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2012年07月31日

稲の花が咲きました

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              水景の稲穂も小さな花を咲かせています

  稲の花が咲いています。成長してきた稲を眺めていて、今朝発見しました。ぼんやり眺めていると見落としてしまいそうな程小さく白い可憐な花で、朝のうち2時間ほどしか咲いていないそうです。開花後、日中の最高気温の積算が1000時間を超えたあたりが収穫適期といわれています。今日の最高気温は37℃との予想です。この調子でいけば文化祭の頃に刈り取りが出来るかもしれません。環境大使が初めて挑戦し、育てています。今のところ順調に来ているようです。今後、受粉を経て「実るほど頭を垂れる稲穂かな」となるのですが、受粉の時に台風などの大風が吹くと、花粉が飛散し受粉が上手くいかなくなります。そうすると、実入りが悪くなり、品質も低下するそうです。気が抜けません。
 7月もいよいよ終わります。全学年で取り組んでいた夏期講習も、高3をはじめ幾つかの学年は引き続き行われますが、一段落します。今年から鳥取大学の協力を得てスタートする「サイエンスキャンプin鳥取大学」が、明日から始まります。サントリー生物有機科学研究所で行われる「最先端実験科学教室」もより高度な研究に挑戦します。また、多くのクラブが合宿に出かけます。新体制になってのチーム作りのスタートです。
 夏期休業に入って10日間、順調に来ています。今までの取り組みがこれから花を咲かせ、実を結ぶ時期に差し掛かります。8月を「飛躍の夏休み」として結実させるための月にしましょう。

2012年07月30日

中学女子テニス10年連続全国大会出場

 中学女子テニス部が全国中学生テニス選手権大会への団体での出場権を獲得しました。10年連続で11回目の出場となる快挙です。
 個人は6月の関西代表戦で、惜しくも2位になり全国大会の出場を逃しました。この悔しさを団体ではらしたいとして頑張ってきたものが、見事に花開いたといえます。8月19日から21日にかけて、東京都立有明テニスの森公園で行われます。全国大会では個人の時に味わった悔しさを忘れず、むしろバネにして頑張ってきてほしいと思います。
 兵庫県中学校総合体育大会においても健闘しています。
 柔道競技で個人戦ベスト8に入っています。この選手は初出場とのことですが、強豪を相手に県大会で上位入賞を果たしたことは素晴らしいことです。
 水泳競技も3名が6種目に出場しています。中でも、中学1年生が平泳ぎで決勝まで進みました。入賞は逃したそうですが、今後が楽しみです。
 運動部以外も頑張っています。鉄道研究部は各地のイベントに精力的に参加しています。華道部は、本日行われている大阪地区いけばな競技会に出場しています。
 本校は、「文武両道」を目指しています。勉強はもちろん、クラブを含め自分の趣味や特技など、「これは一生懸命打ち込める」と思うことに、全力で生徒に取り組ませています。「これはできる」、「これならできる」と思うことに真剣に取り組むことにより、苦手だ、出来ないと思っていたことも出来るようになるということがよくあります。夏休みこそ絶好のチャンスです。

2012年07月29日

「本物の学び」の追求

 ロンドンオリンピックが始まっています。各種競技で日本選手の活躍がTVや新聞で報道されています。同じオリンピックという名前がついていますが、全く別ものの「生物学オリンピック」で本校の生徒が予選を通過する快挙をあげました。予選通過と言いましても、全国から3,600名の応募者の中から80名が通過するという厳しいものです。予選通過者には筑波大学や慶應義塾大学などのAO入試の資格が与えられます。本校にとっては、生物学オリンピックを含め国際科学技術コンテストの予選通過者が出たのは初めてです。

 学校の教育力をはかる尺度として、進学実績がよく取り上げられます。そのためと言っては何ですが、受験で力が出せる、言い換えると受験テクニックにウエイトを置いた指導が行われている所もあります。本校は受験指導を軽視していませんが、「本物の学び」を追求する指導に重点を置いています。「分かる喜びや楽しさ」、そこから更に深いものを学ぼうとする意欲を大切にしています。
 大学が行っているコンクールなどにも積極的に応募しています。昨年は中学2年生が筑波大学の「科学の芽」賞をいただきました。全国で9名が選出された中の一人です。学校奨励賞・努力賞もいただいています。また、京都大学が未来の科学者養成をめざして実施している最先端科学の体験型学習講座(ELCAS)にも、昨年は高校生4名が選出されました。
 本校独自の取り組みとして、最先端実験科学教室(サントリー生物有機科学研究所で研究の指導を受ける)、サイエンスキャンプin鳥取大学(鳥取大学で研究の指導を受ける)などを実施しています。
 いずれも「本物の学び」を追求する本校の姿勢の具現化であり、今回の予選通過を始め各種コンクールでの表彰がその成果の現れだと思います。

2012年07月28日

中学カナダ研修に出発


 今日は、中学2・3年生の有志よるカナダ研修団が元気に伊丹空港を飛び立ちました。この研修は11日間にわたってプリンスエドワード島(PEI)をメインにカナダ東部で行われます。初日は成田を28日17時20分に飛び立ち、トロントには28日16時10分着の予定です。「あれ、29日じゃないの?」と思われますが、28日の夕方から11時間を超えるフライトなのに、着いたらまだ28日です。地球の自転と同じ方向になる東向きに飛行し、日付変更線を超えるからです。そこから国内線に乗り換え、ハリファックスへ行きます。生徒たちにとって、今日は24時間を遥かに超える「長い一日」になります。時差との戦いも始まります。これも良い経験になります。
 ハリファックスは、カナダ大西洋岸地方最大の文化・経済の中心都市で、サミットも開催された都市です。ここには、シタデル砦という八つの頂点を持った星型の城塞があります。同じ星型の城塞である五稜郭がある函館市と姉妹都市になっています。
 PEIは東海岸のセントローレンス湾に浮かぶ小さな島で、カナダの州の中で、面積、人口ともに最も小さい州です。小説「赤毛のアン」で有名な島ですが、カナダの連邦制発足と独立の話し合いが行われた歴史的な島でもあります。鉄分を含んだ赤土と緑のコントラストが何とも美しく、何度でも訪れたくなる島です。
 語学の学習と自立をテーマにしたこの研修は、生徒たちにとって掛け替えのない経験です。現地からの報告を楽しみにしています。

