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2010年09月30日

初代理事長のやってみなはれ精神

22.9-27.jpg 初代理事長 鳥井信治郎氏

  
  本学園の初代理事長であった鳥井信治郎氏は〝やってみなはれ。やらなわかりまへんで〟というのが口癖でした。実に簡潔な言葉ですが、挑戦することの大切さを見事に表わしています。いくら頭の中で考えていても実際に行動を起さないと何事も実現することはできません。
  最近の日本人に欠けているのは、このチャレンジ精神ではないかと思います。最初からできそうなことだけを選択しようとすると、どうしても低い目標設定になってしまいます。これからグローバル化がますます進展する一方で新しい技術やシステムが開発され、これまでになかったさまざまな仕事が生まれてきます。これらの仕事は定型化された単純なものだけではないため、自ら課題を見つけ出し、知恵を搾り出して大胆に行動し解決していかなければなりません。つまり、頭の中でいくら考えても実際にやってみなければ答えの出ないものが多いのです。
  高い学歴を有する人が陥りやすいのは、まず頭の中で考えて答えを導き出そうとすることです。そうするとすぐに〝難しいです〟とか〝できません〟という答えが返ってきます。また、〝失敗しないかどうか〟〝失敗した時にどうするか〟をついつい考えて腰が引けてしまうため、いつになっても行動に移すことができません。これでは決して成功することはできません。いつの時代にあっても、社会で活躍できるのは常に挑戦し続ける人であるのは間違いありません。何故なら何事も一度で成功することはまずありませんし、成功の裏には数多くの失敗がつきものだからです。言い換えると、成功するためには最も多くの失敗をすることが必要なのです。
  創立60周年にあたって、今一度、鳥井初代理事長の〝やってみなはれ〟精神を胸に刻んで、積極的に行動していきたいものです。

2010年09月29日

避難訓練の実施

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  9月29日(水)、爽やかな秋晴れの下、「一階厨房から火災が発生したので校舎外に出なさい」という校内放送により、避難訓練を行ないました。今回は高校新校舎になって初めてということで、迅速に避難できるかどうか気になっていましたが、全クラスが校庭に集合し人員の確認が終了するまでの避難時間は5分40秒と大幅に短縮することができました。特に、前回集合まで6分22秒もかかっていた中学1年生が3分45秒という結果になりました。私は、全生徒に前回と今回の所要時間を発表した後、次のような話をしました。
  〝今日はこれから避難訓練を行なうということが解っていた状態で、なおかつ「朝」「学校」「火災」ということを限定していたため、平常心のまま大きな混乱もなく行動できたと思う。しかし、災害はいつ、どのような形で襲ってくるか全く予想できない。自宅、通学途上の電車の中、旅先のホテルの場合もあるし、火災だけではなく地震、台風、洪水、ガス爆発、テロといったさまざまな災害が考えられるし、夜で真っ暗闇ということもある。どのような時であっても落ち着いて行動することが大切である。災害が発生し避難する時には〝おかし〟と〝もち〟を忘れないようにして欲しい。〝おかし〟とは、『おさない(押)』『かけない(駆)』『しゃべらない』ということであり、〝もち〟とは『もどらない(戻)』『ちかづかない(近)』ということである。災害発生時には是非、この5つのことを守るように心がけて欲しい。
  また、これらは災害が発生した時の心構えであるが、常に災害に備えた危機管理をしておくということが何よりも大切である。昔から「災害は忘れた頃にやってくる」とか「備えあれば憂いなし」という言葉が伝えられているが、今一度自分の身の回りのことを見直すようにして欲しい。〟
  災害だけではなく、あらゆることにおいて危機管理が大切であると思います。「予防する」「芽生えの段階で把握する」「小さな芽のうちに摘み取る」「発生すれば迅速に対応する」「再発防止策を徹底する」等を心がけていきたいものです。

  なお、本日でこの校長通信の掲載も1500回を迎えることにとなりました。この間、多くの方からさまざまな資料やデータを送っていただき心より感謝しています。これからも日々新たな気持ちで、取り組んでいきますので、今後とも宜しくお願いします。

2010年09月28日

雲雀丘学園の歴史を紐解く~創立記念日を迎えるにあたって

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  間もなく迎える10月1日は雲雀丘学園の60回目となる創立記念日にあたります。本年度は人間に例えると〝還暦〟という大きな節目ということになります。この日を迎えることができるのは、先輩諸兄をはじめ多くの関係者の努力やご支援のお蔭であると心から感謝すると共に、今一度原点に立ち返って、すべてのものを見直すという姿勢が大切です。そこで、この機会に創立当初の学園の状況やその後の歴史について触れてみたいと思います。
  
  創立された昭和二十年代の歴史を紐解くと、初代理事長である鳥井信治郎氏の「どうや、うまくいっているか、なんか困っている事はないか・・・」という心温まる言葉や支援を受けて、PTA・教職員・児童生徒が力を合わせて、学校をつくってきた様子が記されています。それぞれが土や砂を運び、草を刈って運動場や砂場をつくっていったようです。
  入学式や卒業式には、鳥井理事長が出席されて話をされましたが、その内容は決まって親孝行の話であり、朝起きたら、保護者に”お早う”、学校から帰ったら”ただ今”と言い、夜、寝るときは”お休みなさい”と挨拶しなさい。「親孝行の出来る人は、人間としても立派になれる」というものでありました。そして、今でも学園には鳥井先生の「親孝行な人は どんなことでも りっぱにできます。」という言葉が残っています。
  また、すべての学校には創立の精神があり、一般的には常に生徒の目に触れるところにおかれています。本校にも生徒の通学路に、次のような創立の精神が刻み込まれた記念碑が置かれています。

  〝孝道を人間の根本義と考え、社会のために尽くす精神を最も尊重し、より良い社会、国家を生み出すべく心を素直にもち、すべてに感謝の念を捧げ、健康な体力とたくましい実践力をもつ強い人間を創る事を念願しています。〟

  この冒頭に書かれているのが、親を大切にするという〝孝道〟です。また、理事長が社長を勤められていた寿屋(現サントリー)の新聞広告には「祝祭日には日の丸を掲げましょう」と必ず書いてあったそうです。
  これらの事からもわかるように、「保護者に孝行する人」「国を愛する国民」というのが鳥井初代理事長の精神であり、現在も雲雀丘学園の教育方針として受け継がれているのです。

