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2010年08月31日

頻発する異常気象

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  今日で8月が終わり、いよいよ明日からは9月に入ります。通常であれば、お盆明けからは朝夕の気温が下がり、日毎にしのぎやすくなりますが、日本列島は依然として猛暑が続いています。札幌も10年ぶりに猛暑日となり、近畿でも昨日、京田辺市で今年最高の38℃を記録する等、今年の夏はこれまでとは違う〝異常気象〟を感じている人も多いのではないかと思います。しかし、この異常気象が起きているのは日本だけではありません。今年に入ってからも世界各地で「猛暑」「干ばつ」「集中豪雨」「寒波」「豪雪」に見舞われ、この結果「山火事」や「洪水」「土石流」が発生し、人的、農産物等に甚大な被害をもたらしています。参考までに、今年になって世界各国で起こっている主な異常気象は次のとおりです。
  ①1月、中国南部で気温が30℃以上を記録し夏入り。逆に東部では豪雪。
  ②2月、アメリカのワシントンでも豪雪。
  ③2月、ブラジルで熱波が発生。
  ④中国で100年に一度と言われる大干ばつが発生し1700万人が水不足に。
  ⑤5月、パキスタンで気温53.5℃を記録、その後大洪水が発生。
  ⑥インドやイラクでも気温50℃を記録。
  ⑦モスクワで観測史上最高の37.4℃を記録し、ロシア各地で山火事が発生。
  ⑧コンゴ、コロンビア、ハイチ、スリランカ等でも大洪水が発生。
  そして、現在、中国や北朝鮮でも大洪水が発生し、南半球のブラジルやアルゼンチンには寒波が襲来しています。このように、降雨量や気温の寒暖差が大きく地域毎にばらつくようになってきているのです。
  今年はアメリカ本土に大きな爪あとを残した大型ハリケーン〝カトリーナ〟が発生して5年が経過しますが、このような大型のハリケーンや台風が襲来する可能性も高まってきていると言われています。これらの異常気象はすべて森林伐採や石油・石炭をはじめとする化石燃料の大量消費による温暖化が原因であり、人類に対する自然からの警告であると受け止めなければならないと思っています。

2010年08月30日

文化祭に寄せて

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  文化祭もいよいよ今週末に迫り、生徒達は合唱コンクールの練習や作品展示の準備に取りかかっています。毎年「文化祭のしおり」を作成していますが、本日はこの巻頭言を紹介します。
 
 〝本年、雲雀丘学園は創立60周年を迎え、これを記念して高校新校舎が建設されました。今回はこの新校舎になって初めての文化祭ということで、テーマは”心輝一転”ということになりました。これは新校舎竣工を機に、心も新たに、生徒一人一人が輝けるような雲雀丘学園を目指します!という意味が込められています。
  新校舎は、落ち着いて学習できるように、木漏れ日をイメージしたデザインで統一され、最新の設備とゆとりのあるスペースが確保されています。また、太陽光発電や雨水を利用した屋上緑化、LED照明、亜麻仁油を利用したリノリウムタイル、ウイスキー樽材など環境に関する生きた教材を数多く取り入れています。更にその一環として、この夏休みに、生徒のみなさんの協力を得て、校庭に芝生の植え付けを行いました。
  これらの環境活動の狙いは、人と社会の係わりについての深い洞察力を育て、周囲に対して色々なことに配慮できるような人間を育てることにあります。本校では〝人間教育の充実〟を教育方針の大きな柱に掲げていますが、人間力が鍛えられると自然と学力の向上に繋がり、将来社会で活躍できる人材になれると思います。
  今回の文化祭では、生徒会の役員が中心となって、作品の展示などについてはできるだけ新しい校舎で多くの方に見てもらいたいということでの工夫をしています。
 また、この文化祭で『3R』「Reduce(ゴミをださない)」・「Reuse(何度も使う)」・「Recycle(再資源化する)」に加え、「Refuse(拒否する)」・「Repair(修理する)」・「Refine(分別する)」・「Rethink(本当に必要かどうか再考する)」・「Rental(借りる)」・「Return(戻す)」・「Reform(改良する)」の『10R』を含めた計画をしています。
  クラスやクラブでの日頃の成果が、遺憾なく発揮され、すばらしい文化祭になることを期待しています。
  最後に、文化祭の開催にあたって、企画・運営に携わっていただいた生徒会の役員や文化祭実行委員、各クラス委員、各顧問の先生方に心より感謝いたします。〟

2010年08月29日

2011年度私学教員適性検査の実施

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委員の皆さんと

  8月29日(日)、白陵中学・高等学校において「2011年度兵庫県私学教員適性検査」が実施され、実行委員として出席しました。実行委員は8校の理事長・校長があたることになっており、今年の実行委員長は実施校の斎藤校長です。
  この適性検査は「兵庫県私立中学・高等学校連合会」の主催で毎年8月の下旬に実施されており、実行委員の学校が持ち回りで担当することになっています。今年の受検申込者数は496名と昨年に続いて500名の大台を割り込みました。また、当日欠席者も70名あり最終の受検者は426名ということになりました。
  適性検査は国語、地理歴史(日本史・世界史・地理)、公民(政治経済)、数学、理科(物理・化学・生物)、英語、家庭の各教科に分かれて9時30分から80分の専門科目と50分の論文記述が行なわれました。実行委員のメンバーで各試験会場の巡回をさせていただきましたが、受検者は全員真剣に取り組んでいました。
  この試験結果は厳正に採点の上、9月下旬に兵庫県私学連合会の『適性検査受検者名簿』に登録されることになっています。学校にとって優秀な教員の採用は最重要課題であり、各校はこの名簿を参考にして教員採用を行なっていますが、教科によっては受検者が少ないため教員の確保に苦労することもあるようです。そのため本日は実行委員のメンバーで教員確保の方法や今後の適性検査のあり方について意見交換しました。
  今回の受検会場は兵庫県の西部にある高砂市にあり、交通の便ということを考えると受検者にとって負担をかけることになったのではないかと思います。
  
  最後に、会場校としてきめ細かい準備をしていただいた白陵中学・高等学校の教職員の皆さんに心より感謝申し上げます。 

2010年08月28日

初めての芝刈り

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  本校の校長室は中央棟の2階にあり、窓からは今月初めに植えつけ成長し始めた校庭の芝生が目に入ります。茶色の土からすっかり緑色に変化した校庭を眺めていると、何か気持ちが落ち着きます。また、高校の校舎のコンセプトも〝エコ〟ということで壁は木漏れ日をイメージした草色が基調になっています。生徒達と話をしていても、急速に改善されてくる学習環境に多少の驚きと共に満足している様子が窺い知れます。
  しかし、これらの恵まれた学習環境が当然であり、自分達は何もしないということでは有難みを感じることはできません。自分達の手で美しい学校を作っていくということが大切です。このような考え方に立って、生徒達が自主的に教育環境を整えていくように指導しています。今回植えた校庭の芝生についても業者に維持管理をお願いするのではなく、生徒が中心になって行なってもらうことにしました。この一環として、今週の木曜日にまず生徒会役員の生徒が芝刈りを行ないました。芝は定期的に刈りとるということが必要ですので、これからは生徒達が分担して維持管理をしてくれることになります。
  本校の環境活動の基本は〝学び 考え 行動する〟ということですが、自分達の周りの身近なことから始めていきたいものです。
  多くの木々や芝生の緑に囲まれて生徒達が心の安らぎを覚え、充実した学校生活を送ってくれることを期待しています。

