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2014年01月31日

全国高校将棋新人大会ベスト16

 全国の高校1・2年の将棋部員が集う第22回全国高文連将棋新人大会が、北海道函館市で開かれています。昨年行なわれた第37回兵庫県高等学校総合文化祭将棋部門個人戦で、高1の男子がA級優勝を果たし、この大会への出場資格を得ていました。将棋で全国大会に出場するのは、本校では初めてのことです。
 試合開始とともに顧問から大会の様子が私の方に報告されてきました。宮崎、静岡などの代表を破り無傷の4連勝で予選リーグを一位で勝ち上がり決勝トーナメントへ。決勝トーナメントの一回戦を勝ち、二回戦へ駒を進めましたが、愛媛の選手に破れベスト8はならずとのことでした。全国の1・2年生の強豪が集う大会で入賞こそ逃したもののベスト16に1年生が入ったことは立派なものです。来年度の大会が楽しみになります。
 今回の将棋部やギター・マンドリン部の全国大会出場、女子テニスで中3が国体出場に中牟田杯全国選抜ジュニアテニス(U15)優勝と、今年は全国を舞台に活躍する場面が多くありました。部活動だけではありません。日本生物学オリンピックで銅賞や日本ジュニア数学コンクールで大賞を受賞するなど学びの分野でも活躍がみられた年になりました。
 中学・高校時代に、得意な分野や「このことなら時間や労力を惜しまずに打ち込める」というものをとことん追求するという経験が必要だと、私は考えています。「一点突破」という言葉のように、この経験が学びを含めたすべての生活の場面で自主性や積極性を発揮し意欲的に取り組めるように、局面を転換させてくれると確信しているからです。

2014年01月30日

高校A日程志願者確定

 高校A日程入試の出願が締め切られました。選抜特進876名、特進243名の計1,119名となりました。左グラフのように平成19年の高校改革後、右肩上がりで志願者が増加してきました。過去最高を記録した昨年のA・B日程合計志願者数が1,047名ですから、今年の志願者数はA日程だけで昨年を上回ったことになります。内訳を見ますと、年々選抜特進を志望する受験生が増加していることがわかります。本校の改革第三ステージ(高校からの募集は選抜特進のみ)へ向け選抜特進の募集定員を増やし、その分特進の定員を減らしてきたことが反映していると言えます。折れ線グラフは入学者をあらわしています。志願者の増加の割合に比べると入学者はそれほど大きく変動していません。今年はA日程で選抜特進80名、特進20名の計100名募集になっていますので、両コースとも10倍を超える倍率です。入試は年々厳しくなってきていることがお分かりいただけると思います。
 きょうは、朝から新しい万能細胞STAP細胞の話題で持ち切りです。生命科学の常識を覆す歴史的な大発見になるかもしれないことを、30歳の若手女性研究者がやってのけました。当初は「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され」取り合ってもらえなかったものを、必ず人の役に立つ技術だとの信念を貫いて今日に至ったそうです。お風呂に入っている時もデート中も研究のことを考えているとのこと。高校や大学受験という課題に挑戦している受験生にも勇気を与えてくれるニュースになったのではないでしょうか。

2014年01月29日

「ため」をつくる

 日差しはすっかり春、眩しい太陽の光を浴びて久しぶりの全校朝礼です。部活動や漢字検定の表彰を行なった後、生徒会より平成26年度生徒会役員選挙の公示が行なわれました。早いもので、今週末には1月が終わり2月を迎えます。平成25年度も後僅かになってきました。1年のまとめをすると同時に新年度の準備をする時期になってきました。
 新年度準備では中学入試が終わりました。厳しかった入試を突破し、来年度も多くの新入生を迎えることができます。2月10日に行なわれる高校入試は願書を受け付けています。今日現在、1,118人と過去最高の志願者数を記録した昨年度をすでに上回っています。あすが最終日です。中学同様、高校も多くの新入生を迎え入れることができそうです。
 1年のまとめという点では、高校生活の最後を迎える高校3年生の大学入試があげられます。全員が受験したセンター試験は、学年全体では例年より偏差値がアップした成績を収めています。今、多くの生徒が国公立大の二次対策や私大対策に遅くまで頑張っています。進級・進学を控えた在校生は、個人やクラス・学年のこの1年の振り返りを行ない、成果とともに課題と反省点を明確にして新年度を迎える準備をする必要があります。
 局面が大きく変化したり飛躍的に成長する前には、一瞬、停滞したり止まっているように見える時があります。「ため」と言われるものです。「一月は行く、二月は逃げる、3月は去る」。あっという間に時は過ぎていきます。一日一日を大切にして、今は新年度への飛躍に向け「ため」をつくる時です。

2014年01月28日

スウェーデンからの便り


    メールに添付されていた写真   
 スウェーデンに留学している卒業生からメールが来ましたのでその内容を紹介します。彼女は中学2年生の時に、愛知万博とともに開催された「世界子ども環境サミット」に中1から中3までで構成された雲雀丘学園中学の代表の一員として参加しました。今の本校が取り組んでいる環境教育の黎明期の取り組みでした。それが進路選択に大きなインパクトを与えたというのです。
 「ここでの留学の最大目的は、スウェーデンの環境教育を生で知り学ぶということです。わたしは中2の時に参加した子ども環境サミットがきっかけとなり、環境問題に関心をもち、大学選択の際には農学部を選択しました。そして環境問題に自分が将来寄与したいという思いが、沢山の人との出会いを経ていつからか日本の環境教育という分野で携わりたいと考えました。
 一見この分野は、現在京都大学で勉強している農学部森林学科での学問と無関係なようですが、わたしは非常に有意義だと(こちらに来てから、その思いはさらに高まりました)考えています。というのは実際に日本では環境教育と言う分野は定義も曖昧でまだまだ未開拓で、この分野に関心のある人というのは教育視点の方がほとんどです。そこで、わたしは教師とは違ったアプローチ、つまり教育のprofessionalではなくscientist(分野としては最も興味のある生態系ecology)として関わりたいと思っています」
 思い切って一歩踏み出すと、この様な将来の生き方にまで大きな影響を与えるような出会いが待っています。さて、在校生の皆さんはどのような体験を後輩に残してくれるのでしょうか。