2010年09月27日

地球環境を守る~コウノトリ呼び戻す農法

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  秋分の日が過ぎ、黄金の稲穂がたわわに実り、いよいよ収穫の時期を迎えています。現在、日本の米作りはほとんどが大量の化学肥料と農薬に頼る農法になっていますが、安全性を追求したアイガモやコウノトリを使った有機農法による米作りに挑戦されている農家も出てきているようです。
先日の朝日新聞には〝田んぼに再びコウノトリ〟と題して越前市における里山の再生の興味深い記事が掲載されていましたので、紹介します。
  最近マスコミを通じて、豊岡市がコウノトリの繁殖に力を入れていることをご存知の方も多いと思います。かつてコウノトリやトキなどの大型鳥は日本各地で見られ、食物連鎖の上位に位置し、地域の生き物の豊かさを示す象徴であり、棚田という美しい自然環境の中で多様な生き物と共生していましたが、最近では棚田の消滅と共にこれらの鳥をほとんど見かけなくなってしまいました。
このコウノトリが生息していた40年前の棚田を再生させ、農薬や化学肥料を使わない有機米栽培に取り組んでいるところが福井県越前市の白山(しらやま)・坂口地区で、現在15の農家が5.6ヘクタールで有機米を作っています。通常、稲の栽培は8月の初旬になると、根を張らせるためにいったん水を抜きますが、ここでは一年中水を溜めたままにしています。このことによって、イモリやヤゴ、めだか、フナ、ドジョウ等が息づき、野鳥が餌を求めて集まってきます。これを『コウノトリ呼び戻す農法』と呼んで取り組んでいるのです。
  以前、コウノトリが生息する山林の谷あいの棚田は、湧き水とため池を利用した湿田でした。一年中田んぼには水が張られ、肥料は魚の骨やカニの殻を使っていました。ところが、土地改良という名のもとに大型の農機が普及し乾田に転換され農薬や化学肥料が使用されるようになったのです。このため、小魚をはじめとする小動物がいなくなり、コウノトリも飛来しなくなってしまったのです。
  このような活動が日本各地で始まっていますが、有機農法で育てられた作物は安全と環境にやさしいブランドとして次第に認知され始めています。今、いくつかの自治体ではコウノトリやトキの保護を行なっていますが、昔の稲作りの姿に戻すことが最大の保護政策ではないかと思っています。これからもこのような取り組みを注意深く見守っていきたいものです。

2010年09月26日

日本の文化と伝統~彼岸を終えて

tusin053_higan.jpg  tusin052_ohagibotamochi.jpg  まんじゅしゃげ(ヒガンバナ)            おはぎ

  わが国においては、毎年二回3月の春分の日と9月の秋分の日の前後3日間を合わせた一週間をお彼岸として先祖の霊を供養する習慣になっています。現在、日本では仏教が主流になっているため、秋彼岸最終日にあたる今日は墓参りや先祖の供養をされた人も多かったのではないかと思います。
  この供養というのは仏様の徳を敬う心の基調となるものであり、これを行なうことによって自分の徳が磨かれることになるのです。あまり知られていませんが、供養には次の六つがあります。
  一つ目は「花」で耐え忍ぶ徳、二つ目は「ご飯」で心をしずめる徳、三つ目は「お茶・水」で施しの供養、四つ目は「お灯明」で智恵の徳、五つ目は「お線香」ではげみ(精進)の徳、六つ目は読経の前に手に塗る茶色の粉の「お塗香(おずこう)」で、仏の戒めを守る徳です。
  また、彼岸には、仏壇にご飯の代わりに、もち米と小豆を使った「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えしますが、この理由は小豆が邪気を祓(はら)うとされているからです。もち米とあんこで作った同じ食べ物の呼び方が違うのは、食べる時期が異なるためです。つまり、それぞれの季節を意識して名前が変えられており、春の彼岸には「ぼたもち(牡丹餅)」、秋の彼岸には「おはぎ(お萩)」という花の名前がつけられているのです。そして、牡丹餅には〝こしあん〟、お萩には〝つぶあん〟が使われています。何気なく食べている「ぼたもち」や「おはぎ」にもそれぞれ理由があるものですね。

2010年09月25日

白川静さんに学ぶ

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  先日の大漢字テストの採点が終わり、生徒達にも徐々に返却されているようです。私も秋分の日に2級の漢字検定試験の問題に取り組んでみました。自己採点をすると合格ラインの160点(満点は200点)はクリアできていますが、間違いの箇所を分析すると、いくつかのケアレスミスだけではなく、部首に関する知識が不十分であることが解りました。要は漢字の成り立ちが理解できていないということです。
  近くの書店に行くと、漢字に関する数多くの書籍が並んでいます。早速、数冊を購入し、ザッと目を通して見ましたが、その中の一冊である『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』には、実に興味深い内容が盛り込まれています。白川静氏は漢字が持つ体系的なつながりを明らかにして文化勲章を受章された漢字学の第一人者ですが、この本は著者である文字文化研究所の小山鉄郎氏が共同通信社の企画として、白川氏から漢字の成り立ちや体系を一つ一つ教えてもらい、全国の新聞に連載されたものをまとめたものです。
  以前、ある方から現在の漢字教育は、学年が上がるにつれて、画数の少ない漢字から多い漢字へ習得するシステムになっているため、どうしても丸暗記することになりがちであるということを聞きましたが、これが漢字嫌いに繋がっているのかも知れません。
  この本には〝漢字という文字は、その成り立ちをきちんと学べば、これらのすべてがお互いに繋がって関連性を持ち、一貫した体系で構成されている。従って、難しい漢字を一つ一つ暗記しなくても容易に漢字を理解することができる〟と書かれています。私もこれを機会に漢字の成り立ちについての学習を始めることにしました。
  また、興味深いものがあればこれから何回かに分けて紹介していきたいと思っています。

2010年09月24日

学園小学校保護者対象の学校説明会

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  9月24日(金)午前、学園小学校から7名のPTA役員の保護者が中高の取材のために来校されました。最初に私から簡単な挨拶を行なった後、〝小さな習慣づくり〟の大切さについてお話し、教頭補佐の案内で校舎の見学をしていただきました。
  また、午後からは学園小学校の保護者を対象に学校説明会を開催しました。今回は例年と異なり、小学校の全学年の保護者を対象に案内を差し上げたこともあって、3年生以下の保護者も数多く出席されていました。
  最近、毎週のように塾やマスコミ主催の「学校説明会」や「入試相談会」が開催されていますが、小学校低学年の保護者の相談も多くなってきているようですし、幼児教室も次々と開設されています。このような傾向が出てきているのは、さまざまな原因が考えられますが、少子化の影響が大きいのかも知れません。
  本日の説明会でもお話しましたが、今、日本の教育界ではツケの先送りという現象が出てきています。このため、企業は大学、大学は高校、高校は中学、中学は小学校、小学校は幼稚園や家庭に対して〝もう少しきっちりとした教育をして欲しい〟という不満を感じています。しかし、自己が取り組む前に、他の責任にしている限り、改善することはできません。それぞれの立場でやるべきことをしっかりやるという姿勢が必要なのではないでしょうか。
  本校では家庭と学校が連携して子ども達を育てるという〝共育〟を教育方針に掲げていますが、単なる大学進学を最終目的にするのではなく、「勉強は何のためにするのか」「社会で役立つ力とは何か」ということを共に考えていくことが大切であると思っています。


