学校経営~お客様第一の姿勢を貫く
業績が伸びている企業にはいくつかの共通点がありますが、その最大のものは〝お客様第一〟という考え方が従業員一人ひとりにまで貫かれているということです。〝お客様は神様です〟というへりくだった態度は行き過ぎかも知れませんが、まずお客様の言い分を聞き、少しでも企業に非があればこれを積極的に受け入れ対応します。何故ならいくら自分達の正当性を主張したとしても、その結果お客様に受け入れられなければ販売や利益が減少し企業の存続はできなくなるからです。つまり、企業業績の差は顧客満足度の差であると言えると思います。
これからはすべての分野で〝サービス〟という考え方が必要になってきます。教育という仕事も〝人材育成サービス業〟ととらまえれば、生徒や保護者の満足度を上げる、つまり徹底的に不満を解消していくことが大切です。最近、よくマスコミ等で学校の比較が取り上げられるようになってきました。私もこの結果を注視していますが、公立・私立を問わず人気のある学校は例外なく他校にない特色づくりを行なっています。公立と私立では授業料が高いという経済的な理由で、私学が敬遠されてきたのも事実ですが、私学間では、授業料に見合った教育サービスができているかどうかが学校選択のポイントになっています。
本校においては、現在コース制を柱とする学校改革に取り組んできています。この基本は人間力と学力を兼ね備えた〝将来社会で役立つ人材の育成〟です。そのためにきめ細かい指導を行なってきていますが、決して学力向上だけを目指して詰め込み式の教育を進めている訳ではありません。この成果は徐々に現れつつあり、お蔭さまで年々本校を受験していただく人も増えつつありますが、更に教育サービスの向上につとめていきたいと思っています。