2014年01月27日

内部出願

 昨日とは打って変わり、明るい日差しの良い天気です。日差しはすっかり春を思わせます。今週は二・三日おきに天気が変化し気温も高めのようです。天気変化の様子は春の特徴をあらわしています。早いもので1月も今週で終わりです。
 2月に入れば高校入試が行なわれます。先週からスタートした願書の受付もA日程は30日で締め切られます。2月10日に行なわれるA日程入試は、選抜特進約80名、特進約20名、一貫選抜若干名募集となっていますが、選抜特進705名、特進211名の計916名が1月27日現在の出願数です。これらは、学園中学以外の学校から雲雀丘学園高等学校に進学を希望する生徒の数です。
 学園中学生は入試を行ないませんが、高等学校への進学は他校生と同じです。義務教育の中学校から自分の意志で進学する高校へ進むわけですから、気持ちの切り替えをはじめとして進学にあたっての明確な決意や抱負を持ってほしいと思っています。必要書類を揃えて各自が受付に提出する学園中学生独自の出願期間をきょうとあすの2日間設定しているねらいもそこにあります。この間に出願しなければ、当然のこととして進学の意志がないものと判断します。高校は同じ学園の敷地内にあります。特別教室などの施設は同じものを使用します。しかし、中学と高校はその延長線上にあるものですが、全く質の違ったものになると考えた方が良いでしょう。学びの質も変化しますが、何よりも学ぶ主体である君たち自身が新たな可能性の発見や新しい自分との出会いがあるのが高校だからです。

2014年01月26日

センター試験の得点調整

 大学入試センターから、センター試験の第2回中間集計が発表されました。約53万人の集計ですから、ほぼ正確な集計です。国語が98.65点と昨年より低くなり、過去最低の得点となりました。また、化学 I(69.42点)と地学 I(50.22点)の平均点の差が19.20でしたが、得点調整は行なわないとしています。
 得点調整は、『センター試験の本試験において次の科目間で、原則として、20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には、得点調整を行います。
 地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間。公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間。理科の「物理Ⅰ」「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」「地学Ⅰ」の間。なお、「倫理、政治・経済」については、得点調整の対象となりません(センター試験Q&A)』
 過去に地理歴史 (平成10年)で行なわれた例があります。その時は、世界史Bと地理Bの間に20.90の開きがありました。それを、世界史B 61.03が調整後65.50 (+4.47)に、 日本史B 56.33が62.18 (+5.85)、 地理B 77.23はそのまま77.23 (不変)になり、最大差20.90あったものが 15.05に調整されました。
 選択科目における難易度調整は難しいものがあります。それを得点調整しないで済む範囲内におさめられています。センター試験の廃止が議論されていますが、20数年の歴史を持つこの試験、なかなかのものだと思います。

2014年01月25日

「初天神」

 きょうは「初天神」。3月上旬並の気温という暖かさに土曜日とあって、「北野の天神さん(京都北野天満宮)」や「天満の天神さん(大阪天満宮)」は受験生本人や子や孫が受験生という方が合格祈願に参拝され、賑わったのではないでしょうか。
 高3生はセンター試験の中間発表をうけ、自己採点と照合していよいよ出願です。進路指導部と学年が中心となって多くの先生の英知を集め状況分析と方針を決めています。担任の先生と納得のいくまで話し合い、前期・中期・後期と3月末までの計画や方針をシッカリ立て二次対策に臨む必要があります。勿論、私大入試についても同様です。方針が決まれば完遂するのみです。時として、迷いや不安が頭をもたげてくることがあるかもしれません。そのような気持ちは、むしろ課題をやりきる原動力にしましょう。最後の追い込みの時期は、成功イメージをより鮮明にし、気持ちを高揚させることにより、一層力が発揮できます。最後は「思いの強い者が勝つ」といわれる所以です。合格祈願も自分の思いの強さを表明するところに共通点があると言えるかもしれません。ちなみに、「天神信仰」という本によると、入試合格祈願という個人的なお願いは神の使いである「お牛さん」に祈願する方が筋で、その方が効果があるらしいとのこと。
 ところで、「学問の神様」といわれる菅原道真、国家試験の最高峰「方略試(ほうりゃくし)」に合格はしたものの、評点は「中の上」だったという話。「学問の神様」でも試験は苦労した、と聞けば少しは気が楽になります。

2014年01月24日

高校入試出願始まる

 高校入試の出願が昨日から始まっています。A日程の出願者は、この2日間で選抜特進646名、特進205名の計851名になりました。A日程の出願期間は30日までとなっています。昨年のA日程出願者が981名ですから、出足が非常に早いといえます。
 大阪府公立中学校校長会の希望調査にもありましたように、私立高校受験希望者の数が昨年を上回っています。これは、今春の中学卒業生の数が昨年より多くなっていることが影響していると考えられます。ただし、この調査では他府県の私立高校を希望する者や他府県からの希望者の数が含まれていませんので、実際の出願数とはかなり異なったものになる学校がでてきます。兵庫県も卒業生が多くなりますので、大阪府と同じように私立高校の志願者が多くなると考えられます。一方、公立高校無償化が廃止され新しい制度が導入されます。私立高校へ入学する生徒にもこれが適用されますので、影響が懸念されるところです。
 立春も間近となり寒さも緩んでくる頃になりました。かと思えば急に寒くなったりと寒暖の差が激しくなったりします。例年この時期インフルエンザが猛威を振るったりします。すでに大阪では「警報レベル」の水準になった地域もあるようです。受験生にとっては最後の追い込みと同時に体調管理にも気を配る必要があります。うがい手洗いの励行など「当たり前の簡単なこと」ですが、こうしたことをキチンとすることは学習においても共通する大切なことと言えます。健闘を期待しています。