2010年09月23日

秋分の日と彼岸にあたって

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  本日(9月23日)は昼と夜の長さがほぼ同じになる「秋分の日」で、祝日になっています。この日を中日として前後3日間は彼岸(秋彼岸)と呼ばれており、この期間には先祖の霊の供養を行なうことになっています。昔から〝暑さ寒さも彼岸まで〟と言われていますが、今日は明け方の雷雨の影響で、気温も急速に下がり、随分しのぎ易くなりました。
  彼岸というのは、もともと古代インドの梵(サンスクリット)語の「到彼岸」波羅蜜(パーラミータ)が語源です。仏教では私達が住む迷いや煩悩に満ちた世界は此岸(しがん)、一方苦しみのない涅槃常楽(ねはんじょうらく)な悟りの世界を彼岸(ひがん)と呼んでいます。そして、到彼岸というのは〝彼岸に到る〟という意味です。つまり「悟りの世界」へ渡ることを願って、実践行(修業)を行なうことがお彼岸法要の本来の意味なのです。
  六波羅蜜という言葉を聞かれたことがあると思いますが、これは彼岸に行くために自らの行いを慎む「六つの修行」のことです。
  また、この彼岸にはお墓参りをされる方も多いようですが、我々の命は何代にもわたる先祖の命を受け継いでいるということをしっかりと受け止めて、日々生活していくことが大切であると思います。

  ≪参考≫ 六波羅蜜
    『布施(ふせ)』 施しをする
    『持戒(じかい)』 戒律を守り反省する
    『忍辱(にんにく)』 不平不満を言わず苦しみに耐える
    『精進(しょうじん)』 何事も怠らずに励む
    『禅定(ぜんじょう)』 心静かに乱さない
    『智慧(ちえ)』 真実の教えに目覚める
 

2010年09月22日

漢字テストの実施

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  9月22日(水)、高校3年生を除く全学年で漢字テストを実施しました。この漢字テストは毎年この時期に行なわれる本校の伝統行事の一つです。本日もいつものように通学路に立ち早朝指導をしていると、生徒達がそれぞれ参考書やプリントを手に登校してきました。そして、ホームルームの後、生徒達は真剣にテスト問題に取り組みました。
  最近は、テレビでもクイズ番組が増えてきており、この中で漢字に関する問題も出題されるようになってきました。このこともあって、マスコミの調査によると漢字に関心を持つ人が増えてきているようです。近年、急速にパソコンや携帯メールが普及してきたため、活字離れが進み、新聞や本を読む人が極端に少なくなってきました。この結果、文章表現力も低下してきており、手紙を書いたり、自分の考えを文章にまとめるといったことが苦手な人も数多くいるようです。また、企業の人事担当者からも最近入社した社員の書く力の不足と共に誤字や脱字の多さが指摘されています。
  今、グローバル化が進む中で、一部には日本語がおろそかにされる傾向がありますが、グローバル社会においては、日本の伝統や文化、歴史を理解しておくことは極めて大切であると思います。私も教育の仕事に就いてから、それまで以上に漢字について関心を持つようになりました。
  また、少し前に社会問題になった漢字検定ですが、目指すべきレベルは、中学1年が5級、中学2年が4級、中学3年が3級、高校1・2年が準2級、高校3年が2級、大学生、社会人が2級以上ということになっています。そして、本校の生徒達は、11月にこの漢字検定を受ける予定になっています。
  先日、国語科の先生からいただいた昨年の2級の問題を見ると、単純な読み書きはできますが、部首等についてはかなり難しいものも含まれています。明日は休日ですので、この時間を利用してこの問題を解いてみたいと思っています。

2010年09月21日

高齢化・高齢・超高齢化社会

  世界保健機構(WHO)では65歳以上を老人と定義しており、最近、マスコミには高齢化についてさまざまな表現がなされています。人口構成を表す言葉に、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」「少子社会」というものがありますが、これらを整理してみたいと思います。
  ◇高齢化社会・・・高齢者(満65歳以上)が全人口の7%超~14%
  ◇高齢社会・・・・高齢者(満65歳以上)が全人口の14%超~21%
  ◇超高齢化社会・・高齢者(満65歳以上)が全人口の21%超
  また、少子社会は満18才未満の子どもの数が満65歳以上の高齢者より少なくなった社会のことを指します。日本は1970年(昭和45年)に高齢化社会に、1994年(平成6年)に高齢社会になり、2007年(平成19年)には超高齢社会となりました。
  この高齢化社会から高齢社会に移行するまでの年数を見ると、フランス115年、スウェーデン85年、ドイツ40年、イギリス47年に対して日本はわずか24年です。そして、このままの状況が続くと、2055年には高齢化率は何と40%になると予想されています。このように現在日本の高齢化は世界一のスピードで進展しており、これに伴って高齢化に伴う医療費や年金等の社会保障費が増大するからです。日本の年金や医療等の制度のベースは平均寿命が50歳という時代に構築されたものであり、人口が増加する局面では世界に誇れる素晴らしい制度でした。しかし、人口が減少する局面においては財政面で大きな負担になっており、制度の再設計が不可欠な状況です。
  国民一人ひとりが高齢化に伴う医療や年金問題について関心を持たなければならないと思っています。

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2010年09月20日

敬老の日を迎えて

  本日、9月20日(月)は「敬老の日」であり、祝日法では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う日」と定義されています。
  敬老の日の由来は1954年に9月15日を「としよりの日」という名前で制定されたのが最初です。しかし、この呼び名については各方面から異議が出され、1964年に一旦「敬老の日」という名称に改められました。その後、1966年に国民の祝日法が改正された際に「建国記念の日」や「体育の日」と共に祝日に制定されました。更に2003年からはハッピーマンデー法の導入に伴い、「成人の日」「体育の日」と同様の異動祝日(9月の第3月曜日)になり、今日に至っています。
総務省がこの日に先立って発表した推計人口によると、
  ①総人口は1億2739万人(昨年比15万人減)
  ②65歳以上は2944万人(昨年比46万人増、総人口比23.1%)
  ③80歳以上が初めて826万人と800万人の大台を突破
ということで、更に高齢化が進みました。
  このままでは団塊の世代が65歳に到達する2012年(平成24年)には3000万人が高齢者の仲間入りをすることになります。現在、日本は世界一の高齢化社会になっていますが、この原因は出生数の減少と共に平均寿命が延び、高齢者数が増えてきているからです。また、65歳以上の高齢就業者は565万人と増加し、就業率は男性28.4%、女性で13.0%になっているようです。
  現在、世界の先進国も高齢化が進んできており、日本がこの高齢化をどのように乗り切っていくのかということについては、各国から注視されています。これからは労働力人口が減少する中での高齢者の活用、総需要の低迷に対する歯止め、出生率の回復、福祉制度の見直し等さまざまな取り組みが必要になってきているのです。
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2010年09月19日