2010年08月27日

日本の食について~大豆100粒運動

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  皆さんは「大豆100粒運動」というのをご存知ですか。この運動の中心になって活動されているのが、料理研究家の辰巳 芳子氏です。同氏は母親である家庭料理、家事差配の名手として有名な辰巳浜子氏の傍にあって、料理とその姿勢を学び、広い視野と深い洞察に基づいて、新聞、雑誌、テレビ等で日本の食に提言し続けておられます。
  〝日本の食品は何かおかしいし、その道理に合っていない。安全で良質の食材を次の世代に伝えよう〟という思いで、『日本の食材を守る会』を作ったところ、素晴らしく多くの食の情報を持つメンバーが集まりました。しかしながらこの国の食の実態はまったく変わらない。そこで2004年から〝学童に手のひら一杯の豆(それがだいたい100粒)を蒔いてもらう〟という大豆100粒運動を始めることにしました。
  この運動は単に蒔くだけでなく、子ども達に観察させ、記録させることにしていますが、これによって、自ら考える力が飛躍的に伸びると共に100粒の大豆から3キロの大豆がとれ、6キロの味噌ができます。大豆は、古くから日本人の食生活に欠かせない食品として身近に栽培され、愛されてきましたが、自分の手で大豆を蒔き、育て、観察し、加工し、食べる・・・ そのことによって子ども達は「食の大切さ」「地域とのかかわり」など、たくさんのことを学んでゆきます。ところが、現在の大豆自給率はわずか5%しかありません。この運動には「食」を取り巻く環境が過去に例を見ないほど厳しくなっている昨今、100粒の大豆から日本の食文化を見直し、立て直していこうという願いが込められています。
  現在、この活動の輪は子ども、学童に蒔いて貰うことにより、学校から学校へ広がり、大人で実際にたくさん大豆を作ってくれる人や応援する企業、無農薬の地大豆を使う豆腐屋さん等に広がってきています。国民一人ひとりがこのような遺伝子組み換えの輸入大豆に頼らない国産大豆作りの運動について関心を持っていきたいものです。

2010年08月26日

自然環境を守る~里山再生への取り組み

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  今、日本各地で里山を守るさまざまな活動が推進されてきています。環境庁省は昔ながらの里山をモデルに生物の多様性を守る「SATOYAMAイニシャティブ」に取り組んでおり、これを名古屋市で開かれる『生物多様性条約第10回締約国会議(国連地球生き物会議)』で提案し、世界に呼びかけることを計画しています。日本の里地・里山のような地域はアジアにおける棚田や湿地、ヨーロッパにおける放牧地やブナやナラの林等世界各国に点在しています。この場所には多様な動植物が生息しているが、最近の大規模農園の開発等によって自然破壊が進んできています。
  このイニシャティブの長期目標は「自然共生社会の実現」であり、生き物会議の場で世界各国の政府や関係機関と連携し、情報や知恵を交換し合うネットワークを発足させようとしています。日本各地の里山は農耕の始まりと共に、3000年間にわたり人間が手を加えながら維持してきましたが、この半世紀の間に荒廃してきています。これは戦後の燃料革命によって薪や炭から石油に代わり、高齢化が進み、耕作放棄地が増えたことが原因です。現在、日本における里山は、国土の実に4割を占めており、過疎化が深刻な中山間地域では再生は困難な状況ですが、残すべき地域を選び関心のある住民が里山の再生に取り組んでいくことが必要です。
  本校では中学一年生の秋に里山での体験学習を行なっていますが、このような活動を通じて、生徒達が生物多様性の大切さや農林業における課題を考えていって欲しいと思っています。

2010年08月25日

2学期のスタートにあたって

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  8月25日(水)、生徒達が日焼けした元気な姿で登校してきました。いつものように登校指導と職員朝礼を済ませた後、8時35分から放送による始業式を行ない、次の内容の話をしました。

  〝それでは皆さん、元気よく朝の挨拶をしましょう「おはようございます!」
  今日からいよいよ2学期が始まります。7月20日に、1学期の終業式を終えてから、36日が経過しました。“夏休みには、普段できないことをするようにして欲しい”ということをお願いしましたが、皆さん、どうでしたか?学習面だけではなく、部活動・研修旅行・家族との交流などを通じて、思い出に残る夏休みになったのではないかと思っています。
  今日、皆さんが登校してきて、校庭が鮮やかな緑のじゅうたんに変身しているのに気付いたのではないかと思います。この芝生は、8月6日に延500人が参加して、植え付け作業をしたものです。私も一緒に汗を流しましたが、多くの人の力が集まるとこのような素晴らしいことができるということを実感しています。
  さて、最近色々な方から“雲雀丘学園は良い学校ですね”という嬉しい話を聞くことが多くなりました。私達がよく耳にするのは“日本の国は”とか“日本人は”とか“大阪府は”"兵庫県は“”今の若者は“”今の親は”“先生は”といった全体をまとめた言葉です。しかし、これらを形づくっているのは、一人ひとりの人間です。雲雀丘学園が良い学校だと言われているのは、皆さん一人ひとりが頑張っているからです。今年、学園は創立60周年を迎えましたが、我々が目指しているのは“関西を代表する素晴らしい学園・学校”です。皆さん一人ひとりが“雲雀丘学園・中学・高校を代表している”という自覚と誇りを持って、行動して欲しいと思っています。
  最後に、まだまだ暑い日が続いており、夏の疲れがたまっていると思います。また文化祭も近づいてきました。体調管理に十分留意して、元気に2学期をスタートしましょう。〟

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2010年08月24日

明日からの新学期を前に

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  8月24日(火)午前9時、明日から始まる新学期に備えて、教職員全員が会議室に集合し職員会議を開催しました。早いもので、1学期の終業式から既に35日が経過したということになります。この間、先生方はそれぞれ夏期講習、部活動、研修旅行、広報活動、施設整備等を行なってきました。そのため、お盆を除いてはほとんど休みが取れなかった先生もいます。私は、冒頭、先生方にねぎらいの言葉をかけた後、次のような話をしました。
 ①猛暑日が続いており、夏の疲れがたまっていると思うので、体調には十分留意して欲しい。
 ②この休みの間、生徒達はどうしても生活や学習の習慣が乱れがちになっていると思われので、早く平常のペースに戻すよう指導していただきたい。
 ③環境活動の総仕上げとして、8月6日に校庭の芝張りを行ない、水景、通学路の舗装もほ完了した。これから全員で環境活動に取り組んでいきたいと思っている。
 ④就業後、新しい職員室の各人の机の上にはパソコン以外には置かないというルールを決めたが、最近守られなくなってきている。きっちりと整理整頓して明日からスタートして欲しい。
  