2014年01月23日

「弘法さんと天神さんは天気が逆」

 懐かしい響きに縁日という言葉があります。神や仏の降誕・誓願に縁のある日。「有縁の日(うえんのひ)」「結縁の日(けちえんのひ)」の略です。その日に参拝すると御利益があるといわれています。よく耳にするところでは「弘法さん」や「天神さん」があります。弘法大師の命日である3月21日から毎月21日を「弘法さん」。菅原道真の誕生日が6月25日、命日が2月25日とされているところから毎月25日を 「天神さん」。1月25日の「初天神」は入試の時期とも関連して多くの参拝客に混じって受験生も訪れるようです。他にも28日の「お不動さん」などがあります。
 この縁日に関連して、京都では「弘法さんと天神さんは天気が逆」という言い伝えがあるようです。21日が雨なら、25日は晴れる。21日が晴れなら、25日は雨ということです。天気の周期変化の経験則を表した言葉です。
 大寒にふさわしく寒い日が続いていますが、週末にかけて寒さの緩む日もやってくるようです。寒い日が三日ほど続くと、その後四日間ぐらいは暖かい日が続くという「三寒四温」。実際に日本ではこのような周期が現れることはほとんどないようですが、寒暖の周期を表す言葉です。「弘法さんと天神さんは天気が逆」と同様、同じことは続かない。良いことばかりや厳しいことばかりではないということ。いろいろな縁日、節目節目で気持ちを切り替え、目標実現に向け努力する事の大切さを説いていると捉えたい。そう言えば、もうすぐ立春です。

2014年01月22日

大阪府公立中学校長会高校進路希望調査

 後期入試が終了しました。24日に発表を行ない、平成26年度中学入試はすべて終了することになります。あすからは高校入試の願書受付を始めます。
 今朝の新聞に大阪府公立中学校長会による高校進路希望調査が発表されていました。大阪府の公立高校の普通科は、今回から学区が撤廃されます。その影響が注目されていたところですが、普通科をめざす23,289人のうち学区を超えて受験を希望するものは約910人(3.9%)でした。
 昨年から始まった普通科の前期入試は平均3.57倍と昨年より0.33ポイント下がったものの依然として高倍率になっています。10倍を超えるような学校もあれば、定員を割っている学校もあります。
 文理学科では、10校の平均倍率が2.95倍となっていますが、茨木、北野、豊中、天王寺、四条畷は3倍を超えています。
 前期希望者は47,091人ですから、全体で約25,000人の不合格者がでる計算になります。
 私立高校は専願希望者が少し減っているようですが、全体の平均倍率は2.72倍と昨年の2.67倍を少し上回っています。これに他府県からの受験者が加わることになります。
 今回の希望調査を受けて各学校で指導が入ると思われますので、若干の変更はあるかもしれませんが全体の傾向は摑めます。他府県の私学を希望するものの数はわかりませんが、あすから始まる願書受付、大阪府からの出願状況に注目していきたいと思います。

2014年01月21日

「春は苦み」

 中学後期日程入試の出願が締め切られました。一貫101名、発展7名の計108名となりました。短期決戦型の中学入試と言われていますので、終了している学校も多くあると思いますが、本校の平成26年度中学入試は明日で終了します。
 中学入試の終了にあわせて、今度は高校入試の出願が始まります。小学校6年生が前年より少なくなっているのに対し、高校入試の対象となる中学3年生は、少子化が進行する中でこの年だけ増加しています。兵庫県や大阪府の公立高校は卒業生の増加に合わせて募集定員を増やしていますが、私立高校はほとんど定員を変えていませんので競争率が高くなると予想しています。
 大学入試は、既に終了した近畿圏の公募制推薦入試では実質競争率が昨年より上昇したといわれています。その原因としてネット出願による割引の導入の普及により受験者が増加したことをあげています。また、センター試験の平均点予想を各予備校が出しています。これから私立大学の一般入試、国公立大学の前期・中期・後期試験と入試一色の季節を迎えます。
 七十二候も70番目「款冬華(ふきのはなさく)」を迎えています。雪がまだ残る地面からぽつりぽつりと顔を出す「蕗のとう」は、待ちこがれた春の訪れの象徴とされています。しゃきっとした歯ごたえや独特の香りとほろ苦さが春を感じさせます。冬にたまった脂肪分を排泄してくれるといわれる「春は苦み」を代表する食べ物です。入試も春を感じさせます。こちらも時として「苦み」を味わわせてくれることがあります。

2014年01月20日

中学前期入試合格発表

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 きょうは「大寒」、一年でもっとも寒いとされる時です。昨日のように雪の舞うことはありませんでしたが、冷え込んだ朝となりました。昨日でセンター試験を終えた高3生は、自己採点のために登校してきました。きょうは、同じく昨日まで実施された中学前期入試の合格発表の日になっています。午後2時構内掲示にての合格発表ですが、早い方はお昼過ぎに学校に来られている方もありました。子を思う親心でしょうか、はやる気持ちを抑えて行動していてもどうしても早くなってしまうのだと思います。
 昨年より受験者が減少したといっても、前期日程では3.5倍を超える競争率になっています。受験者にとっては厳しい選考になったと考えられます。入試ですから、合格・不合格に分けられてしまいますが、中学入試は将来の夢に向かって進むレースの通過点です。努力が報われ合格を勝ち取られた方はこれに慢心することなく、引き続き今後の中学生活を展望して、新たな取り組みの準備を始めることが重要です。残念な結果に終わった方もおられますが、入試の結果が学力を判定・決定づけるものでないことは言うまでもありません。今までの努力は間違いなく力として蓄積されています。この悔しさをバネに一層の努力を継続することで、今後の展開を大きく変化させることができるのも事実です。
 まだ後期入試を控えていますが、2コースによる募集は今年が最後になります。来年度からは一貫選抜のみの募集となる第3ステージを迎えます。その可能性と展望を切り拓くことができた前期入試であったと考えています。