挨拶を習慣化する

  以前ベストセラーになった「親の品格」(PHP 新書)の著者の板東眞理子さんはその著書の中で、「あいさつから始めよう。あいさつは相手を認め、相手を尊重し、相手と友好関係を結びたいという表明であるから、あいさつしても無視されるのは大変辛いものだ。また、家族の間のあいさつが習慣になると、自然に近所の人や顔見知りの人にあいさつができるようになってくるが、家庭でのあいさつができなければ、なかなか他へは波及しない。」と述べておられます。
  私は「あいさつ」はコミュニケーションを円滑にするというだけではなく、内面的な豊かさを育むことに繋がると思っています。温かな人間関係に満ちた集団では、相手を思いやる優しい気持ちがあいさつという形になって表われています。即ち「おはようございます」「ありがとうございます」「しつれいしました」「すみません」や「おつかれさま」「ごくろうさま」といった言葉がかわされているのです。
  すべての親は子ども達には心豊かな人間になって欲しいと願っておられると思います。そのためにはまず家庭において、いつも明るいさわやかなあいさつが交わされていることが必要です。そして、家庭や学校において、まず親や教師が子どもの「手本」であることを忘れることなく、明るい「あいさつ」ができる人間になることが大切であると思っています。

2010年09月18日

凡事徹底の大切さ~伸びる会社の条件

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 パナソニックの創業者である松下幸之助氏は”伸びる会社”の条件として
   ①元気でさわやかな挨拶
   ②キッチリとした整理整頓
   ③掃除のゆきとどいたトイレ
の3つをあげていましたが、本社勤務時代には、この一見経営と関係ないと思われる3つが、どうして大切なのか理解できませんでした。ところが事業部や支店の責任者として他社や販売会社、代理店、販売店への訪問をくり返すうちに、松下氏の言われていることがわかるようになってきました。
 朝、ある会社を訪問すると、社員が立ち上がって「おはようございます、いらっしゃいませ」という挨拶が返ってきます。また、机の上もきれいに片付いており、トイレも美しく掃除されています。このような会社は何故か業績が良いのです。逆に部課長が新聞を読みながら椅子に座ったままで立ち上がりもせず、しっかりとした挨拶もしたいという会社の業績は概して良くありません。また、机の上が乱雑になっている会社は倉庫の中の整理整頓もできていません。さまざまな商品のカタログや古いチラシが雑然と積み上げられていたり、旧商品が無造作に置かれています。このような会社では、請求書や支払い伝票の管理も不十分であり、会社全体のマネジメントもルーズになっています。
 挨拶や整理整頓、掃除など大したことではない。やろうと思えばいつでも出来るという考え方が駄目なのです。これは会社だけではなく、学校にも家庭にも個人にもあてはまります。当たり前のことをしっかりやるということを心がけていきたいものです。

2010年09月17日

世界における挨拶

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  グローバル化が進展する中で、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が大切になってきますが、日本人は語学力不足に加えて、控えめで内向きな人が多いため、うまく人間関係が築けないという状況が散見されます。しかし、人間関係を円滑に取り運ぶための第一歩は、何と言っても挨拶です。
  世界における挨拶の方法は、互いに声をかけあうだけでなく、特定の顔の表情や身ぶり手ぶりで示す等さまざまであり、宗教、性、年齢、地位、身分、親族関係の有無等によって挨拶の仕方も違っています。
  日本での正式な挨拶は、お辞儀をして名刺を交換しますが、他の国ではあまり見かけません。現在、国際的に見て標準的な挨拶は「握手」ですが、この際に日本人が注意しなければいけないことがあります。それは控えめな性格のため、しっかりと相手の手を握らない握手になりがちであるということです。欧米では一般的に男性同士の握手は思いきり力強くガシッと握ります。特にビジネスの世界においてはこの傾向が強いのですが、これは強くない握手は人格的な弱さと見られるからです。背筋を伸ばし、相手の目をしっかり見て、笑顔を浮かべ、強い握手をしながら、挨拶の言葉を交わします。そして、終わるまで手は握ったままです。 しかし、相手が年配の女性の場合はそっと包むように握ります。
   また、宗教によって挨拶の仕方が異なることも知っておかなければなりません。ヒンドゥー教、仏教は合掌する、イスラム教は必ず右手で握手して、左右の頬を付け合います。 更に、熱帯地方のニューギニアやボルネオ等の種族の中には握手してタバコを吸わせたり、すぐに酒を飲ます という風習がありますし、ミャンマーやマレーシアでは通常鼻をよせて相手のにおいを嗅ぐようです。
  このように世界にはさまざまな挨拶がありますが、挨拶の持つ意味について、今一度考えてみたいものです。

2010年09月16日

家庭は最初の社会~元気な挨拶の推進

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  9月16日(木)、昨日の中学校の全校朝礼では、「私一人が皆さん480名に話をするのではなく、一人ひとりとコミュニケーションをとりたいと思っているので、ハッキリと答えて欲しい」ということで、次の質問をしました。
  「皆さんは今日の朝、家族に挨拶をしましたか?」。
  この質問に対して手を上げてもらいましたが、挨拶をしていないという生徒が約2割いるということがわかりました。中学生になると正直なところ自立心が芽生えたり、反抗期に入るということもあり、親との対話が少なくなる傾向があります。このようなことは、どの家庭においても多かれ少なかれ起こりうることであり、私自身の家庭を振り返ってみても、子どもとのコミュニケーションが十分であったかどうかは疑問です。
  しかし、〝家庭は子どもにとって最初の社会〟であり、挨拶というのは〝コミュニケーションの扉を開く第一歩である〟と考えるなら、家族全員が朝の挨拶をかわすというのは生活していく上で、最低限必要なことではないかと思います。これまでの経験からも、爽やかな挨拶が明るい家庭、地域、学校、職場をつくるのは間違いありません。そのためには、まず目上の人から積極的に明るく元気な挨拶を心がけることが大切です。
  本日の職員朝礼で先生方にもお願いしましたが、家庭と学校が連携して、全員で挨拶を推進していきたいと思っていますので、宜しくお願いします。

2010年09月15日

中学校全校朝礼~挨拶を大切にする

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  9月15日(水)、2学期になって初めての中学校の全校朝礼を行ないました。いつものように、部活動の表彰の後、次の話をしました。