2012年07月27日

飛躍に向けての夏休み

 夏休みに入って一週間が過ぎました。休みといっても、平常の授業がないだけで、いろんな場面で活動が行われています。すでに、NZ研修に飛び立った生徒は現地の生活にも慣れ、語学研修も軌道に乗りだしてきた頃だと思います。林間学舎、懇談、夏期講習、強化勉強会、模擬テスト、そして各クラブでの試合や大会など多方面に渡って活動が繰り広げられています。
 クラブの試合は、時間の長短はあるものの練習してきた時間に比べれば僅かなものです。練習に費やした時間や日数から考えると一瞬です。この一瞬のために厳しい練習をしているのです。何故こんなに時間をかけないといけないのかとは、誰も思わないはずです。
 勝負事ですから「勝ち・負け」が着きます。これだけ頑張ったのだから、みんな勝ちにするということはありません。残酷なものです。本当に心から「ヤッター」と喜べることもあれば、悔し涙を流すこともあります。学習も同じことがいえます。出来たり、分かったりすれば「嬉しい」ものです。逆に、これだけやっているのに「何故出来ない」と思うこともあります。一生懸命取り組んでいるからこそ、良い結果がでれば「嬉しい」、悪い結果だと「悔しい」という気持ちが強くなるのであって、中途半端な取り組みでは、気持ちもそれほど強くなりません。この「嬉しさ」や「悔しさ」が飛躍のための「バネ」の役割を果たしてくれます。この気持ちが強ければ「バネ」も強くなります。どれだけ強い「バネ」を持つことができるかが大切だと、私は思います。

2012年07月26日

全国高校ギターマンドリンフェスティバル

 「第42回全国ギター・マンドリンフェスティバルinすいた」が、7月25日・26日吹田市文化会館・メイシアターホールで行われました。全国の優秀選抜59校が競演します。本校は2日目、26日の演奏です。初回から42年連続出場になります。
 司会役を務める生徒から「29番兵庫県雲雀丘学園中学高等学校、長谷川武宏氏作曲『天空の奇蹟マンドリンオーケストラのための組曲』です。」と紹介の後、静まり返った会場に、微かに聞こえるような美しい音から始まりました。宇宙をイメージさせるような素晴らしい曲です。見事に演じたと思います。「ピアニシモからフォルテシモまで使った素晴らしい演奏でした。特に、弱音が素晴らしい。あえて課題を言えばフォルテの音が単調です。フォルテにバラエティーを持たせばもっと素晴らしい演奏になります。優秀賞です。」と講評の先生の言葉です。これで、10年連続優秀賞をいただいたことになるそうです。先輩たちが築いてきた伝統を立派に引き継ぎました。
 50名を超える部員が心を一つにするには大変な苦労があったと思います。過去の実績や伝統がプレッシャーになったこともあったでしょう。その苦労やプレッシャーを乗り越えた成果が今日の演奏に表れていたと思います。高い目標を掲げ、その実現に向け、各自が自分を律し、努力することにより部のまとまりが築けたのではないでしようか。本校の校是「高志・自律・努力」の見事な実践です。ギター・マンドリン部に心から拍手を送ります。

2012年07月25日

大山登山に思うこと

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 なぜ山に登るのですか」との質問に、「そこに山があるからです」と答えたという話があります。本校も、林間学舎で大山登山を長年実施しています。生徒の中にも「なぜ、こんなシンドイことをするのですか?」という疑問があると思います。登山と言いますか、「山に登る」と言えば、修行・鍛錬という言葉を連想する人が多いのではないでしょうか。このルーツは、山岳信仰からきていると思います。自然の厳しさや素晴らしさ、そこからくる畏怖の念、俗世との関わりを断ち悟りをひらく修行や鍛錬の場として、山が位置づけられてきました。
 古くから山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として大山寺が栄えたように、大山も修行の場でした。その山に登ります。「彼は鼻で深い息をしながら、一種の快い疲れで目をつむっていると、遠く上のほうから、今登って行った連中の『六根清浄、お山は晴天』という声が二三度聞こえて来た。」志賀直哉の小説「暗夜行路」にでてくる大山登山の場面です。「六根」とは「知覚作用のもとになる六つのもの。眼・鼻・耳・舌・身・意の称」(新明解国語辞典)とあります。六根からくる煩悩や私欲を清浄にするという意味の掛け声です。ここにも山岳信仰の色彩を感じます。「六根清浄、お山は晴天」と言って山を登った経験を私も持っていますが、林間学舎の大山登山では「おはようございます」という声をかけます。
 悟りや「六根清浄」とまでは言いませんが、厳しい自然や山に挑戦することによって、「もうダメかな」と思いながらも仲間と共に登ったという連帯感や達成感など多くのものが得られるはずです。自分の限界に挑戦し、自分の「頂点・頂上」に立てた、掛け替えのない経験になったのではないでしょうか。

2012年07月24日

大山登山

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 大山は海抜1,709mの中国地方の最高峰です。北西側からの姿は富士山に似ていることから別名「伯耆富士」と呼ばれています。大山の名前が初めて文献に記されるのは、「出雲国風土記」と言われています。奈良時代から大山と呼ばれていたということになります。
 今朝5時起床、朝食を済ませ、6時30分大山登山開始です。快晴、無風の気象条件の中、200名を超える雲雀丘学園中学校の登山隊が2列縦隊で出発しました。大山寺口の登山道から片道3.4kmです。この距離ですと、平坦な道だとゆっくり歩いても1時間足らずで歩けます。しかし、海抜800mから1,700mまでの900mを登りますので、大変です。この道のりを3時間かけて上り、3時間かけて下山してくるという計画です。ブナやミズナラの樹木の中を、ゴロゴロ石が階段状になった道を汗を拭き拭きひたすら歩きます。木立が途切れると、麓の大山寺口や「国引き神話」にでてくる弓ケ浜がよく見えました。絶景です。疲れも一瞬吹き飛びます。下山してくる人とすれ違います。「おはようございます。」と声をかけます。「おはようございます。後30分程や頑張りや。」と励ましの声、山のマナーです。8合目あたりにくると特別天然記念物にも指定されているダイセンキャラボクが目に入ってきます。木道が整備され、尾根伝いの道にもなりますのであと一息です。山頂が近づいてきますので、心なしか元気も出てきます。奇麗な高山植物も花を咲かせています。
 山頂で軽食と記念撮影、その後「一木一石運動」に協力するために持参した一人一個の石を避難小屋の横に置き下山。この時の様子をNHKBSテレビが撮影していました。8月下旬頃放送の「日本の百名山」で放映されるそうです。
 あまりにも天気がよすぎ、風もない状態でしたので、少しバテましたが、無事下山しました。
「全員が頂点に立ち、全員が無事帰ってくることが目標です。」と昨夜の山岳ガイドさんが話されました。全員が「山頂」ではありません。自分のできる「頂点」です。全員が自分のできることをやりきった大山登山でした。

