を囲んで、いろいろと質問をしたり、先輩の話を聞いたりしました。あちらこちらから笑い声や感嘆の声があがり、活気に満ちた時間を過ごせたようです。心から『先輩諸氏、ありがとう』と伝えたいです。予定時間は90分でしたが、気がつくと120分が経過していました。
 雲雀丘学園の卒業生を始め、駆けつけてくれた東大生に、感謝の気持ちでいっぱいです。行きの新幹線から急遽連絡して、東大大学院生に来てもらうというハプニングもありましたが、大学生の皆さんの協力のもと、とても有意義な一日を過ごせました。本当にありがとうございました。
 これから、数日は、見学会の感想を載せていきます。

2011年06月03日

勉強方法シリーズ (7)

[3] 脳の研究から考えられる合理的学習方法とは?-5つめのポイント-
(5)経験記憶と方法記憶が重要な記憶。
① 想像するという行為は、海馬を強烈に刺激し、記憶を高める。想像は「知識の精緻化」と「海馬の活性化」の二つの利点がある。想像すればするだけ、はるかに記憶に残りやすい。これは、知識記憶から、経験記憶(経験によって得られた記憶で、大脳の前頭葉付近に形成される)になったから。経験記憶にすると、忘れにくいし、知識が正確になる。経験記憶のもう一つの作り方は、覚えた情報を人に伝えること。しかし、経験記憶は、何度も使わないと、また、きっかけがないと思い出せないものになる。  <他人に教えるほど、自らが賢くなる。>

② 耳や手を使った学習は、眼を使った学習より、経験記憶をつくるには効率がよい。小学生のころは知識記憶能力が高いが、高校に入ると経験記憶が優勢になるので、丸暗記ができなくなる。また、一度記憶したら忘れないのが、方法記憶。方法記憶とは、「自転車に乗れるようになった」というように、体で覚える記憶。公式を覚えるのは、知識記憶だが、これは簡単に忘れてしまうし、使い方がわからない。公式の導き方を理解したとき、方法記憶ができたと考えるとよい。公式は忘れても、導き方は忘れないし、応用も利く。この理解する方法を身に付けるのが、方法記憶。方法記憶は、学習している間、絶えず作動していて、頭の中で、どうすればもっと要領よく関連付けれるか、パターン化したり、法則性を考えている。これが、理解力がある人の脳。方法記憶は、どれだけ多くの問題を解き、悩んできたかによって形成される。将棋の対局中の盤面を再現できるのは、方法記憶である。数学や理科は特に方法記憶を高める科目なのです。
この公式の導き方を友達に教えたり、図を使って説明したりと五感を使って経験すると、経験記憶となる。
子供から大人になるにつれて、最も早く発達するのが、方法記憶で、次が、知識記憶、そして最後に発達するのが経験記憶である。幼児期に行った旅行などの記憶がほとんど残っていないのは、幼児期に経験記憶の中枢が発達していないから。その代わり、幼児期に「ピカチュー」などのいろんなキャラクターの名前を覚えることができるのは、知識記憶の中枢が発達しているからである。中学、高校時代になると、知識記憶中枢の発達が止まり、経験中枢が発達してくることを知り、方法記憶と経験記憶を高めていってほしい。
   天才は実際には天才でもなんでもなく、方法記憶を使って、要領よく記憶しているに過ぎません。個々の神経細胞の性能や数は誰の脳のものでも、ほとんど同じで、まったくといってよいほど差がないのです。要するに、脳は「使い方」(方法記憶)しだいなのです。
   方法記憶を使えば、その理論の根底にあるすべての物事に応用できるのです。どんな知識も理屈を理解して覚えることにより方法記憶が出来るようになります。これは理数科系の教科に限らず、国語、英語、社会でも同じことが言えるのです。歴史的な事実やその国々の経済状況、時代背景、その国の宗教やものの考え方を理解すれば、多くの事象が根底からつながってきます。知識の丸暗記をやめ、背景の理論を理解することを大切にしてください。
方法記憶を磨き、経験記憶を高める方法こそ、合理的な学習法といえるのです。

2011年06月02日

勉強方法シリーズ (6)

[3] 脳の研究から考えられる合理的学習方法とは?-4つめのポイント-
(4)スモール・ステップ&パーフェクト・マスターで行こう。
①スモール・ステップ法
 急がば回れ。いくら遠回りに感じられても、きちんと学習手順を踏んだほうが、結果的には学習効果がアップする。いきなり高度なことに手を出しても、だめ。しっかりと基礎から身につけてから、少しずつ難易度を上げていく方法が学習効果をあげる。
【何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。】(ゲーテ)