  〝皆さん、おはようございます。今月はあいさつ推進月間になっていますので、今日は挨拶は何故大切かということについてお話しします。
皆さんは今日の朝、元気に挨拶をしましたか? (手を上げてもらう)
「あいさつ」というのはどういう字を書きますか?(少し考えて見てください・・・)
“挨”という字の意味は“心を開く”、“拶”は“相手に迫る”ということです。心を開いて相手に迫るというのは、コミュニケーションの第一歩です。皆さんは将来学校を終えて仕事に就くことになりますが、社会で役立つためにはコミュニケーション能力が最も大切です。今、人間関係で悩んでいたり、引きこもり状態になっている人の大半は、このコミュニケーション能力の不足が原因なのです。人に嫌われようとしている人はいないと思いますが、相手から挨拶されても挨拶を返さなければ、自らコミュニケーションの扉を閉ざすことになってしまいます。そして、良好な人間関係は築くことができません。まず朝起きたら元気な声で家族に「おはようございます」と大きな声で挨拶して下さい。そうすれば背筋がピンと伸び、一日が元気にスタートできます。挨拶なんて大したことではない。「今は挨拶をしていないが、社会に出たらキッチリやる。」と考えている人がいるかもしれません。しかし、この考え方は間違っています。挨拶の習慣というものはすぐに身につくものではありません。皆さんは是非爽やかな挨拶の習慣をつけて欲しいと思います。〟

  この後、世界における挨拶についての話をしましたが、この内容については後日紹介します。

2010年09月14日

あいさつ推進月間

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  本学園では挨拶を人間教育の大きな柱に位置づけており、年2回、4月と9月を『あいさつ推進月間』に定めています。通常、私の学校生活は、生徒達に対する〝おはようございます〟という挨拶と服装指導からスタートします。雲雀丘学園に赴任して5年間、この運動を継続することによって多くの生徒が挨拶をしてくれるようになってきましたが、まだ完全に徹底できているとは言えません。恥ずかしいとか大きな声が出ないとか、色々な原因があると思いますが、社会に出た時に絶対に必要なのはこの挨拶なのです。
  あいさつ推進月間にあたって、これからいくつかの実例をあげながら、挨拶の大切さについて取り上げてみたいと思います。最初に、挨拶の意味ですが、「挨」は〝心を開く〟「拶」は〝相手に迫る〟ということです。つまり、コミュニケーションの第一歩なのです。挨拶をしないということは自らコミュニケーションの扉を閉ざすということになってしまいます。今、ニートや引きこもりが社会問題になっていますが、この原因はほとんどがコミュニケーション能力の不足であると言われています。
  「おはよう。こんにちは。さようなら。お元気ですか。お疲れさま。ありがとう。失礼します・・・・・・」等あいさつは人間社会のコミュニケーションの基本です。〝家庭で、学校で、職場で、地域社会で、人と接したら、必ずあいさつをする。あいさつをされたら、必ず応える。〟という習慣をつけていきたいものです。
  あいさつが明るく安心な家庭や学校、ひいては地域社会をつくります。社会を変革するのは政治の力だけでは不十分です。一人ひとりの小さな実践から社会を変えていきたいと思っています。

2010年09月13日

日本の次世代育成を考える委員会

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  現在の日本の教育については、〝このままでは駄目だ。何とかしなければ〟と感じておられる人が多いのではないかと思います。
 
  関西経済同友会では『日本の次世代育成を考える委員会』が設置されており、毎月メンバー企業の代表者が集まり会合が持たれています。来月は公立・私立の4名の校長によるパネルディスカッションが計画されており、教育課題を提起することになっています。私もこれに出席するため、本日はオブザーバーとして出席させていただきました。この会の委員長は、広島県警本部長、警察庁生活安全局長を経て、現在パナソニックの常務役員、東京都教育委員、おやじ日本理事長として、教育問題に真っ向から取り組んでおられる竹花豊氏です。
  本日の講師は中央大学の山田昌弘教授で「次世代育成を取り巻く現状と課題~保守化する若者達」というテーマでお話いただきました。講演では〝安定志向の若者達の実態〟〝バブル崩壊から金融危機、リーマンショックによって雇用環境は大きく変わったものの雇用環境は変わっていないこと〟〝努力が報われることが期待できる社会をつくること〟〝若者の保守化と下流化の同時進行が起こっていること〟〝若者の希望を取り戻すためにも雇用構造の大胆な改革が必要であること〟等、さまざまな実例を挙げて説明いただきました。
  その後、正副委員長会議が開かれ、山田教授との懇談が行なわれました。同氏は「パラサイト・シングルの時代」「希望格差社会」「ワーキングプア時代」等数多くの著書を出版されています。私もこの中の一部しか目を通していませんので、機会を見つけて紐解いてみたいと思っています。

2010年09月12日

自家自給率の向上

tusin163.jpg  ≪収穫した自家製野菜≫

  農林水産省が10日に発表した09年度の食料自給率(カロリーベース)は前年度より1ポイント低下して40%となりました。これで2年連続上昇していた自給率が再び低下するということになりました。
  これまで政府は自給率を向上させるために、米粉や飼料米、小麦、大豆の生産振興などを掲げ米粉や飼料用などコメの新規需要を開拓することで自給率向上の流れを定着させようとしましたが、08年後半から穀物相場が下落に転じた結果、パンなどの小麦製品が割安になり、コメ消費は再び減少してしまいました。
  政府がこの3月に閣議決定した食料・農業・農村基本計画では、それまで「15年度までに45%」としていた自給率目標を「20年度までに50%」に引き上げました。しかし、自給率の長期低落傾向が再び顕在化したことで、この政府の戦略は見直しを迫られることになりました。また、現実には農家の高齢化で耕作放棄地が拡大する等生産基盤の弱体化が進んでいます。一方で、世界の人口が増加するため中長期的には食料が不足するのは確実です。
  この問題については、まだ国民全体の危機意識は極めて薄いようですが、最近〝自家自給率〟を高める運動が提唱され、市民農園や自宅の庭で野菜作りを始める人が増えてきました。個人が野菜を作っても大した量にはならないと思われるかも知れませんが、私も実際に野菜作りに挑戦してみて予想以上に収穫できるということが解りました。
  政府の立場での大局的な戦略は不可欠ですが、多くの家庭がこのような取り組みを行なえば、少しでも自家自給率を高めることができるように思います。この活動の参考になるのは、キューバが国策として取り組んだ有機農業です。かつてキューバにおいては海上封鎖により、外国からの物資が入らなくなり、人々は空き地を開いて畑にし、化学肥料に頼らず生ゴミを集めて肥料化しました。この試みは成功し、キューバでは輸入に大きく頼っていた食料を、ほぼ自給自足することができるようになりました。そして、現在でも有機農業・環境保全型農業、バイオ農薬の先駆国として世界中の注目を集めています。更に、農業に始まったこの自立・自給の目標は現在、教育・医療・福祉と様々な分野に広がり、高度な「自給自足の国」と呼ぶにふさわしくなっています。
  わが国においても、終戦直後は空き地を利用して野菜作りをするというのが当たり前だったようですが、今、国民一人ひとりが自家自給率を高めるという意識を持つことが大切であると思っています。

