« 2014年04月 | メイン | 2014年06月 »

2014年05月31日

大人が進路について学ぶ一日

H26.5.31%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E4%BC%9A%20%281%29.jpg 中間考査が終わり、テストが返却されています。悲喜こもごもなのは生徒だけではありません。先生もこれぐらいは採ってくれるだろうと考えていたのがそうでなかったり、この難しい問題だから満点はいないだろうと考えていたのがあっさりクリアされたりと悲喜こもごもです。テスト直しをしっかりして次の目標に向け進み出してほしいと思っています。
 きょうはユーデック主催の学校見学会が午前中にありました。中学受験を考えておられる方たちです。5月から7月頃にかけて多くの学校を見学され志望校を決定されていくようです。毎年多くの方が本校にお越しいただき感謝しています。
 午後からは、高校3年生の学年懇談会が行われました。いよいよ受験を迎える最終学年です。入試スケジュールや保護者としてどう受験に向き合うかなど、進路指導部や学年からの話がありました。でも、受験に立ち向かうのは生徒、親はサポートするということが基本になります。一人で抱え込まずに親同士や先生も交えた大人のネットワークを活用することが大切になります。
 高3の学年懇談の後には、中学生の保護者対象の進路説明会です。1年生から3年生まで対象に行うのは本校では初めてのことです。学年によっては入試制度や状況が変化するかもしれませんが、親としてこどもの進路をどう考えるのかは少しの状況の変化があったとしても共通していることです。
 中学受験を考える方から中学生の親として、また、直面する大学受験を控えた高3の親として進路を考えるという大人が進路について学ぶ一日となりました。

2014年05月30日

中間考査のその先は

 中間考査が終わりました。行事の面では体育大会、学習面では中間考査と一学期の一つの大きな山を越えたことになります。この山の先は、この間の取り組みを総括して次の登山道を見つけなけらばなりません。平坦な道を選ぶのか、新たな険しい道を選ぶのかの選択が問われます。
 中学・高校とも1年生に求められることは、それぞれの校種に相応しい学習スタイルが質と量の面で適合しているかということです。単に記憶するだけの学習ではダメです。もちろん基礎的な事象や事柄は覚え、知識として蓄えておかなければなりませんが、「何故そうなるのか」ということを追究する姿勢が必要になります。自己と他者との考え方の違いがあれば、何が原因なのかを突き詰めることです。何より、欠かさず予習と復習をすることを含めた学習習慣が確立されなければなりません。最低でも2時間以上は確保したいものです。
 高校3年生は大学受験が焦眉の課題となってきました。ただ、今の自分の力から判断して「行ける大学」を選ぶことは間違っています。今一度、自分は何をしたいのか、その為にはどの大学のどの学部を選ぶのか、現状の力をどれだけ伸ばさなければならないのかを考え、対策を立て努力することが大切です。そうしないと「行ける大学」と考えているところにも行けなくなります。「行ける大学」ではなく「行きたい大学」を目指し、力を伸ばす時期です。まだまだ伸ばすことが可能です。
 中間考査を振り返り、もう一段ステップアップした日常の学習スタイルを確立し、更なる高みを目指した道を進みましょう。

2014年05月29日

3度目の鳥取大学訪問

 3年前、鳥取大学から「サイエンスキャンプ」が始まりました。当時は鳥取キャンパスだけでしたが、翌年は医学部のある米子キャンパスでも実施していただけるようになりました。中学3年生・高校1年生を対象としてスタートした取り組みでしたが、医学部を志望する生徒にとっては今までになかったものでしたので、高2・高3の生徒も対象とするようになりました。3日間という期間ですが、大学の先生に直接指導していただくこの取り組みは、生徒たちの進路意識の醸成やモチベーションアップにつながるものとなりました。このことは、今春卒業した56期生7名が鳥取大学に進学したということにも現れていると思います。また、本校が進める「本物の学び」の大きな柱ともなっています。
 きょう3年目を迎えるにあたって、今年度の打ち合わせと今まで参加した生徒の様子やこの取り組みが本校へ入学してくる生徒の動機付けともなっていることの報告とお礼を兼ね鳥取大学を訪問しました。今回の訪問のなかで、本校の進める環境教育との連携など新しい視点での取り組みなどが話題に上りました。鳥取から始まったこの取り組み、徳島や各地の大学へと広がりを見せています。内容の充実とともに名称も「サイエンスキャンプ」から「アカデミックサマー」へと改称する事を検討しています。大学と中高等学校の新しい形の連携として新境地を切り拓いていきたいとも考えています。
 今回の訪問にあたってお忙しい中時間を取っていただいた豊島学長をはじめ福本医学部長、松原機構長、この取り組みの窓口となって労を執っていただいている田中教授に感謝申し上げる次第です。

2014年05月28日

中間考査も後2日

 中間考査も2日目が終了しました。残りは後2日となり半分が終わったことになります。ここまで順調に来ている人、万全の態勢で臨んだつもりだったのに思うようにいかなかった人、何とかなると思っていたが何ともならなかった人など様々だと思います。何事もそうですが、なかなか計画通り、思い通りにはいかないのが常です。
 この思い描いたことと現実のギャップが、ある意味大切なのです。思い描いたことは、こうしたいという目標です。目標を高いところにおけば、そう簡単に達成することはできませんので、自ずとギャップが出てきます。言い換えると、高い目標を立てているからこそ生じているということになります。その高い目標を達成することができなかったのはどこに原因があるのかの分析が必要になります。単に努力不足という量の問題なのか、新たな発想による違う取り組みをしないといけないという質の問題なのかが問われることになります。ただ、あすのテストをどうするかといった試験中の勉強のような短期決戦では、ガムシャラにやるといった量が問題になってきます。十分やったつもりでも、これで大丈夫だろうか、忘れているところは無いだろうかと何度も何度も時間のある限り繰り返し学習することが必要です。量をこなすといった経験は必要かつ大切なものです。後2日の中間考査、とことん量に拘った試験勉強の経験をしてほしいと思います。学習の仕方や取り組み方の質の問題は考査が終わってからの課題と考えましょう。