2012年07月23日

中2林間学舎へ出発

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 今日から、2年生が林間学舎です。大山登山と森と水についての環境学習がメインの行事です。
 予定の時間に、校庭の芝生に2年生が集合しました。集合整列の状態を見ていますと、昨年とは少し違った印象を持ちました。学年全体が整然と並んでいるのは同じなのですが、何か凛々しさを感じました。事務長や教頭が見送る中、5台のバスが予定通り出発しました。林間学舎の様子は、中2学年だよりに「林間学舎リポート」が現地から入りますのでそちらをご覧下さい。
 蒜山高原での昼食後、サントリー奥大山ブナの森工場見学と、植樹を行いました。今年で、5年目になります。先輩たちの植樹した木は背丈ほどの大きさになっているのもありました。今年は植物の植生等考えて、植樹の種類を30種類と増やしたとのことでした。工場のある奥大山の地域は広大なブナ林で有名な所です。このブナにまつわる話として、日本にはブナ林の神話があるというのを聞いたことがあります。ブナ原生林の土壌は1時間に約300 mmもの雨を吸収するほどの驚異的な保水力を誇るとのことです。また、ブナは保水力の極めて高い木で、推定年齢200年のブナの木が蓄える水の量は1本あたり年間8トンといわれています。このような力があれば、近年「ゲリラ豪雨」という言葉で象徴されるような、短時間にバケツをひっくり返したような雨が降っても大丈夫でしょう。これだけの保水力があれば、美味しい天然水も湧き出るということです。 森と水の関係、森と人間生活との関係、自然との共生は私たちにとって大切なテーマです。

2012年07月22日

植物の冷却能力

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 植物の地上部から大気中へ水蒸気が放出される現象を蒸散と言います。気温が高く乾燥した日には、一本の成木から1トン以上もの水分が蒸散によって失われると言われています。植物が自分の葉などを太陽の熱などから守るために水分を蒸発させています。水分が蒸発する時に気化熱により温度を下げることはよく知られていることです。木陰は涼しいですし、樹木がたくさんあればその辺りの温度を下げることにもなります。緑が少なく、コンクリートが多い人口密集地では、ヒートアイランド現象により暑くなります。大阪の夏は、沖縄の那覇より気温が高くなるのもこの影響だと言われています。
 雲雀丘学園は、大阪梅田から電車で30分弱の所にあるとは思えないほど、緑が多く環境に恵まれています。樹木も多く、校庭には芝生が植えられています。当然のことですが、芝生からも蒸散があります。周囲の温度を下げる役割を果たします。芝生の冷却能力は100平方メートルで家庭用のエアコン10台を24時間稼働(国土交通省)と同等だといいます。校庭の芝生の面積は約1,650平方メートルです。家庭用エアコン165台を24時間稼働と同等の冷却能力になります。また、単木の冷却能力(夏の一日の総蒸散量)として、イチョウの樹冠面積(真上から見て、緑の部分の面積)32平方メートルで452リットル/本、家庭用エアコン10台を24時間稼働と同等というデータもあります。校庭にある大きなイチョウはこの能力を十分超えるだけのものを持っています。
 本校は太陽光発電、LED照明、屋上緑化や雨水利用などエコスクールの仕掛けが沢山あります。しかし、樹木や緑の環境がエコスクールに大変大きな役割を果たしているのです。

2012年07月21日

海外研修

 本校の海外研修は、中学ではカナダ、高校ではニュージーランドで実施します。どちらも希望者を募って行います。期間こそ違えホームステイと語学研修は同じです。
 今日、高校生がニュージーランド研修に向け関空から飛び立ちました。3週間に渡って、温暖な気候と美しい自然からリゾート地としても知られている北島のタウランガという町で、ホームステイをし、語学研修を行います。この研修は、元を正せば本校の国際科で実施していたものです。国際科は、学校改革の中で現在は募集停止になっています。グローバル人材の育成は、決して国際科だけの課題ではありません。普通科の課題でもあります。そこで、募集停止するにあたって国際科のDNAを普通科に受け継ぐことを検討しました。その一つがこの研修です。特進コースの1・2年の生徒を対象に実施しています。プログラムの内容は国際科の時からのものを受け継いでいます。実績と伝統のある素晴らしいものです。
 短期研修とは別に、1年間の留学もあります。留学先の学校の学習成績や出席状況を判断し、帰国後、進級できる制度です。多い時は6名もの生徒が留学していた時もありました。中学や高校時代の多感な頃に、文化や風習の違う海外での生活経験は、語学の学習は勿論のこと家族や自分、また、日本という国を見直す貴重な経験になると思います。海外研修や留学など積極的に海外に出かけることを雲雀丘学園は応援しています。

2012年07月20日

一学期終業式

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    先生と一緒になって大掃除           担任から一言 
 今日は一学期の終業式です。午前中3時間の授業を行い、4時間目に校庭で終業式を行いました。終業式に先立って行われた生徒集会では、クラブの賞状伝達と生徒会からの表彰が行われました。精勤賞(遅刻・欠席の最も少なかったクラス)4クラス、ピカピカ賞(教室や廊下の清掃が行き届いていたクラス)2クラス、バッチグー賞(校章・組章バッチの着用が優秀なクラス)2クラス、Let's読書(図書室利用の最も多かったクラス)2クラスが表彰され、生徒会から賞状と副賞が贈られました。それぞれの賞は中学・高校毎に選考されています。中学では1年生の健闘が目立ちました。高校は3年生が、4つの賞の内3つを受賞しています。さすがです。学校でもクラブでも最上級生が模範を示す、そういった組織や団体は良くなっていくと、私は考えています。

