春分の日を迎えて
《奈良・十輪院本堂》 《奈良町》
3月20日(火)、本日は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる春分の日で、祝日になっています。
また、昔からお彼岸の中日として春の訪れを祝い、先祖に感謝する日にあたっているため、私も朝からお墓参りに行き、墓前で近況を報告してきました。その後、久しぶりに〝奈良町〟を散策しましたが、本日は祝日ということで多くの家で日の丸を掲揚しており、バスも小さな日の丸の旗を掲げて走行しています。古都奈良ということもありますが、地域差が大きいように感じました。
今日は週間天気予報では冷え込むとのことでしたが、日中は気温も上がりポカポカ陽気になりました。この春分の日は二十四節気のうちの一つであり、啓蟄(けいちつ・大地が温まり、冬眠していた虫が穴から出てくる)と清明(さまざまな花が咲き乱れお花見シーズンになる)の間に位置しています。既に立春から数えると一ヵ月半が経過し、桜の蕾も膨らみを増し、木々も新芽も吹き出す等、厳しい寒さに耐えてきた生き物が成長を始める兆しがいたるところに見られるようです。
まさに春分の日は、〝自然をたたえ将来のために努力する〟と定められているように、暮らしの中で繊細かつ豊かな季節感を養ってきた日本人にとって、卒業・入学、転勤・就職といった別れと新たな出会いをもたらす節目の季節の訪れを告げる日であると言えます。祝日の意味をしっかりと理解していきたいものです。