2014年05月27日

減り続ける法科大学院志願者


 「法科大学院 崖っぷち」今朝の朝日新聞社会面の見出しです。その中で「近畿・中四国で今年募集した17校中12校で、入学者が定員の半数に満たなかった」と報じています。
 21世紀の我が国社会で司法が期待される役割を果たすための人的基盤を確立するためには、「司法試験という『点』のみによる選抜ではなく、法学教育、司法試験、司法修習を有機的に連携させた『プロセス』としての法曹養成制度を新たに整備することが不可欠であり、その中核をなすものとして、法曹養成に特化した教育を行うプロフェッショナル・スクールである法科大学院が構想されました。」(文科省、法科大学院制度の意義より)卒業者の7割から8割が合格するものとし「平成22年ころには新司法試験合格者数の年間3,000人達成を目指す」としていました。それが、平成18年度の合格率48%をピークに昨年は25%まで下がり、合格者数も約2,000名となっています。その中には、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格をえられる「予備試験」で合格した120名が含まれています。
 昨年度の全国の法科大学院志願者は約1万4千人。制度が発足した平成16年度の志願者数(7万2800人)の2割に満たない数字まで落ち込んでいます。年3,000人の政府目標の撤廃や法科大学院の統廃合、大学院終了後の受験回数を5年で3回から5回に緩和などの小手先だけの改革でうまくいくとも考えられません。法科大学院を出ても司法試験に合格できない。合格しても就職先がない。この現実が大学院離れに拍車をかけているのではないでしょうか。

2014年05月26日

中間考査に向けて

 あすから中間考査のため、きょうは午前中授業でした。午後から帰宅し試験勉強に励む人もあれば、学校に残って勉強している人と様々です。周りに人がいると落ち着かないという人もいれば、真剣に学習している人の姿を見ると「自分も頑張らねば」という気持ちになれるという人もいるからだと思います。もちろん、分からないところを先生に教えてもらうために学校に残って勉強している人もいます。いずれにしても、試験直前の学習は各自の課題に取り組むことになりますので「ひとり黙々」が基本となります。教えてもらって分かったところも、もう一度自分でやり直してみることが必要です。
 中間考査には、4月から学習してきた内容を総復習して臨むことになります。分かっていたつもりでも、理解が不十分だったところが発見されたりします。間違った理解をしていることに気付くこともあるかもしれません。これらを総チェックすると同時に、学習したことを整理し問われたことに的確に短時間で答えられるように訓練することが試験勉強です。学んだことを再編成・再構築する作業が必要になってきます。
 あすから4日間が中間考査です。考査は午前中で終わります。考査終了後の学習の仕方、時間の使い方が大切になります。集中力、持続力が必要になりますが、これらを鍛える訓練にもしなければなりません。この4日間は日常とは違う「非日常」の生活を送ることになります。この経験がまた自身の成長をもたらしてくれることになります。健闘を期待しています。

2014年05月25日

サッカー界に広がる「バナナの輪」

 アジアカップをかけて女子サッカーが行なわれています。今晩オーストラリアとアジアの頂点をかけて、なでしこジャパンは戦います。先日の中国との準決勝戦では最後の一分一秒まで諦めないで懸命に戦い勝利を収めた姿は、観ているものに感動を与えてくれました。男子のワールドカップも間もなく始まります。注目されるサッカー界です。
 ところが、このサッカー界でヘイトスピーチ(憎悪表現)が問題になっています。ひとつは、「JAPANESE ONLY」の横断幕を掲げた浦和のサポーターです。矛先は自分たちが応援するチーム、浦和の選手に向けた可能性があるとされています。排他的な意味合いがあり「目にした人の戸惑いと憤りは想像に余りある」、「撤去をためらったクラブ側の責任も重い」と当時の新聞は報じています。また、「一筋の光明は差別的内容を指摘して撤去を迫ったのもまた、熱心な浦和サポーターだったこと。差別に声を上げる人がいる限り、必ずや意識は変えられる」とも。
 もう一つは、今年の4月サッカーのスペイン・リーグの一戦で、相手応援団が選手にバナナを投げ込むという人種差別的行為です。コーナーキックを蹴ることになったブラジル代表ダニエル・アウヴェス(バルセロナFC)選手は、自身に対する侮辱行為として相手応援団から投げ込まれたバナナを拾い、それを素早く食べてからコーナーキックを行ったそうです。彼のとった行為が、人種差別のバナナを食べる=差別反対を訴えるものとして話題と強い共感を集めています。サッカー界では有名選手がバナナを食べている写真を公開し「バナナの輪」として広がっているそうです。

2014年05月24日

新緑から深緑へ

 「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」。芽吹いた新芽が若葉に、その若葉が青葉へと益々緑が濃くなっています。陽気が良くなって、万物が次第に長じて天地に満ち始めるとされる二十四節気の一つ「小満」です。
 中間考査も目前に迫ってきました。きょうは今春卒業した56期生が後輩たちの「学習支援」に来てくれました。分からないところは友達や先輩、先生に聞き分かるようにする。また、反対に友達に教えることも勉強になります。自分では分かっていたつもりでも、人に教えるとなると中々難しいもので、十分理解できていなかったことが判明したりします。教えることは学ぶことになります。しかし、基本はとことん自分で考えてみることです。考査まで日が無い現時点では無理ですが、分からない問題に遭遇した時、安易に人に聞くのではなく何日もかけて追究するという姿勢や経験は必要なものです。不思議と分かるようになるものですし、その時の喜びや体験はその後の学習を進める上で大きな宝物になります。
 考査直前の土曜日の午後、会議室や学習コーナー、交流スペースなどを利用して学習している姿があちらこちらで見かけられます。きょうの午後からあすの日曜日の使い方が大切になってきます。中間考査は一学期最初の大きな山場です。これをどう乗り越えるかは、その後の学校生活に影響を与えます。やるべきことは全てやる気構えで頑張りましょう。
 芽吹いた新芽が若葉となり更に青葉に、新緑から深緑へと成長する如く、中間考査が成長の節目となることを期待しています。