  続いて、各学年や各分掌からの報告と文化祭の概要説明があり、約1時間半にわたる職員会議は終了しました。その後、先生方は明日からの業務予定についての打ち合わせを行ないました。明日はいよいよ2学期の始業式です。生徒達が、元気に登校してくれることを願っています。

2010年08月23日

それぞれの夏休み~中学水泳部の活躍

  本校はこれまで教育環境の充実に取り組んできた結果、さまざまな素晴らしい教育施設が整っています。その中の一つが50メートルプールです。このプールは1971年(昭和46年)に完成し、当初は7つのコースを持つ公認プールでした。現在は更新されていないため、公式の競技大会には使用されていませんが、このプールを使って中学・高校の水泳部が5月から9月はじめまで、練習を行なっています。この夏休みに入ってからも部員達は連日、しっかりと練習を積んできました。
  そして、去る22日(日)に開催された市民大会においては、部員44名中32名が今季の自己記録を更新し、個人種目で7枚、リレー種目で7枚、計14枚の賞状をいただきました。顧問の先生によると、これはひとえに夏休み中の練習の成果であり、猛暑の中にもかかわらず、皆勤者は13名、精勤者は12名と頑張ったとのことです。
  本日、部員達が真っ黒に日焼けした顔で、これらの賞状を持って職員室にやってきましたが、達成感に浸っているように思いました。今週末に1,2年生は2回、3年生は1回試合があり、これが今季の記録更新の最後のチャンスとなるようです。まだまだ紹介できない部が数多くありますが、部活動を通じて努力の大切さをしっかりと学んで欲しいと思っています。

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2010年08月22日

第1回高校オープンスクールと学校説明会の開催

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  8月21日(日)、朝から生憎小雨がパラつくぐずついた天候の下、本年第1回の高校オープンスクールと学校説明会を実施しました本日は9時半の受付開始の30分以上前から多くの生徒と保護者の方が来校されました。オープンスクールの参加者は約300名の生徒と約100名の付添いの保護者となりました。
  本日のオープンスクールは事前にホームページを通じて申し込みいただいた方を対象にA・B二つのグループに分かれて、国語、英語、数学、理科、社会の授業と高校新校舎の見学・クラブ体験をしていただきました。また、オープンスクールの前後には「60記念ホール」において、放送部員による『学校紹介DJ』を5回にわたって行ないました。
  また、昼食を挟んで、午後1時半からは学園講堂で入試説明会を実施し、保護者と生徒合わせて424名(310組)が参加されました。冒頭、私は簡単に自己紹介をした後、『社会で役立つ力を育てる』というテーマでパワーポイントを使って次のような説明をしました。
 ①「皆さんは7年後には社会人になるが、これから世界は人口が増え続けると共にグローバル化がますます進展しBRICs諸国を中心に大きく変わってくる。
②この一方で、IT・バイオ・エコ・ナノをはじめとする新技術が開発され、新しい仕事や仕組みが続々と創出されてくる。
③現在、学校改革に取り組んでいるが、この基本の考え方は〝学園創立の精神の体現〟であり、孝道(親孝行)の精神である。本校の目指しているのは、大学への進学だけを目的にするのではなく、人間力と学力を兼ね備えた社会で役立つ力を有する人材を育てるということである。
④人間力・人格を磨けば必ず学力は向上する。木に例えれば、根っこを育てることである。学校改革は今のところほぼ順調に推移してきており、生徒の学力も向上し進学実績も伸びてきている。この素晴らしい学習環境の下でより一層充実し藻に教育活動を推進していきたいと考えている。             続いて、教頭と入試・広報部長から、改革の進捗状況や学校の概要、本年度の入試結果と来年度の入試にあたっての留意事項の説明を行ないました。
  本日は、雨のため屋外の運動クラブの紹介は十分できず、申し訳なく思っています。また、一方的な説明のため、お解りにくい点も多々あったのではないかと思います。
  本校では、いつでも入試の相談や学校見学・クラブ見学に応じていますし、ホームページを通じてさまざまな学校情報を提供しています。また、9月4日には文化祭を実施しますので、是非ご来校いただき生徒達の学校生活の様子をご確認ください。

2010年08月21日

それぞれの夏休み~ニュージーランド研修

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 4週間にわたるニュージーランドへの語学研修を終えて生徒達が無事に帰国しました。この間、生徒達は日本を離れて生活習慣のまったく異なる国でのホームステイを通じて、さまざまな経験をしたことと思います。
  ニュージーランドは、南西太平洋のポリネシアに位置するイギリスのエリザベス二世女王を君主とする立憲君主制国家です。日本と同じく島国であり、二つの大きな北・南の島と、多くの小さな島々から構成されています。北西に2000km離れてオーストラリア大陸があり、南方に2600km離れて南極大陸があります。
  国土は日本の4分の3ですが、2010年7月末の人口は約437万人で大阪府の半分以下、兵庫県より少ないのです。2009年3月末時点でのGDPは1848億NZドル(約11兆6400億円)、1人あたりGDPは43168NZドル(約272万円)です。
  ニュージーランド経済は外部依存度が高く、サービスを含む輸出および輸入の対GDP比はそれぞれ約30%に達しています。主な輸出品目は酪農品、食肉、林産物、果実等の一次産品であり、農産品市況の影響を受けやすくなっています。一方、輸入品目は鉱物燃料、機械類、電気機器、自動車であり、輸出入先は豪州、中国、米国、日本となっています。また、羊の数は人口の約10倍にのぼっています。
  私もニュージーランドへはこれまで3回訪問しましたが、国土全体が美しい緑に覆われており、もう一度、行ってみたい国の一つです。わが国との関係を見ると、捕鯨や放射性物質輸送などの分野においては、見解が異なっていますが、いたるところでトヨタや日産製の中古車、パナソニックやソニー製の電気製品が見られ、日本語を学習している人も多いこともあって、非常に友好的な印象を受けました。
  現在、ニュージーランドは隣国であるオーストラリアとの関係を維持し、日本を含むアジア諸国との関係強化を図ると共に南太平洋地域の安定に積極的な役割を演じています。また、島国ということもあり、シャイなところは日本人とよく似ているようです。

2010年08月20日

生存の条件~生命力溢れる地球の回復

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  この度、公益財団法人硝子財団より『生存の条件~生命力溢れる地球の回復』という本を贈呈いただきました。

  この財団は旭硝子株式会社の創業25周年を記念して、その翌年の1,933年に設立された旭化学工業奨励会が前身で、1990年に財団に改編された以降は、次世代を拓く科学技術に関する研究助成事業と地球環境国際賞「ブループラネット賞」による顕彰事業の2つを柱として、活動されています。
  この本の中では、我々人間の活動が地球の豊かさをむさぼり尽くす可能性を指摘されており、今真正面から環境保護に取り組まなければ、取り返しのつかないことになるという警鐘を鳴らしています。そして、自然の恵みをおろそかにする人間の行動について、19世紀末に、北米インディアンのクリー族が残した言葉が紹介されています。