2014年01月19日

中学前期B日程入試

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 朝から小雪の舞う中、前期B日程入試が行われました。センター試験といえば雪というイメージがありますが、近畿地方の中学入試もセンター試験と同じ時期ですので、雪の舞う中で行われることもあります。
 昨日の兵庫県で行われた中学入試は、募集人員4,039人に対し、受験者が4,942人で実質倍率は1.22倍(昨年1.27倍)となりました。私立中学受験率は約9%程で、昨年と変わらないようですが、児童数が減少している分、受験者減になっています。きょうは2日目になりますが、昨日の初日に午前、午後と2回受験できるようになっていますので、受験機会が昨年までとは違い多くなっています。きょうの午後と合わせ、2日間で4校受験するという受験生も出てきています。
 本校はこの2日間に前期入試としてA日程、B日程を実施しました。両日程とも受験者が減少していますが、その内訳を見ますと、A日程だけを受験した児童は昨年とほぼ同じ人数でした。一方、AB日程の両方を受験した児童とB日程だけを受験した児童が昨年より減少していました。B日程の位置づけ、いわゆる併願パターンが昨年までと少し変化したように思われます。これが、B日程の受験者減になった原因ではないかと考えています。
 中学受験は、午後入試の増加とともに年々短期決戦型になってきているといわれています。初日から3日間ほどでほぼ大勢が決まってしまうとも言われています。そんな中にあって、本校はあすが前期日程の合格発表です。そして22日に一貫選抜10名、発展若干名を募集する後期日程を残しています。受験機会を探られている方は最後のチャンスとして活用していただけたらと考えています。

2014年01月18日

中学前期A日程入試

DSC_0616-%281%29.jpg きょうは兵庫県の私立中学校が一斉に入試を行ないます。本校は前期A日程入試です。一段と冷え込んだ朝となりましたが、多くの塾関係者が激励のため出迎える中、保護者とともに多くの受験生がやってきました。
 中学入試は府県によって対応が違っています。大阪府、京都府や奈良県などは、あえて今日の午後に初めての入試を行なったり、明日以降に実施するところもあったりします。ですから、募集人数に対して志願者がどれほどいるかといって倍率を計算したところで、必ずしも実態を正しく把握したことにはなりません。ひとりの児童が多くの学校へ出願するか否かによって倍率が変わってくるからです。そう言った意味では、初日の午前中に受験した人数によって中学受験率を計算することが実態を正確に把握することになります。兵庫県は昨年度が約9%といわれています。今年はそれと同等か、もしくは減少傾向にあるのではないかと思われます。それでなくとも、児童数が減っていますので、受験する児童の数は昨年より減少していると考えた方が実態に合っているといえるかもしれません。
 本校のA日程入試も昨年より志願者が30名減少(1割減)した中で、1時間目国語、2時間目理科、3時間目算数、そして食事の後に面接と行なわれ、きょうの日程を無事終了しました。あすは、前期B日程入試です。競争率が下がれば入試は易しくなると単純に考えておられる方はいないと思います。高いレベルでの少数激戦もありえます。競争率に気を奪われることなく、持てる力を十分発揮できるよう努力されることを願っています。

2014年01月17日

寒稽古無事終了

H26.1.17%E5%AF%92%E7%A8%BD%E5%8F%A4.jpg 平成25年度の寒稽古は、きょうの高校二年生の部で終了です。きょう1月17日は阪神・淡路大震災から19年を迎える日でもあります。30数年続いているこの寒稽古も、ただ一度だけ実施できなかった年が19年前です。参加者全員で黙祷した後、稽古を始めました。高校二年生ですから、中学から入学した生徒で5回目、高校から入学した生徒で2回目となります。柔道着や剣道着に防具を着けた姿は中々のもので、所作はもちろん技術的にもシッカリしたものがありました。学園生活最後の寒稽古となりますので、他学年より少し早く稽古を終わり、卒業アルバム用の写真撮影を行いました。例年以上に寒さの厳しい寒稽古となりましたが、怪我なく無事終えることが出来ました。この間、多くの先生が教室やグランドで見る普段の姿とは違った生徒の様子を見ることが出来たと思います。
 授業終了後、生徒たちは来年度入学してくる後輩たちが受験するための試験会場・面接会場作りを手伝ってくれました。あすから中学入試のため臨時休校になりますが、休み明けの実力考査や各個人のレベルアッブに向けての取り組みのためにこの期間を有効に活用してくれるものと期待しています。
 センター試験と中学入試は同じ日程で行なわれます。いつもこの時期は寒さが厳しくなります。受験生にとっては天候とともに体調管理も気になるところでしょう。いままで取り組んできたことに自信を持ち、普段の力を十分発揮できるように頑張ってほしいと思っています。健闘を祈ります。

2014年01月16日

いよいよセンター試験

 センター試験を明後日に控え、きょうは高3生の壮行会を行いました。生徒たちは、進路指導部長の諸注意を含めた励ましの言葉や学年の担任一人ずつから生徒への思いを込めた話を真剣に聞き入っていました。最善を尽くし努力してきたものを後は当日に発揮するだけです。迷いや不安は受験生みんなに共通です。緊張は気分が高揚しているあらわれで、プラスに転化させる事ができます。後を振り返らない。絶えず前向きのプラス思考で頑張ってくれるでしょう。
 大学入試センターのプレス発表から今年のセンター試験を概括してみますと、全国の志願者は約56万人。対前年比2.2%減、約1.2万人減となっています。男子が約31.6万人、女子が約24.3万人と約7万人男子が多くなっています。7万人増の内訳は現役生が2万人、浪人生が5万人となっています。受験教科数は、3教科以上が約97%、2教科以下は約3%です。
 今年の志願者は、この5年間の中では新規卒業者が最低の人数ですが、新規卒業者の一番多かった昨年に続いて2番目の志願者数となっています。現役志願率は昨年と同じ全国平均42.1%。これは最高の数字です。近隣の府県でみますと、兵庫県は42.9%とほぼ全国平均ですが、大阪府32.7%、京都府34.7%と全国平均より低い数字になっています。また、浪人の占める割合は全国平均約20%で今年が一番多く、兵庫県約20%、大阪府約26%、京都府約24%となっています。兵庫県は全国の様子を反映した姿になっていますが、大阪府や京都府の志願率は全国平均より現役が低く、浪人が高くなっています。