2014年05月23日

進学実績から見た第三ステージの姿


 様々な職業について調べたり、商業人インタビュー、職業人に学ぶ、1Day Collegeなど中高6年間のキャリア教育のカリキュラムが本校にはあります。全員が大学進学を希望していますが、当然のことながら、大学の名前で進路選択をしていません。自分の将来の進むべき道や目標に照らして、どの大学のどの学部に進むのかを考えさせることに重点を置いています。結果、全国の大学が対象になります。特に国公立大学ではその傾向が強くなります。HPの「進学状況」に大学合格実績をアップしています。それを見ていただければお分かりいただけると思います。
 上図左のグラフは以前にも掲示しました国公立大学の合格者数(09年から14年)と在籍者や現役に占める割合を折れ線グラフにしたものです。その中の難関国立大学と言われる旧七帝大と医学部医学科の合格者を一覧表にしたものが右の図です。この6年間で東大2名と医学科4名の合格者がでています。何れも現役で合格していますが、中学から入学した生徒(中入生)と高校から入学した生徒(高入生)が同数になっています。高校から入学しても3年間で東大や医学科に現役で合格する力をつけたということです。また、一覧表に出ている他の大学合格者も中入生と高入生はほぼ同じ割合になっています。
 高校改革後、国公立大学合格者が増えました。そして、今春から始まった一貫の卒業生が出た中学改革後の第二ステージでは更に増加しました。今年の状況から推測すると、一貫と選特だけになる第三ステージでは二人に一人が国公立大学に現役で合格することになります。進学実績から見た第三ステージの姿です。

2014年05月22日

第三ステージの姿

 科学技術、理科、数学に関する観察、実験、実習等の体験的・問題解決的な学習活動を支援するものに「サイエンス・パートナーシップ・プログラム」(SPP)があります。これに応募し採択されると、独立行政法人科学技術振興機構(JST)がこの講座にかかる経費を支援してくれます。
 昨年、本校の中学1・2年生の有志が応募し、2つの講座が採択され活動を行いました。この経験から採択の有無にかかわらず興味や関心のある講座を開設し活動を展開していこうと計画しています。対象を中学1・2年生とし自由な発想で様々な分野の講座を開設できればと考えています。活動は放課後や夏期休業などの休日を使うことになります。今年は物理・化学・生物分野で講座を開設しようとする動きがでているように聞いています。言わば「HIbari SPP」ということになります。この活動が定着していけば、従来から活動が行われ実績を挙げている「サイエンスキャンプ」、これは主に中3・高1の活動、「先端科学実験教室」や「研究者体験」は高校生主体の活動となっていますので、中高6学年がそれぞれの取り組むべき活動の柱ができることになります。
 もちろんこのような体験的・問題解決的な学習活動だけでなく、教科学習等においてもっと深い高度な内容を学習するような講座の開設もあってしかるべきだと思います。コース制が発展的に解消され、質の高い日々の授業が展開される厳選されたシンプルなカリキュラムの上に、これらの活動が展開されていくのが第三ステージの姿だと私は考えています。

2014年05月21日

広がりをみせる「サイエンスキャンプ」

 昨夜来の雨も雨脚が弱まり通学の時間帯にはこぬか雨と表現されるような霧雨の状態となりました。生憎の雨となり、きょうの高校朝礼は体育館で行ないました。
 さて、中間考査もいよいよ近づいてきました。職員室の隣の交流スペースでは、先生に質問している生徒の姿が多く見られるようになっています。中央棟にある学習コーナーで勉強している姿にも拍車がかかってきているように見えます。春先までは卒業した56期生の姿が定着していたのですが、代替わりして新しい顔が見られるようになりました。伝統として根付いて来ている感があります。
 直面する全校の課題は中間考査ですが、「中学カナダ研修」の事前研修会が先日行なわれたように夏休みに向けての取り組みの準備も進んでいます。「サイエンスキャンプ」の募集も始まろうとしています。今年は文系分野の内容も増えています。また、先日、森ノ宮医療大学の方が来校されたのですが、その折の話の中で本校のサイエンスキャンプの取り組みに関心を持たれたようで、大学へ帰り検討され、きょう企画書を持ってこられました。今年の夏の取り組みとして医療分野の内容が充実することになりそうです。
 「本物の学び」の柱として中3から高校生を対象として鳥取大学から始まった「サイエンスキャンプ」も3年目を迎えます。協力して下さる大学も増え広がりを感じています。「サイエンス」は自然科学、人文科学、社会科学と理系文系の分野を含んだ言葉ですが、どうしても理系の印象が強く「アカデミックサマー」に変更しようと言う意見もあります。内容の充実とともに名称の変更も結構なことです。

2014年05月20日

芸術鑑賞会

H26.5.20%E8%8A%B8%E8%A1%93%E9%91%91%E8%B3%9E%20%283%29.jpg 今年の芸術鑑賞会は、関西フィルハーモニー管弦楽団のみなさんにお越しいただきました。指揮は同楽団の首席指揮者、藤岡幸夫さんです。今回演奏していただいたのは、①ヴィヴァルディ:合奏協奏曲「四季」より“春”~第1楽章 ② バッハ:G線上のアリア ③モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク ④チャイコフスキー:弦楽セレナード~第2楽章“ワルツ” ⑤バルトーク:ルーマニア民族舞曲 ⑥グリーグ:過ぎにし春 ⑦シベリウス:アンダンテ・フェスティーボ ⑧ホルスト:セント・ポール組曲より終曲“ダーガソン” ⑨J.シュトラウスⅡ世:ピチカート・ポルカ ⑩ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ「憂いもなく」の10曲です。演奏の間に「指揮者体験コーナー」を入れていただきました。プロの演奏者を指揮するという貴重な体験に恵まれた生徒は良い思い出となったことでしょう。また、素晴らしい演奏に多くの生徒が魅了されていた様子です。
 「一流・本物に学ぶ」、これは本校がモットーとしているところです。芸術鑑賞会はこの趣旨にのっとり毎年行なわれています。CDやDVDなどで素晴らしい演奏や演技、映像などを鑑賞することができます。しかし、聴衆、観客と一体となり演奏される生演奏に勝るものはありません。きょうの素晴らしい演奏は多くの生徒に感動とともに体の中に忘れられない記憶として刻み込まれたのではないでしょうか。