  “最後の木が朽ち果て、
   最後の川が汚染され、
   最後の魚が獲られたとき、
   初めて我々はお金を食べて
   生きていけないことに気づくのです。“

  まさに我々が住むかけがえのない地球の環境を守るのは、一人ひとりの意識改革であると思います。この言葉をかみしめて、行動に結びつけていきたいものです。機会があれば、この本を一度紐解いてみて下さい。

2010年08月19日

それぞれの夏休み ~鉄道研究部の活躍

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  8月17日(火)、この11日から一週間にわたって開催されていた阪神百貨店「鉄道模型フェスティバル」が無事に終了しました。私も最終日に会場に足を運びましたが、子ども達が喜んで模型電車の運転を行ない、それを見守る保護者の笑顔に包まれて随分和やかな雰囲気を感じることができました。
  この間には連日5000人を超える方々が来場され、大盛況だったようです。このイベントへの参加も今年で3年目を迎えましたが、部員達にとって色々な面で勉強になりました。「『ひばりがおか』と読めない」「どこにある学校ですか」「男女共学校ですか」等の質問に対して丁寧に答えたり、学校名の横にひらがなと所在地を掲示したり、本校のPR用の資料を準備する等さまざまな経験をしたようです。特に、盆休み明けの月曜日には、延べ871人が模型列車の運転体験をされ、2300部印刷していた鉄道研究部のチラシも会期の途中でなくなり、刷り増しするという状況だったことも聞きました。
  部員の生徒からは、〝ブースを訪れた子ども達が喜んでくれて本当に感動した。デパートの方から、昨年度と同じ内容ではなく、新しいものを取り入れて欲しいという話があり、入庫線を増やしたり、展示物に工夫を凝らしたが努力が報われて良かった。今後もさまざまな場所でのイベントに参加するが、今回の反省を生かしていきたい〟とのコメントをいただきました。このイベントを通じて生徒達が、随分成長したように感じ本当に嬉しく思いました。
  鉄道研究部の当面の予定は次のとおりですので、お知らせします。
   ◆8月22日(日)・・・高校オープンスクール(中学3年生対象のクラブ体験)
   ◆9月5日(日)・・・文化祭クラブ展示・模型運転会
          (小中学生は受験相談のためなら入場可能です)
   ◆9月6日(月)~30日(木)・・・阪急梅田駅 ステーションギャラリー写真展
          (神港学園と合同)
   ◆10月24日(日)・・・阪急レールウェーフェスティバル ステーションイベント
          (川西能勢口駅ホーム)
   ◆11月3日~28日の土・日・・・宝塚市主催阪急100周年記念展(仮称)
           宝塚市文化創造館(旧音楽学校)にて
     

2010年08月18日

それぞれの夏休み ~演劇部の活躍

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  8月18日(水)、『2010ピッコロフェスティバル《中学・高校演劇の部》』がJR塚口駅近くにあるピッコロシアター 大ホールで開催され、本校の中学・高等学校演劇部が出演しました。当初はスケジュール的に鑑賞することはできないと思っていましたが、学校での仕事を片付け、何とか開始時間の5分前に会場に到着することができました。
  今回、本校が演じるのは、シェイクスピア原作の『真夏の夜の夢』です。ストーリーは〝いたずら好きのおっちょこちょいである小妖精のパックが妖精王オーベロンの命令で≪眠っている人のまぶたの上に塗っておくと、目が覚めた時、最初に見た相手を好きになるという「浮気草」≫を使って人間の恋をかなえるつもりが、うまくいかずに失敗してしまう。このため人間界が大騒ぎになり、妖精たちも巻き込まれるが、最後は王の決断でハッピーエンドになる〟というものです。出演者は20名でしたが、この他に音響や照明等のスタッフも含めて30名近い人達の協力で、素晴らしい演技を披露し、観客を大いに魅了してくれました。
  顧問の先生の話では、「作品を決定したのは7月はじめで、ほぼ毎日練習に取り組んできましたが、外国の作品ということもあり、登場人物の個性を出すのに苦労しました。8月に入って2泊3日の合宿を行ない、次第にまとまりが出てきました。衣装の準備や踊り等にも大変な労力がかかりましたが、時間をかけた甲斐がありました。」とのことです。
 生徒達にとって、今回の公演は夏休みの良い思い出になったことと思います。この経験をこれからの学校生活につなげていって欲しいものです。

2010年08月17日

驚異的な芝生の成長

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  今月の6日に延べ500人の生徒達や教職員が参加して植え付けた芝生が一斉に成長を始め、一週間で校庭は緑の絨毯(じゅうたん)に変わりました。芝張りを終えた時は正直なところうまく生えつくかどうか心配していましたが、しっかりと根付いたようです。芝の育成にとっては日光と水が不可欠ですが、芝張り後の一週間は強い日差しが照りつけ、先週末には実にタイミングよく激しい雨が降り注ぎました。また、雨の降らない時には、スプリンクラーによる散水を行なっています。
  しかし、これに加えて年間を通じてのきめ細かい管理が大切であり、その中でも最も重要なものは刈り込みとのことです。刈り込みのコツは手間を嫌わず、何回かに分けてこまめに行なうことですが、芝草が長く伸びてから1回で低く刈り込むと、芝草は茎ばかりになり、芝生が褐色になってしまうことになるようです。更に十分に肥料を施さないと芝生は薄くなり、たちまち雑草がはびこってしまうことになります。
  あと一週間で新学期が始まりますが、それまではとりあえず業者の方に刈り込み等の作業をお願いする予定ですが、登校してきた生徒達は緑の芝生を見て驚くことになるでしょう。
  いずれにしても、本校にとって芝生の手入れは初めての経験であり、さまざま問題が生じてくることが予想されますが、これからは、宝塚ゴルフ倶楽部からいただいた芝刈り機を使って、大切に芝生を育てていきたいと思っています。

2010年08月16日

成功の階段を昇る

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  このお盆休みには、家族旅行、帰省、休養等それぞれ充実した生活を送られたことと思います。私もこの休みには自宅の整理を重点的に行ない、不要なものを数多く処分しました。お蔭で身の回りが随分スッキリしましたが、同時に参考になる資料が数多く出てきました。
  この中の一つであるアメリカの〝ジョセフ・マーフィー博士の「願望達成の処方箋」としての7つの原則〟を紹介します。 同氏は、哲学、法学、薬理学などいくつもの博士号を持ち、教育家、講演家、カウンセラーとして幅広い活躍をされましたが、「あなたの人生はあなたの心に思い描いた通りになる」という偉大な法則が働くということを主張し、これを人生の黄金律<ゴールデンルール>と名付けました。
  言い換えると、成功するか否かは人生に立ち向かうライフスタイルの差であり、成功の階段を昇るためには次の7つがあげられる。
  ①人生の目標を持つ。この目標は具体的なものであること。
  ②計画を立てる。これには「いつまで」という期限と「いかにして」という手段
   を明確にすること。
  ③実現を信じる。実現した姿をいつも頭の中に思い浮かべること。
  ④集中力を養う。「われを忘れる」「無我夢中」「没頭した」といえる時間を
   増やすこと。
  ⑤あきらめない。計画倒れにならないように、余計なことを考えずに繰り返しに
   強くなること。
  ⑥否定語は無視する。「無理だ」「できっこない」「やめたほうがいい」という
   言葉は悪魔のささやきと心得ること。肯定語だけに耳を傾けること。
  ⑦失敗を恐れない。「失敗しない者はついに何事もなしえない」と考えること。
 すべてあたり前のことですが、自分の人生は自分で切り開いていくという気持ちが大切であると思います。