2014年01月15日

避難訓練

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 「平成7年1月17日5時46分、淡路島北部の北緯34度36分、東経135度02分、深さ16kmを震源とするマグニチュード7.3の地震が発生した。この地震により、神戸と洲本で震度6を観測したほか、豊岡、彦根、京都で震度5、大阪、姫路、和歌山などで震度4を観測するなど、東北から九州にかけて広い範囲で有感となった(内閣府 阪神・淡路大震災の概要)」。もうすぐ19年を迎えようとしています。もう既に、在校生ではこの震災を経験したものがいなくなりました。この経験や教訓はいつまでも語り継いでいかなければなりません。
 本校では避難訓練を年2回計画していますが、きょうはその内の1回、地震を想定した避難訓練を実施しました。避難訓練とともに、防災対策として高校校舎建築にあわせ、中学棟、中央棟や体育館などすべての校舎の耐震化を行ない、生徒の学習や生活の場としての安全を確保しています。同時に、乾パンや水の備蓄も行なっています。
 学校施設は非常災害時には地域住民の応急避難場所としての役割を果たします。しかし、文科省の資料によりますと、公立学校の耐震化率は84.8%となっています。早急の対策が必要とされるところです。
 阪神淡路大震災以降、東日本大震災が起こっています。また、政府の地震調査委員会は南海トラフ沿いで30年以内にマグニチュード8~9級の地震の発生する確率が70%程度と発表しています。日頃からの備えが大切になってきます。

2014年01月14日

寒稽古

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 各地で軒並み氷点下と冷え込んだ今朝、夜明け前のまだ暗いうちから東の空が少し明るくなりかける頃にかけて、大勢の中学生が体育館に集まってきています。午前7時から平成25年度の寒稽古です。国立天文台によりますと神戸のきょうの日の出は午前7時6分となっています。日の出前からのスタートです。
 毎年、「寒の内」に武道の授業の寒稽古が行われます。きょうは中学3年生の部です。武道の授業、本校は柔道と剣道のいずれかを選択することになっていますが、3年目となるとなかなか様になっています。担任の先生や学年の先生が見守る中、わずか1時間ですが寒さや眠さに負けずやり通したという達成感が生徒たちの顔から伺えます。なかなか清々しいものです。
 寒稽古や暑中稽古、武道や芸事の修行において古来から行なわれているものです。あえて厳しい中に身を置き心身の鍛錬をする。技術の習得もさることながら精神面の鍛錬に重きをおいた稽古です。精神論を強調する訳ではありませんが、物事を遂行する上で、技術的側面もさることながら精神面の果たす役割は大きなものがあります。武道に限らず、スポーツにおいても技量がほぼ同等の場合、勝敗を左右するのは精神面の強さに依るといわれます。学習面においても課題をやりきる粘り強さなど精神的作用が大きく影響します。
 卒業生の中には、在学中の忘れられない思い出の一つとして寒稽古を挙げるものも多くいます。インパクトの強い行事になっていることは間違いありません。きょうからの4日間、卒業後も語り合える寒稽古になるよう頑張りましょう。

2014年01月13日

「小寒の氷、大寒に解く」


 「寒の入り」から一週間が経ちました。きょうも寒い一日になりました。「小寒の氷、大寒に解く」。大寒の方が小寒よりも寒さが厳しい筈のところ、逆に小寒時より大寒時が暖かいことがあるということをいっている言葉です。この言葉のように、寒さのピークもそろそろ峠を越し、寒さも緩んでほしいと思います。
 寒さが厳しいなか、各地で成人式が行われました。最大の新成人を迎えた昭和45年の246万人に比べ、122万人と半分以下の新成人が大人の仲間入りをしました。少子化が進行していますので、2年後に成人式を迎える18歳、大学受験等に関係する年齢の人口は更に減少し、118万人と言われています。ところが、少子化の流れに逆らうかのように大学が増え、大学進学率も上昇して4年制大学への進学率は50%を超えるようになりました。少子化が進行するなか、戦後最高の大学生の数です。週末から始まる大学入試センター試験も、志願者が約56万人と、昨年より約1.2万人少なくなっているとはいえ多くの生徒が受験します。
 文科省の学校基本調査によりますと、大学(短大を含まず)を卒業しても正規の仕事に就いたものが約63%、安定した仕事に就いていないものが約20%というのが現実です。そのうえ、大卒新入社員の3年以内の離職率が30%を超るという資料を厚労省が出しています。
 「小寒の氷、大寒に解く」。この言葉、物事が必ずしも順序通りにいかないことのたとえとして使われます。将来の進路目標を立て、大学進学を考える、キャリア教育は順序通りにいきたいものです。

2014年01月12日

教育予算の充実と・・・


 公立学校と私立学校への公費支出格差は大きいものがありました。ところが、日本は国連の「国際人権規約」を79年に批准しています。この規定は、中等教育や高等教育は「無償教育の漸進的な導入により、すべての者に対して機会が与えられるものとすること」という内容です。30数年間この規定を留保していましたが、撤回を表明しました。「この通告により、日本国は、平成24年9月11日から、これらの規定の適用に当たり、これらの規定にいう『特に、無償教育の漸進的な導入により』に拘束されることとなります」(外務省HPより)。これが進められると、公私間格差が改善されるものと期待されます。
 一方、公立・私立を合わせた教育機関への公財政支出はどうなっているのでしょうか。昨年5月財務省が出した「教育機関への公財政支出の対GDP(全教育段階)(2009年)」によりますと、公財政教育支出GDP比は日本が3.6%でOECD加盟国31カ国中の最下位になっています。平均は5.4%で、最高はデンマークの7.5%。同じ額が支出されているとしても、こどもの数が関係しますので、在学者一人当たりでみると平均は23.7%で、やはり1位は30.0%のデンマークです。日本は22.9%と最下位ではないものの依然として平均を下回っています。
 また、この資料のなかに、大学への進学率が、この20年間で20%以上も上昇している一方で、学力中位層の学習時間が低下している問題を指摘するデータがあります。教育予算の充実を求めると共に、目的を持って大学へ進学させる指導を強化しなければと痛感する次第です。