2014年05月19日

「夏らしい暑さ」が丁度良い

 校外では田植えも終わり若葉が目映い季節となりました。あすは天気が崩れるようですが、今週も良い天気が続きそうです。これから入梅、そして本格的な夏へと向かっていきます。今年の夏に気になる予測がでています。
 気象庁は「エルニーニョ監視速報」として毎月1回発表しています。5月は12日に「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」と発表しました。「エルニーニョ現象」とは、南米ペルー沖の太平洋赤道海域の水温が上がることを言い、その反対が「ラニーニャ現象」です。これらの現象は農作物の収穫にも大きな影響を与えます。農業環境技術研究所(茨城県つくば市)は15日、「世界平均の収量でみると、トウモロコシとコメ、コムギはエルニーニョとラニーニャのいずれも警戒が必要だが、コメとコムギに関してはラニーニャを、トウモロコシでは逆にエルニーニョをより警戒した方がよいことがわかった。最も世界の収量に影響が大きかったのは、コムギのラニーニャ年で、平年に比べ平均マイナス4%だった」との研究結果を発表しています。チリ沖の地震で発生した津波が太平洋を飛行機より速い速度で日本にやって来たり、一部地域の海水温の変化が異常気象の原因となり穀物の収穫に大きな影響を与えます。気象変動や災害もグローバル化です。
 今年の夏はエルニーニョによる冷夏が予測されています。涼しい夏は過ごしやすいとイメージされますが、農作物にとっては、やはり夏は「夏らしい暑さ」が丁度良いようです。

2014年05月18日

意識して取り組むことの大切さ

 東大見学会に参加している生徒の様子が「進路のへや」で克明に報告されてきています。昨夜は在京の卒業生が宿舎に駆けつけ、後輩たちに体験談や大学の様子を話してくれていたようです。この話がきっかけとなり進学先を決めた生徒がでてくるなど、先輩の話は特別な重みがあります。
 「見学」は「見て学ぶ」と書くように、自身の活動を通して見聞と理解を深めることです。「百聞は一見にしかず」の諺の如く、百回聞くよりも、一度でも自分の目で確かめることの方が確かだということです。これらの経験や体験を含め様々な情報を処理するところは「脳」になります。この脳は結構厄介なもので「さぼり」と言うか、できるだけエネルギーを使わないで効率よく働こうとするそうです。ですから、自分を守るため、重要な情報か否かを判断し、記憶をとどめるにはエネルギーが必要なので重要でないとすれば即座に忘れてしまいます。一方、「面白い」と感じたり「感動」したりすると脳は「重要な情報と」思い込み長く記憶として保存します。ただ漫然と見学しているだけではダメだということになります。
 学習も同様、教科書や参考書、ノートの字面をただ追っているだけでは中々記憶として定着しません。「記憶力を高めるには、意識的に情報の選択を行えば良い」といわれます。様々な情報を互いに関連づけたりすることにより「重要な情報と」思い込ませることが効果的です。きょうは中間考査前の休日です。これを中間考査に重要な役割を果たすという特別な位置づけ、意識して学習にと取り組むことが効果を生むことになります。

2014年05月17日

入試結果報告&学園を知る会

 阪急西宮北口駅の近くにある「プレラにしのみや」の5階ホールで「入試結果報告&学園を知る会」を行ないました。昨年に続いて2回目の開催になります、昨年は5月19日の日曜日でした。受付と同時に多くの方が来られ、300席ある会場が満員になったのを覚えています。今年は会場の関係で土曜日開催となり、その影響を心配していましたが、昨年同様満員で行なうことができました。
 冒頭、「雲雀丘学園の目指すもの」として、私の方から平成19年から始めた現在の学校改革の進捗状況と現在の到達点、来年度からスタートする第三ステージの理念や内容などについて話させていただきました。特に「本物の学び」が、単なる受験学力や対策だけではなく、学びに対するモチベーションをアップさせ、その結果として進学実績を飛躍的に向上させてきていることやジュニア数学オリンピック銀賞受賞や生物学オリンピック銅賞受賞という成果を収めるようになってきた原動力になっていることなどです。
 その後、一貫・選特・特進の各コースから今春卒業した5人の現役大学生が中学・高校時代の思い出や印象に残ったことなど素顔の雲雀丘学園の「本音トーク」をしてくれました。5人が共通して「良い友達や先生に恵まれ充実した学園生活を送った」と感想を述べてくれました。
 最後に、入試広報部長から今春の入試はレベルが高い競争であったことなどの特徴と来年度は中学、高校とも募集の形態を大きく変える予定であることなどの説明を行ないました。
 限られた時間で十分説明しきれなかったところもあったかと思いますが、大きく変わろうとする雲雀丘学園に関心を持っていただけたのではないかと思っています。