2010年08月15日

終戦記念日にあたって

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  本日(8月15日)、65回目となる終戦記念日を迎え、第2次世界大戦の悲惨な体験が次第に風化されつつあります。この戦争では日本の軍人230万人、一般人80万人、あわせて310万人とアジアの国々を中心に約1680万人の死者が発生し、更に日本は世界で唯一の原子爆弾被爆国となりました。
  この敗戦は日本にとってあらゆる面で大きな転換点になりました。光の部分では、工業化の進展に伴って物質的には豊かになり、世界に冠たる経済大国になりましたが、陰の部分も多く生じることになりました。その最たるものは、精神面ではないかと思います。かつて、日本人は羞恥心や奥ゆかしさ、思いやりに加えて忍耐力も兼ね備えた礼儀正しい民族でしたが、これらの美徳がことごとく消失しつつあります。
  また、工業化の反動によって、美しかった故郷の棚田や森は姿を消し、河川や海は汚れてしまいました。更に〝勿体ない〟という質素な生活も、いつの間にか陰をひそめ、物を大切にする気持ちが薄らいできています。世界中から食糧を集め、使い捨て商品や廃棄食材によるごみは溢れ、冷暖房や照明・輸送にかかるエネルギーを無駄遣いする等の憂慮すべき状況になっています。この半世紀に、日本人の食生活は大きく変化し、米と魚と野菜中心の食事からパンや肉を中心とした「食の西洋化」が急速に進んでしまいました。
  現在、世界ではいたるところで紛争が発生しており、核を保有する国も増えてきています。また、深刻な食料不足に陥っている国も散見されます。この終戦記念日にあたって、今一度世界の平和を願うと共に我々の生活のあり方を見直していきたいものです。

2010年08月14日

校長だより  世界の国々~カナダ①

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  本校ではできるだけ早い時期に海外での生活を体験させ、幅広い視野を身につけさせることを狙いとして、平成14年8月から「カナダ東部夏季研修旅行」を実施してきています。今回の研修においても、生徒達は日本とは異なる生活環境の下で、数多くのことを学んできたと思います。
  世界の国々の最初にカナダについて紹介したいと思います。
  カナダはイギリス連邦を構成する1つの自治国ですが、最大の特徴は日本の実に27倍もある世界第2位の広大な国土面積です。これはロシアに次いで世界第2位であり、アラスカ(アメリカ領)を除く北アメリカ大陸の北半を占めています。人口は約3200万人と日本の約4分の1ですが、移民を受け入れてきたため、この半世紀で2倍になってきており、「人間の坩堝(るつぼ)」と言われる多民族国家になってきています。そのため、すべてのものが広くゆったりしているように感じられますが、国土の大部分は山地や岩石、極地となっており、ほとんどが人の住めない土地です。開発された地域は国土の3分の1以下しかなく、耕地や居住地は南のアメリカとの国境沿いや五大湖沿岸のベルト地帯の11%に集中しています。気候的にはかなり厳しく、1月の平均気温が零度以上となるのは、バンクーバー付近のみであり、中部から北部にかけては広大な針葉樹林やツンドラ氷河地帯が広がっています。有名な五大湖にしても、日本の面積の80%がすっぽりと入ってしまう大きさであり、オンタリオ湖だけでも琵琶湖の実に30倍近い大きさであり、豊富な水資源を有しています。このようにカナダは鉱物や水等の資源国として世界から注目を集めているのです。  ≪続く≫

2010年08月13日

お盆を迎えて

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  お盆は8月15日を中心に13日から16日までに行なわれるのが一般的で、かつてはお正月と共に重要な休みということになっていました。この期間は日本全体が一斉に休むということが多かったようですが、最近では〝夏の休暇〟という色彩が強くなり、混雑を避けるために7月末から9月初めにかけて交替で休暇をとるというパターンが増え、本来のお盆の意味が薄らいできているように感じます。
  盆は正式には仏教におけるインドの古語であるサンスクリット語のUllambana(ウランバナ)が漢字に音写されて盂蘭盆会となり、これを略したものです。このウランバナというのはもともと『逆さづり』という意味で、〝地獄の苦しみを受けている人々を供養する〟ことによって救おうとするものですが、これとわが国固有の先祖を崇拝するという心とが融合して、日本においてお盆の行事が生まれました。
  一般的にはまず仏壇を掃除し、季節の果物、野菜、餅菓子等のご馳走を供えます。更に先祖が乗ってくるということでキュウリとナスで精霊馬(しょうりょううま)を作り供えると共に盆提灯や盆灯篭を飾ります。キュウリは先祖の霊を早く迎えるための馬を、ナスはゆっくりお送りするための牛を表しています。この後、13日の夕方には家族でお墓参りをして火を焚いて祖先の霊を迎えることになりますが、現在はほとんどの家が墓地と離れているため、野外で迎え火をたき、先祖や亡くなった人を迎え、16日の夕方には送り火をたいてお送りすることになっています。
  お盆には日本各地で色々な催しが行なわれますが、有名なもののひとつに京都の大文字焼きがあります。伝統の行事となっており、多くの人が見物に訪れますが、正式には「京都五山送り火」と言われ、お盆に行なわれる送り火と同じ意味です。
 我々がこの世に生を受けたということは何代にもわたる先祖の方々の命を受け継いできているということです。このお盆の期間には、家族全員で是非ご先祖を尊ぶという気持ちで過ごしていただきたいものです。