2010年09月11日

日印経済連携協定の締結

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  最近の日本の経済政策の中で、注目されるのはインドとの間で経済連携協定締結の大筋合意がなされたということです。これはEPA(Economic Partnership Agreement)と呼ばれていますが、グローバル化が進展する中で急速に世界の国々に導入されるようになってきています。
  これまでの世界の経済を振り返ると、安価な物資が流入すれば国内産業が大きな打撃を受けるということで、これを保護するために通常高率の関税をかけるということが行なわれていました。このような事態を改善し、自由貿易を促進する目的で世界貿易機関(WTO:World Trade Organization、)が創設され貿易の自由化が進みました。しかし、急速なグローバル化の中でWTOを通じた多角的な通商交渉が行き詰まってきており、更に踏み込んだ取り組みが必要になってきました。このため、近年は世界自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)の要素である物品やサービス貿易の自由化に加え、貿易以外の分野、例えば人の移動や投資、政府調達、二国間協力等の包括的な協定を行なおうとする動きが活発になってきました。これが経済連携協定(EPA)と呼ばれるものです。とりわけ中国や韓国は農業分野等で自国にとって不利な条件があっても、相手国との関係強化を優先して締結を強化しています。これに比べて、日本の動きは鈍かったため、輸出企業にとっては大きなハンディを背負っているというのが現状です。
  今回のインドとの経済連携協定(EPA)の概要は今後10年間で日本からインドの輸出品は90%、インドから日本への輸出品は97%が無税となるという内容です。インドはBRICsの一角を占め、世界第2位の11億人の人口を抱え、今後高い経済成長が見込まれています。人口減少による国内市場縮小や円高に苦しむ日本企業にとっても、今後最重要市場の一つになるのは間違いありません。これを契機に日本企業が旺盛な需要を取り込み、成長の追い風にして欲しいものです。

2010年09月10日

卒業記念の水景施設が完成

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       完成予想図              文化祭当日完成した水景
 
  本校では、高校卒業時に生徒や保護者の皆さんが記念になるものを残してくれています。通常は高校3年生の保護者が中心になって、その年の卒業記念品を決めることになっています。ところが、2年前に新しい高校校舎の概要が示されると、旧高校校舎の南西側にある水景を解体しなければならないということが判明しました。そのため、第51期生(昨年卒業)と第52期生(今年卒業)の2学年の合同卒業記念施設として新たに水景を作ることにし、リバレの米谷様に工事をお願いしました。
  そして、卒業生が集まる文化祭までに南門からの道路の舗装と校庭の芝生化と合わせて完成させるということにしました。当初は9月上旬までに工事完了の予定でしたが、少し手間どり文化祭当日にやっと間に合わせることができました。猛暑の中、工事を担当していただいた皆さんには大変なご苦労をおかけし、申し訳なく思っています。
  新しい水景は滝をイメージした流水モニュメントで、校舎や芝生化された校庭にうまくマッチしており、卒業生や保護者の皆さんにも満足していただけるのではないかと思っています。これからも、この記念すべき水景施設を大切にしていきたいものです。

2010年09月09日

北雲雀きずきの森の再生・保全活動

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  宝塚市と川西市の境界に『北雲雀きずきの森』があります。この北雲雀丘緑地は長尾山系の東端に位置し、古くは満願寺の寺領でした。石切山は火打石を切り出し周辺の山は里山として利用されていましたが、石炭・石油・電気などのエネルギー革命により山は利用されなくなり。周辺が住宅地として開発され、一時はゴルフ場やレジャー施設が作られましたが、30年前に廃業後は放置林として荒れはてた森となっていました。平成18年に宝塚市が自然緑地として取得し、地元であるコミュニティひばりの皆様が自然と接する場所として開放したいとの思いから、保全、運営管理をすることで市から貸与され、県の里山ふれあい森づくり事業に採択され基本整備が出来ました。この森を自然保全林として、人々のふれあいの場、学習の場として再生し住民参画型の保全活動が進められています。 

  本校ではさまざまな環境活動に取り組んでおり、特に環境大使として自主的に地域の活動に参加している生徒がいます。8月28日(日)この環境大使(中学2年6名、中学3年8名の計14名)の生徒達が北雲雀きずきの森定例整備事業に参加してきました。その様子を一緒に参加した先生からお聞きしましたので、紹介します。
  〝当日はとてもよく晴れていて、暑さで倒れる生徒がでないかと心配するほどでした。きずきの森に到着後、生徒たちは整備事業に参加している人達に自己紹介をしました。全員から拍手をもって迎えられ、早速、二手に分かれて、入り口周辺の草刈りをしました。慣れない手つきで、鎌や植木ばさみを使って約2時間草刈りを行ない、森の入り口に高く生えた草を刈り取ることができました。この結果、森の入り口もきれいになり入りやすくなりました。その後、昼食会を参加者全員で行ないました。昼食はボランティアの方が作ってくださったカレーでしたが、わざわざ、生徒たちのために、甘口のカレーも用意してくださいました。食事をしながら楽しくボランティアの人々とお話をしましたが、参加者のみなさんも孫のような生徒達と一緒に活動ができて楽しそうでした。また、自分たちの跡を継いで森を再生させてくれることを期待しているようでした。片付けをして12:30に活動拠点をあとにしました。次回の昼食会は焼き肉のようです。とにかく暑い1日で1リットルぐらいの飲み物がなくなってしまいましたが、これからも積極的に参加していく予定です。〟

  また、この様子は文化祭での環境大使のコーナーで「きずきの森」として紹介されました。最近環境大使として地域の環境活動に参加したいという生徒も増えてきており、心強く感じています。

<北雲雀きずきの森理念>
「自然を楽しみ・自然を理解し・森の環境の手入れをおこない、自然を活かした学びの場、人と自然の出会いの場としてみんなで自然を守る。
~きずきには木が好き・自然に気づく・保全活動を築くの意味を込めています~

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2010年09月08日

文化祭後記~模擬店の運営

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       食券の事前販売              模擬店での調理