    授業の様子をWEBで中継       「本音トーク」   

2014年05月16日

あすは「入試結果報告&学園を知る会」

 「本校はこの2日間に前期入試としてA日程、B日程を実施しました。両日程とも受験者が減少していますが、その内訳を見ますと、A日程だけを受験した児童は昨年とほぼ同じ人数でした。一方、AB日程の両方を受験した児童とB日程だけを受験した児童が昨年より減少していました。B日程の位置づけ、いわゆる併願パターンが昨年までと少し変化したように思われます。これが、B日程の受験者減になった原因ではないかと考えています」。「1月19日校長通信」の一部です。
 今春のA日程合格基準点はこの3年間の中で一貫・発展とも一番高く、おまけに両コースの得点差が3年前は34点あったものが、10点、7点と縮まっていました。入学後の全国学力推移調査などから判断できることは、今年の入学者の結果はまだでていませんが、34点から10点となった年の比較では10点差に縮まった年の一貫の全国偏差値が高くなっています。入学者の中に占める各日程の合格者の割合はA日程が一番高いので、A日程合格者のレベルが上がったことが反映していると考えられます。募集人数が一貫120名、発展40名(前年までは一貫80・発展80)となったことも影響しているかも知れません。志願者は少なくなったが、入試の難易度は上がったということを裏付けています。
 このように志願者の増減という現象面だけでは分からないことがあります。ぜひ、分析した内容をご理解いただきたいと思います。また、来年度は一貫のみの募集と変わりどうなるのか不安に感じられる向きもあろうかと思いますが、一貫の入学者の枠が広がることは間違いありません。と同時に、一貫のみになることにより新たな教育活動が展開されることになります。これらについてもご理解いただきたいと考えています。

2014年05月15日

一学期中間考査で新境地を

 中間考査が近づいてきました。それぞれのクラスや学年で考査に向けての計画や対策を立てるように指導されています。通学途上の電車の中で本を開いて学習している生徒の姿もよく見られるとの報告も聞いています。
 新入生にとっては初めての定期考査です。特に中学1年生は、小学校の時のテストと比べ試験範囲の広さや科目数の多さ内容の深さなど大きく変化します。これらに対する対応をシッカリする必要があります。高校1年生についても同様のことが言えます。
 他の学年は新入生と違いどのようなものか経験してきています。ただ、こんなものだという経験にとらわれているだけでは新境地を切り拓くことは出来ません。新しい学年です。今までの反省を生かし、今までの中で最高の取り組みをする体制で臨むことが求められます。定期考査です。実力とは違い考査範囲が限定されています。取り組む姿勢が敏感に反映されます。おまけに一学期の中間考査は、新年度になり誰しも新しい環境で頑張ろうとしているところですから、今まで以上の取り組みをしやすい環境にあると言えます。ここで一段ステップアップしておく必要があります。
 もうすぐ部活動も停止になります。今まで、部活動にあてていた時間をどう過ごすか。この時間の有効活用も課題となります。帰宅後、家庭学習そして休憩をかねた食事や入浴などを効果的に取り入れることも大切になってきます。気分転換に短時間ですが休憩時に素振りをするなど運動を取り入れたりすることも効果的です。新年度のスタートダッシュを決めましょう。

2014年05月14日

「入試結果報告&学園を知る会」にご参加を

 「入試結果報告 & 学園を知る会」が17日、今週の土曜日と近づいてきました。すでにこの内容はお知らせしていますが、私たちの話だけでなく今春卒業し大学に進学した卒業生が応援に駆けつけ、実体験を通して感じたことを話してくれるコーナーがあります。大学進学についての悩みや苦労なども話してくれると思いますが、何より生徒の目線で学園生活について感じたことなどの話が、本校を受験しようと考えておられる方には参考になるのではないでしょうか。どのような話の展開になるか私も知りませんので、当日を楽しみにしているところです。
 私の方からは、いわゆる「第三ステージ」はどのようなものか、現状の到達点の分析とともに新たに展開することになる取り組みや目指す方向を生徒の見方や捉え方と言った教育理念を踏まえて話をしたいと考えています。また、入試広報部長からは、今春の中学・高校入試の分析と来年度入試の展望とともに、来年度変更することになる募集要項についての具体的な話も行なう予定です。中学・高校とも変更する予定です。変更内容はもちろんですが、そのことにより従来とはどのように違った展開になるのか心配される向きもあるかと思います。限られた時間ですが、十分ご理解いただけるように努力します。是非、足を運んでいただき、直にお確かめいただければと考えています。
 体育大会の見学は終了しました。中学オープンスクールの案内を出しています。今後高校のオープンスクールや文化祭、入試説明会と続いていきます。生徒や教職員と接する中で本校の雰囲気を体感していただく機会も活用していただければ幸いです。

2014年05月13日

先を見据えて

 「来年の事を言えば鬼が笑う」は、先のことが分からないのに話をしても、鬼でさえ笑うという諺です。ところが、来年のことどころか、再来年さらにその先を見通して話をしないといけないことがあります。公立高校の学区再編や大学センター試験などがその例です。早くから議論されていますし、それらの方向性を考え対応を検討しておかないと手遅れになります。中学入試もすでに来年度に向けて動きが活発になっています。
 本校も昨年から学内の入試説明会だけでなく、学外に出て説明会を行っています。今週の土曜日、17日に西宮プレラホールで行う「入試報告会と学園を知る会」がそれです。今年で2回目になります。昨年は初めての試みでしたので、300席あるホールが埋まるか心配していましたが、お陰様で日曜日の開催と言うことも関係したのか「立ち見」がでるほど沢山の方にご来場いただけました。
 中学入試は募集の仕方や入試日程など各校とも毎年のように変わったりします。本校は、中学入試は来年度一貫選抜のみの募集と大きく変わります。高校も選抜特進にウエイトを置いた募集になります。いわゆる本校の改革の第三ステージの幕開けとなる年だからです。第三ステージとはどのようなものか。そのことにより何が変わるのかなどをこの説明会でお話しし、ご理解いただこうと考えています。学校も変化しています。上昇もすれば下降もします。ただその方向性は、「鬼でなくとも」ある程度予測はできます。中学受験となれば、3年先どころか6年先、いや10年先を見据えて考えなければなりません。その学校が何を目指し、どのような教育理念を持っているのかが問われれることになります。