2010年08月12日

世界の国々を知る

H22canada.jpg tusin163sekaitizu.jpg  ≪カナダ研修旅行≫

  中学2年生と3年生がカナダから帰国し、現在高校1年生はニュージーランドで語学研修を行なっています。生活習慣や文化、宗教、物の考え方、気候等日本とは大きく異なる状況の下での体験は生徒達にとって、大きなインパクトを与えたのは間違いないと思います。
  以前に比べると、インターネットや衛星放送をはじめとする情報化の進展によって、さまざまな国の出来事が伝えられるようになってきました。しかし、現在世界には190を超える国があるため、これらの国々のことを我々がどれだけ理解しているかは疑問です。また、これ以前の問題として「世界にはどれだけの国があるのか」「世界の人口はどれだけいるのか」「これから世界の人口は増えていくのか、減っていくのか」といった基本的なことも知らない人が多いようです。まして、それぞれの国はどこにあるのかを正確に答えることができる人も少ないのではないかと思っています。正直なところ私自身も知らない国が数多くあります。
  先日、数名のインドネシアの方と話をする機会がありましたが、日本で知っている都市は東京だけで大阪は知らないという人が大半でした。日本人であれば東京や大阪を知らない人はほとんどいないと思いますが、逆にインドネシアの首都はどこか(ジャカルタ)ということを正確に答えられる日本人は少ないのではないでしょうか。
  これからグローバル化がますます進展する中で、世界の動きを把握しておくことは非常に大切になってきます。そこで、これから折に触れて世界の国々のことを紹介していきたいと考えています。
  日本の都道府県のことも十分理解できていない子ども達も増えてきているようですが、是非家庭内に地図や地図帳、地球儀を置かれることをお薦めします。

2010年08月11日

日経テストの結果を受けて

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  7月末に、先日(6月13日)受験した日経テストの結果が送られてきましたが、時間の余裕がなく詳細を見る時間がなかったため、夏休みに入ってじっくりと内容を見直してみました。この日経テストは日本経済新聞社が主催し、年間2回全国で実施されています。世界経済や日本経済、経営、金融、消費・流通、技術など幅広いジャンルから出題され、経済の基本的な知識や経済ニュースに対する感度、知識を知恵に変える力を確認できるため、最近では次第に多くの企業等において受験を勧めてきているようです。
  学校はともすると社会の動向と離れがちになるため、本校の社会科の先生達にも勧めていましたが、申し込みの締め切りが終わって受験票が送られてきた段階で、受験するのは私だけということが判明しました。一時は欠席しようとも思いましたが、何事も経験が大切であると考えて受験してみました。今回は準備もせずぶっつけ本番で臨み、時間配分が十分できなかった割には、総得点は平均をかなり上回っており、ほぼ満足できる結果でしたが、ジャンル毎のバラツキが大きいということが解りました。これまで経験してきた人事や法務等に関するものや世界・日本の経済や企業動向等に関するものについては高い点数でしたが、反面今社会のさまざまなトレンドや色々な分野で起きている事象については極端に低いものもあったようです。特に音楽やファッション等については名前も知らないような問題も数多くありました。普段からテレビや新聞、雑誌でも政治や経済、最新の技術等関心のあるものは見ていますが、芸能界に関するもの等はほとんど見過ごしていますし、最近、タウンウォッチングしたり、映画を鑑賞するということもあまりないようです。この夏休みには目的を持たず出かけてみるのも良いのではないかと思っています。
  なお、次回の日経TEST公開テストは10月3日(日)に全国8都市で開催されます。申し込みの締め切りは9月1日(水)になっていますので、是非挑戦してみてください。

2010年08月10日

大切な土作り~畑の野菜収穫

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  本校では環境教育に取り組んでいますが、この基本の考え方は単に知識を得れば良いというものではなく、「学び 考え 行動する」ということです。そして、身近なできることから始めようということにしています。生徒の中には学校だけではなく、それぞれの家庭においてもさまざまな環境活動に取り組んでくれているようです。私もゴミの分別や節水、節電、マイバッグの使用等さまざまな活動を行なっています。夏休みに入って時間の余裕ができたため、久しぶりに普段は家族に任せている家庭菜園に行き、驚くほど多くのミニトマトを収穫しました。このトマトはサントリーからいただいた苗のうちの4本ですが、特に目立った手入れをしているということではありません。わき芽欠きも十分できなかったため、畑一杯に雑然と広がってしまいましたが、驚くほど多くの実がついています。
  残念ながら、学校に植えたトマトは最近では葉が黄色になり、実もほとんどつかなくなってしまっています。理科の先生方とも話していますが、土の力ではないかという意見が多いようです。わが家では、毎日こまめに生ゴミを処理して肥料にし、これを定期的に畑に施していますが、掘り返してみるとミミズがたくさん生息しています。恐らくこれが良い効果を与えているのではないかと思っています。
  ある教育関係の人から「植物を育てることは人の教育とあい通じるものがある。植物には本来自ら育つ力を持っている。その力を引き出すためのしっかりとした土壌を作ることが大切である。」という話を聞きましたが、まさに野菜作りを通じてEducationの意味を考えさせられました。

2010年08月09日

異常気象の影響~農作物の高騰

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  世界的な異常気象の影響で、最近は、ある地域で大洪水に見舞われたかと思えば別の地域では全く雨が降らず大干ばつになるといったことが頻発するようになってきました。この結果、農産物の価格上昇が避けられない状況になりつつあります。
  特に、小麦価格の国際指標となるシカゴ商品取引所の先物は7月の1カ月間で、1ブッシェル(約27キロ)=4、64ドルから6・61ドルまで40%以上値上がりし、約半世紀ぶりの上昇率を記録し、8月2日には一時7・11ドルと1年11ヶ月ぶりの高値をつけました。この要因は世界の生産量の約1割を占めるロシアで、猛暑と乾燥による干ばつや大規模な火災が発生し、穀物不作による供給不足への懸念が広がっているからです。 更に5日にはロシアが今月15日から12月末まで、小麦、大麦、ライ麦、トウモロコシの輸出制限に踏み切るという発表を受けて、小麦価格は7.86ドルにまで上昇しました。
  日本は、国内で流通する小麦の9割近くを米国、カナダ、オーストラリアから輸入していますが、輸入は政府が管理し、年2回、直近6ヶ月間の輸入価格を基に、製粉会社への売り渡し価格を改定し、製粉会社は、政府の価格を受けて、食品会社などへの小麦粉の販売価格を決めるということになっています。
  3~7月までの輸入価格は、それまでの半年間に比べ、ほぼ横ばいで推移していましたが、次の改定は10月で、3~8月の輸入価格の平均値を反映させるため、売り渡し価格の値上げは避けられそうもない状況です。しかし、現時点ではデフレ下にあることもあり、簡単にパンやカレールー、うどん、ラーメン等の販売(店頭)価格に転嫁すれば消費の低迷につながるため、それぞれの企業においては更なる合理化が迫られることになりそうです。このように世界の異常気象は我々の日常生活にも大きな影響を与えることになるのです。