  高校3年生にとっては、今回の文化祭は高校生活における最後の集団行事であると同時に本格的な大学受験に向けてスパートする節目でもあります。
  例年、本校では高校3年生は合唱コンクールや演劇等には参加せず、模擬店を担当することになっています。今年もそれぞれのクラスが創意工夫のもと、タコセンやカレー、チャーハン、オムライス、ピザ、焼きそば、フランクフルト等のメニューを決め、開催前日には懸命に食券を販売していました。私も不公平にならないように、事前にすべてのクラスから食券を購入し、事務職員の皆さんと一緒にいただきました。文化祭開催の両日は厳しい暑さが続きましたが、生徒達は慣れない手つきで調理し次々とお客様に提供していました。通常、模擬店を開いて困るのは食べた後のゴミの始末ですが、本校では環境活動の一環として、ゴミの分別を徹底することにしています。今年も模擬店を担当した高校3年生が運動場西端で燃えるゴミとプラスチック類などの分別ボックスを設置すると共にプルタブの収集も行ないました。
  このように、高校3年生はメニューの企画、値づけ、食券販売、調理、ゴミの分別を含む後片付け等、模擬店の運営を行ないました。それぞれが思い出に残る文化祭になったのではないかと思います。本日で、先月の25日に2学期の始業式を行なってから、丁度2週間が経過しました。夏休み気分を払拭し、大きな目標に向って全力を傾注して欲しいものです。

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ゴミの分別処理

2010年09月07日

文化祭後記~制服のリユース

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 本校では一昨年より、家庭と連携した環境活動を推進していますが、今回の文化祭でもPTAの役員の皆さんが中心となって制服のリユースをしていただきました。学校生活の思い出となる制服ですが、卒業後に着ることはほとんどありません。そのため卒業生の保護者から制服を提供してもらうことにし、必要とする在校生に使ってもらうことにしています。文化祭におけるこの活動も定着しつつあり、今年は大量の制服が届けられ、140点を再利用していただくことになりました。例年であれば、一日目でほぼなくなりますが、今年は35点が余ってしまいました。猛暑の影響かどうかは判りませんが、この大部分はの女子の冬物の上着類でした。そして、意外なことに体操服が一番人気だったようです。嬉しかったのは次に使う人の立場に立って、制服や体操服がきれいにクリーニングされ、アイロンがけをされて届けていただいていたということです。今回、傷むのが早いせいか男子物は女子物に比べると提供点数も少なかったようですが、物を大切にするということは、「もったいない」という言葉に代表される世界に誇れる日本の伝統です。
  これからも家庭と学校が連携して、環境活動を推進していきたいと思っています。今回制服のリユースにご協力いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

2010年09月06日

文化祭後記~ふれあいバザーの開催

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  今回の文化祭のテーマは『心輝一転』ということでしたが、生徒達はそれぞれ心を新たに輝いていたようです。
  この中のひとつは高校2年生が担当した「ふれあいバザー」です。本校では高校2年の6月に北海道への修学旅行を行なっていますが、この中のメインはファームステイによる農業体験です。今年も多くの農家に宿泊させていただき、実際にサトウキビ・ジャガイモの苗植えや大豆の種まき、ビニールハウスの解体・設営など色々な農作業を行ないました。この体験を通じて、学校の授業では学ぶことができない農業の大切さや苦労を実感することができたようです。このファームステイの集大成という意味も兼ねて、文化祭で北海道物産展を開催することになりました。この企画にあたっては、北海道の深川・美唄・月形・滝川・浦臼・栗山・雨竜・新十津川・羅臼地区の皆さんに、さまざまな農作物を提供していただきました。品目はジャガイモ、トウモロコシ、ニンジン、かぼちゃ、トマト、アスパラ、タマネギ、アスパラ、ブロッコリー、トマト、メロン、米に加えて、ヒグマやエゾシカの缶詰等です。昨年の反省も踏まえて、今年は予約販売を中心にし、8月中に予約を取り文化祭当日に商品を渡すという方式にし、当日販売は数量を限定することにしたようです。
  私の家庭でも早速トウモロコシとメロンを美味しくいただきました。農業にとって大切なことは〝生産者と消費者の顔がお互いに見えることである〟と言われています。運送や価格の決定等の課題については来年度に向けて改善し、これからも北海道の農家の皆さんとの交流を深めていきたいと思っています。今回の催しに対して、ご協力いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

2010年09月05日

盛会だった文化祭を終えて

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  9月5日(日)、昨日に続く猛暑の中で文化祭2日目がスタートしました。本日は日曜日ということもあって、家族連れの保護者をはじめ卒業生、地域住民、本校の受験を希望されている方等、約1500名の方がお越しになりました。昨日の900名とあわせて、延べ2400名ということになります。
  講堂においては中学演劇部、合唱コンクールの金賞受賞クラス、箏曲部、合唱部、吹奏楽部、ギター・マンドリン部、高1・高2によるダンスの発表、校舎内では茶道部、華道部、書道部、美術部、科学部、鉄道研究部、写真部、ESS、囲碁将棋部、剣道部の他、海外研修や社会科の展示が行なわれました。この他、高校2年生の修学旅行先である北海道物産展や同窓会による記念品販売、PTAによる制服のリユースと雲雀饅頭・せんべいの販売等が行なわれました。また、高校3年生は校庭のテントの中で、大粒の汗をかきながら模擬店を担当してくれました。更に食堂関係の皆さんにも昼食のお世話をしていただきました。 また、芝生の効果は絶大で、この暑さの中にもかかわらず、熱中症等の体調不良の生徒も出ず、無事に文化祭を終えることができました。
  閉会式では、ポスターコンクールの表彰の後、一つの目標に向かってみんなで力を合わせて取り組むことの大切さを話し、最後に今回の文化祭開催にあたって、お世話になった多くの人達に、全員で大きな声で〝ありがとう〟という感謝の言葉を述べました。
  これらの学校行事を通じて得た貴重な経験は、必ず将来社会に出た時に役立つのは間違いありません。明日は振り替え休日になりますが、ゆっくりと休養して、火曜日から新たな気持ちでスタートして欲しいと思っています。