 4月から気持ちを張りつめ頑張ってきたが、途中で少しペースダウンした人。はじめは戸惑いがあったが、途中から順調に進みだした人。最初から調子よくそのままの勢いで来た人。それぞれの過ごし方があったと思います。各自が一学期を振り返り、不十分だったところを改善し、次への飛躍の準備をするのが夏休みです。長期休業中だからできること、いや、この時でないとできないことがあると思います。ぜひ、有意義なものにしてください。その時に心がけてほしいことがあります。この夏休みの計画や目標を友達、親や先生といった自分の周りにいる人に話すことです。目標は口に出してこそ、本当の目標になります。胸にしまい込んでいては目標になりません。なぜなら、自分しか目標を知らないと、つい自分に負けて目標を下げてしまったりするからです。自分一人ではなく、みんなの力を借りましょう。
 学習やクラブ活動も含めて、各人の「飛躍のための夏休みに」なることを期待しています。

2012年07月19日

中学2年生環境講座

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 中学2年生が、林間学舎に向けての事前学習として、サントリー水科学研究所の水間さんに講師をお願いして、環境講座を行いました。
 林間学舎の柱は大山登山です。全員が頂上を目指して登ります。もう一つの柱が「森と水」について学習する環境教育です。大山のある地域は天然のブナ林があるところでも有名です。また、大山は「雲をつくる山」ともいわれ、雪や雨が豊富なところです。ブナ林と雨、そこから天然の良い水が湧き出ます。水を大切にするということは森を大切にするということになります。また、森を豊かにすることは海を豊かにすることになるといわれています。これらの学習や植林を現地の「サントリー天然水奥大山ブナの森工場」で行います。先輩たちが行ってきた植林が、どのようになっているかも楽しみです。ちょうど、高校2年生の修学旅行で実施している「感響プログラム」から北海道占冠町に「雲雀丘の森」が誕生したように、大山にも「雲雀丘の森」ができるほどに成長していてほしいと願っています。「天然水の森」の管理計画等、鳥取大学農学部と共同で進めておられるとのことですが、本校もこの夏、「サイエンスキャンプIn 鳥取大学」と称して、中学3年生・高校1年生の有志が2泊3日の日程で研究活動に参加させていただくことになりました。これも大山が取り持つ縁だと感謝しています。
 お陰様で、「人間教育」の柱として実施している「学び・考え・行動する」環境教育もシッカリ根付いてきました。これらの活動の中から、自分の行動が他人や社会にどう繋がっているのか、どのような影響を与えるのかを考えられる生徒になってくれると信じています。

2012年07月18日

慶應義塾大学医学部長末松教授講演会

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 慶應義塾大学から末松誠医学部長をお招きして、「酸素と生命:ヒトはなぜ酸素がないと生きられないのか?ー高校の生物・化学で理解できる医学ー」と題して特別講義をお願いしました。先生は、「最先端実験科学教室」で本校生がお世話になっていますサントリー生命科学財団生物有機科学研究所所長でもあります。
 高校1・2年生全員を対象に、保護者も交えて学園講堂で行いました。講義の内容は医学部の学生の講義に使われている内容を高校生向けに講演していただきました。細い血管に血液が流れていて、その血管の壁に「きず」ができると、血小板が凝固し出血を少なくすると共に、血栓ができていく様子を写した映像を見せていただいたときは、会場から驚きの声が挙がっていました。高度な難しい内容を予想していましたが、分かり易く説明していただきました。講演の最後に、生徒や保護者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。質問内容についても、「すばらしい質問ですね」とお褒めいただきながら答えていただいている姿に、研究者とともに教育者の姿、先生の人柄を見せていただいた感じがします。
 「自分がいなければこの疑問は絶対に解けない」と思える研究をしよう。何かこれはと思うことがあれば、とことん追求する姿勢が大切だとアドバイスもいただきました。今日の講演を聴いて、生物、化学や医学に興味を持った生徒、心を揺さぶられた生徒が多くいると思います。慶應義塾大学が実施されている、世界に羽ばたく若手研究者の育成「慶應・咸臨丸プロジェクト」に参加できる生徒が出てくることを期待しています。

 


2012年07月17日

国際科学技術コンテスト

 国際科学技術コンテストは平成16年より開始されました。この事業の目的は、「理数系教科に秀でた生徒の知的好奇心・探求心に応じた学習機会を提供し」、研究者・技術者の育成や「科学技術学習の充実に向けた社会的雰囲気の醸成を図ること」としています。コンテストは、日本数学オリンピック、化学グランプリや日本生物学オリンピックなどがあります。
 本校生もこのコンテストに挑戦しています。今年は生物学オリンピック(7月15日)と化学グランプリ(7月16日)に高3を中心に高1までの16名の生徒が挑んでいます。いずれのコンテストも全国で行われる一次選考の中から約80名が二次選考に進むという厳しいものです。また、成績優秀者には、AO入試や特別選抜入試など大学受験の特典も用意されています。その大学も大阪大学や東北大学など国立大学から慶応義塾大学などの私立大学まであります。本校生は週1回対策講座を行って臨みました。昨年以上の手応えは感じているようで、結果が楽しみです。
 何事にも挑戦する姿勢、いくら大きな課題であっても取り組もうとする姿勢は大切なことです。全く歯が立たないときもあるかもしれません。しかし、挑戦した後には何かが残っています。悔しさ、恥ずかしさもあるかもしれませんが、何とかしたい、どうすれば良いだろうといった気持ちは必ず生まれると思います。とうてい自分たちには手が届かないと挑戦すらしない姿勢では、何も残りません。
 私たちは実践力旺盛な生徒の育成をめざしています。「やってみなはれ精神」の実践です。この生徒たちの「志や良し」、結果を待つまでもなく、心から拍手を送りたいです。

2012年07月16日

中学オープンスクール・入試説明会

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 梅雨明けを思わせるような快晴のなか、本年度第一回目のオープンスクールと入試説明会を実施しました。オープンスクールに申し込みをいただいた方は500名を越えていました。そのうえ、入試説明会だけの参加者は事前申し込みの必要がありませんので、正確な数は分かりませんが、900ある座席がほぼ埋まるという状態でした。参加者の皆さんには、窮屈な思いをさせ申し訳ありませんでした。
 説明会は、私が冒頭の挨拶として中学改革に取り組んでいる本校の教育理念や育成すべき生徒像、改革の目指すべき姿などを話しました。次に、DVDによる学校生活の様子、教頭から改革の進捗状況を含めた中学校の概要、入試広報部長から来年度入試の概要の説明を行いました。何分短時間の説明ですので、言葉足らずや説明不足の点もあったかもしれませんが、本校の目指すべき方向や、創立の精神「孝道」を根本に、「人間教育の充実」と「学力の向上」の両立をめざす教育方針はご理解いただけたと考えています。
 体験授業やクラブ体験も教職員と生徒が一丸となって取り組んでいます。きっと、満足していただけたのではないかと思っています。
 学校選びを含む進路選択は難しいものです。「百聞は一見に如かず」ではありませんが、親子そろって直接足を運んでいただいて、その学校の雰囲気を感じていただくことは大切です。その中から「この学校でなら」頑張れる、頑張れそうだという気持ちになれるところを見つけることです。雲雀丘学園中学校がその学校であってほしいと思っています。 