2010年08月08日

兵庫県私学 中学・高等学校展を終えて

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  8月8日(日)、兵庫県の私学 中学・高等学校48校が参加する『私学展』が終了しました。この催しは本年で5回目になりますが、従来の3日間の開催から2日間になったということもあって、来場者数は昨年度の11061人から8630人、前年比78%ということになりました。私も両日、午後から参加し何組かの保護者の方とお話させていただきましたが、お子様の進路について真剣に考えられている気持ちがひしひしと伝わってきました。
  本校は4年前に高校に「選抜特進」・「特進Ⅱ」「特進Ⅰ」の3コース制を導入、3年前に中学に「一貫選抜」・「発展」の2コース制を導入し、きめ細かい進路指導を行なってきました。これらの取り組みの成果がどうなるか注目してきましたが、お蔭様で国公立大学への合格者が前年比2倍の50名、難関私学への合格者も1.5倍と大躍進を遂げることができました。併せて、人間教育の一環としての環境活動や部活動も充実しつつあります。また、これらの取り組みの一方で、高校の新校舎の建設、校庭の芝生化等のさまざまな学習環境の整備をはかってきました。そして、現在は更に一層の飛躍を目指し、3年後の2013年度に向けた改革を推進中です。
  しかし、これらを保護者や児童生徒の皆様に理解していただくためには、あらゆる手段を通じてしっかりとお伝えしていくことが大切です。今回の私学展で本校のブースにお見えになったのは、学校説明会やオープンスクールに参加して入学を希望するようになられた方、ホームページを見て興味を持たれた方、友人から情報を入手された方、塾から勧められた方等さまざまでしたが、全般的にまだまだ広報活動が十分でないということを感じました。
  これからさまざまな機会を通じて、情報を発信していく予定ですが、まず学校にお越しいただき、生徒の様子や学習環境をご自身の目で確認いただくことが大切であると思っています。本校ではいつでも相談に応じておりますので、事前にご一報いただき、是非ご来校ください。なお、当面の予定は次のとおりです。
  ◇ 8月22日(日)・・・高校オープンスクール
  ◇ 9月 5日(日)・・・文化祭
  ◇10月 9日(土)・・・中学オープンスクール

2010年08月07日

夏休みの過ごし方

  夏休みに入って半月が経過しました。この間、生徒達は勉強合宿、林間学舎、A日程講習、B日程講習、部活動の合宿や練習、ニュージーランド語学研修、カナダ研修旅行等それぞれの夏休みを送っています。先生方もこれらの指導や引率のために、相当ハードな日々を送ってきましたが、来週一週間はできるだけ休暇をとるようにしていただくように考えています。バカンスと言われるように、本当は何もせずにのんびりと過ごすということが必要なのかも知れませんが、これまでの休暇の過ごし方を振り返ると、この間に普段やれなかったさまざまなことをしておかなければ、後になって非常にタイトなスケジュールをこなさなければならないということになります。今回もやるべきことを洗い出してみると、スケジュールがほとんど詰まってしまいましたが、調整して有意義な休暇を過ごしたいと思っています。
  また、よく学校は閉鎖社会で、世の中の動きと学校での学習が結びついていないという声も聞きますので、できるだけこの期間中に社会の動向について整理し、皆さんに伝えていきたいと思っています。


  ≪急速に変貌を遂げる世界の国々≫%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%9B%BD%E3%81%AF.jpg

2010年08月06日

校庭の芝張りを終えて

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  先日もこの校長通信で紹介しましたが、芝生の基盤整備工事の終了を受けて、8月6日(金)、午前9時、校庭に約200名の生徒が集合し、芝張りを行ないました。最初に『NPO法人芝舞台』の清水様より芝生の張り方の説明があり、野球部員がトラックで搬送されてきた芝生の束を校庭一面に等間隔に並べた後、真夏の太陽が照りつける中、全員で校庭に芝を隙間なく敷きつめるという作業をスタートしました。芝生の切れ目を揃えずに交互に並べていくというのがポイントで、隙間には適度な大きさに切り取った芝を埋めていきます。当初の計画では、この芝張りは丸一日を予定していましたが、これだけのマンパワーが集まると作業のスピードは凄いものです。約1時間で校庭の半分に芝を張り終えることができました。
  また、10時からの休憩時間には、宝塚ゴルフ倶楽部様から芝刈り機二台を贈呈していただきました。続いて10時半から作業を再開しましたが、夏期講習が終了した生徒約100名も追加で参加してくれたため、残りの芝を1時間足らずで張り終えました。これで午前の部は終了し、生徒達はおにぎりとお茶を受け取って、達成感に浸りながら昼食をとっていました。この間、芝生にたっぷりと水を撒いた後、午後からは、午前の練習を終えたクラブの生徒が入れ替わり参加し、砂入れをして芝張りの作業は完了しました。これからこの芝生が青々と育っていくのが楽しみです。これからは水撒きや芝刈りといったケアが必要になりますが、全員でしっかりと芝生を育てていきたいと思っています。

今回の芝張りにあたって、生徒会では、各クラブや夏期講習に参加している生徒に芝生張りの協力をお願いしてきましたが、その結果、クラブや夏期講習受講者、教職員等、15団体316名の方々から参加する旨の連絡を受けました。当日の飛び入り参加も含めると、実に延べ500名の皆さんに参加していただいたことになります。一人ひとりの力が結集すると大きな力となることを実感した一日でした。
また、芝舞台、宝塚ゴルフ倶楽部、蛭川造園をはじめ多くの方々には大変お世話になりました。心より感謝を申し上げます。

2010年08月05日

目標を下げないで頑張る

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  各学年・クラスの個人懇談も先週でほぼ終了しました。中学1年から高校3年まで、それぞれの学年によって押さえておかなければならない課題は異なりますし、生徒一人ひとりにとって、現状を正しく認識し今後に生かしていくという点においては非常に意義があると思います。
  とりわけ大学進学を目前に控えた高校3年生にとっては、この面談は将来の進路を決めるという意味でも特に重要です。最近は大学入試のやり方も多様化し、早いところでは9月頃からAOや推薦入試がスタートします。また、センター試験までも6ヵ月を切ることになり、最終の受験校を絞り込むという段階になっています。このため、高校3年生については保護者との懇談ではなく、生徒自身も含めた三者懇談の形をとるようにしています。
  近年、多くの生徒が受験する全国模試が充実した結果、志望校に対する合否の判定が「ABCDE」といった記号で表示されるようになってきました。そして、当然のことながら無難な目標を設定すると「A判定」や「B判定」になるのに対して、高い目標を設定すると「D判定」や「E判定」という結果になってしまいます。昔はこのようなデータがなかったため、とにかく最後まで目標に向かって突き進むということでしたが、この結果を見て当初の目標を下げ安易に志望校を変更するという傾向が多く見られるようになってきました。しかし、最後の栄冠を勝ちとるのは〝高い目標を下げずに諦めないで頑張る〟という生徒です。つまり、現時点ではまだまだ学力が伸長する可能性が大きく残されており、これからの3ヶ月、とりわけこの夏休みの過ごし方がポイントです。
  私は〝一度がむしゃらにやってみる〟という経験が大切であると思っています。大学受験を単に大学に入るということだけではなく、人生における節づくりととらえて欲しいものです。