2014年01月11日

大きな公費支出格差


 10日、文部科学省の発表した平成24年度の「子供の学習費調査」の概要は、
 「1)「学習費総額」は、今回、公立では、いずれの学校種においてもほぼ横ばい。私立では、幼稚園と小学校において減少、中学校と高等学校において増加。公立学校と私立学校の学習費総額の差は,幼稚園では私立が公立の2.1倍,小学校では4.7倍, 中学校では2.9倍,高等学校では2.5倍(私立約96.7万、公立約38.6万)。
 2)「学校外活動費」(学習塾、習い事などへの支出)は、公立、私立のいずれについ ても、中学校、高等学校、大学等への進学が近づくにつれて増加傾向。公立では中学3年生が、私立では小学校6年生が最多。
 3)幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間において、すべて私立に通った場合は約1,677万円となり、すべて公立に通った場合(約500万円)の 3.36倍」となっています。
 これを受けて新聞では、「私立中の学費、公立の2.9倍。私立高は公立の2.5倍に格差過去最大 」などと報道しています。
 同じく文科省の平成24年度地方教育費調査の中間報告について(平成25年9月5日発表)の概要では、
 「 1)平成23年度に支出された地方教育費総額は学校教育費、社会教育費ともに平成8年度以降緩やかな減少傾向。
 2)このうち、学校教育費は13兆3,601億円となり、前年度と比べて3,129億円(2.3%)減少。
 3)学校教育費のうち、小学校、中学校及び高等学校(全日制)の在学者一人当たりの学校教育費は、小学校は89万9千円(対前年度伸び率△1.0%)、中学校は 104万6千円(同△2.5%)、高等学校(全日制)は110万3千円 (同△2.1%)となり、いずれも減少(上記グラフ)」となっています。
 一方、日本私立中学高学校連合会調査では、私立高校生徒一人当たりの公費支出額は約35.6万円(22年度、授業料等軽減補助、施設設備費補助等を含む)となっています。同年度公立は112.7万円ですので、「公費支出格差は約3.2倍」と「学習費総額の格差2.5倍」より大きくなっています。

2014年01月10日

最後のセンター対策

 センター試験まであと一週間になりました。一週間といえば短いようですが、この一週間は大変重要な期間になります。最後の調整をする時期ですが、まだまだ得点力を伸ばすことができる期間でもあります。さすがにこの時期になりますと極端に睡眠時間を削っての学習というよりも、試験当日を万全の体調で迎えられるように調整することが大切になってきます。学習も集中した密度の濃いものが要求されます。また、試験当日をシミュレーションしながらの学習ということが重要になります。
 センター試験はどの科目も試験時間の割に問題量が多いのが特徴ですから、時間の使い方が大切なポイントになってきます。解けるかどうかが大切なことは言うまでもありませんが、時間内に解けないと意味がないのが試験です。絶えず時間を意識した学習が必要になってきます。個別試験より高得点を要求されるのがセンター試験ですから、解ける問題は確実に正解を導きだし、取りこぼしの無いようにしなければいけませんし、当然全問マークが大前提になります。
 試験当日に実力を最大限発揮するのは難しいように考えられますが、対策次第では不可能ではありません。そのポイントは、当日より厳しい条件で日頃から訓練することにあります。会場の雰囲気などはイメージするしか方法はありませんが、例えば、時間的制約は可能です。60分の試験とすれば50分で解くように、絶えず短い時間で訓練することです。
 最後の一週間、今までの努力を実らせるために、まだまだやれることはありますし、得点力アップは可能です。

2014年01月09日

「寒四郎」

 きょうは「寒四郎」。先人の知恵に学ぶではないですが、「彼岸太郎、八専次郎、土用三郎、寒四郎」といわれるものです。太郎は彼岸の一日目、次郎は八専の二日目、三郎は土用の三日目、そして「寒の入り」から数えてきょうは四日目なので「寒四郎」となります。麦作の厄日とされ、この日に雨が降ると不作、晴れると豊作になるというものです。科学的根拠云々は別として経験からそのようにいわれてきたものだと思います。同じように、京都では弘法さんの日(毎月21日)のお天気と天神さんの日(毎月25日)のお天気は逆になるというものもあります。節目節目で次を予測するという先人の知恵かもしれません。
 ところで、きょうは中学入試前期日程の出願締め切りという節目です。A日程は1割、B日程は2割と昨年より減となっています。児童数の減少、午後入試の増加などを含めた今年の状況から、ある程度想定していた範囲内の状況になっています。志願者減が単純に入試の易化につながるものでないことはよくご存知のことだと思います。少数激戦という場合もあります。倍率が下がったといっても前期日程150名募集に対して540名と約3.6倍になっています。受験を倍率だけで考えるほど危険なものはありません。この数字に一喜一憂することなく、自分の持てる力を最後まで伸ばす努力をして当日を迎えることに尽きます。
 さて、昨日からの雨もあがって、寒さもゆるんだと思いきや、昼頃みぞれ混じりの雨。今年の「寒四郎」は、さしずめ平年並みということを示しているのでしょうか。