2012年07月15日

中学カナダ研修

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 昨日の午後、中学2・3年生対象の海外研修として実施しています中学カナダ研修最終説明会を行いました。研修の内容はカナダ東部にあるプリンス・エドワード島(PEI)での1週間のホームステイを中心にした語学研修プログラムです。PEIはモンゴメリの小説「赤毛のアン」で有名な島ですが、カナダが独立する際、カナダ建国会議が開かれたという由緒ある歴史の島でもあります。PEIへ行く前後にハリファックスという町やナイアガラの滝観光も行い11日間の日程で研修が行われます。
 中学生にも海外での語学研修を実施したいとして、2001年の夏に現地視察を行い、今のプログラムを作成しました。翌年から実施し、今年で11年目になりますが、途中、SARSと新型インフルエンザのため2回中止になりましたので、9回目の研修となります。語学の学習はもちろんのこと「自立」もこの研修の大きなテーマとしています。今までの参加者をみましても、生徒会活動や学習面でリーダーシップを発揮する生徒が多く現れています。また、この研修が契機となり大学進学や進路を考えるようになった生徒も多くいます。雲雀丘学園中学校の特長的なプログラムに成長してきたといえます。
 慣れない海外での生活、その上に語学の壁があるということで、保護者にとっては心配な面もあると思います。昔から「かわいい子には旅をさせよ」と言われています。ホームシック、言葉が通じないことからくる戸惑いや失敗、いろいろあると思います。しかし、それを補って余ある人の親切や優しさに一杯触れることになります。この11日間は「自立」をめざすと共に「子離れ」をめざす期間でもあると捉えていただければ幸いに存じます。

2012年07月14日

高校野球予選 初戦勝利

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 全国高校野球選手権兵庫大会が始まっています。今日、本校は太子高校と対戦するため出発しました。2回戦とはいえ、初めての試合です。初戦というのは、野球に限らず難しいものです。いくら練習試合を重ねてきても、本番の試合とは気持ちの入れ方や緊張感はどうしても違うものです。「練習は試合のように、試合は練習のように」と心がけていても、なかなか上手くいきません。昨日も、シード校2校が初戦で敗退しています。強豪同士の対戦であったかもしれませんが、初戦の怖さがでたのかもしれません。
 試合は12時30分からでしたので、授業終了後、職員室はもちろんのこと、生徒の下足室前のモニターにもインターネットの試合速報を表示しました。試合会場で戦っている選手は知る由もありませんが、応援に行けなかった生徒も速報を見ながらエールを送っていました。勝利を願う「心はひとつ」です。
 試合展開は速報の短いコメントしか分かりませんが、結果は9対2の8回コールド勝ちでした。勝負事は、無情にも「勝ち」と「負け」に分けられます。勝てば、当然勢いに乗りますし、自信もつきます。次に向けての練習も、自ずと身が入り、良い練習ができます。「勝ち」はチームの志気を高める一番の「薬」です。「勝って兜の緒を締めよ」の諺通り、驕ることなく気を引き締めて次に向けて準備をしなければなりません。
 また、負けは辛いものですが、人間を強くするものでもあります。挫折や試練を乗り越えてこそ本物の強さがでます。物事に真剣に打ち込んでいれば、「勝ち」からも「負け」からも学ぶことができます。
 「涙と共にパンを食べた者でなければ、人生の味は分からない」(ゲーテ)
心に染み渡る言葉です。
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2012年07月13日

学校見学

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 大阪の公立中学校の生徒が、進路学習の一環として本校へ学校見学に訪れました。この様な学校見学は、年々多くなってきているように思います。受験雑誌やそれぞれの学校のホームページで調べることも大切なことだと思いますが、現地へ足を運んでみないと分からないことは沢山あります。授業の様子、そこにいる生徒の反応、教室や廊下の広さ、空間スペースの余裕など、学校の空気や雰囲気はその場にいないと分からないものです。受験を考える上で、学校見学は必須条件です。第一希望の学校はもちろんのこと、第二希望であっても、自分が進学する可能性のある学校については、足を運んでよく調べることです。行きたいと思っていた学校が益々気に入り、学習のモチベーションアップに繋がることはよくあります。意外にも、それほどとは思っていなかったところが、行ってみると印象が良く、第一希望に変わることもあります。
 高校受験だけでなく、中学受験においても学校見学の希望はたくさんあります。実際に来られてもいます。本校の姿勢として、自分の目で見ていただき「この学校でなら頑張れる」と思っていただけることを大切にしています。
 7月16日には、今年初めての中学校オープンスクールを行います。すでに申し込みは締め切りましたが、過去最高の500名を越える申込者数になりました。昨年が390名を超える数ですから、関心を持っていただいている方が増えているということになります。嬉しい限りです。沢山こられたので、目が行き届かないということにならないようにします。
 是非、雲雀丘学園を体感してください。きっと、満足して帰っていただけると確信しています。

2012年07月12日

芸術鑑賞会

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    <マリンバ合奏団の演奏>         <生徒も参加> 
 本校では毎年芸術科が中心となって芸術鑑賞会を企画しています。本校の「一流、本物に学ぶ」という精神を実践するものです。今年は、マリンバの合奏団「宮本慶子とアンサンブルローザ」のみなさんの演奏を鑑賞することになりました。

 マリンバは木琴の一種ですから、木製の鍵盤をたたきます。会場が講堂か体育館によって音の響き方が違うのは分かるのですが、天候や空調、観客の人数等も影響するほど微妙なものだというのは驚きでした。モーツアルトの嬉遊曲第1番の演奏から始まりました。第一楽章と第二楽章の間に拍手が入らなかったと、お褒めの言葉をいただました。大概の演奏会では、この間に拍手が入るそうです。その様子によって観客の方の音楽に対する理解度を考えて演奏にはいるとのことでした。