2014年05月12日

新たな課題に向かって

 一学期の大きなイベント体育大会が終わりました。今年は中学と高校が別開催と言う初めての試みのもとに行なわれました。新しい競技や演技も追加されましたが、どれも一生懸命に、しかも楽しく取り組んでいました。どちらも成功裏に終わりました。
 一つの課題が終われば、次の新しい課題に取り組むことになります。2週間後には中間考査が待っています。高校2年生は考査が終われば修学旅行です。それぞれの当面する課題に全力で取り組み、そのことによって得らた達成感を次の課題に取り組むバネとしてほしいと考えています。その鍵は「無心で一生懸命」です。体育大会の出場種目を決めるにあたっては、人数制限があるので各自が第一希望とするものに出場できなかったと思います。第二第三希望にまわった人もあるでしょう。しかし、いろいろな経緯があったとしても決定した種目に全員が全力で取り組んだことにより充実感や達成感、連帯感が得られたのだと思います。その中から勝利を得たクラスもでたのでしょう。課題に取り組んでいる途中には疑問や迷いがでたりしますが、「無心で一生懸命」の姿勢がこれも解決してくれます。
 余韻に浸ることも良いのですが、全力を傾注した時は不思議と気持ちも自然と切り替えられ「よし、次も」という気持ちになれるものです。気持ちが切り替えられないということは、そうではなかったということになります。いろいろな課題が次から次とやってきます。いずれも避けて通ることの出来ないものです。一つひとつ乗り越える毎に課題解決力が大きくなり、更に大きな課題を乗り越えられるようになります。

2014年05月11日

高等学校体育大会


 昨日に続き、きょうも晴天、体育大会日和です。きょうは雲雀丘学園高等学校体育大会です。
 約980名の高校生です。クラス用に張られたテントが22張り、高校単独の体育大会ですが例年の合同で行なっていた時のグランドの様子と変わらない雰囲気を感じさせました。入場行進や開会式は例年通りの形態でした。いつものこととはいえ、堂々とした立派な入場行進でした。競技には新しい種目が加わり生徒の出場機会が増えました。どの競技や演技も一生懸命、しかも楽しんでいる様子が観ているものに伝わってきました。高校生の体育大会は力強く逞しいという表現がよくあてはまります。
 1・2年生の健闘も観られましたが、3年生が貫禄を示し競技の部で優勝しました。また、1,500m走で3連覇という記録をつくった生徒がでました。タイムも年々短縮されています。恒例のエンカレも趣向を凝らしたものでした。3年間の集大成と言うべきクラスや学年のまとまりを後輩に示してくれました。2年生は大いに刺激を受けたことと思います。
 きょうの観覧者はスタンドが超満員の1,200名。閉会式が済んでの帰り道、「家では見られないこどもたちの生き生きした姿や笑顔がみられて良かった」と、ご両親で来られていた保護者から声をかけていただきました。
 中学・高校と2日間に渡った体育大会。中学生は真面目に一生懸命、高校生はそれに逞しさと心底楽しんでいる姿が伝わって来る体育大会でした。

2014年05月10日

初めての中学校体育大会

H26.5.10%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BD%93%E8%82%B2%E5%A4%A7%E4%BC%9A%20%2813%29.jpg 今までは、中学と高校が合同で中高体育大会として実施していましたので、雲雀丘学園中学校としては初めての体育大会です。
 開始予定9時きっかりに中学吹奏楽部員の演奏により開会されました。多くの保護者がスタンドから見つめる中、生徒会役員を先頭にプラカードと旗の先導のもと中学2年A組から入場行進が始まりました。2年生に続いて1年生、3年生と入場し開会式が行なわれました。全校生による準備体操の後、中学1年生の「フレッシュマンレース」から競技が始まりました。
 単独開催ですので、出場種目や演技種目も例年より多くなっています。競技や演技が進行するにつれ、競技者とそれを応援するものなどクラスや学年の一体感が増していったように思われました。約580名の中学生による体育大会です。例年の中高合同の体育大会に比べるとグランドが広く感じられました。反面、「今年は孫の居場所がよくわかります」と観覧に来られた方の感想にも表れているように、競技や演技するものに焦点が当たっているように感じました。
 時おり風が強く吹いたりしましたが、天気に恵まれ生徒は伸び伸びと元気一杯活動しました。中学3年生の生徒会副会長の生徒代表挨拶も立派なものでした。生徒数を上回る880名の観覧者があった中学校体育大会でした。
H26.5.10%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BD%93%E8%82%B2%E5%A4%A7%E4%BC%9A%20%281%29.jpg

2014年05月09日

「ポリエチレンテレフタレート」

 プラスティックは「合成樹脂の一つ。合成した樹脂状の物質。熱・圧力などを加えて、任意の形の器具を作る。プラスチックス」と「新解国語辞典」にあります。ペットボトルは「ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で作られた瓶状の容器。軽くて耐久性に優れ、飲料用容器として広く用いられる」(同)もので、プラスチックの一種です。PETは木や紙と同じ炭素・酸素・水素の三元素からできています。ですから食品類の容器としても安全というわけです。また、現在生産されている衣料用繊維の半数近くがPETだそうです。ポリエステルという名前でよく知られています。
 プラスチックは種類が多く、それらを混ぜてひとまとめでリサイクル処理することができないため再利用率が低く、全体の56%(1998年)がゴミとして捨てられていると言います。PETも処理をするときに他のプラスチックと違う処理をします。ですから、容器(PET)とキャップやラベル(プラスチック)を分別する必要がでてきます。単にゴミとして焼却すればCO2が発生し、地球温暖化を加速させることになります。
 自販機を利用して中身が消費された後に残されたペットボトル。処理の仕方は、一つはゴミとして出す場合は「PET」と「プラ」を分別してゴミ箱へ。そうすれば、資源ごみとして市町村のリサイクルルートに。もう一つの方法は自販機横の回収箱へ。これは、事業系のリサイクルルートに。いずれも、リサイクル商品として消費者に還元されゴミやCO2の削減になります。手軽にできる環境活動であり、利用者としての最低限のモラルでもあります。