2010年09月04日

第45回雲雀祭(文化祭)の開催

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  9月4日(土)、朝から温度計が30℃を指す中、8時半に芝生の校庭に全校生が集合し、第45回の雲雀祭(文化祭)の開会式を行ないました。まず、全員が大きな声で挨拶をした後、冒頭の挨拶で次のような話をしました。
  〝今日、はじめて皆さんに芝生の中に入ってもらいました。ふかふかしていて、本当に気持ちがいいでしょう。この芝生は、8月6日に延べ500人の生徒会やクラブの皆さんに参加いただいて、植え付けを行ったものです。その後、“今日の文化祭に間に合わせる”ということで、水やりや芝刈りをして、大切に育ててきました。芝生はこまめに管理していくことが必要ですので、これからも全員で、しっかりと手入れをしていって欲しいと思います。
  さて、今回の文化祭のテーマは“心輝一転”です。しんきの“き”は、機会の機ではなく、輝くという字を使っていますが、この意味は一人ひとりが主役意識を持って、心を新たに輝いて欲しいということです。この文化祭には、保護者の方、入学を希望される方、近隣の方、他校生等、多くの方が来場されます。この雲雀丘学園を知ってもらう絶好の機会ですので、皆さん一人ひとりが学校を代表しているという思いで行動して欲しいものです。最後に、今日も猛暑日になりそうですが、明るく元気に思い出に残る文化祭にしましょう。〟
  続いて、カナダからの留学生であるアメリアさんの紹介の後、生徒会長からの挨拶があり、文化祭の1日目がスタートしました。生徒達は展示会場での案内や講堂での合唱コンクール、模擬店での料理作り等それぞれの持ち場で積極的に活動していたようです。
  この文化祭を通じて生徒達が大きく成長してくれることを願っています。

2010年09月03日

ヒートアイランド現象

  9月3日(金)、明日からの文化祭に備えて、生徒達は力を合わせて最後の仕上げに取り組みました。9月に入ってからも暑さは一向に衰える気配はなく、文化祭の間も猛暑になりそうです。
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  気象庁は、今夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より1.64度高く、1898(明治31)年の統計開始以来最高であり、特に8月は沖縄・奄美を除く全地域で平年を2.25度も上回ったことを発表しました。そして、 この高温の原因として、偏西風が北へ蛇行したため、列島全体が勢力の強い太平洋高気圧に覆われ、オホーツク海高気圧などの影響がほとんどなかったということをあげています。
  現在、気象庁は全国の921地点で観測をしていますが、9月初日もこのうちの約4分の1にあたる242地点で9月の観測史上最高気温を記録し、157地点で35度以上の猛暑日、実に789地点で30度以上の真夏日となったようです。また、今後も太平洋高気圧の勢力が強い状態は続き、少なくとも9月中旬までは真夏日となる日があると発表しています。
  特に今年は東京や大阪などの大都市部で、夜間の気温が下がりにくく熱帯夜が続いています。この原因はコンクリートの建物やアスファルトで覆われた地面が日中強い太陽の光で熱せられることにより、蓄積した熱が夜間に放出されること、また、クーラーの室外機から熱が排出されること等により、ヒートアイランド現象が起きているからであると考えられています。そして、この現象を緩和するために、近年芝生化や屋上緑化、壁面緑化が採用され始めています。
  本校も今回校庭に芝の植え付けを行ないましたが、芝生の上に立つと随分涼しく感じられるため、どれだけの効果があるかを『芝舞台』から計測器を借りて測定してみました。その結果、驚くべきことに、日なたの芝生の表面温度は34℃で、土の47.5℃と比べると13.5℃も低い値を示しました。また、アスファルトの表面温度は実に61.5℃で、17.5℃の差がありました。そして、日陰の芝生の表面温度は28.5度で、この上に直接座っても涼しく感じられるほどでした。正直言って、これだけの差があるとは思ってもいませんでした。ヒートアイランド現象の原因を身を持って実感した出来事でした。

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   日なたの芝生の表面温度34℃     日なたの土の表面温度47.5度

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日なたのアスファルトの表面温度61.5度   日かげの芝生の表面温度28.5度

2010年09月02日

文化祭に向けて芝生の整備

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  夏休み中の8月6日に生徒が力を合わせて芝生の植え付けを行なってから今週末で1カ月が経過します。当初はしっかりと生えつくかどうか心配していましたが、夏の日差しの下で芝生は順調に伸び校庭は鮮やかな緑色の絨毯(じゅうたん)に変身して来ています。先日(8月26日)は『NPO法人・芝舞台』に芝刈りの講習をお願いし、生徒会のメンバーが宝塚ゴルフ倶楽部から寄贈していただいた芝刈り機を使って芝生の整備を行ないました。生徒達にとって芝刈り機を使用するのは初めてですが、エンジンは軽く始動することができ、女子生徒でも楽々と操縦できたようです。生徒達の感想を聞くと「最初はまっすぐ刈っていくことができなかったが、慣れてくるとスムーズに操縦することができるようになり、芝刈りにはまってしまいました。 小1時間で芝刈りを終えましたが、確認すると虎刈りの所もあり爆笑の渦に包まれました。刈った芝のくずを集めると、草のよい香りがしとても柔らかく、芝の上で寝転がると、涼しくてふわふわしており、とても気持ちが良かったです。」とのことです。
  この芝生の校庭は文化祭当日には開放し、高校3年生が模擬店を運営することになっています。そのため、昨日(9月1日)、この芝刈りを体験した生徒会の先生や役員の指導を受けて、高3の生徒達が芝の刈り取りを行ないました。生徒達はすぐに芝刈り機の操作に慣れ、芝を上手に刈りとっており安心しました。本校の環境活動の基本は「学び 考え 行動する」ことですが、生徒達が〝自分達の環境を自らの手で守る〟ということの大切さに気づき、これからも自主的に芝を育てていってくれることを願っています。
  また、現在、校庭のアスファルト部分と芝生の間の地面に靴底の泥除け対策でゴムチップを敷く工事を急ピッチで進めており、これも文化祭には間に合わせる予定です。


2010年09月01日

塾長説明会の開催

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  9月1日(水)、午前10時30分から塾長の皆さんを対象に「入試説明会」を開催しました。例年であれば、9月に入るとすっかり秋めいてきますが、依然として続く猛暑の中、開会の30分以上も前から多くの方がお見えになりました。私も受付の前に立って名刺の交換をさせていただきましたが、校長として5年目を迎え、顔見知りの方も随分増えてきました。
  最初に、私から世の中の動きと社会で求められる人材、学校改革の取り組みについてお話した後、学校生活のDVDを放映し、続いて教頭から学校の概要、入試広報部長から入試の概要の説明を行ないました。
  近年の日本はグローバル化が進展する中で、さまざまな改革を先送りした結果、国際社会における地位は徐々に低下してきています。そして、今、まさに正念場を迎えており、思いきった施策を講じないと手遅れになってしまうのではないかと感じています。広大な国土も大した資源もない日本の最大の財産は〝人材(財)〟であるのは間違いありません。我々教育の仕事に携わる者は「将来の日本を背負って立つ人材を育てる」という高い志を持って取り組んでいかなければならないと思っています。
  説明会の後、皆さんには高校の新校舎の見学をしていただきました。今回は一方的な説明で、おわかりにくい点も多々あったのではないかと思います。これからも緊密な連絡をとりながら入試相談を行なってまいりますので、遠慮なくお問い合わせください。
  本日はお暑い中、ご来校いただき心よりお礼を申し上げます。