2010年08月04日

水源を守る~奥大山のブナ森

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  大山は中国山地の最高峰で標高1709mですが、以前は火山で180万年前から50万年前までは大規模な噴火を繰り返していたようです。最後の噴火が確認されているのは約1万年前で、地層は火成岩が主体です。そして、奥大山一帯は広大なブナの森が生い茂っており、永い間にブナの落ち葉が積み重なってできた腐葉土で覆われています。
  西洋ではブナは〝森の聖母〟と呼ばれています。この理由はブナの森のあるところには例外なく名水と言われる美味しい水が湧き出ているからなのです。この奥大山の森も例外ではありません。この大山に降った雨や雪は、ブナの葉で集められ、幹を伝って腐葉土の中を通り、ミネラルを主体とした栄養分をたっぷりと含んだ地下水として蓄えられます。そして、数十年という長い年月を経て素晴しい味覚の水に生まれ変わり、地表に湧出してくるのです。
  私も2年前に、この奥大山の森に足を踏み入れましたが、ブナの落ち葉が何重にも積み重なった土はふかふかのスポンジのようで、水を大量に吸い込むということが分かりました。このようにブナの木は飲み水をつくるという非常に重要な役割を果たしているのにもかかわらず、これまで日本においては、あまりにも身近で多くあったため、伐採されて杉や檜が植えられたり、パルプの材料とされる等大切に扱われてこなかったのです。このことは、ブナという漢字が「木偏に無い」と書くことでも想像できます。
  しかし、これから世界的に水が不足する時代にあって、安全な水源の確保をはかるために、ブナ林を再生させることは非常に大切な取り組です。今一度、水を守る、森を守るということを考え直していかなければならないと思っています。

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2010年08月03日

校庭の芝生化に向けて

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 本校では今年春、学園60周年記念事業の新校舎建築を終え、現在生徒達は恵まれた学習環境の下で勉学に励んでいます。一方で、先日校庭に建設していた仮校舎の撤去作業が無事完了しましたが、この機会に校庭の芝生化を行なうことにしました。
  昨今、校庭の芝生化は各方面で話題となっていますが、費用やメンテナンス等解決していかなければならない課題が数多くあります。しかし、このタイミングを逃すと実現は難しいと考え、中高校庭緑化準備委員会を発足させて検討してきました。そして、この4月、兵庫県に県民まちなみ緑化事業として申請していましたが、この度無事に許可が下りました。
  そこでNPO法人芝舞台にお願いし、7月24日に重機を搬入、26日から運動場の表面の掘削、有孔管の埋設、スプリンクラーの散水設備、暗渠排水等の工事を行ないました。更に、砂・有機肥料等を混ぜ土壌改良等の芝生基盤整備を終え、いよいよ芝を張ることができるようになりました。この芝張り作業は環境教育の一環として8月6日に生徒達の手で行なうことにしています。本校では〝学び 考え 行動する〟ということを環境教育の基本にしています。そのため、芝生の植え付けだけではなく、その後の管理も生徒達に分担して行なってもらう予定です。
  約1ヶ月養生すれば開放できるということですが、これにより環境緑化を推進すると共に校庭のヒートアイランド現象の解消と生徒達が校庭で安全に活動できることにしたいと思っています。9月4日~5日の文化祭に芝生の上で生徒達が談笑している光景を見たいものです。
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 ≪参考≫
  以下は生徒会より芝張り動員のお願いです。
  ◇日時「8月6日金曜日 9:00~12:00、13:00~16:00 
  ◇集合:演習ABC教室 服装:体操服、帽子、タオル、体育靴

  この日に、芝生を校庭に一気に敷き詰めます。現在、芝生マットを敷き詰める作業を手伝ってくれる生徒を集めています。生徒会執行部では、クラブや学年の生徒に呼びかけをしてきましたが、まだまだ人手が足りません。クラブや夏期講習等で登校してくる生徒にも声掛けをお願いします。60周年事業の記念植樹と思ってお手伝いをお願いします。卒業後には、よい思い出になることと思います。募集人員は、1日手伝ってくれる人が50人分(半日なら100人)です。手伝ってくれる人には、おにぎりと飲み物を用意します。また作業は1日かかると思いますが、クラブや講習で来ている生徒で、半日だけでも手伝ってくれる生徒募集中です。よろしくお願いします。    生徒会

2010年08月02日

水の週間を迎えて

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  8月1日は「水の日(みずのひ)」です。梅雨が明けて夏本番となる8月は年間を通じて、最も水の使用量が多い時期ですが、国はこの時期に水に関する行事を実施することで、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め理解を深めるために、1977年(昭和52年)5月31日の閣議了解により、1日を「水の日」、続く1週間を「水の週間」と定めました。そして、この前後には「ウォーターフェア東京」等、全国各地でさまざまなイベントが開催されています。
  水は地球上のあらゆる生物にとって欠かすことができない大切なものであり、私達の日々の暮らしや農業、工業等の産業活動を支える重要な資源です。しかし、今、世界の人口が急増する一方で、地球温暖化による気候変動によって世界中で水不足が深刻な状況になってきています。
  日本は世界でも有数の多雨地域にあるため、年間の降水量は世界平均の約2倍近くありますが、1人当たりでは半分以下、しかも国土が狭いため降った雨は短時間で海に流失します。しかも水がめとなる大きな湖も少なく、中長期的に見れば渇水のリスクが高まってきています。また、河川や湖沼の水質悪化によって水道水がカビ臭くなるといったことも起きてきています。
  最近は限りある水を有効に利用するために、雨水や下水を処理した再生水を利用するといった取り組みも増えてきています。本校も高校校舎には雨水を利用した『屋上緑化』を採用していますが、これからは水を大切に使う社会を構築していくことが必要です。この水の週間を機に、一人ひとりが〝節水する〟という意識を持って身近なことから行動を起こしていって欲しいものです。

2010年08月01日

教員研修会の開催

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  本校では教員を対象として年に何回かの研修会を実施していますが、7月31日(土)、学校行事や夏期講習、クラブ合宿等の合間を縫って、今月2回目となる教員研修会を開催しました。先日(14日)の研修では、本校をめぐる生徒募集の現状についての課題を共有しましたが、今回は大阪大学の小野田正利教授にお越しいただき、講演とワークショップを通じて、さまざまな課題を明確化し〝保護者との関係づくり〟について学習させていただきました。
  小野田氏は「保護者のためのガイドブックづくり」や「イチャモンの研究」等学校現場の実情を踏まえ、日本の今とこれからを見つめておられます。そして、『悲鳴をあげる学校』『ストップ自子チュー」等数多くの著書を出版されています。本日の講演では〝余裕を持って70%でやる〟〝それぞれに背景があり解決の出口がある〟〝孤立しない〟〝前捌きをする〟〝モンスターペアレントと思ってはいけない〟等の数々のキイワードを紹介され、主要な提言をプリントした画用紙大の用紙を貼り付けながら、精力的なプレゼンテーションを展開していただきました。続いて「要望・苦情・イチャモンの具体的ケースから学ぶ」ということで、6~7名のグループに分かれて、教頭、教員、保護者、生徒の役割を演じながら、ロールプレイングを行ないました。
  本校は〝家庭と学校が連携して生徒を育てるという共育と共学〟を教育の基本の考え方にしていますが、何と言っても日頃のコミュニケーションを通じた信頼関係が大切であると思っています。
  この度、小野田先生には過密スケジュールの中、教員に元気を与えていただきました。心より感謝申し上げます。


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