2014年05月08日

中学・高校体育大会予行

 きょうは体育大会の予行を行いました。今年度は中学と高校に分けて体育大会を開催しますが、予行は午前が中学、午後が高校と一日で行ないました。
 例年ですと全校生徒約1400名が競技や演技を行ないます。特に開会式や入場行進は圧巻です。この時に新入生や下級生が上級生の素晴らしい演技を目の当たりにして学ぶ機会になったりします。その点、別開催にすると規模も小さくなり物足りなさを感じるのではないかと思っていましたが、杞憂に終わりました。約920名を超える高校生は例年と比べても見劣りしません。中学生は約580名ですが、開会式や入場行進は中々堂々として立派なものでした。
 大会を別開催にすることによるメリットやデメリットはいろいろ考えられます。ただ、一人ひとりの生徒の活躍する場面を多くするという点では別開催になります。反面、運営面で考えると経験者が多いことや高校生がいるという点で同一開催は安心ですが、中学生が主体となって運営する機会や場面が少なくなるということになります。今回別開催に踏み切った大きな理由はこの2点にあると言えます。
 昼の休憩を挟んで全校生がグランドに集合する時間帯がありました。予行を終えた中学生が高校生の開会式や入場行進、高3の「エンカレ」など予行の一部を見学するためのものです。別開催のデメリットを少しでも解消しようとする工夫です。
 例年も今年と同じく予行は一日でした。今年の本番は中学が10日、高校が11日の2日間です。一番不安に思っていた天気も大丈夫なようです。

2014年05月07日

自分の出したゴミは自分で

 生徒会役員の活動でこの4月からペットボトルに入った飲料の自動販売機が校内に設置されるようになりました。従来から生徒の要望が多かったものですが、飲み終わったペットボトルの処理の仕方などに不安要素もあって見送られていました。このことについて全校生徒で考えていくということで実現したものです。設置されると、待ち望んでいたかのように多くの生徒が利用しています。ところが、懸念されていたことが現実の問題として起こってきているようです。
 ゴミの分別処理のために、教室には燃やすゴミ用とプラスチック用の2つゴミ箱が設置されています。それ以外のゴミは、校内のクリーンセンターに設置されている分別用のゴミ箱に持って行くようになっています。自販機の横には回収箱も設置されています。ところが、飲み終わったペットボトルが、そのまま教室のゴミ箱に放置されていたりするようです。
 キャップやラベルのついたままのペットボトルが他のゴミと混在した状態ではゴミを受け取ってもらえません。ゴミを受け取ってもらえているということは、他のゴミと混在したペットボトルを「キャップとラベルをボトルから外し、取ったキャップとラベルはプラスチック類」に分別できているからです。飲んだ人はどういう気持ちで教室のゴミ箱に捨てているのか分かりませんが、他人が飲んだ後のペットボトルを分別してくれている人がいるから、ゴミとして処理できているのです。
 ゴミの分別やリサイクルについて知ることは勿論のことですが、自分の行為が他の人にどういう影響を与えているのかを理解することは人として当然のことです。生徒会の要望で実ったものです。生徒会として全校で話し合うように発展するものと期待しています。

2014年05月06日

GWが終わり再スタート

 Uターンラッシュが鉄道や空の便でピークを迎えました。また、高速道路での車の渋滞も引き続き起こっています。GW最終日の恒例とも言える社会現象です。
 緊張と新たな決意に燃えて新年度をスタートし、丁度疲れが出る頃にGWの大型連休です。ここで、心身ともリフレッシュするとともに、4月を振り返り5月以降の取り組みを再調整する機会に活用できたのではないでしょうか。これが終われば一気に一学期終了まで突っ走ることになります。その力を蓄えることにも活用できたと思います。緊張と緩和、活動と休養いずれもバランスが大切になってきます。
 今週は週末の中学・高校のそれぞれの体育大会に向けての準備と取り組みが重点になります。週末の天気が気になるところですが、予定通り実施されるものと想定して心構えや準備をすることが大切になってきます。今回は準備段階の天気は心配なさそうですが、時には天候の具合で準備の時間が不足したりする時があったりします。その場合でも予定を変更したりしないということです。今ある時間を大切に、何時でも本番を迎えられるように、出来うる最大限のことをする気構えで取り組むことが重要だということです。
 授業を終えた後に準備、予行を終えて次の日は授業と変わります。生徒は大変だと思いますが、先生も同じです。気持ちを切り替え授業も準備も大切にして本番を迎えましょう。目の前の課題に集中して全力で取り組む、これが気持ちの切り替えとともに次の課題にも集中して全力で取り組める秘訣だと思います。

2014年05月05日

東京で震度5弱

 きょうは「こどもの日」、二十四節気の「立夏」になります。夏にはほど遠い天気でしたが、少し郊外に出ると多くの田んぼには水が張られたり、田植えが行なわれていました。5月のGWの一つの風物詩になっているようです。
 今朝、東京で震度5弱の地震とのニュースが飛び込んできました。震度1や2ならまだしも、5の地震と聞けば心配になってきます。政府の地震調査委員会が4月に公表した、想定区域内のどこかでM7級が起きる確率が、「今後20年以内に50%程度」「30年以内に70%程度」と高い確率になっています。また、最大で火災や建物倒壊などの死者は約2万3000人、経済被害は約95兆円に上る可能性があるとしています。なお、M8級については30年以内で「ほぼ0〜5%」と低いとしています。
 日本周辺では、2つの海のプレート(太平洋プレート、フィリピン海プレート)が、陸のプレート (北米プレートやユーラシアプレート)の方へ1年あたり数cm の速度で動いており、陸のプレー トの下に沈み込んでいるといいます。複数のプレートが関連していますので、複雑な力がかかり地震が多発することになります。
 地震の予知はこれだけ科学技術が発達している現在でも中々難しいようです。となれば、何時でも対応できる準備、「備えあれば患なし」を心掛けたいものです。「30年以内に70%程度」の確率と聞かされても、心のどこかで「自分は大丈夫」とする根拠のない「楽観論」を戒めなければと思わされた今朝の地震報道でした。