2014年01月08日

三学期がスタート

 三学期は雨のスタートとなりました。校庭での始業式を行なうことはできず、校内放送での始業式となりました。
 三学期は一年のまとめの学期であると共に新年度に向けての準備をする学期でもあります。一・二学期の反省を踏まえ三学期の目標や計画を立てる必要があります。それらを遂行するなかで新年度の展望が見えてくることになります。
 入学試験も高校生活の最後を締めくくる大学入試センター試験と、新入生を迎え入れる中学や高校の入学試験が行なわれます。全国的には少子化が進行するなかでの入試になりますが、府県単位でみると単純に少子化では片付けられません。センター試験と中学入試は前年より生徒や児童が減少する少子化のもとで行なわれますが、高校入試は兵庫県や大阪府は前年より生徒増の状況で行なわれることになります。公立高校は生徒増に対する対策として定員増を行なっていますので、生徒増が即狭き門とはなっていません。本校は中学、高校とも募集人数は変更していませんので、数字の上では受験者が中学は減、高校は増になると予測しています。
 きょうは始業式で授業はありませんでしたが、後10日ほどに迫ったセンター試験に向け遅くまで真剣に学習している高3生の姿が見られました。学習スペースや職員室の交流スペースでの学習している様子は後輩たちも見ています。先輩が自らの行動でもって後輩を指導してくれています。
 受験生にとっては最後の追い込みです。苦しいかもしれませんが、目標のあるところには必ず試練があります。そして、その試練を乗り越えたものに喜びはやって来るのです。

2014年01月07日

先人の知恵に学ぶ

 「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」春の七草です。きょうは季節の節目をあらわす五節句の一つ「人日の節句」、この日の朝に一年の無病息災を願って食べるとされているのが春の七草の入った「七草粥」です。また、お正月のご馳走やお酒で弱った胃を休めるという意味もあるとされています。古代より日本では、年初に雪の間から芽を出した草を摘む「若菜摘み」という風習があり、それが七草につながったという説もあるようです。ちなみに他の四つの節句は、「上巳の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)」といずれも月と日が同じ数字になっています。
 英国のウェールズ地方の古い諺に「1日1個のリンゴは医者いらず」というのがあるようです。最近の英オクスフォード大の研究で実際にその効果があるという研究結果が発表されました。それによると、リンゴを食べることでコレステロール値を下げる薬のような効果が得られるというのです。その上、リンゴは薬のように副作用の心配をする必要がありません。「ビクトリア朝の人々は非常に明確で簡単なアドバイスである『1日1個のリンゴは医者いらず』を見いだし、またそれは正しかった。小さな食事の変化がいかに効果的であるか」と研究者たちは述べています。
 1日に1個もリンゴは食べられない、と心配の向きはご無用。日本の一般的な大きさのリンゴなら約1/2個でいいようです。
 洋の東西を問わず、先人の知恵に学ぶべきことは多くあります。

2014年01月06日

少子化というけれど

 中学入試の願書受付が再開されました。今日現在の出願数は前期A日程232名(一貫201名・発展31名)、前期B日程241名(一貫229名・発展12名)、後期42名(一貫40名・発展2名)の計515名(一貫475名・発展45名)となりました。前期日程は9日、後期日程は21日までが出願期間となっています。
 兵庫県の私立中学入試は18日が初日となっていますが、他府県は必ずしもこの日に入試を行なうわけではありません。多くの学校が入試を行なう18日以外の日程や18日といっても午後から入試を行なう学校もありますので、小学校6年生の児童の私立中学受験率は正確には把握できませんがここ数年減少傾向にあるとされています。ただ、文科省が行なっている学校基本調査には中学に入学した生徒数が発表されていますので、そこから私立中学に進学した生徒数の推移を見ることができます。このデータをもとに作成したのが上記グラフです。平成20年度に入学した生徒を100として、その後の推移を表したものですが、25年度には兵庫県私立91、大阪府私立95と明らかに入学者が減少しています。少子化に伴い入学者が減少していると考えていたのですが、国公私立を合わせた中学入学者は平成20年度を100とすると25年度の兵庫県は100と同じですが、大阪府は103と増えています。全国的にみると少子化は間違いないのですが、府県単位やもっと細かく市町村単位でみると必ずしもそうなっていない状況があります。ということは、この数年間でみると兵庫県や大阪府の私立中学への入学者の減少は少子化が原因とは言えなくなります。

2014年01月05日

厳しい時だからこそ

 きょうは二十四節気の「小寒」です。寒の入りらしく冷え込んだ一日となりました。9連休という年末年始の休暇があったところも最終日を迎えました。官公庁をはじめ多くの企業はあすが仕事始めとなり、平成26年度が本格的に動き出すことになります。
 新学期がスタートするとすぐにセンター試験に中学入試が始まります。センター試験の志願者は前年度より約一万二千人減となっています。現役の志願率は過去最高だった前年と同じ42.1%ですが、高3生の人数が前年より少ないことが原因となって志願者減になっています。私立大学が個別で行う試験の志願者数は未定ですが、少子化の影響で大学入試が広き門、生徒確保という視点からは厳しい現実となっていることに変わりはないと思われます。私立中学受験についても同様のことが言えます。小6の児童数が前年より少なくなっていますので、受験率が前年並みでは受験者が減少することになります。各校ともあすから願書受付が再開されることになると思いますが、志願者の動向が気になるところです。少子化に経済情勢も影響して、私立中学受験は厳しい冬の時代になっているといえます。
 厳しい冬、その中でもひときわ厳しい寒の入りに、厳しい寒さに負けずというより、むしろ厳しい時だからこそ自らを鍛えるチャンスとして前向きに捉える、という先人の知恵の中から寒稽古や寒行という言葉が生み出されてきたと思います。今の厳しい時代に何を創造するか、私たちが試されているところだと思います。

