家庭での食育~25丸ごと食べる
わが国は食糧の多くを輸入に頼っているにもかかわらず、その食糧の多くを無駄にしているということは既に何度も述べてきました。食材を無駄にするのは命を粗末にすることであると考えると、まず必要なものを考えて買うことが大切です。次に捨てる部分を減らすという工夫をすれば、食費を軽減するだけではなく、生ゴミを減らすことにも繋がります。できれば食材を丸ごと食べるようにすることです。
例えば大根ひとつとってみても、剥いた皮も金平にしたり、葉っぱもすぐに捨てるのではなくご飯に混ぜて葉めしにしたり、おひたしにする。ブロッコリーやキャベツ、白菜の芯なども、細かく切って炒めものや煮ものにする。出し汁を取った後のカツオブシなども捨てずに、醤油とお酒で炒りつけてゴマを振ればひとつのおかずになります。また、骨を取るのが面倒であるということで敬遠されている魚についても調理の仕方を工夫することによって丸ごと食べることが可能になります。鯵はから揚げにして南蛮漬けにする。圧力なべを利用して、イワシの生姜煮や鰤(ぶり)大根を簡単に作ることができます。
さらに、食べるのが難しいものでも、ワックスを使っていないミカンの皮は、干して自家製入浴剤にするといった使い方もあります。
昨今、食材の値上がりにより、家計を圧迫するになってきていますが、これを機に、食材の有効活用を考えてみてはどうでしょうか。