頻発する異常気象
今日で8月が終わり、いよいよ明日からは9月に入ります。通常であれば、お盆明けからは朝夕の気温が下がり、日毎にしのぎやすくなりますが、日本列島は依然として猛暑が続いています。札幌も10年ぶりに猛暑日となり、近畿でも昨日、京田辺市で今年最高の38℃を記録する等、今年の夏はこれまでとは違う〝異常気象〟を感じている人も多いのではないかと思います。しかし、この異常気象が起きているのは日本だけではありません。今年に入ってからも世界各地で「猛暑」「干ばつ」「集中豪雨」「寒波」「豪雪」に見舞われ、この結果「山火事」や「洪水」「土石流」が発生し、人的、農産物等に甚大な被害をもたらしています。参考までに、今年になって世界各国で起こっている主な異常気象は次のとおりです。
①1月、中国南部で気温が30℃以上を記録し夏入り。逆に東部では豪雪。
②2月、アメリカのワシントンでも豪雪。
③2月、ブラジルで熱波が発生。
④中国で100年に一度と言われる大干ばつが発生し1700万人が水不足に。
⑤5月、パキスタンで気温53.5℃を記録、その後大洪水が発生。
⑥インドやイラクでも気温50℃を記録。
⑦モスクワで観測史上最高の37.4℃を記録し、ロシア各地で山火事が発生。
⑧コンゴ、コロンビア、ハイチ、スリランカ等でも大洪水が発生。
そして、現在、中国や北朝鮮でも大洪水が発生し、南半球のブラジルやアルゼンチンには寒波が襲来しています。このように、降雨量や気温の寒暖差が大きく地域毎にばらつくようになってきているのです。
今年はアメリカ本土に大きな爪あとを残した大型ハリケーン〝カトリーナ〟が発生して5年が経過しますが、このような大型のハリケーンや台風が襲来する可能性も高まってきていると言われています。これらの異常気象はすべて森林伐採や石油・石炭をはじめとする化石燃料の大量消費による温暖化が原因であり、人類に対する自然からの警告であると受け止めなければならないと思っています。