 マリンバの澄んだ音色が何ともすばらしく、また、打楽器特有のリズムに乗って、会場が一体となったすばらしい鑑賞会でした。生演奏のすばらしさ、醍醐味を味わうことができました。

 演奏会の途中に、いろいろな楽器の紹介がありました。中でも小太鼓のたたく場所や強弱によっていろんな音を表現されていたのには感心させられました。ひとつの楽器が打ち手の工夫によっていろんな音を出します。誰でも強弱ぐらいは変えられるかもしれませんが、何も考えずにたたけば同じ音しかでません。人の心もそうではないでしょうか。何の工夫もなければ、単調な音、ありきたりの反応しか返ってきません。打つ場所や強弱、リズムを工夫すれば、すばらしい音=反応、が必ず返ってくるはずです。

 子どもの中にあるいろんな音=可能性、を引き出せる「演奏者」になりたいと思わされた鑑賞会でした。
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2012年07月11日

講堂での高校朝礼

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 今日は久しぶりの高校朝礼です。行事の関係で、学園講堂で実施することになりました。高校1年生から3年生まで、約800名近い生徒が収容人数900名の講堂に移動します。生徒はいつもより早くから準備をして行動していますが、座席数には余裕があるものの、限られた空間への出入り口を通っての入場となります。当然のこととして、渋滞が発生します。東京大学の西成教授が「渋滞学」を研究されていますが、その指摘の通りです。

 朝礼の時間は8時30分から45分までの15分間です。講堂内では生徒会の役員が必死になって指示をだし、少しの遅れで朝礼が始まりました。この間、披露できなかった囲碁部の高校囲碁選手権兵庫県大会男女とも団体準優勝、放送部のNHK杯高校放送コンテスト県大会奨励賞、写真部や女子硬式テニス部など6件の賞状伝達を行いました。

 校長講話は、「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」、「彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず敗る」(孫子の兵法)を引用して、期末考査の結果から「己を知る」、自己分析をシッカリすること、そして、「彼」=「学習」との勝負に勝てるようにしようと手短に終わりました。

 わずか15分間のために800名近い生徒が講堂に移動して朝礼を行うことに、いろんな意見があると思います。しかし、一人で行動すれば何でもないことが、多人数で行動すれば渋滞のような、予知はできても時間の予測ができないことがあること、そのような中でもリーダーの指示が的確であればスムーズに行くこと、などを学ぶ機会でした。「やってみなはれ」精神の実践だったと考えています。

2012年07月10日

学園小学校対象説明会

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 学園小学校の保護者対象に来年度中学入試の説明会を行いました。例年9月に実施していましたが、今年度から、目標を早期に確立すると共に、継続した指導が可能になるようにと考え、時期を早めました。同じ学園内にある小学校ですから、他の小学校と同じ要領で入試を行うわけではありません。小学校での学習や学校生活の様子がよく分かりますので、連絡入試と称して、6年生の一年間の成績をもとに、基準をクリアできれば進学できるようにしています。いわば、私立中学入試に向けて、その学校の対策を立てて取り組まなくとも、学校の勉強をしっかりやれば良いようになっています。
 今日の説明会には、6年生の保護者だけでなく、5年生や4年生の保護者も参加されていました。そこで、中学高等学校が改革に取り組んでいる様子や今後の目指すべき方向、第三ステージの内容と、連絡入試で入学する児童に望むことなどを話しました。「挨拶がシッカリできる」、「知的好奇心が旺盛」で「他者への思いやりの心を持つ」、そして「学習習慣の確立」などです。その後、学校生活の様子を納めたDVDを見ていただき、最後に入試広報部長から中学高等学校の概要や入試についての説明を行い、終了しました。
 学園小学校対象の説明会ですから、連絡入試に関わる内容と同時に、他の小学校の児童・保護者に対する説明の内容もお知らせする必要がありますので、盛り沢山になりました。ご不明な点やご質問などがありましたら、ご都合の良い時にお越しいただければ幸いに存じます。


2012年07月09日

飛躍のための計画を

 梅雨の中休み。今日は朝から良い天気でした。期末考査明けの月曜日とあって、朝の登校風景も何とも晴れやかな感じでした。先週は、問題集やノートを片手に登校してくる姿が多く見られましたが、今日はほとんどが手ぶらでした。
 昨日の宝塚市中体連では、女子ソフトテニス部が個人戦で優勝したという良い知らせも入りました。本校にとっては初めての優勝ということです。職員室には成果を讃える立派な優勝カップが飾られていました。期末考査のため十分に練習ができなかったにも拘らず、よく頑張ったと思います。
 さて、考査が終わりましたので、それぞれの授業では答案返却が行われています。予想通りの手応えのもの、そうでなかったもの、明暗を分けたようですが、テスト返却は重要な意味を持っています。結果だけに捉われず、勘違いや錯覚、間違い直しなど理解できていなかったところを整理し、今までの学習の総括をする大切な取り組みです。単なる丸がついている所や点数の確認ではありません。
 また、4ヶ月余に渡る1学期間の学習の評価、それを受けての夏休みの過ごし方など、今後の学習の進め方を検討する作業に入ります。すでに、各学年ごとに夏期講習のスケジュールは決まっています。高校3年生は夏休み返上かと思える取り組みを計画しています。この意気込みに応えるかのごとく、たくさんの講習を受講する人もあるようです。先生方は成績処理や懇談会に向けての資料作りなど忙しさが一段と増す時期になります。
 いよいよ夏期休業がやってきます。これをいかに過ごすか。高校3年生ならずとも、他の学年にとっても大変重要な期間であることは間違いありません。「夏を制するものは一年を制す」だと思います。テスト返却に一喜一憂することなく、飛躍のための計画作りに着手しましょう。