<解らないところは、解るところまで戻ってやればよい。自分の弱点を知ること、達成しやすい小さな目標を持って進んでいくが成功する秘訣>
<わかるとは「分かる」とも書く。わかったものとわからないものとを分けられることこそ「わかった」である。スモール・ステップ&パーフェクト・マスターが最善最短の学習法。
<学習して成果を上げるのは、レンガを積んで、家を建てるようなもの。一歩一歩着実に>
<ヤル気がないとき、先ずは、何よりも机に向かって勉強を始めてみること。すると、モチベーション(ヤル気)を生み出す脳の側坐核という場所が働き始め、勉強に集中できるようになる。これを心理学では「作業興奮」という。>
② 違いの大きなものを区別できるようになって初めて、違いの小さなものが区別できるようになる、細かい物事の差を知るためには、大きな物事を捉えて理解することから始めよ。歴史の学習も、先ずは、全体像をしっかり理解してから。全体から切り離された断片的知識は、役立たないし、無用な知識としてすぐに消えてしまう。知識は、できるだけ連合させておくのがよい。英単語だけを覚えるのではなく、例文や用法、語源などと関連させて覚えると、思いだす確率が増す。

③ まずは、得意科目から伸ばそう。
学習とは、物事の関連に気づくこと。関連づけないと、応用の利かない無用の知識になってしまう。そして、達成感がθ波をだす。得意な教科をやっていくとθ波が出て、集中力がアップする。その後、苦手な科目へ。勉強は好きなものから始め、嫌いなものへと移るとよい。
<ある分野の理解の仕方を覚えると、他の分野に対する理解の仕方が上達する>
これが、若いころに学習した人が、年をとっても賢い理由。これは、脳のしくみで言うと、理解の仕方を記憶しているのです。この理解の仕方を利用して、法則性や共通性を見つけ出し、他の対象をより早く、より深く理解できるようになる。これを「学習の転移」といい、「学習の転移」は、多くを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳になる。なぜ若いうちに学習するかというと、大人になって役立つ、この「学習の転移」をつくるためです。

(注)恋する脳:「恋人ができたとたん、学校の成績が落ちるってほんと?」
恋愛とはある特定の異性に引かれる感情です。恋愛すると、それ以外の異性が目に入らなくなります。この場合は、必ず成績が下がります。世の中に何億という異性がいるのに、この人しかいないと思わせる恋愛感情とは、学習する脳に勘違いさせ、情報を遮断してでも満足感をあたえようとする本能中枢のはたらきによる。つまり、恋愛とは、相手以外のことを考えなく済むようにする脳がしくんだ仕掛けだから、相手以外のこと(勉強など)は、うわの空になってしまいます。
<恋愛するなとは言いませんが、恋愛する場合でも、客観的に物を見据える自制心が勉強には必要だと心得よ。>

2011年06月01日

勉強方法シリーズ (5)

[3] 脳の研究から考えられる合理的学習方法とは?-3つめのポイント-
(3) θ(シータ)波が、学習効果を高める。
① 神経への刺激の繰り返しを多くするほど、神経の結びつきは強く、神経間を早く確実に情報が流れ、記憶ができ、理解力がよくなる。神経の結びつきには、脳波も関係している。
脳波には、α波、β波、θ波がある。θ波が出ている海馬では、少ない回数で神経の結びつきが強くなる。θ波は好奇心の象徴。わくわく、ドキドキして、興味をもったときにでる脳波がθ波。童心(憧心)の心が、θ波を生み出す。
<興味を持っている物事は、復習回数が少なくてもすぐに覚えられる。つまらないと思っていると、結局、復習に時間がかかる。学習力と好奇心は相乗効果で高まる>
【知識が深まるほど、ますます好奇心が強くなる】
【つまらないと口にすることがあれば、それは「私は無知です」と暴露していること】
* つまらないと感じたとしても、しばらく我慢して続けてみよう。面白さが見つかる。

② 感動的学習法。
感情が加わると、記憶しやすい。「へぇー」って感動しながら授業を受けると、授業内容が効果的に記憶させる。テストに対する不安や、危機感が扁桃体を活性化し、記憶力を爆発的にアップするが、記憶力は、ストレスによって低下する。したがって、ストレスを感じるような切羽詰った直前勉強や成績ばかり気にした勉強は最悪の勉強方法である。

③ 危機的学習法
ここで言う危機的とは、脳にとってのこと。つまり、脳にとって危機的なのは、空腹と低温。
空腹という危機的状況での学習法も効果がある。空腹時(あまりの飢餓は、脳内のブドウ糖減少のためよくない)こそ、記憶力が高まっている。夕食前の空腹時こそ、絶好の学習時間帯。また、部屋の温度を若干低くした方が、学習効果が高まる。 <頭寒足熱がよい>

④ 記憶は失敗と繰り返しによって形成され、強化される。失敗が多ければ多いほど記憶は正確で確実なものになる。しかし、「失敗は損」と思い、くよくよしたり、失敗したことへの解決策を考えない場合は、いつまでたっても成長しない最悪のケース。「くよくよ」はθ波の発生を抑える。