「備えあれば憂いなし」
きょうで8月も終わりです。今年は、35℃を終える猛暑日が多く、最低気温が25℃を下回らない熱帯夜が連日続く例年とは違い、涼しく雨の多い8月となりました。猛暑日が8月に1日もなかったのは、大阪市で21年ぶり、神戸市は6年ぶり、和歌山市も5年ぶりとのことです。大阪管区気象台によると、大阪市の過去30年間(1981~2010)の8月の猛暑日は平均7.9日で、昨年は猛暑日が17日間続いたそうです。11年ぶりに盆前に台風が日本に上陸したり、各地に集中豪雨で被害をもたらしたりと異常気象の8月だったと言えます。冷夏に日照不足で農作物への影響が心配されます。すでに野菜の値段が上がりだしているとのことです。
あすから9月。9月1日は雑節の一つ「二百十日」で、「防災の日」にもなっています。1923年には関東大震災が発生しています。農家の三大厄日の一つといわれる「二百二十日」も9月にあります。例年ですとこれから台風襲来のシーズンとなります。8月に異常気象を経験してきましたが、これで終わりと言う訳にはいきません。地震に津波、集中豪雨による河川の決壊や土砂災害など、あらゆる災害に対する防災や減災のための備えが大切になってきます。
災害に対する備えは、過去のデータや各地で起こっている事例を研究し、自分の身の回りにあてはめて対策を考え、準備や訓練など具体的行動を起こすことになります。「備えあれば憂いなし」。災害だけでなく何事にも通用する先人の教えです。