トライアンドエラー
「try and error」は正しい英語ではなく、正しくは「trial and error」が正しい言い方だそうです。「トライアルアンドエラー」が、日本語でいうところの「試行錯誤」という意味になります。
中学高校生の時代は、「興味のあることに積極的に取り組むことが大切で、失敗を恐れないでやりなさい」といったりするときによく使われます。正しい英語表現ではないにしても、意味が通じるようになっていますし、日本語として定着しているように思います。
本校の初代理事長鳥井信治郎氏の「やってみなはれ。」という有名なフレーズがあります。私たちも「やってみなはれ精神」として大切にしていますが、青少年にとっても非常に教育的で、示唆にとんだ言葉だと思います。これはと思ったことに、失敗を恐れず取り組んでみる。その中で新しい発見や物事の奥深さなどに気づき、さらに学びが深まっていく。失敗しても、どこに問題があり、どうすればうまくいくのかを考えられるようになる。学びの本質をついています。学習面だけでなく、大人へと成長していく過程でも大変重要なことです。友達同士のチョットしたトラブルや意見の違いから、ある時はエスカレートして喧嘩になることもあると思います。友達とのトラブルを恐れて、自分から引いてしまうということもあるかもしれませんが、実は、自分と他人の違いを探し、自分を見つけていく大変重要な過程で、これらを経験し、乗り越えて一人前の大人に成長していきます。
「やりなさい。」ではなく「やってみなはれ。」あくまで「自分が選んでやる」、「自分の意志でやる」ことを明確にしたすばらしい名言です。