2012年07月08日

幼稚園から高校まで一丸となって

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  《 NZ説明会 》
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  《 幼稚園バザー 》
 雲雀丘学園には幼稚園が2園、雲雀丘学園幼稚園と中山台幼稚園、学園小学校、学園中・高等学校があります。昨日は、7月7日土曜日でしたが、それぞれでいろんな取り組みがありました。
 高校は1Day Collegeでした。午後からはニュージーランド研修に参加する生徒の最終説明会も行われました。3週間に渡る語学研修です。21日から出発しますので、ほぼ夏休み返上で頑張ることになります。きっと、大きな成果をあげて帰ってきてくれると確信しています。
 中学校は中体連行事で、各クラブが頑張っています。その様子の一部は「クラブ」を見ていただければお分かりいただけると思います。思うように力を発揮できなかったクラブもあったようですが、今日、8日(日)放送部が中学県大会で優良賞を受賞する成績を収めました。なんと、11年連続全国進出の快挙です。
 小学校は補習の取り組み、中山台幼稚園は「わくわく体験幼稚園」で、未就園児の皆さんに幼稚園を体験していただく行事でした。これらについて、全て見ることはできませんでしたが、雲雀丘学園幼稚園のPTA「バザー」には招待を受けていましたので、わずかな時間でしたが参加させていただきました。たくさんの参加者があり、活気にあふれていることに驚きました。先生方も「先生のコーナー」をつくり、楽しい取り組みをされていました。中学生の鉄道研究部もバザーに協力出展し、楽しんでいただいていたようです。
 雲雀丘学園は幼稚園から高校までの総合学園です。それぞれの校種が魅力を発揮し、多くの方に支持していただける保育・教育内容の構築と学園のビジョンと創立の精神の浸透を図るため、中・高等学校は先頭に立って頑張っていきたいと考えています。

2012年07月07日

1dayCollege

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 昨夜来の雷と豪雨で、眠れぬ夜を過ごされた方も多かったと思います。警報がでますと、せっかくの企画である1Day Collegeが流れてしまいます。各大学の先生方の、この日のために準備してくださっているものが、無駄にならなくてよかったと、胸をなで下ろしているところです。

 生徒にできるだけ分かり易くと、実験機材等の搬入など、いろいろ工夫していただいての講座でした。各講座の詳細は「進路のへや」で報告されますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
 生徒の方は、期末考査を昨日終えたばかりという日程でしたが、各先生方の熱のこもった講義に引き込まれていたようです。きっと、自分の進路を考える上でヒントをつかめた生徒も沢山いる、と期待しています。各会場を回らせていただいて気づいたことですが、熱心に講義を受けておられる保護者の姿を見かけたということです。「共育・共学・共成」の姿を見た思いです。
 また、ある私立大学の教授から、「貴学から毎年指定校推薦で入学されてくる生徒さんが非常に優秀なので、ご挨拶にあがりました。」と、お褒めの言葉をいただきました。大学でのご指導の賜物だと思いますが、この様なお言葉をいただいて嬉しい限りです。単なる大学選びではなく、何のために、何をするためにそこを選ぶのかを明確にした進路指導の大切さを再認識した次第です。

 各先生方のお陰を持ちまして、伝統的行事である1Day Collegeを今年も無事終えることができました。来年もよろしくお願いします。
 折しも、今日は七夕。一年後の再会を楽しみにしています。

2012年07月06日

明日は中体連と1Day College

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 梅雨空の中、空模様とは対照的に、にこやかな顔が学園の中に溢れているように感じます。大掃除をしている様子も、いつもとは少し違います。そうです。今日、一学期期末考査が終わったからです。
 十分にやれた、手応えのある顔もあれば、不完全燃焼な顔や反省が見られる顔もあると思います。万全の体制で臨んだが、ケアレスミスで結果が不満なのはまだしも、準備が十分できなかった人は、結果如何に関わらず、学習に対する姿勢を考え直さないといけません。
 明日は中体連の日です。中学生は学校での授業はありません。試合前の一週間が期末考査で、十分練習を積むことはできなかったと思いますが、全力を尽くしてください。
 高校生にとっては、1Day Collegeになります。大学の先生と直接接し、お話を聞く機会です。自分の進路、将来の生き方を考える上で参考になる取り組みです。今回は、30校の国公立・私立大学の先生方にお出でいただき、32講座の出張講義を行っていただきます。先輩たちも、この講義で進むべき方向や大学を決めたという例が多くあります。是非、すばらしい出会いが多くあることを期待しています。出会いは、待つものではなく、作るものです。事前準備や下調べ、何を聞きたいかなどしっかりまとめておけば、チャンスの神様は自分の前を素通りしていかないと思います。
 保護者の皆様にとりましても、親子で進路について共通の話題を持てるよい機会だと思います。受講していただければ幸いに存じます。

2012年07月05日

ヒッグス粒子

 今朝の新聞は、各紙一面「『ヒッグス粒子』発見か」などの見出しでにぎやかです。ヒッグス粒子は、英国の物理学者ピーター・ヒッグス博士が提唱した、素粒子に質量を誕生させる過程で重要な役割を果たした「神の粒子」と呼ばれているものです。博士の予言から半世紀近くたってからの発見になりそうです。実験を600兆回実施して、物理学の世界で統計的に存在すると認められる確率99.9999%を越えたということです。
 宇宙が誕生した約137億年前のビッグバンから、約100億分の1秒後にヒッグス粒子が飛び回っていた素粒子にまとわりつき質量が誕生した、「万物に質量を与えた」と考えられる粒子です。質量が誕生したことにより、星が誕生し生命の誕生へと繋がった、ということになります。私たちが今あるのもこの粒子のお陰です。
 「何もないと思われていた宇宙空間が、ヒッグス粒子をはじめとするいろいろなもので満ちているということがこれではっきりしてきた。ヒッグス粒子は宇宙の始まりと関係していると同時に、実は宇宙の終わりや運命にも関係している」(村山斉・カブリ数物連携宇宙研究機構長)と指摘されています。
 解明が進んだといっても、宇宙全体のわずか4%のことです。あとの96%は正体不明の暗黒エネルギーと暗黒物質で占められています。
 銀河が地球に対してあらゆる方向に遠ざかっており、その速度は地球から各銀河までの距離に比例していることを発見した「ハッブルの法則」。ここから導き出されたとされる「ビッグバン理論」。それにしても、気が遠くなるような話ですが、ロマンをかきたてる話でもあります。

