食育のすすめ
昨日、中学と高校の1年生を対象に、食育と服育の講座を行いました。
「食」は中学高校時代には、健康な体を造る非常に大切な問題です。ところが、この食の問題が疎かにされたりする傾向があります。弁当やファーストフードなどを含めた広義の外食産業市場規模は、平成21年度で約30兆円弱(外食産業総合研究センター調べ)といわれています。当時の国家予算が85兆円ですので、大変な規模になります。外食産業の市場規模が大きくなるということは、それだけ家での食事が少なくなっていることになります。その上に、日本の食料自給率(カロリーベース)は、外国に比べ格段に低く、年々低下して約4割になっています。自給率の低下により、フードマイレージやバーチャルウォーターなどの環境問題も出てきています。
1970年代米国はマクレガンレポートとして日本の食生活をモデルにする米国の食事の目標を議会に提出しました。それにより、癌などによる死亡が減少したとされています。皮肉なことに、モデルとされた日本の食事は欧米化へと変化してきました。また、昔は主食のお米が多く、副食といわれるおかずが少なかったものが、今は逆転しています。その分、副食に使われる油脂の割合も増加し、肥満の原因にもなっているそうです。
「健康とは健全な肉体に宿る健全な精神のことである」(ホメロス)と古くから言われています。成長が著しい中学高校時代に健康な体づくり、そのための食事にもっと関心を持ち注意を払う必要があります。
第4回目になるエコ弁当づくりです。6月11日は中学生対象になています。旬の食物には、その時必要とされるエネルギーがいっぱい詰まっているといわれます。どんな立派な作品ができるか楽しみです。