2014年05月04日

世界一の少子化


 総務省統計局では、5月5日の「こどもの日」にちなんで、平成26年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)を推計しました。
 こどもの数は1633万人、33年連続減少だそうです。こどもの割合は12.8%で、40年連続の低下。総人口に占めるこどもの割合は日本が12.8%と一番低く、次いでドイツ13.2%、イタリア14.0%、ウクライナ、韓国、スペイン、ロシア、中国、イギリス、フランス、アメリカの19.5%となっています。
 都道府県別のこどもの割合をみると、沖縄県が17.6%と最も高く、次いで滋賀県14.8%、佐賀県 14.3%などとなっています。一方、秋田県が10.9%と最も低く、次いで東京都11.3%、 北海道11.6%などとなっています。大阪府がほぼ平均の12.9%、兵庫県は少し高く13.3%、京都府は平均以下の12.5%となっています。
 中学受験の対象となる12歳人口は1980年代の中頃をピークに下降の一途をたどっています。少子化にバブルの崩壊などの経済情勢の影響も受け、私学にとって厳しい状況下で中学入試や高校入試が行なわれてきました。この間、少子化に逆らうかたちで、本校は様々な改革とともに中学・高校とも学級増を行ない現行の中学4クラス、高校6クラスの体制を築いてきました。それが現在は中学が3学年とも5クラス、高校は1年が8と2・3年が7クラスになっています。現在と同じ募集人数になって以降の志願者と入学者の推移を表したものが上記のグラフです。これからも進行する少子化の流れに流されないような学校づくりをしたいと考えています。

2014年05月03日

4連休の過ごし方

 きょうは「憲法記念日」、GWの後半4連休のスタートの日です。
 憲法について「改憲論」や「護憲論」などいろいろな意見が述べられています。この日本国憲法は1946年11月3日に公布、1947年5月3日に施行されたものです。
 「国民の祝日に関する法律」によりますと、「憲法記念日(5月3日)は日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。みどりの日(5月4日)は自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。こどもの日(5月5日)はこどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」となっています。毎年この3日間は連休となります。ただし、この3日間の何れかが日曜日と重なると「振替休日」が発生し4連休となります。「振替休日」は、祝祭日の休日が日曜日と重なった場合、休日が減らないように月曜日以降を休日にする制度です。今年は「みどりの日」が日曜日と重なっていますので、6日火曜日が「振替休日」となります。3連休より4連休になる確立の方が高いということです。
 休日の過ごし方は、各人によって様々なものになると思います。ただ、「個の成長」に大きくかかわるということも見逃せません。各自がコントロールできる時間が増える休日を、如何に過ごすかが問われることになります。毎週やって来る日曜日にも言えることですが、まとまった連休ともなると尚更のことです。各祭日の意味や成立の背景などを知るとともに、心身のリフレッシュと資料整理・作成のための4連休となるようにしたいと私は考えています。

2014年05月02日

「夏も近づく八十八夜」

 きょうは「立春」から数えて88日目にあたる八十八夜です。「夏も近づく八十八夜~」は唱歌「茶摘」の冒頭部分です。今は「あかねだすきに菅(すげ)の笠」での茶摘みはイベントとしてしか見られないでしょうが、八十八夜に摘まれた新茶は、古くから栄養価も高い不老長寿の縁起物として珍重されています。また、この時期は「穀雨」の末候「牡丹(ぼたんはなさく)」にあたります。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は…」のボタンです。そう言えば今朝の新聞に「三田・永沢寺で早咲きのボタンが見ごろ」と出ていました。ほかにも爽やかな気候と明るい日差しに新緑と赤や白の平戸ツツジ、紫の藤の花など色鮮やかに咲き誇っています。
 芝生が青くなった校庭では、早朝や昼休み、放課後など体育大会に向けて練習する生徒の元気な姿が見えます。高3は最後の体育大会を締めくくる「エンカレ」に向け練習にも熱が入ってきています。教室ではクラスの団結のシンボルの旗の制作の追い込みに入っているようです。
 あすからゴールデンウィーク(GW)後半の4連休にはいります。4月から走り続けてきたものもチョット一息、心も体もリフレッシュする良い休みになることでしょう。GWが明ければ7日の体育大会予行前日準備に始まり、週末の本番に向けまっしぐらとなります。
 田植えに向け水が張られた田んぼで「蛙始鳴(かえるはじめてなく)」(二十四節気「立夏」の初候)頃は、本校ではグランドで元気に生き生きと活動する生徒の姿が見られる体育大会となっています。

2014年05月01日

5月がスタート

 風薫る五月。もうすぐ立夏です。若葉が芽吹いて明るい感じになる「山笑う」春が過ぎ、新緑の淡い緑が次第に濃い緑になる「山滴る」夏がやってきます。夢や希望に満ち活力のみなぎる若い頃を意味する「青春」の5月、「May」です。
 連休が明けるとすぐに体育大会です。今年は、生徒の活動の場を増やすことと中学生の企画運営力や自治力を高めるための実践の場として位置づけ、中学と高校を分けて開催することになりました。
 翌週は、高校1・2年生対象の「東大見学会」を計画しています。30名ほどが参加希望を出しているようです。今年は、東大の本郷キャンパスで開催される東京大学全学の学園祭、第87回五月祭(ごがつさい)に日程を合わせています。研究展示が盛んで、「来場者数は例年10万人以上」(公式Webサイト)といわれています。
 最終週は中間考査です。新入生は初めての定期考査になります。今まで学習したことが定着しているのかどうかが問われることになります。
 学校生活も軌道に乗り出し、クラスや学年のまとまりが一段と深まる時期です。部活動も高校生は県総体出場をかけた試合が展開されることになります。体育大会や部活動の試合など直面する課題に全力を傾ける事は大切なことですが、学習が後回しにならないようにしなければなりません。とりわけ家庭学習、学習習慣を崩さないようにすることが大切です。
 スタートダッシュから苦しかったデッドポイントを抜け、体が順応してきたセカンドウインドを迎える頃が5月といえるかもしれません。