2012年07月04日

間について

 【間】「何かのあいだにはさまれた空間・時間。(聴衆や観衆に、個々の場面や状況を強く印象づけるために)連続して行われる話や演技・演奏の中に設ける微妙な時間的空白。」と新明解国語辞典にあります。
 間は、授業や話をする時に非常に大切なものです。間がうまく取れていないと、聞きづらいだけでなく相手の心に響きません。結局、話がうまく伝わらない。そこから、誤解を生じるということにもなりかねません。「間が抜ける」、間抜けな話になってしまいます。
 学習や習い事では、結果や成果がすぐに現れる時もありますが、むしろ、そうでない時の方が多いものです。あと少しで成果が出るという時に、待てずに、だめだと結論を出してしまったりする時があります。現象面には現れていないが、内部で確実に変化が起こっているのにです。あと少しが待てない。現象面に現れてくる迄の、「間」が持てないということです。
 では、どうすれば「間」を身につけることができるのでしょうか。心に心地よく響く音楽や演劇、素晴らしい講演や生徒の心を引きつける授業などを見聞きすることにより自分なりのリズム「間」をつかむことだと思います。また、「間合い」という言葉もあります。相手との「間合い」を計るというように、相手との関係を大切にした言葉です。「間合い」は時間的・物理的な空間を表しますが、相互理解の度合い、タイミングと考えることも大切だと思います。相手の反応などを観ながら話をすることによって、いい「間」をつくることもできます。
 「教えてできる間は間という字を書く。教えてもできない間は魔の字を書く。」(九代目市川団十郎)という名言があります。師の指導を受けることや訓練によって「間」を掴むことができるということです。そこから先の間、教えてもできない「魔」は「自分の力でさぐり当てることが肝心だ」と続きます。けだし名言です。

2012年07月03日

学ぶとは、感動を心に刻むこと

 「学ぶ、(『まねぶ』の変化という)教わる通りに、本を読んだり、物事を考えたり、技芸を覚えたりする。」また、「まね、学ぶと同源の文語動詞『まねぶ』の語幹」と新明解国語辞典にあります。
 「学ぶ」という言葉は以上の通り、「まね」、「まねぶ」というところから来ています。赤ちゃんがお母さんの言葉をオウム返しで繰り返し覚えていく、まさに、「まねぶ」です。学習の基本は繰り返し「まねぶ」、ここにあると思います。
 武道においても「守・破・離」(しゅ・は・り)という言葉があります。修行における順序を表した言葉です。「守」とは、師の教えを忠実に守る。「破」は、師の教えをしっかり身につけ、自分の特性にあった自らの境地を見つける。「離」は、それらの段階を通過し、何者にもとらわれない境地を切り拓く。という意味です。ここでも、最初は「守」、教えを忠実に守る。「まねぶ」です。
 学びのマジックワードとして、「学びたいことがあります。教えてください。お願いします。」を内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)はあげておられます。「これをさらっと口に出せる人はどこまでも成長することができる。この言葉を惜しむ人は学ぶことができないのです。」とまでいわれています。学びには、教えられたことを忠実に守る謙虚さ、素直な心が必要だということだと思います。
 学びを扱った言葉に、私の好きなフレーズ、この詩は1943年、ナチスの弾圧によりストラスブール大学の教授・学生が銃殺、逮捕されたことを痛み書かれた「ストラスブール大学の歌」の一節ですが、「教えるとは希望を語ること。学ぶとは誠実を胸に刻むこと。」( ルイ・アラゴン)があります。これを手本に、感動や驚きがある事象は記憶に残るところから、「学ぶとは、感動を心に刻むこと」として、よく使わせていただいています。
 謙虚さ、素直な気持ちを持ち、教えられたことをしっかり守り、そこから次のステージへと進んでいく「本物の学び」を追求していく生徒であってほしいと考えています。

2012年07月02日

一学期末を迎えるにあたって

 今日から一学期末考査です。生徒も先生も今学期の学習・教育活動の成果を検証することになります。それぞれが、課題を持って取り組んでくれていることと思います。
 今学期を振り返ってみますと、中学、高校とも過去最高の入学者を迎えスタートを切りました。そして、新入生の宿泊行事である中学の自然学舎、高校のオリエンテーション合宿では、人数の多さを感じさせない集団のまとまりと規律ある行動をみることができました。新入生だけでなく、他の学年も新年度を迎え、成長した姿を感じ取れる学校生活を送っています。その姿は、体育大会などにも現れています。
 こうした生徒の動きと併行して、来年度入試に向けた取り組みも行ってきました。4月以降行われた各種学校説明会では、昨年を上回る方が相談に来られているとの報告を受けています。また、7月に実施する中学のオープンスクールも、昨年を上回る申し込み者で推移しているとの報告も受けています。本校に対する関心や期待の高さのあらわれだと感謝するとともに、期待に応える責任も感じています。
 来年度入試の特徴は、第三ステージへ向けての方向性を明確にしているところです。その内容は、中学、高校の募集人数の中に占める一貫選抜や選抜特進の割合を高めていることです。中学では、一貫選抜2クラスから3クラスへ、高校では、選抜特進を45名募集から80名募集へ変更していることにあらわれています。
 創立の精神をベースに「人間教育の充実」と「学力の向上」を両立させるという本校の教育理念を、更に進化させるステージであるということをご理解ください。

2012年07月01日

うるう秒

 今日は7月1日、一年の折り返しの日です。海開きや富士山など山開きが行われる日でもあります。ところが、いつもの7月1日とは違い、1秒長い日です。午前8時59分59秒の1秒後は、午前9時00分00秒のはずですが、上の写真のように午前8時59分60秒が誕生します。日本は世界標準時からプラス9時間ですから、この時間になっています。
 古くは、地球の自転を24時間とし、それを基準に時間を決めていました。しかし、原子時計を使って時間を正確に測定できるように技術が進歩してきたところから、地球の回転速度は、長期的にはだんだん遅くなってきているそうですが、いつも同じ速度で回転しているわけではないことが分かってきました。地球の自転から決まる1日の長さが、正確に24時間ではないことから生じるずれが累積した時に、調整するために導入されたものが「うるう秒」です。ずれが累積し調整の必要が生じた時に行うことになっており、次はいつかというのは決まっていないようです。
 わずか1秒のこと、日常生活にさほど大きな影響がないと思われますが、これを基準に全世界が動いているとなれば無視できないことになります。西暦2012年6月30日23時59分60秒と7月1日は全く違う日です。コンピュータは誤作動を起こすかもしれません。「たかが1秒、されど1秒」です。
 今年はうるう年でもありましたが、うるう秒とは全く別物です。うるう年には、判別する方法があります。西暦を4で割り切れる年がうるう年だと思われていますが、そう簡単なものではありません。ちなみに、2100年は4で割り切れますが、うるう年ではありません。
 結局、現実とのずれ、ギャップを調整して再スタートする日です。私は、今年度の計画の進捗状況を点検し、再スタートする日にします。