教育実習のスタートにあたって
5月31日(月)、これから3週間にわたる教育実習がスタートしました。今年の実習生は14名で、全員が本校の卒業生です。職員朝礼で紹介した後、オリエンテーションを行ない、冒頭、私から教育実習にあたって、次のような話を行ないました。
①最初に〝挨拶〟の大切さをお伝えしたいと思います。「挨」は心を開く、「拶」は相手に迫るという意味であり、コミュニケーションの第一歩です。社会では〝挨拶に始まり、挨拶に終わる〟というくらい挨拶を大切にしています。それはコミュニケーションの第一歩であるからです。皆さんも是非しっかりと挨拶してください。
②今日から教育実習が始まりますが、忘れないで欲しいのは、生徒にとって教壇に立つ人は〝すべて先生〟であるということです。生徒達はあまり年の離れていない先輩の姿を大いなる関心を持って見つめています。実習生だからという甘えの意識はこの際払拭してください。
③学校が何のためにあるのかと言えば将来社会で役立つ力を身につけさせることです。そのためには、今社会で起こっていることを把握し、更にこれからの世の中がどのように変わっていくのかを常に意識しておくことが大切です。教員はともすると視野が狭くなり、人間的な幅も広がりません。社会の動きにも疎くなりがちです。そして、〝学校の常識は社会の非常識〟〝社会の常識は学校の非常識〟ということにならないようにしなければなりません。これを機に、必死になって勉強するようにしてください。
④雲雀丘学園中学・高校が日本の一般的な学校と思っては間違います。このことを知っておかないと将来教師はつとまりません。どのような学校でも教員として立派にやれるよう心しておいてください。
また、実習生の皆さんには『教職を目指す皆さんへ』というレジュメのうちの3枚をお渡ししました。このレジュメのほとんどはこれまでの教育実習生や新規採用の先生方に指導してきた内容を見直し、加筆訂正したものです。現在、47のテーマを取り上げていますが、最終的には60のテーマにまとめていくつもりです。そして、明日以降もこれらのレジュメを順次実習生に渡していきたいと思っています。