2014年01月04日

「寒」

 暖かい正月三が日でしたが、アメリカ北東部のニューヨークやボストンでは休校になるほどの寒波が襲来しているようです。北極上空の非常に冷たい空気の塊である北極気団が偏西風波動の谷の部分に向って流れ出す寒波がアメリカ北東部に降りてきているからです。日本付近もきょうの後半から寒気が南下し寒くなるようです。朝の冷え込みが厳しく、日中もあまり気温が上がらないようです。あす5日は「小寒」、厳しい寒さの寒の入りとなりそうです。
 小寒から立春までの約30日間を「寒の内」、「寒中」といい、寒さが一番厳しくなる時期を示しています。この厳しい条件の寒の時期に行なわれるものに「寒稽古」があります。これは、武道や芸事の修練を行なうものです。技術面の向上もさることながら精神面の鍛錬に重きを置いた稽古になります。本校でも柔道・剣道の寒稽古が伝統行事になっています。
 また、寒の入りのこの時期に毎年やってくるのが、しぶんぎ座流星群です。8月のペルセウス流星群、12月のふたご座流星群と並んで3大流星群と呼ばれています。今年は月が三日月でほとんど気にならないので観測の絶好のチャンスといわれています。極大はきょうの明け方でしたが、残念ながら雲が多く確認できませんでした。1月7日頃までチャンスはあるようです。厳しい寒の時期の宇宙からの贈り物です。
 置かれた環境や条件が厳しいと、つい嘆きたくなるものです。しかし、それを自身を向上させるための条件、試練と捉え、また、その中においても楽しみを見つけ出せるような生き方をしたいと思っています。

2014年01月03日

正月三が日も終わり・・・

 きょうは3日、正月も終わりです。正確には正月三が日が終わりとなるのでしょうが、今年の正月は穏やかな天気に恵まれた三日間でした。「正月」は本来旧暦1月の別名で、「三が日」または「松の内」と混同して使用することが多いのですが、1月31日までが「正月」ということになるようです。最近では、元日から営業するところも多くなりましたが、4日が仕事始めというのが日本の風習です。今年は4日が土曜日で、6日が仕事始めとなります。本校も中学入試の願書受付が6日から再開されます。外国では元日のみ休日で、2日から通常業務になっているところが多いようです。
 受験生は、正月三が日だからといって休んではいられないでしょう。それこそ元日からフル「営業」だと思います。あすは土曜日で仕事は休みのところが多いでしょうが、本校の高3はあすから冬期講習を再開します。仲間と再会し、互いに励まし合うことで更に受験勉強に拍車がかかることになると思います。受験は仲間の力を自分の力に変えることがでる「団体戦」です。
 書き初め、初釜、初稽古など新年初めて行なうことを特別な位置づけをする風習があります。今までの延長線上にある同一のものとみるだけでなく、気持ちを新たに目標や計画を立て今後の方向性を予測する特別な位置づけをする取り組みとして事にあたることになります。いよいよ正月三が日の休みが明け学校の組織も動き出します。すべてのことに「初」がついて動き出します。それぞれの「初」に特別な意味、位置づけを持たせて臨むようにしたいものです。

2014年01月02日

「雪下出麦(ゆき わたりて むぎいずる)」

 寒さが厳しい冬との予想もありましたが、穏やかな天気で新年を迎えることができました。地球温暖化が言われていますが、温暖化は夏が暑く冬も暖かくなるということではなく、夏が厳しい暑さであれば、冬は厳しい寒さになるようにメリハリがハッキリするようです。これから本格的な寒さを迎える時期になります。体調管理をシッカリして新しい年をスタートさせたいものです。
 中学入試やセンター試験もすぐそこまで近づいてきました。最後の総仕上げやチェックに余念がないことだと思います。今まで積み上げてきたものは確実に力となっています。その上にたって、まだ伸ばす余地はないか検討し、それに取り組む姿勢が大切だと考えています。守りの姿勢ではなく、最後まで攻めの姿勢が必要です。と同時に「目標を叶えている自分をイメージ」しながら今の課題に取り組むことも必要です。不安な気持ちが先行してしまう「負のイメージ」を持ちながらでは力が十分発揮できないからです。「なりたい自分」、「叶えたい夢や目標」をはっきりメージして、自らを勇気づけ課題に挑戦することです。高く見えた壁や困難な課題も、霧が一瞬にして晴れ視界が良くなり素晴らしい景色が見えるように、急激に乗り越えられるようになったりします。
 お正月の時期は、七十二候の「雪下出麦(ゆき わたりて むぎいずる)」にあたります。お正月を一面の雪景色で迎えている地方もあります。雲の下で春を待つ麦は、もうひっそりと芽ぶき始めているということを示しています。さあ、私たちは、どのような新しい芽を芽吹かせようとしているのでしょうか。

2014年01月01日

謹賀新年

 明けましておめでとうございます。今年は午年(うまどし)。午(うま)は十二支の7番目にあたり、折り返しの意味もあるようです。午の刻は昼の12時を中心とする11時から1時までの約2時間。十二進法では前半(午前)が終わり、後半(午後)が始まる位置にあり、その転換点である昼の12時を正午と言うのはこれが由来とされています。
 転換点という意味では、本校にとっても今年は中学改革後(中学は一貫選抜・発展、高校では一貫選抜・選抜特進・特進のコース制)に入学してきた第二ステージの生徒が初めて卒業する年になります。昨年までは平成19年から始まった高校改革後(選抜特進・特進Ⅱ・特進Ⅰのコース制)の第一ステージの生徒でした。現在は特進Ⅰが無くなり、特進Ⅱが特進となっています。中学から一貫が進級し、クラス編成も大きく変わりました。
 その上に、平成27年度中学入試から第三ステージへ向けての募集になりますので、今年度入試で入学してくる中学生はこのステージを展望したもののもとで学ぶことになります。具体的には、学年進行と共に発展から一貫へのコース変更を可能にしています。従来は一貫と発展に分かれた生徒は途中でのコース変更はありませんでした。その理由は、高校進学時に発展コースの生徒が特進と一貫と同じ目標の選特に分かれるようにしているためです。
 今年は、十干十二支で言うところの甲午(きのえうま)の年。甲(きのえ)は草木の芽生えの意味のようです。中学・高校とも第三ステージへ向けて転換点を迎える年であり、具体的な動きや成果が芽生える年になるよう頑張る決意です。